2024/06/17
ジャジーでオシャレなヒップホップのおすすめ作品10選
ジャジーでオシャレなヒップホップのおすすめ
ジャズの要素がヒップホップと合わさったオシャレな作品をご紹介
今回は久しぶりにヒップホップの作品をご紹介します。
3年ほど前に【バンドマンにもおすすめしたいヒップホップの名盤10選】というブログ記事を書いていました。
【Hip-Hop初心者向け】バンドマンにもおすすめしたいヒップホップの名盤10選
今回はそのブログ記事とは違って、ジャズの要素が強いオシャレなヒップホップ作品をご紹介します。
主軸はヒップホップ!
あくまでも今回ご紹介するのは「ジャズの要素があるヒップホップ」になります。
俗にジャジー・ヒップホップと呼ばれるジャンルのものとは少し違います。
ジャジー・ヒップホップは「ヒップホップをジャズに取り入れたジャズ作品」なので主軸はジャズにあるのですが、今回ご紹介するのはあくまでも主軸はヒップホップです。
なのでジャジー・ヒップホップのようにインストが主体ではなく、ラップが主体となった音楽です。
そのため「もっとジャズの要素が濃いのかと思ったんだけどな~…。」というのはあるかもしれません。
もしかしたら「ちょっとヒップホップ色が濃くって苦手だな~…。」と感じられる人もいるかもしれません。
あくまで今回ご紹介する作品はヒップホップが主体ですのでご理解下さい。
それではアーティスト名のアルファベット順で僕がおすすめしたいジャジーでオシャレなヒップホップ作品を10枚ご紹介します。
ジャジーでオシャレなヒップホップのおすすめ作品10選
DSP – 『In The Red』
DSPとは、UK屈指のプロデュース・チームのダイナミック・シンコペーション・プロダクションズ(Dynamic Syncopation Productions )が改名したユニットです。
ベン・アレンとジョニー・モリスが書いた曲をラッパーのチル・ロブ・Gやマス・インフルエンス等のグループがゲストで参加してMCを務めています。
本作『In The Red』はDSP名義での2作目にして現時点での最終作です。
Guru’s Jazzmatazz – 『Jazzmatazz, Vol. 1』
人気ヒップホップ・グループのギャング・スターのMCを務める(Gang Starr)グールーのソロ・プロジェクト1作目が本作『Jazzmatazz, Vol. 1』です。
ブルー・ノート・レコード系のジャズを上手くサンプリングした作品なので、本作であればジャズが主体のジャジー・ヒップホップがお好きな方でもすんなり聴けるのではないかと思います。
シングル・カットされた”Trust Me”や”No Time to Play”に”Loungin'”の3曲はキャッチーなので特に聴きやすい楽曲です。
90年代のネオ・ソウルがお好きな方にもおすすめです。
Guts – 『Hip Hop After All』
1曲目”Hip Hop First Of All”の冒頭からジャジーなサックスの音色で始まるクールなヒップホップ作品です。
フランス出身のビートメイカー、ガッツ(GUTS)が2014年にリリースした4作目のアルバムです。
バックトラックにトランペットやヴィブラフォン等のジャズ楽器が使われていますが、あくまでもラップが主役のヒップホップ作品です。
Jazz Liberatorz – 『Clin d’oeil』
こちらもフランス出身の3人組ヒップホップ・ユニットです。
『Clin d’oeil(クラン・ドゥイユ)』はジャズ・リベレーターズが2008年にリリースしたデビュー作です。
フェンダー・ローズやウッドベース等、生演奏を主体にヒップホップでサンプリングされたジャズの元ネタに新たな生命を吹き込みます。
メロウな音楽性はディアンジェロにも通じるものがあり、ネオソウル好きならきっと気に入ることでしょう。
ちなみに今回ご紹介する10作品の中で僕が一番好きなアルバムです♪
Madlib – 『Shades of Blue』
J・ディラと並ぶ天才ビートメーカーのマッドリヴがブルーノート・レーベルのジャズの音源を素材として作り上げたアルバム『Shades of Blue』です。
本作はどちらかというとブルーノート・レーベルのジャズ素材が主役でラップは控えめです。
その中でもモーガン・アダムス・カルテット・プラス・トゥーをフィーチャーした”Funky Blue Note”は強烈です!
ジャズ・ドラムのファンならぜひ聴いておきたい名演です♪
Othello & The Hipknotics – 『Classic』
シアトルを拠点に活動するオセロ・アンド・ザ・ヒプノティックスが2004年にリリースしたデビュー作『Classic』です。
ザ・ルーツのように生演奏を主体としたジャジーなバックトラックはMCオセロの軽やかなラップとの相性抜群です。
彼らの演奏力の高さを示したライヴ録音”No Mic 4 Thai”がおすすめです!
The Sound Providers – 『An Evening With The Sound Providers』
トラックメーカー・ユニット、ザ・サウンド・プロバイダーズが2004年にリリースしたジャジー・ヒップホップの金字塔とでも言うべきデビュー作にして名盤『An Evening With The Sound Providers』もおすすめです。
ヴィブラフォンやフルートによるメロディアスな上モノに、ブーンバップのタイトなビートがバックを支え、ソウロのスクラッチが煽り、その上を様々なゲストMCが華を添える…完璧なアルバムです。
今回のテーマに最も適したジャジーなヒップホップ作品の代表作です!
Specifics – 『Lonely City』
こちらも2004年にリリースされたモントリオール出身の3人組ヒップホップ・ユニット、スペシフィクスのデビュー作『Lonely City』です。
先ほどご紹介していたザ・サウンド・プロバイダーズと似た音楽性で、メロウな上モノにオールドスクールなブーンバップ、そこにラップが乗っかるスタイルです。
ザ・サウンド・プロバイダーズと併せて聴きたい作品です。
Supersci – 『Pinetrees On The Pavement』
スウェーデンから飛び出したジャジー・ヒップホップな4人組クルー、スーパーサイの2006年デビュー作『Pinetrees On The Pavement』です。
先にご紹介していたザ・サウンド・プロバイダーズやスペシフィクスと同じような音楽性で、ジャジーなトラックにラップが乗っかるスタイルです。
The Tones – 『Dreamtalk』
MCのレトロとラッパー兼シンガーのスーンによるヒップホップ・デュオ、ザ・トーンズの2008年デビュー作『Dreamtalk』です。
先ほどご紹介していたザ・サウンド・プロバイダーズやスペシフィクスと比べるとジャズ度は下がりますが、その分メロウネスはこちらの方が上です。
甘くメロウな上モノに抑揚の効いたレトロのフロウがたたみ掛けるヒップホップ作品です。
コモンやケロ・ワンがお好きな方にもおすすめのアルバムです。
以上、【ジャジーでオシャレなヒップホップのおすすめ作品10選】でした。
どちらかというとヒップホップ色の濃いアルバムばかりにはなりますが、既にジャジー・ヒップホップがお好きな方や、もしジャズ以外にもヒップホップにも興味がある方にもおすすめのアルバムばかりです。
これを書いている僕自身はジャズもヒップホップも同等に好きな音楽ジャンルです。
そのジャズとヒップホップが混じり合うことで、更にかっこいい音楽がこういった作品となって世に出ている状況はとても素晴らしいことだと思います。
「ジャズだから…」とか「ヒップホップだから…」といった偏見は捨てて、素直な気持ちで聴いていただきたい名作のご紹介でした。
ぜひこのブログ記事を読んで今回ご紹介した10作品の中から気になったアルバムを聴いてみて下さい。
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