カテゴリー:Music

2019/09/07

ジョン・スコフィールドがメデスキ、マーティン&ウッドと初コラボした名作『A Go Go』を聴こう♪

ジョン・スコフィールドが1998年に当時気鋭の新人だったメデスキ、マーティン&ウッドと初コラボした名作『A Go Go』をご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

ジョン・スコフィールドがメデスキ、マーティン&ウッドと初コラボした名作『A Go Go』をご紹介します。

ジャム・バンドの名盤としてもおすすめのコラボ作品『A Go Go』!

今回ご紹介するのは、フュージョン全盛期の1977年にデビューしたジャズ・ギタリストのジョン・スコフィールド(以降:ジョンスコ)が1998年にリリースした『A Go Go』というアルバムです。

 

このアルバムには、当時まだまだ気鋭の新人バンドだったメデスキ、マーティン&ウッド(以降:MMW)が参加しています。

 

MMWは、オルガン/キーボード奏者のジョン・メデスキを中心に、ベースのクリス・ウッド、ドラムのビリー・マーティンという3人組です。

 

オルガン・ジャズ・トリオ編成と思いきや、従来のジャズからは掛け離れた難解な楽曲を演奏するバンドでもあります。

 

セロニアス・モンクやローランド・カーク、それにアート・アンサンブル・オブ・シカゴなんかを思わせるような不思議なメロディーを、ロックやヒップホップを吸収した新世代のビートに乗せて演奏するバンドといった感じです。

 

そういった点では、本ブログでも度々登場している変則8弦ギタリスト(時期によって7弦)のチャーリー・ハンターともよく似ています。

 

彼らの様な新時代のビートに乗せてフリーキーな演奏をするミュージシャンのことを『ジャム・バンド』とジャンル分けすることもあります。

 

この『ジャム・バンド』という音楽ジャンルは、とても広い範囲のミュージシャンが含められています。

 

まずグレイトフル・デッドを始祖として、その後にフィッシュ(フィッシュ)やデレク・トラックス・バンド、ウォーレン・ヘインズのバンドであるガヴァメント・ミュールや、凄腕ギタリストのジミー・ヘリングが参加しているワイドスプレッド・パニックに、カントリー風味のザ・ストリング・チーズ・インシデントまでも含みます。

 

更にはスタントン・ムーアがドラムを務めるギャラクティクスや、そのスタントン・ムーアとスケーリックとチャーリー・ハンターが結成したガラージ・ア・トロワ、ネヴィル家の息子世代が結成したダンプスタファンク等のニューオーリンズ・ファンク系、ソウライヴやレタスにオン・ザ・スポット・トリオのようなディープ・ファンク系も含まれたりします。

 

最近でも新世代のジャム・バンドとしてエレクトロニカをベースにしたサウンド・トライブ・セクター9や、ロータスやパパドシオのような電子系ジャムバンドに、僕の一番の推しバンドでもあるアリゾナ州出身のバカテク・バンドのスパフォード等が登場しています。

 

ここに挙げただけでも、もはやジャンルレスと言えそうなぐらい、ロックもファンクもジャズもブルースも更にはカントリーまでをも飲み込んだのが『ジャム・バンド』ということになります。

 

何でも飲み込むようなこれらのバンドに共通しているのが、演奏力の高さとライヴ演奏の素晴らしさ!です。

 

ほとんどのバンドがスタジオ録音のアルバムよりもライヴ・アルバムの方が遥かにクォリティーが高いのが特徴です。

 

むしろ彼らの凄すぎるライヴ演奏を聴いてしまうと、スタジオ作品が退屈に聴こえてしまう危険性すらあります。

 

さすがグレイトフル・デッドを始祖としているだけはあります!(笑)

 

もちろんメデスキ、マーティン&ウッドも例外ではなく、ライヴ演奏の素晴らしさに定評のあるバンドです。

 

但し、MMWに関してはスタジオ録音アルバムのクォリティーも高いという強みもあります。

 

そんなMMWのメンバーの作品を聴いて彼らの演奏力の高さを気に入ったジョンスコが、本作のバックバンドとして起用することにしました。

 

ジョンスコの方がデビューするのも15年早く、年齢的にもMMWより一回りも上なのですが、本作の楽曲をリードしているのは完全にジョンスコです。

 

