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カテゴリー:Music

2024/05/22

ディープ・ファンク入門に最適!初心者におすすめの名盤10選

ザ・ニュー・マスターサウンズやベイカー・ブラザーズにスピードメーター等、ミーターズやザ・JBズから影響を受け2000年代以降に活躍したディープ・ファンク・バンドを知るのに最適なアルバムを10枚ご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

これからディープ・ファンクを聴き始める人におすすめしたいアルバム10選

このブログでは過去にも何度かディープ・ファンクというジャンルについてご紹介したブログ記事を書きましたが、今回はサクッと読んでいただけるように10枚のアルバムをおすすめしたいと思います。

 

ディープ・ファンクとは?

まず始めにディープ・ファンクというジャンルについて簡単にご説明します。

 

ディープ・ファンクとは、1960年代後半から1970年代にファンク・ミュージックを演奏していたミーターズやザ・JBズ(ジェームス・ブラウンのバック・バンド)から影響を受けたバンドのことを指します。

 

代表的なバンドとしては、ザ・ニュー・マスターサウンズやベイカー・ブラザーズにスピードメーターといったバンドで、2000年代に活躍したバンドが中心です。

 

面白いことにミーターズやザ・JBズといったファンク・ミュージックはアメリカのバンドでしたが、先に挙げたようなディープ・ファンク・バンドはイギリス出身のバンドが多かった点です。

 

もちろんアメリカのディープ・ファンク・バンドも多数いますが、ザ・ニュー・マスターサウンズやベイカー・ブラザーズのように人気が高いバンドはイギリス出身なのは興味深い点です。

 

これはまるで1940年代~1950年代のアメリカン・ブルースが、1960年代になってザ・ローリング・ストーンズやアニマルズといったイギリスのロック・バンドに影響を与えたのに似ている気もしますね。

 

その他にもオランダやオーストラリアといったそれ以前だったらファンクというジャンルが思い浮かばなかったような国から多くのディープ・ファンク・バンドが登場したのも面白い点です。

 

さてディープ・ファンク・バンドは、主に初期のミーターズを彷彿させる「オルガンのハーモニーと印象的なギターリフ」を中心にしたインスト曲を演奏していることが多いです。

 

もちろんそれだけではなくって、ゲスト・ボーカルを入れた曲をやっていたり、その後ボーカル曲を増やしていったり…と同じディープ・ファンク・バンドでも様々な進化を遂げて言っています。

 

しかし今回は「ミーターズ風のインスト曲が中心のディープ・ファンク・バンド」の作品を中心にご紹介したいと思います。

 

やはりディープ・ファンクというジャンルは、そういったミーターズ風のインスト曲にこそより魅力を感じられるともいます。

 

それでは今回は僕がおすすめしたいディープ・ファンクのアルバムを10枚に厳選してご紹介します。

 

ご紹介する順は、「まずはこのアルバムから聴いて欲しい!」といった僕自身のおすすめ度で順番を決めています。

 

まずは最初にご紹介するアルバムから進んで、最後の10作目まで順番に聴いていってもらえると幸いです。

 

01.The New Mastersounds – 『Keb Darge Presents: The New Mastersounds』

まずはザ・ニュー・マスターサウンズの1stアルバム『Keb Darge Presents: The New Mastersounds』です。

 

ディープ・ファンクというジャンルを知る上で真っ先に聴いて欲しい作品です。

 

そもそもディープ・ファンクという呼び名もザ・ニュー・マスターサウンズのこの作品がきっかけで出来た言葉という説もあります。

 

おすすめ曲は”Nervous”と”Miracles”と”One Note Brown”です。

 

“Nervous”と”One Note Brown”は今でもザ・ニュー・マスターサウンズのライヴで終盤(主にアンコール)に演奏される彼らの代表曲です。

 

“Nervous”はカバー曲でオリジナルはアシッド・ジャズ系のユニット、ニューヨリカン・ソウルの曲ですが、ここではホーンが活躍するブラス・ファンクにアレンジされています。

 

“One Note Brown”はギターリフが印象的なジャズ・ファンク曲です。

 

“Miracles”は、曲名からしてミーターズの”Funky Miracle”を思わせるファンク曲です。

 

このアルバムこそディープ・ファンクというジャンルがどういった音楽なのか?を一聴して説明してくれるアルバムです。

 

もはやディープ・ファンクの教科書と言っても過言ではありません。

 

まずはこのアルバムから聴きましょう!

