カテゴリー:Music

2018/11/20

ドライヴのBGMに最適⁉ヒューストン・パーソンのジャズファンク盤『Goodness!』

ヒューストン・パーソンのジャズファンク盤『Goodness!』

今回ご紹介するのは、ブルーノート・レーベルと同じくオルガンジャズの名盤を多く制作していたプレスティッジ・レーベルから1969年にリリースされたアルバムです。

 

今回の主役はソウルフルなサックス奏者のヒューストン・パーソンです。

 

アルバムのジャケットもサックスを吹くヒューストン・パーソンの写真を基に、黄色のデュオトーンで印象的にデザインされています。

 

この作品をリリースするまでのヒューストン・パーソンは、同レーベルに5枚のアルバムを吹き込んでいますがどれもヒットに恵まれずにいました……。

 

しかし心機一転⁉この楽し気な作品『Goodness!』をリリースすると、当時のソウルフルな音楽が好きなリスナーたちの反響を得て大ヒットへと繋がりました。

 

本当に聴いていて楽しくなるような作品なんです♪

 

それではさっそくヒューストン・パーソンの大ヒット作『Goodness!』をご紹介したいと思います。

 

 

 

Houston Person -『Goodness!』

01.Hey Driver!
02.Goodness
03.Brother H.
04.Hard Times
05.Jamilah
06.Close Your Eyes

 

Personnel:
Houston Person – Tenor Saxophone
Sonny Phillips – Organ
Billy Butler – Guitar
Bob Bushnell – Bass
Frankie Jones – Drums
Buddy Caldwell – Congas

 

Recorded in Englewood Cliffs, NJ; August 25, 1969.

 

アルバム参加メンバーについて

まずご紹介したいのがこの作品に参加しているギタリストです。

 

僕と同じようなブルージーでソウルフルなギタリスト好きの方は必聴のアルバムとなっております!

 

【#自分を作り上げたギタリスト4選】影響を受けたギタリストを4人選んでみました。

その理由は、このアルバムでギターを弾いているのはビリー・バトラーだからです。

 

ビリー・バトラーというギタリストは、名曲”Honky Tonk”で有名なオルガン奏者ビル・ドゲットの多くの作品でギターを担当していました。

 

ちなみにこの”Honky Tonk”は、コーネル・デュプリーの得意曲となった曲でもあります。

 

もちろん”Honky Tonk”でギターを弾いていたのもビリー・バトラーなんです。

 

エレキギターのボリュームコントロールを巧みに利用したバイオリン奏法が印象的ですね。

 

ちなみにコーネル自身もビリー・バトラーに憧れてギターを練習していたと本人が生前のインタビューで語っていました。

 

そんなビリー・バトラーも数多くのオルガン系ソウルジャズ/ジャズファンク作品に参加しています。

 

その中からまずは今回のこの『Goodness!』をご紹介したいと思います。

 

いずれこのブログでビリー・バトラーが参加した他の作品も取り上げていきたいと思いますので、ぜひまたこのブログを読みに来てください。

 

そしてもう1人ご紹介したいのがこの作品でオルガンを弾いているソニー・フィリップスです。

 

ソニー・フィリップスは、どうしても他のオルガン奏者と比べてしまうと影が薄く感じますが……60年代後半~70年代前半にオルガン系のソウルジャズ/ジャズファンク系のリーダー作をいくつか制作しています。

 

その辺もまたこのブログでいずれご紹介していきたいと思います。

 

このソニー・フィリップスという人物は、実は日本でアシッドジャズ/ジャズファンク・ムーヴメントが起こった時代に来日しています。

 

1993年7月に渋谷On-Air Tokyoでバーナード・パーディをリーダーにライブをしています。

 

その時のライヴには、サックス奏者に大御所ルー・ドナルドソン、トランペットにヴァージル・ジョーンズが参加しています。

 

ベースにはR&Bやソウルフルなフュージョン系で大人気のチャック・レイニーが参加しています。

 

ちなみにそのライヴのギタリストとしてコーネル・デュプリーが参加する予定でしたが、体調を崩して参加できず代わりにデイヴィッド・T・ウォーカーが参加しました。

 

しかしこれが功を奏したのか?この時のライヴでデビTが演奏した”Waht’s Goin’ On”の演奏は本当に素晴らしいものでした!

 

その名演が観れるのはこの時の来日公演をDVD作品にした『Coolin”N Groovin’ 』になります。

 

 

 

デビT好きやオルガン系ソウルジャズ/ジャズファンクが好きな方は必聴の作品ですよ♪

 

って、違う作品のレビューになってしまっていますが(笑)……この作品でオルガンを弾いているサングラス姿が印象的な人物がソニー・フィリップスでした。

 

相変わらず話が脱線しちゃいそうなので(笑)曲紹介の方に軌道修正していきたいと思います。

 

(※『Coolin”N Groovin’ 』についてはまた別記事でご紹介したいと思います。)

 

 

 

アルバムの内容

1曲目の楽しい曲”Hey Driver!”は、女性オルガン奏者のグロリア・コールマンが書いた曲です。

 

テーマメロディーをサックスが吹くのではなく、曲タイトルをそのまま”Hey Driver~♪”と歌うとてもコミカルな曲です。

 

コミカルなテーマにブルージーなギターが交わり、そのバックでオルガンのハネたリズムが不思議とかっこよかったりします!

