2018/12/15
今年で生誕100年を迎えたブルースマン、エルモア・ジェームスの必聴盤3選!
エルモア・ジェームスの必聴盤3枚をご紹介します!
今年はエルモア・ジェームスの生誕100年になる年です!
実は今年の2018年は、エルモア・ジェームスの生誕100年になる年なんです!
ブルースだけでなく現在のポピュラー音楽全てに影響を与えたと言えるロバート・ジョンソンの生誕100年の時(2011年)は、音楽業界全体を揺るがすようなお祝いムードを僕は感じたのですが……さすがにエルモア・ジェームスの場合は「知る人ぞ知る!」って感じで騒がれませんね……。
まぁ知名度だけでなくそもそもの影響力が違いますので仕方ないですよね。
エルモア自身もロバジョンから影響を受けているくらいですから。
そのロバジョンの生誕100年の時は『The Centennial Collection』という新たなリマスター音源が発売され話題になりました!
もちろん僕もすぐに購入して、「何か違う……以前のマスターの方が生々しさがあった。」と感じました。(笑)
ちなみに英語の”centennial(センテニアル)“には、「100周年」という意味があります。
今回のこのブログ記事のタイトル画像のリボン部分の題名や、この記事のURLに“Centennial Celebration for Elmore James”と付けたのは、あまりみんなが取り上げてくれないので……(笑)このブログでだけでも「エルモア・ジェームスの生誕100年祭」をしよう!という意味です。
初めて聴いたブルースマン!
ちなみになぜ僕がそこまでエルモア・ジェームスのことを取り上げたいのかというと……僕が人生で初めて(意識して)ブルースを聴いたのがエルモア・ジェームスの”Dust My Broom”でした。
なので、とても思い入れがあります。
まだ僕が高校生の頃でした。
当時からB.B.キングの洒落たブルースとかは、無意識のうちに聴いたことはありました。
しかしまだ血気盛んな若い頃だったので、僕はエアロスミスやレッド・ツェッペリンのような歪んだギターがかっこいいハードロック・バンドの方が好きでした。(※エアロスミスやレッド・ツェッペリンは今でも変わらず大好きです!)
あの頃はむしろ小洒落たジャズやB.B.のような小粋なブルースは好きではありませんでした。(※今はジャズもB.B.キングも大好きですよ!単なる若い頃の偏見です。)
B.B.キングしか聴いたことがなかったので「ブルース=気取ってる」と勘違いしているぐらいでした。
それがなぜブルースを聴くようになったのか?
ある金曜日、TVで僕の好きだった『ビバリーヒルズ高校白書』が深夜に一気に数話連続で再放送されることを知りました。
僕は小さい頃からアメリカの映画やドラマが大好きでした。
次の日は学校が休みの土曜日だったのでビデオに取らずに深夜まで見ることにしました。
全ての番組が終わったのが深夜4時30分を過ぎていました。
もう少しで朝になります。
徹夜しても平気なぐらい元気だった10代の頃なので全話見終わっても全く眠たくありませんでした。
このまま寝ずに朝飯を食べようと思いました。
すると付けっぱなしのTVから音楽が流れ始めました。
当時はその日のTVの終了時間まで、深夜の大阪の上空の静止画を映したまま色んな音楽が流れていました。
たまたまその時は「ブルース特集」をしていたようです。
最初の方は確かB.B.キングなんかが流れていたと思います。
当時はああいう音楽に興味がなかったので、聞き流していました。
他のチャンネルにかえても砂嵐ばかりなので、それならまだ音楽が流れている大阪の上空映像を見ている方が面白いです。
ずっと聴きながら「小洒落た音楽ばかりでツマんないな~。」と思っていた矢先に……
ダダダッダダダッダダダッダダダッダ~ダ~ダッ♪
と、激しい3連の繰り返しフレーズが流れ始めました!
その時の歪みすぎて音が潰れかかったギターの音が衝撃的でした!
これがブルース????
と思いました。
それまでB.B.キングの小洒落た音楽がブルースの全てだと勘違いしていた事に気がつきました!
若かった当時は歪んだギターの音や激しい音楽が好きだったので、すぐにこの曲を好きになりました。
ブルースってこんなにギター歪ませるの?(ロックの先祖ですからね!)
ブルースにもこんなに激しい曲があったとは!(パンクの先祖ですからね!)
初めて聴く激しいブルースの曲は、10代の僕には衝撃的すぎました!