 

02.Speedometer – 『This Is Speedometer, Vols. 1』

次に聴いて欲しいのはスピードメーターの1stアルバム『This Is Speedometer, Vols. 1』です。

 

スピードメーターは、ロンドン出身のファンク・バンドです。

 

アルバムを制作する毎に徐々にボーカル曲が増えていったバンドではありますが、まだ最初のアルバムだった本作はディープ・ファンクらしいファンキーなインスト曲が中心です。(本作も女性ヴォーカル曲がいくつかはあります。)

 

おすすめとしては、ファンキーなフルートが活躍する”Monkey Stick”と、ミーターズ風のギターリフが印象に残る”Mullet”、そして曲中盤のドラム・ブレイクがかっこいい”Its Our Turn”です。

 

ザ・ニュー・マスターサウンズと並んでスピードメーターもディープ・ファンクを語る上で外せないバンドです!

 

03.The Sugarman 3 – 『Pure Cane Sugar』

先ほどご紹介していたザ・ニュー・マスターサウンズやスピードメーターよりも更にディープなファンク・サウンドを聴かせてくれるのがこのシュガーマン3です。

 

1970年代に活動をしていたけれども芽が出なかった数多くのファンク・バンドは今の時代にレア・グルーヴと呼ばれ、その手のマニアが血眼になってまで探し当てているサウンドですが、このシュガーマン3はそういったレア・グルーヴ系のサウンドを現代に蘇らせたかのようなバンドです。

 

特に本作収録曲”Promised Land”のワウギターのイナタい音は、まさにレア・グルーヴ!

 

それ系のサウンドがお好きな方でしたらこの曲のワウギターにハマること間違いなしです!

 

他にはミーターズ風のインスト曲”Funky So-And-So”、これまたレア・グルーヴ系の”Pure Cane”、重いドラムのビートが腰砕けな”Down to It”等がおすすめです。

 

2002年リリースとは思えないレア・グルーヴ感はファンク好きなら必聴です!

 

04.Cookin’ on 3 Burners – 『Soul Messin’』

ザ・ニュー・マスターサウンズほど世界的な人気はないものの、オーストラリア出身の現在も精力的に活動を行っているクッキン・オン・スリー・バーナーズもディープ・ファンクを語る上で欠かせないバンドです。

 

2009年にリリースされた『Soul Messin’』は、彼らにとって2作目のアルバムとなった名作です。

 

特に”Dog Wash”は必聴です!

 

ミーターズ風のゆる~いオルガンが印象的な曲ですが、この曲で聴けるギターソロは一筆です。

 

まさに「ディープ・ファンクのギターソロはこう弾くべき!」と言えるお手本のような演奏です。

 

他にはミーターズ風の”Four N Twenty”、”Goose It Up”、”Piranha”がおすすめです。

 

ちょっぴりボーカル曲が多めに収録されたアルバムでもありますが、60年代R&B調の”This Girl”はライヴでも度々演奏されている名曲です。

 

05.The Soul Investigators – 『Home Cooking』

ディープ・ファンク系のバンドは、「ソウル・○○」という名称が多い気がしますが…その中でも一番のおすすめはこのザ・ソウル・インベスティゲーターズです。

 

本作『Home Cooking』は、2002年にリリースされたデビュー作です。

 

まるでジャック・マクダフのジャズ・ファンク期の作品のようなバーベキュー・ジャケットが目を引くアルバムですね。

 

本作は先にご紹介していたシュガーマン3のアルバムのようにレア・グルーヴ色の濃いサウンドで埋め尽くされています。

 

どれもおすすめな楽曲が収録された名作ではありますが、特に冒頭の”Home Cooking Pt. 1″と”Mo’ Hash”の2曲の流れは、本作を初めて聴く人へのインパクト大です!

