2021/01/18
数多くの新人ギタリストを輩出したブラザー・ジャック・マクダフのソウルジャズ/ジャズファンク系おすすめアルバムまとめ
オルガン奏者ブラザー・ジャック・マクダフのおすすめアルバムまとめ
数多くの新人ギタリストを輩出した名オルガン奏者ブラザー・ジャック・マクダフ!
前回のリューベン・ウィルソンに引き続き、今回も60年代~70年代に掛けてソウルジャズ/ジャズファンクの名作を多く残したオルガン奏者ブラザー・ジャック・マクダフの作品をまとめてご紹介したいと思います。
今回ご紹介するブラザー・ジャック・マクダフ(以下:マクダフ)も過去に何度かこのブログでも取り上げていたことがありますが、今回はマクダフのおすすめ作品を一気にまとめてご紹介いたします。
これまでにも何度かこちらのブログで書いていたことではありますが…オルガンという楽器は、ギターと最も相性の良い楽器です。
そのためなのか、オルガン奏者の名作には凄腕ギタリストが参加していることが多いんです。
前回ご紹介していたリューベン・ウィルソンのアルバムにも参加していたグラント・グリーンやメルヴィン・スパークスは、今回のマクダフの作品群でも顔を出しています。
また、他にもカルヴィン・グリーンやコーネル・デュプリーにジョー・ベック、更にはケニー・バレルまでもが登場します。
マクダフは、他にもジョージ・ベンソンやパット・マルティーノにマーク・ホイットフィールドまで数多くの有能な新人ジャズギタリストを世に送り出したという点でも素晴らしい偉業を残したと言えるでしょう。
今日のジャズギター界のトップに君臨しているベンソンにマルティーノまでもですからね…そう考えると錚々たる面子です!
それではそんなマクダフが残したソウルジャズ/ジャズファンクなおすすめのアルバムを一気にまとめてご紹介したします。
ぜひこちらのまとめ記事から気になった作品を聴いてみて下さい♪
Brother Jack McDuff – 『The Honeydripper』
早速ですが、グラント・グリーンが登場します。
本作はブルーノート・レコードと肩を並べる数多くのオルガンジャズの名作を残したレーベル、プレスティッジからリリースされたアルバムになります。
1961年2月3日に録音された全6曲は、どれもジャズという音楽が勢いのあった時代に残されたもので、これ以降の時代にないような活き活きとした演奏を聴くことが出来ます。
マクダフ以外のメンバーは、ギターにグラント・グリーン、サックスにジミー・フォレスト、ドラムにベン・ディクソンというオルガンジャズを得意とするメンバーばかりで固められています。
マクダフのオリジナル”Whap!”から勢いよく始まり、この参加メンバーの誰しもが得意とするジャズブルース調のマクダフのオリジナル曲”Blues And Tonic”で終わる構成は素晴らしいの一言です。
1961年といえば、まだグラント・グリーンも初リーダー作『Grant’s First Stand』をリリースした新人時代なので、本作でも初々しい演奏を聴くことができます。
グラント・グリーンの記念すべき初リーダー作品『Grant’s First Stand』を聴こう!
