
2019/07/19
『iPadで描くブルースの偉人シリーズ』⑦ビッグ・ジョー・ウィリアムスと ビッグ・ビル・ブルーンジーを描いてみました。
『iPadで描くブルースの偉人シリーズ』Part.7
戦前~戦後に活躍した”ビッグ”なブルースマン『ビッグ・ジョー・ウィリアムスとビッグ・ビル・ブルーンジー』をiPadで描こう♪
前回の『iPadで描くブルースの偉人シリーズ』第6弾では、ブルースの偉人『レッドベリーとタンパ・レッド』の2人を描きました。
『iPadで描くブルースの偉人シリーズ』⑥レッドベリーとタンパ・レッドを描いてみました。
ちょうどこの『iPadで描くブルースの偉人シリーズ』も前回で10人のブルースマンを描いたことになります。
ちなみに前回の最後の方にも書いていたのですが、既に30人目まで描く予定を決めていたりもします。
なので、「後はひたすら描くだけ!」なのですが……こんな絵でも1つ描くのにそこそこ制作時間が掛かります。
空いた時間で少しずつ描いているのですが、今回は僕自身のバンド活動のライヴが間に入ったので2週間振りとなりました。
てなわけで、今回描いた”ビッグ”な2人のブルースマンの絵を載せてみたいと思います。
Big Joe Williams – “Baby Please Don’t Go”
まず1つめは、9弦ギターを操るカントリー・ブルースマンのビッグ・ジョー・ウィリアムスです。
1903年10月16日にジョセフ・リー・ウィリアムスの名前でミシシッピ州メイコンに生まれています。
ギターの弦が通常の6本ではなく9本に増えたのには逸話があって、6本で弾いていたら他のギタリストに演奏スタイルを真似されたからだそうです。
その後、1本増やして、また真似されて、更に1本増やして……9本に増やしたところでようやく真似するものがいなくなったのだとか⁉
そのような理由から変則9弦ギターが生まれていったようです。
このブログでも何度か登場したチャーリー・ハンターも変則8弦ギターを弾いていますが、それとはまた別ですね。
ロックな気分のチャーリー・ハンターの2作品『Copperopolis』と『Mistico』を聴こう♪
もちろんこの9弦ギターもちゃんと再現して描いたつもりなのですが……9本の弦を描くのは地味に難しかったです。
さて、毎回僕の絵にはブルースマンの名前だけでなく、代表する曲をサブタイトルとして描いています。
今回のビッグ・ジョーには、”Highway 49″という名曲もあるのですが……やはり今回はマディ・ウォーターズやライトニン・ホプキンス等のブルースマンだけでなくゼムやエアロスミス等のロック・ミュージシャンもカヴァーした名曲”Baby Please Don’t Go”にしてみました。
ちなみにデルマーク時代のアルバム『I Got Wild』の写真を元に描きました。
少しわかりにくいのですが……頭は帽子をかぶっています。
椅子にも座っています。
それでは、今回も着色前の下絵も掲載します。
自分では以前よりも少し画力が進歩したように感じるのですが……いかがでしょうか。
ちなみにビッグ・ジョーは、1982年まで生きていたので映像も残されています。
それでは今回の2人目のブルースマンの絵も引き続き掲載したいと思います。
Big Bill Broonzy – “Key To The Highway”
先ほどのビッグ・ジョーに続いて”ビッグ”繋がりで……ビッグ・ビル・ブルーンジーを描いてみました。
生年月日については 1893年~1903年6月26日 と諸説ありますが……戦後の1958年まで生きたブルースマンです。
そのため先ほどのビッグ・ジョーと同じく映像も残されています。
その中でも一軒家のポーチのようなところでアコギを片手に名曲”Hey Hey”を歌った映像なんかは有名だと思います。
この曲はエリック・クラプトンが『Unplugged』で演奏していたことでも有名ですね。
アンプラグド・ブームの先駆けとなった金字塔アルバム エリック・クラプトンの『Unplugged』を聴こう♪
ビッグ・ビル・ブルーンジーは、エリック・クラプトンだけでなくジェフ・ベックやボブ・ディランなど数多くのロック・ミュージシャンに影響を与えています。
さて、そんなビッグ・ビル・ブルーンジーには数多くの録音が残されています。
生涯で300曲近く残したと言われています。
その多大なる録音の中からどの曲名をサブタイトルに選ぼうかな?……と考えて、僕自身が一番しっくりくる”Key To The Highway”にしました。
この曲のオリジナルはチャールズ・シーガーの書いた曲ですが、やはりビッグ・ビル・ブルーンジーのバージョンが個人的には決定版かな?と思います。
それではビッグ・ビル・ブルーンジーの下絵も掲載してみたいと思います。
“Key”の”y”の文字は鍵のマークにもなっています。
1938年に既に亡くなっていたロバート・ジョンソンの代わりに『フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング』に出演したビッグ・ビル・ブルーンジーなのですが……
もしこの時にロバート・ジョンソンが出演していたとしたなら……ブルースのみならず現在のロックやポップ・ミュージックの歴史までもが変わっていたのかもしれません。
しかしこのことでビッグ・ビル・ブルーンジーが世に出るきっかけとなったのかもしれません。
僕個人としては『if世界』があるとしたならば、ロバジョンが出演した『フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング』の音源を聴いてみたく感じます。
って、ロバジョンの話になってしまいましたが……(笑)
ビッグ・ビル・ブルーンジーも数多くの後続ミュージシャンに影響を与えた素晴らしいブルースマンです!
以上、【『iPadで描くブルースの偉人シリーズ』⑦ビッグ・ジョー・ウィリアムスとビッグ・ビル・ブルーンジーを描いてみました。】でした。
今回の”ビッグ”な2人で12人目となった『iPadで描くブルースの偉人シリーズ』ですが、今後もまだまだ続きます!
まずは予定している30人目を目指してひたすら描き続けていきたいと思います!
それでは引き続き今後もお楽しみに~♪
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