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カテゴリー:Music

2024/06/27

【匠の職人ブルース・ギター】ロバート・ロックウッド・ジュニアのおすすめアルバムをまとめてご紹介!

伝説のブルース・マン、ロバート・ジョンソンから直接手ほどきを受けたブルース・ギターの名手ロバート・ロックウッド・ジュニアのおすすめアルバムをまとめてご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

ロバート・ロックウッド・ジュニアのおすすめアルバムをまとめてご紹介!

【伝説のブルース・マン】ロバート・ジョンソンから直接手ほどきを受けたギターの名手

今回は職人技のブルース・ギターを弾く名手ロバート・ロックウッド・ジュニア(Robert Lockwood, Jr.)の作品の中で僕がおすすめしたいアルバムをまとめてご紹介します。

 

ロバート・ロックウッド・ジュニアとは?

ロバート・ロックウッド・ジュニア(以降:ロックウッド)は、1915年生まれのアメリカのブルースマンです。

 

ロックウッドの両親は彼が幼い頃に離婚をし、その後母親が伝説のブルース・マン、ロバート・ジョンソンと再婚しています。

 

そのためロックウッドは、幼い頃からロバート・ジョンソンから直接ギターの手ほどきを受けました。

 

ギター演奏以外にもステージでの立ち振る舞いやミュージシャンとして生きていくこと等、様々な事を学びました。

 

そういった経緯からロックウッドは、ロバート・ジュニア・ロックウッド(Robert, Jr Lockwood.)と名乗るようになります。

 

ロバート・ジュニア・ロックウッドの名前についてですが、僕が子供の頃にブルースを聴き始めた時は、各種音楽雑誌で「ロバート・ジュニア・ロックウッド」と記載されていました。

 

それがいつの間にか「ロバート・ロックウッド・ジュニア」と記載されるように変っていました。

 

個人的には「ロバート・ジョンソンのジュニアに当たるからロバート・ジュニア・ロックウッド」の並びの方がしっくり来るんですが、しかし今は「ロバート・ロックウッド・ジュニア」と記載されていることが多いので、そちらに合わせることにしています。

 

ちなみにロックウッドは、バディ・ガイやオーティス・ラッシュのように「派手なギターソロをバリバリ弾きまくる!」タイプとは違って、エディ・テイラーやマット・マーフィーのような渋くって巧いギターを弾くミュージシャンです。

 

まさに「匠の職人技!」と呼ぶに相応しく、「勢いだけでなくしっかりとした技術に裏打ちされた燻し銀のギター演奏」をする名手です。

 

いわゆるしっかりとバッキングを弾くタイプですね。

 

もちろんギターだけでなく渋い声で歌うボーカルもいけるブルースマンです。

 

ちなみにロックウッドは、1915年生まれの古い時代のブルースマンでした。

 

僕がブルースを聴き始めた頃にはすでに80歳を超えており、B.B.キングよりも年上で、当時は現存する有名なブルースマンの中で最年長の存在でした。

 

当時の僕はまだ若かったのでニルヴァーナのカート・コバーンやドアーズのジム・モリソンのように若くして亡くなった天才に憧れていました。

 

しかし80歳を超えても現役でステージに立ちブルースを演奏するロックウッドの存在を知って…

 

「かっこいい!自分も80歳を超えても人前でライヴを出来るような存在になりたい!」と考えを変えることになりました。

 

そういった生き方を教えてくれたロックウッドは今でも僕の憧れの存在です。

 

当時は他にもキューバのギタリスト、コンパイ・セグンドも90歳を超えて現役でしたからね。

 

いつまでも元気で演奏している姿は尊敬に値します。

 

残念ながらロックウッドは2006年に91歳で亡くなりましたが、2003年に行われた晩年のライヴ作品『The Legend Live』がリリースされたのは素晴らしいことです。

 

それでは今回はロックウッドの残した作品の中で僕が好きなおすすめアルバムをまとめてご紹介します。

 

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ロバート・ロックウッド・ジュニアのおすすめアルバム

Robert Lockwood Jr. – 『Steady Rollin’ Man』

まずはこのアルバムからですね。

 

『Steady Rollin’ Man』は1973年にリリースされたロックウッドの初のフル・アルバムにして代表作です。

 

ロバート・ロックウッド・ジュニアと言えば取りあえずこのアルバムを聴いておけばいい!ってのと、最低限このアルバムは聴いていないと話にならない!とも言える名盤中の名盤です。

 

ロックウッドの演奏が上手いのは当然ですが、本作にはロックウッドの盟友ジ・エイシズ(The Aces)のメンバーが参加しています。

 

ジ・エイシズは、ギターのルイス・マイヤーズとベースのデイヴ・マイヤーズのマイヤース兄弟にドラムのフレッド・ビロウを加えた3人からなるブルース・バンドです。

 

本作の1曲目を飾る”Take A Walk With Me”は、ロックウッドを代表する名曲です。

 

ちなみに本作では基本的にロックウッドはリズムギターを弾きながら歌っており、リードギターを弾いているのはルイス・マイヤーズの方です。

 

もちろんどちらのギターも一級品なのですが、やはり注目すべきはロックウッドのリズムギターの安定感です!

