2018/06/07
ザ・ニュー・マスターサウンズの3rdアルバム『This Is What We Do』を聴こう!
ザ・ニュー・マスターサウンズの3rdアルバム『This Is What We Do』をご紹介します。
The New Mastersounds – 『This Is What We Do』
01.Zambezi
02.All I Want (Right Now)
03.The Tin Drum
04.You Got It All
05.Land Of Nod
06.Ain’t No Telling
07.The Minx
08.Afternoon At Gigi’s
09.Pure
10.La Cova
11.Baby Bouncer
– Bonus Track –
12.The Vandenburg Suite
13.Butter For Yo’ Popcorn (Bonus Track for Japan)
Personnel:
Eddie Roberts – Guitar
Simon Allen – Drums
Pete Shand – Bass
Bob Birch – Organ
Released : 2005
ニューマスターサウンズ(以下:ニューマスター)のアルバムを1stから順にこのブログでは紹介していってます。
しかし2ndアルバムの『Be Yourself』をご紹介したのが今年の2月だったので、あれから4ヵ月も経ってしまいましたね。
その間に、3年振りのニューアルバムもリリースされました。
このブログでもニューマスターの事をしょっちゅう書いているのですが、僕の一番好きなバンドです。
自分でギターを演奏する際も、エディ・ロバーツから凄く影響を受けています。
なので、ニューマスターのアルバムを全てこのブログに書いてご紹介していきたいと思っています。
1stアルバムの記事を書いてから9カ月も経ってしまいましたが、ようやく3rdアルバムのご紹介です!
今でもライヴ定番曲である名曲を多く収録した3rdアルバム!
2005年にリリースされたニューマスターの3枚目のスタジオアルバムがこの『This Is What We Do』です。
ニューマスターのオリジナルアルバムにハズレは一切ない!が僕の考えなんですが、この3枚目のアルバムは特に名盤だと思います。
今でもライヴで演奏される曲を多数収録していますし、今に繋がるニューマスターの音楽性が固まってきたのがこの3枚目のアルバムからだと感じます。
1stは、どちらかって言うとまだファンク一辺倒な感じがしました。
2ndは、少し音楽性を広げてはいますが、これ以降のニューマスターのアルバムと比べると、その多彩さが少し異質にも感じます。
しかしこの3rdアルバムは、こないだリリースされたばかりのニューアルバム『Renewable Energy』と比べても、そこまで遜色ないような感じがします。
また個人的にもこのアルバム辺りからニューマスターを聴きだしたので思い入れもすごくあります。
良い曲満載なんで今でもしょっちゅう聴くアルバムでもあります!
ニューマスターの事を最近知って、好きになったけれどもまだこのアルバムは持っていなかった…という方はぜひとも手に入れて下さい!
本当に素晴らしい名盤ですので!
入手する際は、日本のみのボーナストラックが収録された国内盤をお勧めします!
この日本のみのボーナストラックには、グラント・グリーンとも共演したオルガン奏者のブラザー・ジャック・マクダフの1969年のソウルジャズ名盤『Down Home Style』の6曲目に収録されていた”Butter (for Yo Popcorn)”をカヴァーしています。
ところでジャック・マクダフのバンドには若かりし頃のジョージ・ベンソンも参加していました。
グラント・グリーンや初期の頃のジョージ・ベンソンは、ニューマスターのギタリストであるエディ・ロバーツに多大なる影響を与えています。
そのエディ・ロバーツが、こうやってジャック・マクダフの曲を取り上げるのは必然と言えるでしょう!
ちなみにこのアルバム『Down Home Style』の4曲目”Theme from Electric Surfboard”は、サンプリングネタとしても有名で、またレア・グルーヴ系のクラレンス・ホイーラー&ジ・エンフォーサーズの1stアルバム『Doin’ What We Wanna』でもカヴァーされています。
アルバムの内容
それでは名作3rdアルバムの『This Is What We Do』をご紹介していきます。
#1の”Zambezi”はカヴァー曲で、元はリチャード・エヴァンスとダニー・ハサウェイの作曲です。
オリジナルバージョンもなかなかイナタい感じがしていて良い感じではあるのですが、やはり僕はニューマスターのこのアルバムのバージョンの方が好きです。
ニューマスターのバージョンでは、エディ・ロバーツによるかっこいいワウギターが存分に味わえます。
今でもこの曲はライヴで演奏されていて、この記事を書いている時点での直近では2018年5月12日のライヴの1曲目で演奏されていました。
ライヴでは更にギターソロをアドリヴで弾きまくる熱い演奏になります!
ニューマスターが演奏すると少しテーマメロディーがミーターズみたいになるのですが、そこもまた僕がこの曲を好きな理由でもあります。
もうこの1曲目からこのアルバムが名盤であると言えるでしょう!