1968年以降のグラント程のキレはないものの、既にこの頃から渋く味わい深いギターソロを弾いています。
特に2曲目のビリー・モールが1930年に書いたバラード曲”I Want A Little Girl”に於けるグラントのタメを効かせたギターソロは、まるでボーカリストになったかのような歌心溢れる演奏です。
もうこの時点で「ストレートなジャズマン」だけに留まらないソウルフルな感覚をグラントの演奏から聞くことが出来ます。
タイトルトラックのジョー・リギンス & ヒズ ハニードリッパーズのカヴァー曲でもある3曲目”The Honeydripper”では、2~4弦を使って、7th→ルート→3rd→4th→♭5th→5thと順に進み、そのまま7thまで元に戻っていくグラント・グリーンのシグネチャーともいえるフレーズを3分36秒で聴けます。
♭5thの音を混ぜることで、マイナー・ペンタトニック・スケールが更にブルージーに響くわけなんです。
このスケールはブルー・ノート・スケールと呼ばれていて、それこそジャズギターの始祖チャーリー・クリスチャンの時代からジャズ系ギタリストに好まれて使われているスケールです。
グラント・グリーンとケニー・バレルは特に使用頻度が高いのが特徴です。
彼ら2人が、よく「ブルージーなジャズギタリスト」と称されるのは、このブルー・ノート・スケールを誰よりも上手く使っているからでもあります。
初期のグラント・グリーンの演奏が聴けるだけでなく、それまで主流だったストレートなジャズから、R&Bやロックン・ロールの要素がこの辺りから少しずつ混ざっていったことを感じられる名作です。
オルガンジャズ好きの人はぜひ聴いておきましょう♪
Brother Jack McDuff – 『A Change Is Gonna Come』
1966年の5月4日と5日の2日間に渡って録音された本作『A Change Is Gonna Come』は、数多くのR&Bの名作を残した名門レーベルのアトランティック・レコードからリリースされています。
この2日間で録音メンバーが変わっているのですが、ギター好きの僕がおすすめしたいのは、5月5日に録音された3、5、7~9曲目の5曲です。
なんと、この5曲には名ソウルギタリストのコーネル・デュプリーが参加しています。
とはいっても、完全にサイドマンに徹しているため、ギターソロは弾いていません。
しかもコーネルらしいリズムギターを聴けるというわけでもありません…。
あの6度音程上手くを使ったダブルストップを下降するフレージングや、2弦を同時にクォーターチョーキングするあの独特のフレーズも出てきません。
更に言うと、サム・クックの歌った名ソウルバラード曲”A Change Is Gonna Come”ではギターを弾いていないので残念にも感じます。
まぁ同じレーベルに所属しているのでバッキングだけでも弾いていってよ、お金なら出すからさ…って感じの参加だったのかもしれませんね。
コーネルのギターソロこそないものの、R&Bの曲を取り上げたソウルジャズ作品としては聴き応えが十分ある楽しい作品です♪
どの曲もマクダフのソウルフルなオルガンが歌メロを奏でています。
Brother Jack McDuff – 『Tobacco Road』
こちらの『Tobacco Road』も同じくアトランティック・レコードからリリースされています。
『A Change Is Gonna Come』と同じく1966年の録音で、8月22日と23日の2日間で録音されています。
本作にはカルヴィン・グリーンがギタリストで参加しています。
ルース・ブラウンのヒット曲”Teardrops From My Eyes”で始まり、ジョン・ラウダーミルク作のブルージーな”Tobacco Road”と続きます。
冒頭2曲がR&B調のカヴァーだったのに対して、3曲目には「いそしぎ」の邦題でよく知られているジャズスタンダードの”The Shadow Of Your Smile”が収録されていて、マクダフがジャズ演奏者でもあることを思い出させてくれます。
しかし次の4曲目には無骨な掛け声が印象的なファンク・ナンバーの自作曲”Can’t Get Satisfied”が登場したり…と一筋縄ではいきません。
更には5曲目にボブ・ディランの「風に吹かれて」こと”Blowin’ In The Wind”が収録されてもいます。
その後も8曲目にアーヴィング・バーリンが1911年に書いた古き良き時代のスウィング・ナンバー”Alexander’s Ragtime Band”が登場したり、ゴスペル・ナンバーの”Wade In The Water”で締めくくられていたり…と取り上げる楽曲は様々です。
ちなみに”Alexander’s Ragtime Band”は、グラント・グリーンが1969年にテナーサックス奏者のソニー・スティットとオルガン奏者のドン・パターソンの共演作『Brothers 4』に参加した際に演奏していたりもするので要チェックです!