 

正直なことを言いますと、この時代のブルースマンはリズム感がいい加減というか…「お前らが俺のリズムに合わせろ!」といった感じのフロントマンが多かったりします。

 

誰とは言いませんが、ライトニングなお爺ちゃんに至っては、チューニングがズレていても「これがわしのEの音じゃ!お前らが合わせろ!」といったとんでもない人までいました。

 

まぁそういったことも含めてブルースという音楽の個性でもありますが、しかし不安定なリズムを聴いていると時に聴き辛く感じることもあります。

 

その点、ロックウッドのしっかりとしたリズム感は安心して聴くことが出来ます。

 

最初のこの1曲だけでもロックウッドの凄さがわかりますね。

 

ちなみに”Steady Rollin’ Man”と”Rambling On My Mind”と”Kind-Hearted Woman”は、ロバート・ジョンソンのカバーです。

 

どの曲もロバート・ジョンソン直伝のため単なるコピーで終わらない説得力のあるカバー演奏です。

 

3曲とも晩年までライヴでよく演奏されていました。

 

またインスト曲の”Steady Groove”と”Lockwood’s Boogie”と”Tanya”の3曲も聞き逃せません!

 

本作では左チャンネルから聞こえてくるギターがロックウッドで、右側がルイスのギターです。

 

“Steady Groove”では中間のギターソロ以外はロックウッドがリードを弾いています。

 

逆にドラムのキレがヤバすぎる”Lockwood’s Boogie”ではルイスがリードを弾いています。

 

最後の”Tanya”ではロックウッドが匠のトレモロ・ピッキングで名人技を聴かせてくれます。

 

ボーカル曲だけでなくインスト曲も全てが名演揃いの傑作です!

 

Robert Lockwood Jr. – 『Blues Live In Japan』

以前、このブログでこちらのライヴ盤についてはご紹介していたことがあるので、詳しくはぜひそちらの記事を参考にしていただきたいと思います。

70年代の来日公演で聴くおすすめブルース・ライブ名盤3選

 

『Steady Rollin’ Man』リリース後の1974年にジ・エイシズを引き連れて行われた来日公演を収録したライヴ盤です。

 

当時はまだ僕が生まれる前だったので、当然このライヴを生で体験することは出来ませんでしたが、しかしこんな素晴らしいライヴが日本で行われていたとは…。

 

本作が録音されていたことに感謝ですね!

 

もし今の時代のように映像技術が発展していたら…この素晴らしいライヴが映像作品として残っていたかも!?

 

そこは悔やまれますね。

 

Robert Lockwood Jr. – 『I Got to Find Me a Woman』

1998年になって突如リリースされた『I Got to Find Me a Woman』は、『Steady Rollin’ Man』以来四半世紀振りとなる2作目のスタジオ・アルバムです。

 

本作でもロバート・ジョンソンの”Walkin’ Blues”と”Kindhearted Woman Blues”と取り上げており、”Take a Little Walk with Me”と”Lockwood’s Boogie”も12弦ギターを使って再録しています。

 

多少ロックウッドのボーカルに衰えは感じられるものの、相変わらずのブルース度の濃さです。

 

他にも伝説のブルース・ピアニストのリロイ・カーの “How Long”や、ルーズベルト・サイクスの”She’s Little and She’s Low”も取り上げています。

 

更にはタイトル曲の”I Got to Find Me a Woman”にはB.B.キングがギターで参加しており、”Bob and B.”ではそのB.B.とギターのみでデュエットをしています。

 

もちろんB.B.がリードを弾いて、ロックウッドがリズムギターを担当しています。

 

大のB.B.キング・ファンの僕としてはもうこれだけで感動です!

 

ちなみに”Bob and B.”のボブとはロバートのニックネームです。

 

ロバート・ジョンソンも含めて「Robert」という名前の人はみな「Bob」と呼ばれます。

 

90年代後半の作品ということもあり本作『I Got to Find Me a Woman』は『Steady Rollin’ Man』よりも録音技術が上がっており、全ての楽器が高音質で収録されています。

 

聴きやすさではこちらの方が上なので、ロックウッド入門にこちらから聴いてみるのもおすすめです。

 

Robert Lockwood Jr. – 『Delta Crossroads』

2000年にリリースされたロックウッドの弾き語りアルバム『Delta Crossroads』もおすすめです。

 

本作はロバート・ジョンソンの曲を中心にデルタ・ブルースの定番曲を数多く取り上げた作品です。

 

ロバート・ジョンソン直伝のウォーキング・ベースを弾きながら同時にメロディを弾く奏法を12弦ギターでこなしています。

 

ここでもリロイ・カーの” Mean Mistreater Mama”や”In The Evening (When The Sun Goes Down)”を取り上げています。

 

またビッグ・ビル・ブルーンジーやフレディ・キングのカバーで有名なジャズ・ジラム作の定番曲”Keys To The Highway”もアルバムの最後に収録されています。