そして2曲目の”All I Want (Right Now)”も僕の大好きな曲です♪
ニューマスターのメンバーお気に入りの曲なのか?この曲もライヴの定番曲でしょっちゅう演奏されています。
2018年5月12日のライヴでも先の”Zambezi”と共に”All I Want (Right Now)”が演奏されていました。
この曲もイントロこそジャズロック風ではあるのですが、テーマメロディーはミーターズ風です。
なぜかニューマスターでは、こういったミーターズ風の曲調を演奏する際はエディ・ロバーツはギターソロを弾きません。
代表曲の”One Note Brown”でもそうなんですが、”All I Want (Right Now)”はギターソロがなくってオルガンがソロを弾きます。
個人的にはこういった曲でギターソロをガンガンと弾いて欲しいところです。
ちなみにライヴでは、テーマをワウペダルを使って弾くこともあります。
この少し間の抜けたテーマメロディーが、何度も聴いているとクセになります♪
頭から離れなくなるような楽しい曲調です♪
とても好きな曲なのでこれからもライヴでやり続けて欲しいですね!
#3の”The Tin Drum”は、モンゴ・サンタマリアやウィリー・ボボの曲のようなラテン風味の曲調です。
エディのワウギターがかっこよくリズムを弾く上で、エレピのソロが駆け回ります。
またパーカッションにサム・ベルがゲスト参加しています。
#4の”You Got It All”も今でもライヴでたまに演奏される曲です。
アルバム・バージョンよりも更にテンポが速くなり、テンションも高くなって演奏されます。
ライヴ映えのする曲調です♪
この曲は、ライヴ・バージョンのテンションがあまりにも高いため、今となってはこのアルバム・バージョンは、少し物足りなく感じてしまいます。
ちなみにこの”You Got It All”は、ザ・ブレンダーズLtdのカバー曲です。
さて#5の”Land Of Nod”は、最近ではセットリストから消えましたが初期の頃はライヴの定番曲でした。
アップテンポでテンションの高い曲調が多かった初期のニューマスターのライヴで、この”Land Of Nod”のようなゆったりした曲はちょうど良かったんですよね。
僕もライヴ観に行ってテンション高い曲聴いてちょっと疲れた頃にこの”Land Of Nod”が終盤に始まるのが楽しみだった頃がありました。
しかし最近では、他にもゆったりした曲がたくさん持ち曲に出来たのであまり演奏されることはなくなりました。
たまにライヴで聴きたくなる曲なので、少し残念ではあります。
#6の”Ain’t No Telling”は、まさかのジミヘンのカヴァー曲です。
ジミヘンの2ndアルバム『Axis: Bold As Love』に収録されていた曲をインストカヴァーしています。
この時期のニューマスターのオルガン奏者だったボブ・バーチによる60年代風サイケデリックなオルガンプレイが雰囲気満点です。
最新作でもジェイムズ・ギャングの”Funk#49″をカヴァーしていたり……たまにロックの曲もやっちゃうのがニューマスターの面白いところです。
#7の”The Minx”もライヴの定番曲です!
エディーのワウギターが全編を通して聴けるかっこいいジャズファンク系の名曲です!
日本に来日した際もしょっちゅう演奏してくれるもはや代表曲のような感じですね。
ライヴでは、このアルバムバージョンよりも更に熱いアドリヴ演奏が炸裂します!
エディーがギターを弾きまくります!
そしてよく弦が切れます!
エディーはライヴ中に弾き過ぎて弦が切れちゃうことしょっちゅうなんです。
#8の”Afternoon At Gigi’s”もたま~~にライヴで演奏されるゆったりとした曲です。
ミーターズ風の曲調なんですが、この曲ではエディーのギターソロが少しだけあります。
#9の”Pure”もライヴの定番曲です。
この曲でもパーカッション奏者のにサム・ベルがゲスト参加しています。
ラテン風味の曲でギターソロを弾きまくるエディーが聴き所です!
ライヴでもこういったリズム感あふれる曲調は盛り上がるので楽しみな曲です♪
#10の”La Cova”は怪しい雰囲気のスローテンポの曲です。
この3rdアルバムの後、ニューマスターの初の公式ライヴ盤『Live At La Cova』が発売されるのですが、そこでも演奏されています。
今現在では全くやらなくなった曲ではあるんですがね。
#11の”Baby Bouncer”と一応ボーナストラック扱いの#12の”The Vandenburg Suite”の2曲はニューマスターの代表曲です!
どちらも今現在に至るまで何度もライヴで演奏されてきました!
特に”Baby Bouncer”の方は、ニューマスターというバンドを「こんな曲やるバンドです!」と表しているかのような名刺代わりの名曲です。
この曲か1st収録の”One Note Brown”か”Nervous”がライヴの最後に演奏されることが多いです。
日本のライヴでは”Nervous”で終わることが多いですが、海外では”One Note Brown”か”Baby Bouncer”のどちらかでライヴは締めくくられます。
“One Note Brown”の場合は、途中でスライ&ザ・ファミリー・ストーンの名曲”Thank You”を挟みつつ、長めのジャムセッションへと展開していきますが、”Baby Bouncer”で終わる場合は割とあっさりそのまま締めくくれらます。
そして日本版のみのボーナストラックの#13の”Butter For Yo’ Popcorn”は、先に紹介しました通りジャック・マクダフのカヴァー曲です。
以上、全13曲が今でもライヴで良く演奏される曲を多く含んだ2005年の名盤『This Is What We Do』でした。
ニューマスターを代表するような名曲ばかり収録されていますので、ぜひこのアルバムを聴きましょう♪
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