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カテゴリー:Music

2018/11/19

ザ・ニュー・マスターサウンズ結成10周年記念盤『Ten Years On』を聴こう♪

ザ・ニュー・マスターサウンズの作品を1枚ずつご紹介するシリーズ

結成10周年を記念してリリースされた6枚目のスタジオアルバム『Ten Years On』

前回ご紹介していたザ・ニュー・マスターサウンズ(以下:ニューマスター)の公式ライヴ盤第二弾の『Live In San Francisco』から約11日後のニューマスターのアルバムご紹介記事になりますね。

 

ザ・ニュー・マスターサウンズ 公式ライヴ盤第二弾!『ライヴ・イン・サンフランシスコ』

いつも1ヶ月に1枚ご紹介!ぐらいのペースだったので、珍しく短いスパンでの更新となりました。(笑)

 

今回ご紹介するアルバムは、ニューマスターのバンド結成10周年を記念して2009年にリリースされた名作『Ten Years On』です。

 

2種類のライヴ盤を抜きにして数えると、2008年リリースの『Plug & Play』以来の6枚目のスタジオ録音アルバムになります。

 

今回ご紹介する『Ten Years On』は、これまでの5作品と違って初めてオリジナル曲のみで構成されています。

 

「これこそがザ・ニュー・マスターサウンズのやりたかったこと!」といった感じの、まさにバンドのコンセプトが一聴してわかる名作です!

 

それではさっそくご紹介していきたいと思います。

 

 

The New Mastersounds – 『Ten Years On』

01. San Frantico
02. Soulshine
03. MRG
04. Chocolate Chip
05. Narcolepsy
06. Flimsy
07. Dusty Groove
08. The Road To Fuji Rock
09. Cielo
10. OOOM
11. Make Me Proud!

 

Personnel:
Eddie Roberts – Guitar
Simon Allen – Drums
Pete Shand – Bass
Joe Tatton – Organ and Piano

 

Special Guest:
Chip Wickham – 04 on Flute
Dan Goldman a.k.a. JD73 – 07 on Fender Rhodes
Sam Bell – 09 on Congas, Bongos, Shekere
Skerik – 10 on Saxophones

 

Recorded at Hall Place Studios, Leeds, in February, March and July 2009

 

Released : 2009

 

アルバムについて

まず、このアルバムのジャケットデザインは、日本盤と海外盤で異なります。

 

僕が持っている日本盤ではニューマスターのメンバー4人がスーツ姿で車にもたれてこちらを向いている写真です。

 

これが海外盤だと高層ビルが見えるハイウェイをモチーフにデザインしたジャケットになります。

 

 

どちらも収録曲は同じですので特に海外盤のデザインの方が気に入ってる!とかがなければ、購入しやすい日本盤で良いかと思います。

 

さて、このアルバムをリリースする前にニューマスターは日本でフジロックフェスティバルに出演しています。

 

このことがバンドにとってよっぽど良い思い出になったのか?このツアー中にその思い出を曲にしています。

 

それが本作収録の”The Road To Fuji Rock”です。

 

僕も含め日本のファンとしては、非常に嬉しいことですね♪

 

ニューマスターは日本のファンのことを大事にしてくれてるんだな~と。

 

ちなみにこの時期ぐらいから、本国イギリスや日本以外のアメリカでも人気に火が付いています!

 

前回ご紹介していたアメリカのライヴを収録した『Live In San Francisco』の出来も素晴らしかったですからね!

 

イギリスや日本よりもジャズの本場であるアメリカでは、こういったインストバンドに対してよりオープンな姿勢をもったオーディエンスが多くいるようです。(所謂ジャムバンドの文化ですかね⁉)

 

アメリカでのライヴ活動が増えてきたニューマスターは、よりアドリヴソロのパートを増やすような曲作りになっていきます。

 

新曲が出来たらスタジオ録音する前に先にライヴで披露といったこともこの頃から増えてきたように思います⁉

 

ライヴで演奏するうちに新曲の出来が良くなってきたらスタジオで録音!

 

もしくは、ライヴでの一瞬の閃きによるアドリヴ演奏を作品にしたいからそのままライヴ録音をしてスタジオ録音は結局作らない……なんてこともよくあります。

 

ソウライヴの最高傑作ともいえる2003年リリースのトリオライヴ盤『Soulive』に収録の”El Ron”なんかはこのパターンですね。

 

ソウライヴの最高傑作!?トリオライヴ盤『Soulive』を聴こう♪

そういったことがニューマスターの中でも起こったようで、これまでのアルバム制作よりも録音に時間が掛かったようです。

 

アメリカツアーに出て、終わってから新曲をスタジオ録音して、またアメリカツアーに出て、そこで新曲を披露!