 

本作の良さはそういったカバー曲だけではなく、5曲収録されたロックウッドのオリジナル曲の素晴らしさにあります。

 

” This Little Girl Of Mine”、” My Woman Came Walking Down”、”We’re Gonna Ball Tonight”、”Run Your Mama”、”Train My Baby”の5曲がロックウッドのオリジナル曲です。

 

ロックウッドが晩年に素晴らしい作品を残してくれたことを感謝ですね。

 

Robert Lockwood Jr. – 『The Legend Live』

『The Legend Live 』は、2004年にリリースされたライヴ盤で、『Delta Crossroads』と同じようにロックウッドが一人で弾き語りを行っています。

 

どの曲も素晴らしいのですが、本作にはローリング・ストーンズもカバーしたことで有名なロバート・ジョンソンの名曲”Love In Vain”を取り上げている音源も収録されています。

 

ロックウッドが演奏する”Love In Vain”や”From Four Unitl Late”が聴けるのは嬉しい選曲です。

 

出来ればレッチリもカバーした”They’re Red Hot”もやって欲しかったかな。

 

ロックウッド晩年の名ライヴ盤です。

 

Robert Lockwood Jr. – 『Swings in Tokyo: Live at the Park Tower Blues Festival』

1995年に東京都新宿区のパークタワー・ホールで行われたパークタワー・ブルース・フェスティバルにロックウッドが出演した際のライヴ演奏が収録されたアルバムです。

 

小出斉さん含む日本のミュージシャンがバックを固めたバンドで出演しています。

 

当時は日本のミュージシャンの起用に関して批判があったようですが、そんなに悪いですか?と思います。

 

理不尽な同族嫌悪心というか、偏見でそういった評価をしていませんか?と僕は思います。

 

もっと素直な気持ちで聴いて欲しライヴ盤です。

 

Robert Lockwood Jr. – 『Ramblin’ on My Mind』

フランスのブラック・アンド・ブルー(Black & Blue)・レーベルからリリースされたLP盤の『Plays Robert and Robert』にアウトテイクを大幅に追加したCD盤の『Ramblin’ on My Mind』もおすすめです。

 

録音は1982年11月28日にパリのシスモ・スタジオ(Sysmo Studio)で行われています。

 

収録曲は、いつものロバート・ジョンソンのカバー曲に”Take A Walk With Me”や” Lockwood’s Boogie”といった『Steady Rollin’ Man』の延長線上にあるような選曲です。

 

“Little Queen Of Spades”や”Sweet Home Chicago”といった『Steady Rollin’ Man』未収録曲も演奏しており、よりロバート・ジョンソンのカバー作品集のような選曲にもなっていますね。

 

『Steady Rollin’ Man』との違いは、全曲ロックウッドが12弦ギターを弾き語りで演奏している点です。

 

後にリリースすることになる『Delta Crossroads』のような内容ですが、時代や録音環境の違いもあり音のバランスは『Delta Crossroads』の方が遥かに良いです。

 

まずは『Delta Crossroads』を聴いてから、その後に聴くことを7おすすめしたいアルバムです。

 

Robert Lockwood Jr. – 『Sweet Home Chicago – The JOB Sessions 1951-1955』

ロックウッドと同じくロバート・ジョンソンゆかりのブルースマン、ジョニー・シャインズとの連名でリリースされた『Sweet Home Chicago – The JOB Sessions 1951-1955』もおすすめです。

 

ロックウッドとジョニー・シャインズだけでなくサニーランド・スリム名義の曲も収録されています。

 

初期のロックウッドの貴重な演奏が聴けるアルバムです。

 

ちなみに2012年にロックウッドにスポットライトを当てた『Sweet Home Chicago』として再リリースもされています。

 

曲数が減っていますが、現在はこちらの方が入手しやすいかもしれません⁉

 

Robert Lockwood Jr. – 『Just the Blues』

1999年にリリースされた『Just the Blues』は、1980年代頭にジョニー・シャインズと共演したアルバムからロックウッドが歌った曲を集めたコンピレーション・アルバムです。

 

ホーン隊を加えたちょっぴりジャジーな曲もいくつか収録されており、特に2曲目”Stake A Claim”のジャジーなギター演奏は素晴らしいです。

 

アコースティック・ギターによるインスト曲”Razzmadazz”やジャンプ系のインスト曲”Rockin’ Free”等、ここでしか聴くことが出来ないロックウッドのジャジーな側面も聴き所です。

 

ある程度ロックウッドのアルバムを聴いた後で聴きたい作品です。

 

 

以上、【ロバート・ロックウッド・ジュニアのおすすめアルバムをまとめてご紹介!】でした。

 

久しぶりにブルース系のブログ記事となりました。

 

前回、前々回とヘヴィ・メタル/スラッシュ・メタル系が続きましたからね。

 

また今後もブルース系のブログ記事は書いていきますので、ブルース好きの方も引き続きこのブログを読んで下さいね。

 

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