また”Wade In The Water”に関しては、過去にブログ記事で書いていましたので、そちらもぜひチェックしてみて下さい。
ハリケーン・カトリーナからの復興を支援したライヴ企画盤『Wade In The Water』を聴こう♪
様々な楽曲を取り上げた本作ではありますが、聴いていて楽しくなるようなソウルジャズ作品という点では、全体のサウンドにまとまりがあるので悪くはない作品といったところです。
Brother Jack McDuff – 『Do It Now!』
上記2作品と同じくアトランティック・レコードからリリースされたアルバムです。
こちらは1966年12月15日、12月20日、そして翌年の1967年5月23日に録音されています。
全日程でドラムのみ交代していますが、基本の録音メンバーに変わりはありません。
そして何よりも本作の一番の目玉は、グラント・グリーンに継ぐ名ジャズファンク・ギタリストとして知られるメルヴィン・スパークスの初録音だという点です。(諸説あり。もしかしたらこれ以前の録音も発掘されているのかも知れません…。)
また、本作は1曲目の”Snap Back Jack”を始めマクダフの自作曲が多く収録されています。
さっそくこの曲でも8ビートを基調としたファンキーなギターリフに、少し未熟ながらもB.B.キングやチャック・ベリーからも影響を受けたというメルヴィンのブルージーなギターソロを聴くことが出来ます。
同じ路線ではタイトル曲の4曲目”Do It Now”なんかも、ファンキーなギターリフがかっこいいのですが、この曲ではギターソロは弾いていません。
むしろマルコム・ヴァーリのヒット曲のカヴァー”Summer Samba (Samba De Verao)”に於けるジャジーなギターこそメルヴィンらしくないものの聴きものかもしれません。
まだこの頃のメルヴィンは、後年のような勢いのある自身のプレイスタイルを築けていなかった初々しさに溢れていますね。
アルバム最後の7曲目”Mutt & Jeff”は、バンドとしての勢いが感じられるマクダフのオリジナル曲です。
僕としてはマクダフのアトランティック・レコード3作品の中では、オリジナル曲も多い本作が一番のお気に入りです。
まずはこの作品から聴くことをおすすめします♪
Brother Jack McDuff – 『Down Home Style』
プレスティッジの看板プレイヤーとしていくつかのアルバムを制作したマクダフは、その後アトランティック→カデットと移籍して、1969年についにブルーノート・レコードへと移籍してきました。
まるでブルース・ギタリストのT-ボーン・ウォーカーの最終作『Very Rare』のようなステーキジャケが印象的なアルバムですが…
おそらく本作がマクダフの作品の中で最も知名度が高いものだと思います。
それは、4曲目にオルガン音楽の名曲”Theme from Electric Surfboard”が収録されているからです。
オルガンの持ち味でもある倍音とロングトーンを上手く使ったマクダフ作のこの名曲は、ポップ・チャートで95位、ブラック・チャートで48位という、当時のインスト音楽としてはかなりの好成績を残しています。
オルガン系のソウルジャズ曲の金字塔とでも言うべきこの名曲は、後にクラレンス・ウィーラー&ジ・エンフォーサーズがカヴァーもしています。
必聴‼クラレンス・ウィーラー&ジ・エンフォーサーズの2枚のレア・グルーヴ作品!
本作の最大の聴き所は、間違いなくこの”Theme from Electric Surfboard”なのですが、それだけではないのが本作の素晴らしいところです。
1曲目のマクダフのオリジナル曲”The Vibrator”から、チャーリー・フリーマンのファンキーなギターリフがノリに乗っています!
もうこの1曲目を聴いただけで、ソウルジャズ/ジャズファンク好きの方は悶絶ものなのではないでしょうか⁉
続く2曲目のオリジナル曲”Down Home Style”でも、キレのあるギターカッティングにブリブリとウォーキングするベース、そしてジェイ・アーノルドの吹くホンキートンクなテナー・サックス…そして主役のマクダフの濃い~オルガンソロといい最高にファンキーです♪
マクダフにとっての初メンフィス録音となった本作だけに3曲目にメンフィスらしい”Memphis in June”も取り上げられています。
ホーギー・カーマイケルが歌った古き良き時代のカヴァーです。
ここでもジェイ・アーノルドのサックスの深い音が米南部メンフィスの雰囲気を醸し出していて堪りません♪
そしてヒット曲”Theme from Electric Surfboard”を挟んだ後は、5曲目にマクダフ作のソウルジャズ曲”It’s All a Joke”が登場します。
その次の6曲目”Butter (for Yo Popcorn)”もマクダフのオリジナル曲で、こちらの曲は後にザ・ニュー・マスターサウンズが3rdアルバムの『This Is What We Do』でカヴァーしていました。
ザ・ニュー・マスターサウンズの3rdアルバム『This Is What We Do』を聴こう!