それではジョンスコがジャム・バンド作品に挑戦したMMWとの初コラボ作品『A Go Go』をご紹介したいと思います。

 

<スポンサーリンク>



 

John Scofield – 『AGo Go』

ジョン・スコフィールドが1998年に当時気鋭の新人だったメデスキ、マーティン&ウッドと初コラボした名作『A Go Go』をご紹介したブログ記事の画像1枚目

ジョン・スコフィールドが1998年に当時気鋭の新人だったメデスキ、マーティン&ウッドと初コラボした名作『A Go Go』をご紹介したブログ記事の画像2枚目

ジョン・スコフィールドが1998年に当時気鋭の新人だったメデスキ、マーティン&ウッドと初コラボした名作『A Go Go』をご紹介したブログ記事の画像3枚目

ジョン・スコフィールドが1998年に当時気鋭の新人だったメデスキ、マーティン&ウッドと初コラボした名作『A Go Go』をご紹介したブログ記事の画像4枚目
01.A Go Go
02.Chank
03.Boozer
04.Southern Pacific
05.Jeep on 35
06.Kubrick
07.Green Tea
08.Hottentot
09.Chicken Dog
10.Deadzy
– Japanese Bonus Tracks –
11.Like It or Not
12.Hope Springs Eternal

 

Personnel:
John Scofield – Electric & Acoustic Guitars, Whistle
John Medeski – Organ, Wurlitzer, Clavinet, Piano
Chris Wood – Acoustic & Electric Basses
Billy Martin – Drums, Tambourine

 

アルバムの内容

ジョンスコは本作リリース前の1996年に『Quiet』という全編アコースティック・ギターで演奏した静かな作品を制作していました。

 

その反動からなのか?本作ではエフェクターをガンガン使ったエレキギターを中心にしたジャズ・ファンク系の作品作りに徹しています。(曲によってはアコギも弾いています。)

 

収録曲は全てジョンスコの自作曲で、全ての曲のバックにMMWが参加しています。

 

MMWの方が一回りも年下の世代なのですが、リズム面でのアイデアの豊富さはジョンスコの方が数多く持っていたようです。

 

むしろ本作を通してMMWのメンバーは、様々なグルーヴについてジョンスコから学んだようです。

 

まず冒頭の1曲目”A Go Go”は、今となってはジャズ・ファンクの名曲のひとつにもなっています。

 

僕の好きなオン・ザ・スポット・トリオも、デビュー前のライヴではこの楽曲のカヴァーを取り上げていました。

 

本作の出来の良さを気に入ったジョンスコは、その後MMWと共に『メデスキ、スコフィールド、マーティン&ウッド』として活動するようになるのですが、”A Go Go”はそのバンドでも目玉曲としてライヴで演奏されていました。

 

ちなみに”A Go Go”は、ミドルテンポでマイナー調のジャズ・ファンク曲です。

 

次の2曲目”Chank”は、ジョンスコのファンキーなギター・カッティングから始まります。

 

こういう演奏を聴いていると、ジョンスコは単なるジャズ・ギタリストの枠を超えたミュージシャンなんだとわかりますね。

 

どうしてもジャズを基本として演奏してきたミュージシャンは16分のギター・カッティングが苦手だったりするのですが、ジョンスコはファンク・ギタリストのようにスンナリと演奏しています。

 

前作ではアコースティック・ギター中心でしたが、本作ではいつものようにディストーションを掛けた歪んだセミアコの音でソロを弾いています。

 

もちろんトレードマークとも言えるコーラス・エフェクターにエクスプレッション・ペダルも使った、魔物の声の様な摩訶不思議なギターサウンドも登場します。

 

逆にMMWの時とは違って、わりとオーソドックスなオルガン・ソロを弾いているメデスキは先輩のジョンスコに遠慮した?(笑)

 

ジョンスコらしいジャズ・ファンク曲の3曲目”Boozer”に、少しニューオーリンズ・ファンク風な4曲目”Southern Pacific”が続き、その後5曲目の”Jeep On 35″のイントロでアコギが登場します。

 

ただしこの曲ではメインとなるエレキギターがオーバーダブされています。

 

更にはジョンスコが口笛をふいていたりもします。

 

次の6曲目”Kubrick”は、映画監督のスタンリー・キューブリックのことのようです。

 

この曲でもアコースティック・ギターが登場します。

 

前作の『Quiet』に収録されていそうなアコギ曲の次は、7曲目”Green Tea”でエレキギターによるジャズ・ファンク曲に戻ります。

 

そして8曲目の”Hottentot”は、今では日本のジャズ・ファンク系のセッションでもよく演奏されるような定番曲へとなった名曲です!