あの衝撃は、多感だった10代だからこそ良かったと思います。
20代や30代になってから初めて聴くのと、10代の頃に初めて聴くのとでは全然違うと思います。
慌ててメモ帳を用意しました。
その番組中は、TV画面の右下にその時流れている曲のミュージシャン名と曲名が記載されていたのですが、「このミュージシャンのCDを買わなくては!」と思い、TV画面を確認してみました!
するとそこには、
Elmore James – “Dust My Broom”
と記載されていました。
その週の日曜日にさっそくタワレコに行って「Elmore James」を探しました!
初めてタワレコのブルース・コーナーに行ったのがこの時です。
コミカルなイラスト絵が好きな僕は、『ブルースの巨人 ベスト・セレクション4』というアルバムを見つけてすぐに買いました!
1曲目にお目当ての”Dust My Broom”が収録されていました!
あのサニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡ(ライス・ミラー)が参加している音源です。
当時の僕にはあの音源でも十分衝撃的でした!
「そうそう、これこれ!この音源!買って良かった~。」と。
この曲以外のエルモア・ジェームスも聴きたいな~と思い、次の曲も通して聴いてみました。
次の2曲目を聴くとスライドギターが「ギュインギュイン♪」鳴るかっこいい”Hawaiian Boogie”が始まりました。
この時スライドギターの魅力を知りました!
僕にはオールマン・ブラザーズ・バンドの”Statesboro Blues”よりもエルモアの”Hawaiian Boogie”の方が衝撃でした!
そして3曲目の”Please Find My Baby”が始まると……イントロのターンアラウンドこそ違えどまたあのフレーズが始まりました!
ダダダッダダダッダダダッダダダッダ~ダ~ダッ♪
「何これ?また同じ曲?」と当時は思いました。(笑)
後でこの3連フレーズがエルモアが有名にした「ブルーム調」だと言うことを知りました。
もちろん”Dust My Broom”から付けられた名前です。
この3連パターン自体は、エルモア以前のロバジョンやチャーリー・パットンなんかのデルタ・ブルースでもよく聴くフレーズではあるのですが、アコースティック・ギターで演奏した彼らと違って、歪んだエレキギターの爆音で派手に弾いたのがエルモアでした。
なので、このフレージングこそエルモアの一番の特徴と言えます。
初めて聴いた当時は、「このアルバム……ほぼ同じ曲ばっかだな~。」って勘違いしていたのですが(笑)その「ブルーム調」こそがエルモアの音楽の一番の聴き所ですからね!
さて、その後エルモア・ジェームスなる人物の人となりが気になり、ライナーノーツを読んでみることにしました。
するとそこには「 1918年1月27日」と生年月日が記載されていました。
驚きました!
僕と同じ誕生日でした!
ブルースにハマるきっかけになった人物がまさかの同じ誕生日だったので、「自分はエルモアを聴く運命にあったんだ!」と、若い頃なので勝手な勘違いをしてしまいました。(笑)
ちなみにモーツァルトとボビー・”ブルー”・ブランドも同じ誕生日です。
そういった理由があって、エルモアが今年2018年に生誕100年を迎えるということを僕は覚えていました。
実は、だいぶ前から「エルモアが生誕100年を迎えたらレビューを書こう!」って考えていました。
およそ10年近く前の……まだmixiが全盛期だった頃からです。
2018年になったらmixiやFacebook、もしくは当時僕が音楽のレビューを投稿していた別の音楽サイトにエルモアの生誕100年について書くぞ!と考えていたのですが……
昨年からこうやって自分のブログを始めることになりましたので、このブログに書くことにしました。
本来なら2018年1月27日に書くべきだったのですが、色々あって年末になってしまいましたが……。
しかし2019年になる前にこうしてエルモア・ジェームス生誕100年を自分のブログで祝うことが出来て嬉しく思います。
あの時、もしTVでエルモアの”Dust My Broom”を聴いていなかったら……僕は10代の頃にブルースにハマってなかったかもしれません。
そうすると、2003年のブルース100周年の時も気づかないままだったかもしれません。
そして”Dust My Broom”を聴いてから約8年後に僕はブルースバンドでギターを弾くことになるのですが……その経験もなかったかもしれません。
あの時ブルースバンドを経験していなかったら、確実にギターは止めていたと思います。