オリジナルの本作もレアグルーヴ好きは要チェックですね。
続く7曲目の”Groovin’ (On a Sunday Afternoon)”は、ラスカルズのカヴァー曲です。
アルバムの最後は8分にも及ぶマクダフのブルージーなオリジナル曲”As She Walked Away”で締められています。
どことなくケニー・バレルの”Chitlins con Carne”を彷彿させる楽曲ですね。
ジャック・マクダフ好きならもちろんのこと、オルガン系のソウルジャズ好きは必ず聴いておきたい名盤です♪
Brother Jack McDuff – 『Moon Rappin’』
マクダフのブルーノート2作目となる『Moon Rappin’』は、1曲目”Flat Backin'”からして、もはやジャズの要素が薄まったファンク・アルバムでもあります。
歪んだワウギターに動き回るエレキベース、時代を感じさせるスカスカのリズムが10分も続きます!
聴く人によっては退屈な曲と感じる事でしょう…。
しかしこの時代のレアグルーヴな感覚がお好きな方でしたら、至福の時間となることでしょう。
2曲目”Oblighetto”も同路線の楽曲ですが、何とも妖しい女性コーラスが不気味にも感じる楽曲です。
タイトル曲の3曲目”Moon Rappin'”は、ワウギターがサイケデリックな雰囲気を演出した曲です。
前作の『Down Home Style』のようなキャッチーさがないため、どうしても聴く人を選びそうなマニアックな作品といったイメージが残ります。
真っ先に聴くべきアルバムではありませrん。
しかし一風変わったジャズファンク・アルバムをお探しの方にはうってつけの作品かもしれません。
Brother Jack McDuff – 『Who Knows What Tomorrow’s Gonna Bring?』
ジャック・マクダフにとってブルーノート最終作となる本作『Who Knows What Tomorrow’s Gonna Bring?』は、前作ほど聴きにくいアルバムではありません。
各種ホーン隊が参加したゴージャスなサウンドに、『Down Home Style』のようなキャッチーさが戻ってきていて、とても聴きやすいアルバムに仕上がっています。
ギターには、後のクロスオーバー/フュージョン時代に活躍することとなるジョー・ベックが参加している点も見逃せません。
1曲目の”Who Knows What Tomorrow’s Gonna Bring?”出だしのイントロこそフリージャズ的な始まり方をして怪しく感じますが、それ以降は聴きやすいソウルジャズが続きます。
マクダフのオリジナル曲の4曲目”Classic Funke”と6曲目”Wank’s Thang”以外は、本作にチューバで参加しているレイ・ドレイパーが提供した曲になります。
ゴージャスなホーン隊が参加したジャズファンク作品をお探しの方におすすめできる好盤です。
『Down Home Style』の次に聴くべき名作です。
以上が今回特にご紹介したかった【ブラザー・ジャック・マクダフのソウルジャズ/ジャズファンク系おすすめアルバムまとめ】でした。
しかし今回はオマケとして更に3作品、ジャック・マクダフが他のジャズマンと共演したソウルジャズ/ジャズファンクの名作をご紹介したいと思います。
Kenny Burrell With The Brother Jack McDuff Quartet – 『Crash』
1963年に録音された本作『Crash』は、ジャズギタリストのケニー・バレルとの共演作となります。
名手ケニー・バレルとの共演だけあって、やはり一番の聴き所はバレルのブルージーなギターソロだと言えます。
この当時のマクダフは、自身のバンドのギタリストにジョージ・ベンソンを起用していました。
本作は新人だったベンソンに代わり、既にジャズギタリストとしての地位を築いていたケニー・バレルとの双頭リーダー作ということになります。
本作でテナー・サックスを担当しているハロルド・ヴィックとドラムを担当しているジョー・デュークスは、マクダフ・バンドのレギュラー・メンバーです。
アルバムは、マクダフのオリジナル曲”Grease Monkey”から始まります。
『The Honeydripper』に収録されていてもおかしくないようなこのソウルジャズ曲のバッキングをバレルが担当しているといったところです。
あまりバッキングを弾くことが無かったグラント・グリーンに対して、ここでのバレルはソロを弾かずにサイドマンに徹しています。
