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カテゴリー:Music

2019/10/20

ジョンスコがストーンズをカヴァーした⁉2007年の『This Meets That』を聴こう♪

ジョン・スコフィールドがザ・ローリング・ストーンズの曲をカヴァー⁉2007年のアルバム『This Meets That』をご紹介します。

ジャズギター・トリオを基本にビル・フリゼールを含むゲスト陣も参加した力作!

前回、ジョン・スコフィールド(以降:ジョンスコ)がレイ・チャールズをトリビュートしたアルバム『That’s What I Say』をご紹介しました。

 

ジョンスコがレイ・チャールズをトリビュートした企画盤『That’s What I Say』を聴こう♪

その続きで今回もジョンスコのアルバムをご紹介したいと思います。

 

『That’s What I Say』リリース後のジョンスコは、2006年にメデスキ、マーティン&ウッドと組んでメデスキ、スコフィールド、マーティン&ウッド名義にてアルバム『Out Louder』を制作しています。

 

そちらについてもこのブログでご紹介していましたので、ぜひそちらも読んでみて下さい。

 

【ジャムバンド界最強のコラボ⁉】メデスキ、スコフィールド、マーティン&ウッドのデビュー作『Out Louder』を聴こう♪

今回ご紹介するのは、そのメデスキ、マーティン&ウッドと共演の次の年にリリースされた『This Meets That』というアルバムです。

 

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John Scofield – 『This Meets That』

 

01.The Low Road
02.Down D
03.Strangeness in the Night
04.Heck of a Job
05.Behind Closed Doors
06.House of the Rising Sun
07.Shoe Dog
08.Memorette
09.Trio Blues
10.Pretty Out
11.(I Can’t Get No) Satisfaction

 

Personnel:
John Scofield – Guitar
Steve Swallow – Bass
Bill Stewart – Drums

 

Guest Musicians:
Bill Frisell – Tremolo Guitar
John Swana – Trumpet, Flugelhorn
Jim Pugh – Trombone
Lawrence Feldman – Tenor Saxophone, Flute
Roger Rosenberg – Baritone Saxophone, Bass Clarinet

 

アルバムの内容

2007年にリリースされた『This Meets That』は、全11曲中3曲がカヴァーで残り8曲がジョンスコのオリジナル曲になります。

 

本作の演奏メンバーは、2004年のライヴ盤『LIVE EnRoute』のトリオ編成が基本となっています。

 

 

ジョンスコのギターにスティーヴ・スワロウのベース、そしてビル・スチュワートという鉄壁の布陣です。

 

そこにテナー&バリトンサックス、トランペット、トロンボーンの4管で編成されたホーン隊が参加しています。

 

また1曲のみですが、ジョンスコと同じようにアウトフレーズを得意とするギタリストのビル・フリゼールが参加しています。

 

ビル・フリゼールの使用楽器が”Tremolo Guitar(トレモロ・ギター)“と記載されていますが、これはビグスビー等のトレモロユニットが付いたギターのことです。

 

まず1曲目”The Low Road”は、さっそくジョンスコお得意のハーモニクスによる不協和音から始まります。

 

ジョンスコの自作曲で、お得意のニューオーリンズ音楽風のセコンドラインのリズムが取り入れられたインストのジャズファンク曲です。

 

ゴージャスなホーン隊を加えたこういったグルーヴィーな楽曲は、1995年の作品『Groove Elation』からよく聞かれるようになりました。

 

ジョン・スコフィールドのグルーヴィーな作品『Groove Elation』を聴こう!