 

最初にソロを弾くのはビリー・バトラーです。

 

思いっきりブルースからの影響を受けたギターソロを披露します。

 

次にヒューストンのソウルフルなサックスソロが続きます!

 

熱いアドリヴソロが展開されます!まさにホンキートンクしています♪

 

理論や理由なんていりません!

 

楽しければそれでいいんですよ♪

 

最後にソニー・フィリップスの短いオルガンソロを挟んで、再びテーマに戻って終わります。

 

2曲目のタイトルトラック”Goodness”は、9分以上あるゆったりとしてテンポの長尺ジャズブルース・ナンバーです。

 

この曲はヒューストン自身が作曲しています。

 

ウォーキングベースのイントロから始まって、オルガンが少しメロディーを弾き始めます。

 

50秒以上経ってからようやく主役のサックスが曲のテーマを吹き始めます。

 

もったいぶって始まっただけあって、とてもソウルフルなサックス演奏がさく裂します!

 

そのまま3分近くある長尺アドリヴソロを吹き始めます。

 

その後「こういったジャズブルース・ナンバーはお手の物!」とばかりにビリー・バトラーのブルージーなギターソロへと移ります。

 

ダブルストップを交えた元祖ソウルフル・ギタリストの演奏を聴いていると、コーネル・デュプリーに影響を与えたのも頷けます。

 

コーネル・デュプリーに似たギターソロを弾く人ではなくって、こちらが元祖です!

 

そして地味ながらもツボを押さえたオルガンソロをソニー・フィリップスが弾き始めます。

 

再びサックスのテーマに戻って、再度サックスソロに映り曲はフェードアウトしていきます。

 

3曲目”Brother H.”もヒューストン・パーソンのオリジナル曲です。

 

先ほどの曲と打って変わって、スウィングするノリの良いアップテンポの曲です。

 

特にビリー・バトラーのギターソロが聴きものです!

 

この人、ブルージーやソウルフルな演奏だけでなくこういったスウィング調の曲で本領を発揮する人なんです!

 

自身のソロ作品でも”Satin Doll”や”Straight Up And Fly Right”なんかを取り上げているように、スウィング曲を弾かせたら抜群の上手さです!

 

この辺がスウィング曲だとイマイチ……なコーネル・デュプリーとの大きな違いだと思います。

 

元祖ソウルフル・ギタリストはスウィングの曲でもドライヴしまくります!

 

4曲目”Hard Times”は、ジャズピアニストのポール・ミッチェルが書いた楽しくもどこか悲しいメロディーを持つ曲です。

 

印象的なテーマメロディーをヒューストン・パーソンが情感たっぷりにサックスで吹き上げます!

 

ソウルフル系のサックス奏者は、こういったアンニュイなテーマメロディーを吹かせると本当に上手いですよね!

 

続くビリー・バトラーのギターソロも、ひとつひとつの音色が人間の声のように表情豊かです。

 

そのギターソロの影響をそのまま受けて歌メロを基調にしたオルガンソロが始まります。

 

最後にサックスのテーマに戻って曲は綺麗に締め括られます。

 

5曲目の”Jamilah”は、オルガン奏者のソニー・フィリップスが書いたソウルフルな曲です。

 

この曲ではギターやオルガンのソロはなく、ヒューストン・パーソンひとりでテーマからソロまで全てを演奏しています。

 

他のメンバーは終始バッキングに徹して終わります。

 

最後の6曲目”Close Your Eyes”は、R&B/R&R歌手のチャック・ウィリスが書いた曲です。

 

ドゥーワップ系グループのファイブ・キーズが1955年に歌ったのが有名です。

 

ヒューストン・パーソンの子のアルバムでは、歌メロそのままにサックスとギターのコール&レスポンスで演奏しています。

 

ソロはサックスだけで、ギターとオルガンはバック演奏に徹しています。

 

サックスソロが終わると、またサックスとギターのコール&レスポンスで歌メロを弾いて終わりを迎えます。

 

 

 

以上、全6曲収録のヒューストン・パーソンのジャズファンク盤『Goodness!』のご紹介でした。

ジャズファンク盤と言っても、まだ60年代後半のものはそこまで「ファンク度」は高くありません。

 

どちらかというと「ソウルジャズ」と言った方が正しいかと思いますが、僕のブログではグルーヴィーなオルガンジャズ系の作品は、まとめて「Jazz Funk」扱いしています。

 

この辺のジャンル分けは、なかなか微妙で……ただサンプリング・ネタにも使えそうなビートを含んだ作品はもう「Jazz Funk」扱いしてもいいんじゃないだろうか?……と思います。

 

1曲目の”Hey Driver!”がまさにそれです!

 

こういったノリの良い曲を含んだ60年代後半から1975年辺りまでの作品をこのブログでは「Jazz Funk」扱いでご紹介しています。

 

なので今後ともそういった感じで続々と作品をご紹介していきたいと思いますので、ぜひまたこのブログを読んでみて下さい。

 

 

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