ギターを止めていたとしたら、ジャズも管楽器物しか聴いてなかっただろうから、グラント・グリーンやケニー・バレルを聴くこともなかったと思います。
(ジャズそのものはエルモアと同時期に聴いたジョン・コルトレーンで目覚めていましたが、ジャズギターには一切興味がありませんでした……。ブルースバンドでギターを弾き始めた辺りからギターを練習するに当たってジャズギターに興味を持つようになりました。)
そうなると、おそらくオルガンジャズやジャズファンクにハマることもなかったでしょう。
それにギターを止めていたらギターデュオもやっていなかったので、このブログもやっていなかったはずです!?(ギターデュオの相方が先に自分のブログをやっていたので、僕も後追いで始めました。)
そもそもブルースにハマっていなかったら、ロックとジャズしか聴いていないかも知れないので、このブログで書ける音楽の記事も狭い範囲だけだったような気がします。
僕がR&Bやファンクを聴くようになったのも、ブルースから派生して聴いていったからなんです。
そう考えると、エルモアは僕の人生に大きな影響を与えてくれた存在なんだな~と感慨深く思います。
前置きが長くなりましたが、これが僕がエルモア・ジェームスを知るきっかけになったお話でした。
それでは、今回の本題の【エルモア・ジェームスの必聴盤3選!】をご紹介したいと思います。
Elmore Jasmes – 『Blues After Hours』
ブルースの美女ジャケに外れなし!(笑)の名演だらけの1960年の名盤『Blues After Hours』です。僕が初めて聴いて衝撃を受けたのとは別音源の1曲目”Dust My Broom”で始まります。あのサニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡが参加していた荒々しい演奏とは違って、少し洗練されています。ギターの音も控えめです。こちらの音源を先に聴いていたら……もしかしたら僕は10代の頃にブルースにハマっていなかったかもしれませんが、しかし今になって聴くとこの音源も素晴らしい演奏です!むしろ自分も年を取った今だったらこちらの洗練された演奏の方が好きだったりします♪文句の付けようがないぐらいの演奏です!ちなみにこのアルバムをおすすめしたい理由として……ジャケットの女性がセクシーだから!……じゃなくって(笑)「ブルーム調」の曲が比較的少ないからです。どうしてもエルモアのベスト盤を購入するとエルモアのトレードマークの「ブルーム調」の曲ばかり収録されていたりして、「なんだこれ?全部同じ曲?」となりかねないからです。(笑)しかしこのアルバムではボーナストラックを除くオリジナル収録曲10曲のうち、1曲目の”Dust My Broom”以外では5曲目のロバジョンの曲”Cross Road Blues”のエルモアバージョン”Standing at the Crossroads”と6曲目の”Happy Home”と7曲目のリロイ・カーの曲”Blues Before Sunrise”の4曲だけになります。他の曲ではバラエティに富んだブルースが聴けるのでお得です。エルモアって「ブルーム調」ばかりではなくって、色んなタイプのブルースを演奏できるミュージシャンだってことを知ってもらいたいと思います。そしてスライドギターの名手であることも!僕の中では、エルモア・ジェームスとアール・フッカーとロバート・ナイトホークが「3大スライドギターの名手」です!本当に上手いです!ちなみにこの作品のCD盤では8曲ものボーナストラックが収録されていてお得です!しかも「オマケ音源」なんてもんじゃなくって、全て名演ばかりなのでぜひ聴いて頂きたい音源ばかりなんです。特に最後の18曲目に収録された”Elmo’s Shuffle”というノリの良いインストナンバーが最高です♪あえて得意なスライドギターを弾かずに押弦のみでギターを弾いているのですが、めちゃくちゃ上手いです!ブルースギター弾き/好きの人でこの音源を聴いたことないって方はぜひ聴いてもらいたいと思います。エルモアはスライドギターだけでなく、そもそものギター自体が上手い人なんですね。このグルーヴ感をギターで出すのは半端じゃないですよ!他にもその後ハウンド・ドッグ・テイラーのお得意曲になった「ブルーム調の」”Wild About You”もボーナストラックとして収録されています。ジャケットのデザインだけでなく、収録曲も演奏も最高峰のブルース・アルバムです!自信を持っておすすめします!これこそ「本物のブル-ス」です。逆に傑作すぎて僕なんかがレビューするのが恐れ多いぐらいです……。ブルース好きなのにまだ聴いてないって人は絶対に!絶対に聴いて下さい!