 

すると以前スタジオ録音していたよりも上手く演奏できるようになって、またスタジオに戻って新曲を再録音し直す……みたいな忙しい状況だったようです。

 

こういった大変な経験をして、バンドによってはメンバーのストレスがマックスに達して解散!!!!なんてこともあったりするのですが、ニューマスターは逆にメンバー間の結束が固くなったようですね!

 

その証拠にこの『Ten Years On』は、初の全曲オリジナル曲ばかりで構成されている名盤となりました!

 

長いツアーに出て忙しかったにも関わらず、収録曲11曲全てクォリティーの高い曲ばかりです!

 

今でもライヴで演奏される曲や、今ではニューマスターを代表する名曲までが多数収録されています!

 

何を隠そう僕が一番好きなスタジオ盤は、今でもこの『Ten Years On』です!(全作品となると……ライヴ盤になりますが。)

 

それでは全11曲のご紹介に行きたいと思います。

 

 

アルバムの内容

1曲目からニューマスターを代表する名曲”San Frantico”で始まります。

 

「ザ・ニュー・マスターサウンズってどんなバンド?」と聞かれたらこの”San Frantico”を聴いてもらうのが手っ取り早いんじゃないかと⁉

 

まさにニューマスターがやりたい音楽ってこれだと感じます。

 

熱いファンクの血が騒ぐようなファストトラックです!

 

ギターソロこそありませんが、かっこいいギターリフで構成されています。

 

このスタジオバージョンではオルガンソロのみですが、ライヴではベースのピートの見せ場があります!

 

めったにベースソロを弾かないピートが、この曲では毎回ベースソロを弾いてくれます!

 

エディーは、ライヴでもこの曲ではギターソロを弾きません。

 

なのでこの曲が始まるとピートの出番待ちになります!(笑)

 

ちなみに2018年現在でもライヴで演奏されています。

 

以前よりは登場回数が減って、ライヴによっては演奏されない日もあるようです。

 

僕が去年観に行った来日公演ではちゃんとやってくれて嬉しかったです♪

 

やっぱこの曲は聴いている方もテンション上がりますよね!

 

次の2曲目”Soulshine”もかっこいいドラムのイントロから始まるジャズファンク曲になります。

 

スタジオ盤でもライヴ演奏でもエディーのアドリヴソロが聴けます。

 

特にライヴだとかなり長めにギターソロを弾いてくれたりします。

 

残念ながら最近はライヴで演奏する機会が減ったようですが、ライヴ映えする曲なのでまた取り上げてほしいところです。

 

“Soulshine”という曲名を見るとサザンロック好きからしたらオールマン・ブラザーズ・バンドの1994年の作品『Where It All Begins』に収録されていたウォーレン・ヘインズ作のあの曲を思い浮かべそうですが……全く別物です。(笑)

 

 

こちらの方は、完全にニューマスター印のジャズファンク曲です!

 

3曲目”MRG”は、ゆったりとしたテンポのミーターズ風の曲調です。

 

この曲もライヴ向きの曲で、ライヴではギター&オルガンの長めのソロが展開されます!

 

今でもよくライヴで演奏される定番曲になっています。

 

海外のサイトで”MRG”を”Mark’s Red Guitar”と書いてあるのをみたことあるのですが、本当にその略なのかな??

 

4曲目”Chocolate Chip”には、その名も”The Fire Eaters”で活動しているロジャー・”チップ”・ウィッカムがフルートで参加しています。

 

攻撃的なフルートの音色がかっこいいジャズファンク曲です。

 

“The Fire Eaters”のバンド名はやはりラスティ・ブライアントの名盤『Fire Eater』から取ったんでしょうね。

 

 

オルガンが荒れ狂う!ラスティ・ブライアントのジャズファンク名盤『Fire Eater』を聴こう♪

この”Chocolate Chip”は、フルートがメロディー部分を吹いているので、さすがにライヴではほとんど演奏されていません。

 

しかしすごくかっこいい曲調なのでぜひライヴの定番曲にしてもらいたいのですがね……フルートのメロディーを別にオルガンやギターで弾いてもいいんじゃないかな?と。

 

スタジオ録音のギターソロでは、珍しくエディー・ロバーツのギターの音にコーラスエフェクターが掛かっていますね!

 

ギターエフェクター好きの僕としては、こういったサウンドも好きなので他の曲でもやって欲しいなって思いました。

 

5曲目”Narcolepsy”はエディのコモッたワウギターが怪しい響きを醸し出す少し不気味な曲調です。

 

終盤にかけてワウギターでグルーヴするかっこい曲なのですが、ライヴではほぼ演奏されていない曲です。

 

6曲目”Flimsy”は、ジョー・タットンがオルガンではなくエレピでファンキーに演奏する曲です。

 

以前のメンバーで合ったオルガン奏者のボブ・バーチとの違いは、ジョー・タットンだとオルガン以外にもエレピを使って多彩な演奏が出来ることですね。

 

これによってニューマスターの音楽性が更に広がったのは確実です。

 

“Flimsy”もちょくちょくライヴ演奏される曲です。

 

7曲目”Dusty Groove”はニューマスターの代表曲のひとつと言っても良さそうな名ジャズファンク曲です!