ライヴ盤『LIVE EnRoute』で手応えを感じたこのトリオを、更に発展させたような楽曲です。

 

この調子でゴスペル調のメロディーラインが印象的な2曲目”Down D”、ニューオーリンズR&B風の3曲目”Strangeness In The Night”、エクスプレッションペダルを使ったワウサウンドがかっこいいジャズファンク曲の4曲目”Heck Of A Job”と続きます。

 

4曲オリジナル曲が続いたところで、5曲目にカントリー歌手のケニー・オデルが書いた”Behind Closed Doors”のカヴァーが登場します。

 

この曲は1973年にカントリー歌手のチャーリー・リッチに提供された楽曲で、グラミー賞最優秀カントリー・アンド・ウェスタン・レコーディング賞を受賞しています。

 

後にジョンスコは2016年に全編カントリー音楽のカヴァーアルバム『Country for Old Men』をリリースすることになるのですが、その布石を感じさせます。

 

さすがにカントリーのカヴァー曲ということもあって、ホーン隊はお休みでギター・トリオでシンプルに演奏しています。

 

次の6曲目”The House Of The Rising Sun”もカヴァー曲で、「朝日のあたる家」の邦題で有名なアメリカの古い伝統歌です。

 

古くはカントリー歌手のウディ・ガスリーやカントリー・ブルースマンのレッドベリーが歌った曲で、彼らの影響でボブ・ディランもデビュー作で取り上げた楽曲です。

 

その後、1964年に英国のロック・バンドのアニマルズがカヴァーしたことで、ロックファンにも有名になりましたね。

 

そんな人気の楽曲をホーン隊とビル・フリゼールを迎えてカヴァーしています。

 

ちなみに4分10秒から始まるギターソロがビル・フリゼールです。

 

同じアウトフレーズを得意とするギタリスト同士ですが、ジョンスコのフルアコを使ったハムバッキングの丸みのある音色と、おそらくソリッドギターのシングルコイルを使った細めの音で演奏するビル・フリゼールとではサウンドが全く別物です。

 

またジョンスコはチョーキングも多用するので、ビル・フリゼールよりもブルージーなプレイをしています。

 

ビル・フリゼールは、反響音のようなアルペジオを弾くことがあるので、ジョンスコよりもカントリーの要素を感じることがあります。

 

Ryo@Dixiefunk Lab.のTwitterアイコン
Ryo
聴き比べると面白いものですね♪

 

この後は最後の11曲目までジョンスコのオリジナル曲が続きます。

 

その中でも特に良いのが9曲目の”Trio Blues”です。

 

曲名はトリオですが、ホーン隊も参加して古き良き時代のスウィングジャズを彷彿させる楽しい曲に仕上がっています♪

 

そしてアルバム最後にザ・ローリング・ストーンズの代表曲”(I Can’t Get No) Satisfaction”が待ち構えています。

 

ジャズ系ではジミー・スミスも1965年にこの曲を『Got My Mojo Workin’』というアルバムでカヴァーしていました。

 

ジミー・スミスが歌った⁉ストーンズのカヴァー曲も含むキャッチーな作品『Got My Mojo Workin’』を聴こう♪

今回はジョンスコがストーンズを取り上げています。

 

あのキース・リチャーズの弾く、世界一有名なギターリフをジョンスコが歪ませたギターサウンドで弾いているのは、それだけでも必聴です!

 

更にはホーン隊も加えてジャズファンクなリズムにアレンジして、完全にジョンスコ流のギターインストに変化させています。

 

ぶっちゃけ本作の一番の聴きどころは、このサティスファクションですね♪

 

ヘヘイヘイ♪

 

 

 

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Ryo
おすすめ曲は、#1 #3 #6 #9 #11

 


 

 

以上、【ジョンスコがストーンズをカヴァーした⁉2007年の『This Meets That』を聴こう♪】でした。

 

やはり何と言ってもローリング・ストーンズの代表曲”(I Can’t Get No) Satisfaction”が一番の聴きどころとなるアルバムなのですが、ビル・フリゼールの参加した”The House Of The Rising Sun”や、ジョンスコ風ニューオーリンズ・ジャズファンクの”The Low Road”と”Strangeness In The Night”等も良い曲です♪

 

この後リリースされることになるニューオーリンズ音楽をテーマにしたアルバム『Piety Street』への布石を感じる楽曲ですね。

 

ジョンスコ好きの人はもちろん、サティスファクションのインスト・バージョンを聴いてみたい人やジャズファンク好きにもおすすめのアルバムです♪

 

 

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