 

この曲も”A Go Go”と同じようにメデスキ、スコフィールド、マーティン&ウッドでも人気の目玉曲としてライヴで演奏されています。

 

またジョンスコはソウライヴのメンバーとも仲が良く、しょっちゅうソウライヴのライヴにゲストで登場しています。

 

その時にほぼ毎回のようにこの”Hottentot”が取り上げられています。

 

“Hottentot”でのジョンスコとエリック・クラズノーのギターバトルはいつも熱く燃え上がります!

 

そして9曲目のジャズ・ファンク曲”Chicken Dog”を挟み、ジョンスコ作なのにMMW色が強い10曲目”Deadzy”でアルバム本編は終了します。

 

この”Deadzy”もメデスキ、スコフィールド、マーティン&ウッドでよく演奏される曲です。

 

本作の日本盤には2曲のボーナストラックが収録されています。

 

11曲目の”Like It Or Not”は、なぜ本編に収録されなかったのか?不思議なくらいかっこいいジャズ・ファンク曲です。

 

ジョンスコのギターソロのバックを盛り上げるメデスキの熱いオルガンのコンピングなど、かなりかっこいい曲なのに……こんな良い曲でもボツにしちゃうジョンスコにシビれる!あこがれるゥ!です。(笑)

 

12曲目”Hope Spring Eternal”は、またまたアコギが登場する美しいバラード曲です。

 

しかしアルバムの締めに適したゆったりとした楽曲でもあります。

 

どちらかっていうと、僕はアーティスト側がボツにした楽曲を無理やりボーナストラックとしてねじ込むのは好きではないのですが……本作に関してはこの2曲も素晴らしいため、ぜひとも日本盤をおすすめしたいと思います!

 

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #2 #3 #4 #8 #9 #11

 

 

以上、【ジョン・スコフィールドがメデスキ、マーティン&ウッドと初コラボした名作『A Go Go』を聴こう♪】でした。

 

僕自身、ジョンスコがとても好きで色んな作品を聴いてきたつもりですが……個人的にはジョンスコの全作品の中で本作が一番好きなアルバムです。

 

僕が本作を好きな理由は、やはりジャズ・ファンクをやっているというのと、更にその進化系ともいえるMMWのようなジャズ・バンド形式の音楽を演奏しているからだと思います。

 

というわけで、僕がいつもこのブログでご紹介しているようなザ・ニューマスター・サウンズやソウライヴにチャーリー・ハンターなんかがお好きな人にもおすすめしたい作品です。

 

60年代後半から70年代半ばまでのグラント・グリーン系のオルガン系ジャズ・ファンクがお好きだって方も、ぜひ新時代のジャム・バンドにトライしてみて下さい。

 

ジャズ・ファンクの未来がここにあります!

 

 

<スポンサーリンク>



 

他に関連するお勧め記事

 

ジョン・スコフィールドのグルーヴィーな作品『Groove Elation』を聴こう!
ロックな気分のチャーリー・ハンターの2作品『Copperopolis』と『Mistico』を聴こう♪
至福の5時間‼グレイトフル・デッドの1972年イングランド公演を収録したCD4枚組ライヴ盤
Musicの一覧に戻る
<関連コンテンツ>
オリジナルLINEスタンプ『まめチキ君』『もじもじうさぎ もじたん』『陽気なサボテン・ムーチョ』販売中です。ぜひ買ってください。ガンガン使ってね。詳しくはこちらからご覧ください→

Related Articles

Quick Category

  • カテゴリー:Music
  • カテゴリー:Movie
  • カテゴリー:Book
  • カテゴリー:Travel
  • カテゴリー:Diary
  • カテゴリー:Work
  • カテゴリー:Guitar
  • カテゴリー:Live
  • カテゴリー:Comic