 

今でもライヴでしょっちゅう取り上げられています。

 

曲の方はエディーのワウギターがかっこいい曲です。

 

そこにジョーのオルガンのテーマメロディーが被さります。

 

このスタジオ盤ではダン・ゴールドマンという鍵盤奏者がフェンダーローズでソロを弾いています。

 

もちろんライヴではその部分がジョーのソロに変わります。

 

終盤にドラムのブレイクからちょっとしたベースとの絡みもあって、とてもかっこいい曲に仕上がっています!

 

“Dusty Groove(=つまらないグルーヴ)“という曲名とは裏腹に、文句なしの名曲ですね♪

 

8曲目”The Road To Fuji Rock”は、先ほどもご紹介していたフジロックフェスティヴァル中に書いたソウルジャズ系の曲です。

 

まるでオルガン奏者のロニー・スミスやチャールズ・アーランド辺りが60年代辺りに書いた曲のような感触です。

 

エディー・ロバーツも当時のグラント・グリーンやメルヴィン・スパークスになったかのようなソウルフルなギターソロを弾いています。

 

それに続くオルガンソロもまさにソウルジャズ・クラシック!といった雰囲気です。

 

まさかの日本ツアー中に書いた曲が60年代風ソウルジャズになるとは!

 

ちなみにメンバーもよっぽど気に入っているのか、2018年現在でもライヴで演奏さています。

 

日本公演でだけ日本のファンにサービスで演奏する……ってだけではなく、アメリカのライヴでもよくセットリスト入りしています。

 

その際にちょくちょくドラムのサイモンがフジロックフェスティヴァル中に書いた曲なんだよ!と自慢げにMCしていたりします。

 

9曲目”Cielo”には、過去のニューマスターのライヴ盤やスタジオアルバムでもよくゲスト参加している打楽器奏者のサム・ベルが参加しています。

 

過去のアルバムに収録されていた”Kuna Matata”や”Hey Fela!”に似た感じのフェラ・クティ風アフリカン・グルーヴ・ミュージックな感触のある曲です。

 

もちろんエディーのワウギターがワカチョコワカチョコ♪とグルーヴする曲です。

 

残念ながら”Hey Fela!”をライヴでよく演奏するため、似た曲調の”Cielo”はあまりライヴでは演奏されていません。

 

かっこいい曲なんですが、”Hey Fela!”をと比べると……少し劣りますね。

 

10曲目”OOOM”は、アメリカのジャムバンド・シーンで活躍するスケーリックがサックスと作曲で参加しています。

 

この曲のみニューマスターとスケーリックとの共作曲になります。

 

スケーリックは、変則8弦ギタリストのチャーリー・ハンターやソウライヴなんかとも共演したことのある新世代のサックス奏者です。

 

そのためか、この曲だけ他の収録曲とは異質に聴こえなくもないです。

 

ニューマスターの曲と言うよりも、本来ならスケーリックのアルバムに収録されるべき曲をニューマスターがバックで演奏した?ような感じがします。

 

もちろんライヴでは演奏されることがなくなりました。

 

“OOOM”とは打って変わって最後の11曲目”Make Me Proud!”は、ニューマスターの代表曲のひとつとなりました!

 

“One Note Brown”や”Baby Bouncer”と同じくライヴの最後に演奏されることが多い曲です。

 

日本公演でもこの”Make Me Proud!”か”Nervous”でライヴを締めくくることが多いです。

 

ライヴではメンバーと一緒にお客さんも”Bang!”と歌うのが定番となっています。

 

 

以上、全11曲収録のニューマスターの結成10周年記念盤『Ten Years On』のご紹介でした。

アルバム名にある”On”には「継続中、進行中」の意味があります。

 

ニューマスターは10年経っても20年経っても「進行中」のバンドです!

 

このアルバムをリリースした当時にドラムのサイモンが「10年後の2019年には”Twenty Years On”ってアルバムをリリースしているよ!そのアルバムがそれまででベストであることを願うよ。」と冗談をいていましたが……

 

来年がその2019年です!

 

あれから10年経った今もニューマスターは「継続中」のバンドです。

 

冗談じゃなくって、『Ten Years On』の続編という感じで全曲オリジナル曲で構成した『Twenty Years On』を本当にリリースしてもらいたいところですね!

 

ニューマスターは、これからも楽しみなバンドです♪

 

 

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ザ・ニューマスターサウンズのアルバムをご紹介したブログ記事シリーズのまとめ
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