次の2曲目”The Breeze and I”は、「そよ風と私」の邦題で知られるカテリーナ・ヴァレンテが1955年に歌ったラテン調の曲です。
レイ・バレットのコンガを大きくフィーチャーしたこの曲ではバレルのギターソロを聴くことが出来ます。
3曲目”Nica’s Dream”はジャズピアニストのホレス・シルヴァーの書いた曲で、ここでもレイ・バレットのコンガがいい味を出しています。
4曲目”Call It Stormy Monday”は、あのブルースの名曲をインストでカヴァーしています。
T-ボーン・ウォーカーが書いたこの曲は、「ストマン進行」と呼ばれるジャジーなコード進行が有名な楽曲です。
こういったブルースの曲は、バレルが最も得意とするところですね。
バレル自身も歌が上手いのですが、ここではバッキングとギターソロだけで歌は歌っていません。
1963年と言えばバレルが歴史的名盤『Midnight Blue』をリリースした年でした。
そのためこの曲でもバレルの十分にタメを効かせたギターソロを堪能することが出来ます。
5曲目”Love Walked In”は、ジョージ・ガーシュウィンが1938年のミュージカル映画『華麗なるミュージカル』のために書いた曲です。
後にグラント・グリーンもライヴで取り上げていた曲で、ジャズマンに人気の曲でもあります。
アルバム最終曲の”We’ll Be Together Again”は、カール・T・フィッシャーが作曲したポピュラーソングです。
バレルのソロはなく、マクダフは教会音楽のようなゴスペル調のロングトーンで演奏しています。
あまり派手なアドリヴ演奏がなく、地味な印象を受ける作品でもありますが、バレルが演奏するストーミー・マンデーを聴くことが出来る貴重なアルバムです。
ちなみに、バレルは後の1978年にファンタジーレコードから『Stormy Monday Blues』というアルバムをリリースしており、そこではピアノをバックに渋めに再演しています。
この『Crash』も含めてケニー・バレル好きにおすすめしたい作品です。
Brother Jack McDuff & David Newman – 『Double Barrelled Soul』
1967年8月8日と9日の2日間で録音された『Double Barrelled Soul』は、サックス奏者のデイヴィッド・ニューマンとの双頭リーダー作となります。
本作にもギターにメルヴィン・スパークスが参加しています。
数多くのジャズマンに取り上げられたスタンダード曲の”Sunny”を含む本作は、エイブ・ブレイシンゲイムの叩きだすファットなドラムがジャズfサンクス好きには堪らないでしょう。
更にディープ・ファンク好きの方にも本作をおすすめしたいのですが、その理由として4曲目に収録されているデイヴィッド・ニューマンのオリジナル曲”Duffin’ ‘Round”があります。
この曲は、ザ・ニュー・マスターサウンズの初の公式ライヴ盤『Live at La Cova』でも取り上げられていたポップなメロディーが楽しいソウルジャズ曲です。
ザ・ニュー・マスターサウンズの初の公式ライヴ盤『Live at La Cova』を聴こう!
本作収録のオリジナル録音には、メルヴィン・スパークスのギターソロこそありませんが、メルヴィンを尊敬していたエディー・ロバーツが本作を好きだったことは間違いないでしょう。
レアグルーヴ好きにもおすすめの”Duffin’ ‘Round”が収録された良作です。
Gene Ammons, Sonny Stitt, Jack McDuff – 『Soul Summit』
テナーサックス奏者のジーン・アモンズとソニー・スティットの2人のバックをジャック・マクダフが務めたアルバムSoul Summit』に、CD盤はソニー・スティットの代わりにノーかリストのエッタ・ジョーンズを加えた『Soul Summit Vol.2』を2in1にしたアルバムです。
基本はサックスやボーカルを主体とした演奏ばかりなのですが、随所でマクダフのオルガンが印象を残します。
『Vol.2』の方には、前回のブログ記事でご紹介していたリューベン・ウィルソンのアルバム『A Groovy Situation』にも参加していた業師エディ・ディールがギターで参加もしています。
ソウルフルなオルガンジャズ作品2枚を一気に聴くことが出来るお得なCD盤がおすすめです。
以上、3枚のオマケ解説付きの【ブラザー・ジャック・マクダフのソウルジャズ/ジャズファンク系おすすめアルバムまとめ】でした。
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