 

知名度がそこまで高くないという点でスピードメーターやクッキン・オン・スリー・バーナーズよりも後のご紹介となりましたが、本作はハズレ曲なしなので安心しておすすめできるアルバムです。

 

06.The Baker Brothers – 『Ten Paces』

今やオリジナル・メンバーがいなくなって初期の面影が一切なくなってしまったベイカー・ブラザーズですが、2003年のデビュー作『Ten Paces』はディープ・ファンクを語る上でも欠かせない名作です。

 

「ファイヤー!」の掛け声で始まる”Ready Aim”に初期の代表曲”Givson”、ヘヴィー・ファンクな”Paste”等がおすすめです。

 

個人的にはこの頃のシンプルなファンクをやっていたベイカー・ブラザーズに戻って欲しい思いです。

 

07.The Bamboos – 『Step It Up』

こちらのバンブーズもベイカー・ブラザーズ同様に全く別の音楽性になってしまったバンドです。

 

ていうかむしろこの1stアルバム『Step It Up』の方が後のキャリアを見てみると異色作だったのかもしれません⁉

 

アーチー・ベル&ザ・ドレルズの1968年の名ファンク曲を現代風にアレンジした”Tighten Up”やザ・JBズ風の”Black Foot”にミーターズ風のリフが印象的な”Crooked Cop”等がおすすめです。

 

本作はディープ・ファンクを代表する名作の1つですが、この後バンブーズは女性ボーカルを中心として歌モノ・ファンク・バンドへと変化していきます。

 

08.Lefties Soul Connection – 『Hutspot』

オランダ出身のレフティーズ・ソウル・コネクションのデビュー作『Hutspot』もおすすめのディープ・ファンク作品です。

 

“Organ Donor”といった曲があるように本作はオルガンが主役の楽曲が多く収録されています。

 

もちろんミーターズ風の”The Thing”や”Sling Shot”といった曲も聴き所です。

 

アイズレー・ブラザーズの”It’s Your Thing”と後期歌モノ・ミーターズの代表曲”Hey Pocky A-Way”のカバーは、どちらも歌ありのメドレーで収録されています。

 

09.Stoned Soul Picnic – 『The Erotic Cakes』

ストーンド・ソウル・ピクニックのデビュー・アルバム『The Erotic Cakes』もイナタいインスト・ファンクが多数収録された名作です。

 

ミーターズ風というよりも先にご紹介していたシュガーマン3と同じくレア・グルーヴ系のサウンドが特徴です。

 

DJ好みなダンサンブル・チューン”Count Me Out”や”Get Off The Bus”に”The Grinder Part 1″といった曲がおすすめです。

 

10.Euro Cinema – 『Funkstamatic』

最後にご紹介するのはオランダのファンク・バンド、ユーロ・シネマの2作目のアルバム『Funkstamatic』です。

 

何と言っても本作はギターが大活躍するアルバムです!

 

だからこれを書いている僕自身がギターを弾くギター好きのなので本作を強くおすすめしたいんです。

 

特におすすめしたいのは、”koekwaus”でのオクターヴ奏法を用いたギターソロに”ducktape”終盤のワウギターを上手く使ったギターソロ、グルーヴ感が堪らない”funkstamatic”のギターソロです。

 

とにかくギターが上手いバンドです!

 

先にご紹介していたクッキン・オン・スリー・バーナーズの”Dog Wash”のギターソロと並んで必聴のギターソロばかりです!

 

 

 

以上が【ディープ・ファンク入門に最適!初心者におすすめの名盤10選】のご紹介でした。

 

全盛期の2000年代と比べると2010年代以降は徐々にディープ・ファンク・ブームも下火になっていきましたが、僕自身は今でもこのジャンルの音楽が大好きでよく聴いています。

 

そういう自分自身の好みもあってどうしてもディープ・ファンクという素晴らしい音楽ジャンルをもっと多くの人に知ってもらいたい、そして過去にディープ・ファンクにハマっていた人に今一度思い出して聴き直してもらいたいという思いからこのブログ記事を書きました。

 

もし今回のこのブログ記事を読んで初めてディープ・ファンクというジャンルを知って興味を持ったという方がいらっしゃいましたら、ぜひともここでご紹介したアルバム10枚を順番に聴いていただきたいと思います。

 

それでは良い音楽を!

 

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追記:続編のお知らせ

こちらのブログ記事の続編を書きました。

さらにディープ・ファンクにハマる!入門後に聴きたいおすすめのアルバム10選

このブログ記事を読み終えてディープ・ファンクにご興味を持たれた方は、ぜひ続編の追加の10枚もご覧になってください。

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