※12曲もボーナストラックが収録されているバージョンもありますが、そちらには”Elmo’s Shuffle”が収録されていないので、今回ご紹介する際は8曲入りの方をご紹介しました。ちなみに下記のリンク先が12曲追加バージョンになります。
もちろんどちらのバージョンでもオリジナルの10曲の名演は収録されているので、お好きな方をどうぞ♪
(※+8曲バージョンについてです。)
聴いて頂きたいところです。
Elmore Jasmes – 『I Need You』
哀しげな表情の女性の絵が印象的な1965年のアルバム『I Need You』です。憂鬱な暗い曲ばかり収録されているのかな?と思いきや1曲目”Make My Dreams Come True”からさっそく「ブルーム調」のご登場です!やはりエルモアはこうでなくっちゃ!(笑)続く2曲目”Got to Move”はグルーヴィーなブルースで、エルモアの”Oh, Year!”という掛け声がかっこいい曲です。そしてこの歌声!心臓を悪くしていたエルモアなのですが、この力強い歌声です!「本当に心臓に病を抱えてたの?」と言いたくなるぐらい力強いです!ギターの腕前だけでなく、この強烈な歌声があってこそのエルモアのブルースです!次の3曲目のタイトル曲”I Need You”は、エルモアのもうひとつの代表曲”Sky Is Crying”調のバラード曲です。しかしギターの出来映えは”Sky Is Crying”よりも劣ると言ったところです……。他にこのアルバムの聴き所は、4曲目のスローブルースの名演中の名演”Something Inside of Me”や5曲目の”Look on Yonder Wall”と、後にポール・バターフィールドがカヴァーして有名になった6曲目”Shake Your Money Maker”や、「ブルーム調」のもうひとつの名演10曲目の”Baby Please Set a Date”なんかがあります。どれもエルモアを代表する名曲ばかりです。全10曲収録時間約30分の短いアルバムですが、中身に収録された音楽は濃い~ブルースばかりです!
“Something Inside of Me”は必聴です♪
Elmore Jasmes – 『The Sky Is Crying』
あのスライドギターの名手ライ・クーダーをして「どうやってこんな音を出しているのか……さっぱりわからない……。」と言わしめた名演中の名演”The Sky Is Crying”がアルバムタイトルに付けられた作品です。ブルースが好きなのにこのエルモア・ジェームスの”The Sky Is Crying”を聴いてないとか、僕にとってはあり得ない話です!でも知らなかったって方も今からでも遅くないです!今すぐ手に入れて聴きましょう!エルモアの影響を受けたスティーヴィー・レイ・ヴォーンもエリック・クラプトンもこぞってこの曲をカヴァーしていますが、このオリジナルバージョンに勝つものはありません!(他にもアルバート・キングまでもがカヴァーしていたりしますね。)そんなブルース好きなら必聴の名曲だけでなく、”The Sky Is Crying”と似た曲調の3曲目”I Held My Baby”やスライドギターのイントロがかっこいい4曲目”Fine Little Mama”に、インストナンバーの5曲目”Bobby’s Rock”、B.B.キングの”Woke Up This Morning”風のダンスナンバーの6曲目”I Can’t Stop Lovin’ You”など多彩な曲調が収録されています。お得意の「ブルーム調」は、またしても再録の2曲目”Dust My Broom”で登場します。この曲は何度もレコーディングされていて、本作収録バージョンも僕が初めて聴いたサニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡとの共演録音や先の『Blues After Hours』に収録されていたバージョンとは全く別物です。しかし本作収録バージョンも洗練されていて悪くないです!他に「ブルーム調」は、11曲目の”I’m Worried”と、これまた再録のロバジョンの曲”Cross Road Blues”のエルモアバージョン”Standing at the Crossroads”の3曲のみです。また本作には”The Sky Is Crying”以外にもロック系ミュージシャンにカヴァーされた曲が多く収録されています。オールマン・ブラザーズ・バンドにカヴァーされた”I Done Somebody Wrong”や、エリック・クラプトンが在籍していたクリームがカヴァーした”Rollin’ and Tumblin'”に、これまたオールマン・ブラザーズ・バンドも取り上げた曲”One Way Out”、そしてジミ・ヘンドリックスがカヴァーして何度も録音した”My Bleeding Heart”などです。本作収録のサニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡが原曲の”One Way Out”は、歌詞も曲調もかなりアレンジされていたりします。しかしもっと驚くべきは”Rollin’ and Tumblin'”です。この曲の原曲は1929年にハンボーン・ウィリー・ニューバーンが作ったトラディショナルな名曲です。ハンボーンのバージョンでもスライドギターが特徴的な曲です。ロバジョンはこの曲を”If I Had Possession Over Judgment Day”として取り上げています。マディ・ウォーターズは、オリジナルに近い形でカヴァーしています。しかしエルモアは原曲とは全く違ったダンサンブルなアレンジで演奏しています。しかもスライドギターの名手であるエルモアが、あえてスライドギターを弾かないアレンジでカヴァーしています!驚きのバージョンですが、個人的にはスライドギターを弾いて欲しかったな~……とも感じます。全12曲収録時間約33分だけれども濃い~ブルース・アルバムです!”The Sky Is Crying”を始め、ブルース好きなら絶対に聴いて欲しい名曲名演ばかりですので、ぜひ本作を聴いて「本物のブルース」を存分に味わってみてはいかがでしょうか?
