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カテゴリー:Music

2019/07/19

職人系ブルースギタリストのアール・フッカーの1968年の作品『Two Bugs and a Roach』を聴こう♪

職人系ブルースギタリストのアール・フッカーが1968年に制作した『Two Bugs and a Roach』をご紹介します。

スライドギターもワウペダルもお手の物‼ブルース界随一のギターの腕前を誇るアール・フッカー!

今回は僕が考える『3大ブルースギタリスト』の一人、アール・フッカーの1968年アーフーリー盤をご紹介したいと思います。

 

何が『3大』か?っていうと、下記の通りです。

 

【僕の考える3大上手いブルース・ギタリスト】
ロバート・jr.・ロックウッド
エディー・テイラー
アール・フッカー

 

【僕の考えるスライド・ギターが上手いと感じる3大ブルース・ギタリスト】
エルモア・ジェームス
ロバート・ナイトホーク
アール・フッカー

 

総合的に見てアール・フッカーが一番上手い!とは僕が勝手に思っていることです。

 

更にアール・フッカーはワウペダルを使ったりする珍しいブルースギタリストだったりもします。

 

以前このブログでも何度か同じことを書いてはいたのですが、アール・フッカーは新しいもの好きだったようで、後輩のブルースギタリストだけでなくブルース好きのロック・ミュージシャンにも影響を与えています。

 

レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジがトレードマークともなるダブルネック・ギターを使い始めたのは、アール・フッカーがダブルネック・ギターを持っている写真を見たのがきっかけだとも言われています。

 

他にもバディ・ガイや初期のオーティス・ラッシュがストラトキャスターを使うようになったのも、このアール・フッカーの影響だそうです。

 

そんなバディ・ガイは、若い頃はスライドギターも練習していたみたいです。

 

しかしある日、セッションに向かった先でスライドギターを諦めることになります。

 

そのセッションが行われていたバレルハウスに着くと、店の外にまで聴こえるような美しいスライドギターの音色が聴こえたらしいです。

 

店内に入って誰が弾いているのか確認したところ、アール・フッカーだったそうです。

 

その姿を見て、自分には到底これを超えることが出来ない…と持参したボトルネックをポケットに閉まったまま、それ以降スライドギターを弾くことを諦めたとか⁉

 

そんな伝説的な話題は色々とありますが、そういったことも踏まえてこの『Two Bugs and a Roach』を聴くことでアール・フッカーのギターの腕前を全て堪能することが出来ます。

 

それではさっそくご紹介したいと思うのですが、その前に、

 

今回僕がご紹介したい『Two Bugs and a Roach』は、Pヴァインレコードから2001年にリリースされたCDになります。

 

本作はオリジナルのLP盤からCD再発版に伴い様々なボーナストラックを収録したバージョンが発売されています。

 

しかし2013年に紙ジャケで再発されたCDには僕の好きな2曲が収録されていません。

 

その2曲とは、15曲目に収録されている”Improvisations On Dust My Broom”と16曲目に収録されている”Improvisations On Frosty”です。

 

この2曲は、録音状態こそあまり良くないノイズ交じりのライヴ音源なのですが、アール・フッカーがリードギターを務める中、バックを支えるのはエディ・テイラーのギターだからなんです。

 

エディ・テイラーが鉄壁のグルーヴでバックを支える中、アール・フッカーが思う存分ギターを弾きまくっているんです♪

これはブルースギター好きは必聴ですね♪

といったわけで、今回は2001年にリリースされたCD盤を元にご紹介したいと思います。

Earl Hooker – 『Two Bugs And A Roach』

01. Anna Lee
02. Off The Hook
03. Love Ain’t A Plaything
04. You Don’t Want Me
05. Two Bugs And A Roach
06. Wah Wah Blues
07. You Don’t Love Me
08. Earl Hooker Blues〈His First And Last Recordings〉
09. The Hook
10. New Sweet Black Angel
11. Going On Down The Line
12. Original Sweet Black Angel
13. Guitar Rag
14. Earl’s Boogie Woogie
15. Improvisations On Dust My Broom
16. Improvisations On Frosty

 

アルバムの内容

アルバムの1曲目は、ロバート・ナイトホークの代表曲”Anna Lee”から始まります。

 

もちろんアール・フッカーのスライドギターを聴く事が出来ます。

 

冒頭から、まるでエルモア・ジェイムスの”The Sky Is Crying”のようにスライドギターがむせび泣いています!