“The Sky Is Crying”は絶対に聴きましょう!
以上、【今年で生誕100年を迎えたブルースマン、エルモア・ジェームスの必聴盤3選!】のご紹介でした。
かれこれ10年近く前から「いつかエルモア・ジェームスが生誕100年を迎えたら、自分がエルモアを聴いたときの衝撃なんかを書きたいな~。」と思っていたことを達成できたので、個人的には勝手に満足しています。(笑)
でも、このブログ記事を通してエルモア・ジェームスを知ってもらって、ひとりでも多くの人に僕と同じようにブルースに目覚めるきっかけとなってもらえれば……と思っています。
僕としては、「ブルースが好きな人がひとりでも多く増えて欲しいな~」って思って、これからもこのブログで自分が聴いてきた過去の素晴らしい音楽をご紹介していきたい思っています。
エリック・クラプトンもスティーヴィー・レイ・ヴォーンもデュアン・オールマンもジミ・ヘンドリックスも……ブルースから影響を受けた後続のロックミュージシャンたちに影響を与えた偉大なるエルモア・ジェームスをぜひ彼らのファンの人にも聴いて欲しいです。
クラプトンに至っては、一時期エルモア風の眼鏡を掛けていましたよね。(笑)
ロバート・ジョンソンの生誕100年の時は、あんなに盛り上がったのに……今年のエルモアのこの扱い……。(笑)
エルモアバージョンの『The Centennial Collection』とかもリリースされることはありませんでしたからね……。
結局生誕100年を祝うようなコンピレーション・アルバムはトリビュート作品の『Strange Angels: In Flight with Elmore James』のみだっていう……。
だから、せめて僕のブログだけでも盛大に祝いたいと思います!(笑)
そんなエルモア・ジェームスの代表曲”Dust My Broom”は、ロバジョンの”I Believe I’ll Dust My Broom”が原曲です。
エルモアはロバジョンに直接会ってこの曲を伝授されたという伝説もあります。
また僕の好きなハウリン・ウルフもエルモアと仲が良かったと聞きます。
ウルフの本によると、しょっちゅうエルモアのライヴを見に行ってたらしいです。
そんな多くの人に影響を与えたエルモアは1963年5月24日に心臓発作で亡くなりました。
もともと心臓を患っていたようなのですが、まだ45歳という早すぎる死でした……。
もしあと数日長生きしていれば、エルモアの映像が残っていた可能性があります!
ポール・バターフィールドのバターフィールド・ブルース・バンドのデビュー作にも参加していたドラムのサム・レイがエルモア・ジェームスの演奏しているところを、手持ちのビデオで撮る予定だったようです。
しかし残念ながらエルモアはその数日前に亡くなってしまいました……。
今現在、エルモアの動く姿は観れません。
音源と写真が残っているのみです。
たとえ荒い画質であったとしても、もしエルモアやロバジョンの演奏している姿が映像として残っていたとしたら……大袈裟ではなくブルースの歴史は変わっていたのかも知れませんよね!?
少なくとも僕の中でのエルモアのイメージが変わっていたことは確実です。
エルモアに対する思い入れがありすぎるため、長くなりましたが(笑)……ぜひとも多くの人にエルモア・ジェームスという偉大なブルースマンを知ってもらって、そして名演の数々を聴いて感動して頂けたら……と思います。
エルモア・ジェームスの音楽こそ永遠に不滅です!
ちなみに27日生まれのエルモアに合わせて、2018年12月度の「27番目のブログ記事」に併せて書きました!
単なる自己満足のこだわりです。(笑)
※更にこのブログの“Music”のカテゴリー内で250番目のブログ記事となりました!これはたまたまです。(笑)
僕がブルースを聴くきっかけとなった『エルモア・ジェームス』の絵をiPadで描いてみました。
※ここに掲載しましたイラストの無断使用や無断転載はご遠慮ください。
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