 

しかしボーカルの方はもっちゃり気味で、お世辞にも上手いとは言えませんが、スライドギターのクリアーなトーンは、ダークな音色のナイトホークと対比して聴いてみると面白く感じます。

 

ボーカルはともかく…あくまでギターを聴きましょう!

 

2曲目”Off The Hook”は、ジェノ・スカッグスのベースとレヴィ・ウォーレンのドラムをバックにトリオ編成で演奏するアール・フッカーのオリジナルのインストナンバーです。

 

サイドギターがいない中、弾きまくるのではなく上手い具合にスペースも残して演奏しています。

 

3曲目の”Love Ain’t A Plaything”は、ブルースハープ奏者のキャリー・ベルの曲で、キャリー・ベル自身がブルースハープとボーカルで参加しています。

 

4曲目”You Don’t Want Me”は、再びアール・フッカーのもっちゃりボーカルが聴ける楽曲です。

 

ここでさっそくアール・フッカーのワウギターを聴くことが出来ます。

 

こういったシカゴ系のブルースでワウギターを弾くブルースギタリストは少ないのですが、しかしそこは職人肌のアール・フッカーです。

 

見事にワウペダルを使用してブルースを表現しています!

 

タイトルトラックの5曲目”Two Bugs And A Roach”は、イントロからフッカーとオドムの会話から始まります。

 

その2人の会話が続く中、バックではブルースの曲が流れています。

 

終盤の3分11秒辺りで「ジャ~ジャジャッジャッジャッ♪」とキレの良いギターカッティングが聴けるかっこいい曲です。

 

6曲目の”Wah Wah Blues”というのは、フッカーが過去に演奏していた”Will My Man Be Home Tonight”をワウペダルを使って演奏した楽曲です。

 

オーティス・ラッシュが晩年まで演奏し続けた曲の一つでもありますね。

 

しかしこれだけワウペダルを使ってもロックにならず、しっかりとブルースを表現できるのはアール・フッカーをおいて他にいないと思います。

 

7曲目”You Don’t Love Me”は、アンドリュー・オドムの書いた曲で、ボーカルもそのオドムは務めています。

 

B.B.キング風のイントロのギターフレーズで始まり、オドムがソウルフルに歌い上げます。

 

続く8曲目の”Earl Hooker Blues”もワウペダルを使ったインスト曲です。

 

9曲目の”The Hook”は、ジ・エイシズのルイス・マイヤーズがハーモニカで参加したインスト曲です。

 

10曲目”New Sweet Black Angel”は、これまたロバート・ナイトホークの楽曲です。

 

1曲目の”Anna Lee”と違って、ここではアール・フッカーの歌はなくスライドギター中心のインストで演奏しています。

 

歌がない分(?)絶品なスライドギターを集中して聴くことが出来ます。

 

ロッキンブギーな11曲目”Going On Down The Line”を挟んで12曲目に今度は歌ありの”Original Sweet Black Angel”が登場します。

 

13曲目”Guitar Rag”と14曲目”Earl’s Boogie Woogie”は、ノリの良いブギウギ・インスト曲です。

 

こういったテンポの速い曲を弾かせてもアール・フッカーのグルーヴは乱れることなくギターが暴れまわっています!

 

そして15,16曲目に先ほどもご紹介していたエディ・テイラー入りの”Improvisations On Dust My Broom”と”Improvisations On Frosty”が登場します。

 

エルモア・ジェイムスの”Dust My Broom”では、なんとワウペダルとボトルネックを同時に使って演奏しています。

 

アルバート・コリンズの”Frosty”の方ではワウペダルも登場しますが、基本はクランチ気味のトーンのギターで弾いています。

 

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以上が【職人系ブルースギタリストのアール・フッカーの1968年の作品『Two Bugs and a Roach』を聴こう♪】でした。

 

今回僕がご紹介したかった”Improvisations On Dust My Broom”と”Improvisations On Frosty”の2曲が収録されているCDは、『グランド・マスター・オブ・ザ・ブルース・ギター』という邦題で販売されているものです。

 

 

ぜひともこの2曲を、ブルースギター好きの方に聴いて欲しいと思います♪

 

僕の考えるブルースギタリストの最高峰アール・フッカーの全てを本作で味わってください!

 

ちなみにアール・フッカーは、ジョン・リー・フッカーの従兄弟に当たります。

 




 

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