2023/04/10
ポップスもネオ・ソウルも…2010年以降にリリースされた洋楽女性シンガーのおすすめアルバムをまとめてご紹介!
近年の洋楽女性シンガーのおすすめアルバムをまとめてご紹介!
2010年以降にリリースされた洋楽女性シンガーのアルバムはオシャレなものばかり!?
今回は僕が実際にCDを購入して聴いてみて気に入ったアルバムをまとめてご紹介するブログ記事です。
これは僕の嗜好でもあるのですが、個人的に男性シンガーよりも女性シンガーの歌もの曲の方が好きです。
それは単純に僕自身が男性だから女性シンガーの声を好きになるという理由もあるのでしょうが、それだけでなくオシャレな歌ものの音楽って女性シンガーの方が多くあるような気がします。
そういったこともあって僕がこのブログでご紹介する歌ものアルバムは女性シンガーの作品が中心です。
以前にも【新世代のR&B歌姫(ディーバ)たち 絶対に聴くべき女性ネオ・ソウル・シンガーまとめ】というブログ記事でネオ・ソウル系の女性シンガーをまとめてご紹介していました。
新世代のR&B歌姫(ディーバ)たち 絶対に聴くべき女性ネオ・ソウル・シンガーまとめ
そのブログ記事ではタイトルに【新世代のR&B歌姫】と記載はしていましたが、それはあくまでもアレサ・フランクリンやロバータ・フラックとかマリーナ・ショウといった60~70年代に活躍した女性RR&Bシンガーと比べると【新世代】だということでした。
その時のブログ記事では主に90年代半ば以降に登場したネオ・ソウル系の女性シンガーをご紹介していました。
今回は、なるべく2010年以降に登場した新世代の女性シンガーを中心にご紹介したいと思います。
中には90年代から活躍していたシンガーも含まれていたりしますが、そういったシンガーでも2010年以降にリリースされた現代的なサウンドのアルバムに絞っています。
60~90年代の女性シンガーの作品がお好きだけれども、「最近の音楽に興味はあるけれども、どれを聴いたら良いの?」とか「最近のオシャレな女性シンガーの作品を聴いてみたいな~」といった方々へおすすめのアルバムをご紹介したいと思います。
それではいつものようにアーティスト名のABC順でご紹介します。
Adeline – 『Adeline』
パリ生まれで現在はNYで活動するアデュリーンは、ブルックリン界隈で注目を集め有名になった新世代のネオ・ソウル系女性シンガーです。
『Adeline』は、2019年にリリースされた1stアルバムになります。
ガラージュやブギーディスコといった70年後半から80年代に流行ったダンス・ミュージックや90年代ハウスの影響を濃く感じさせる作風です。
とはいっても、当時の派手なダンス・ミュージックではなく、ネオ・ソウル・ブーム以降のクールネスを内包した味付けがされています。
Afi Soul – 『Rising』
こちらは2007年にアルバム『Lovely』でデビューを果たしたアフィ・ソウルが約9年のブランクを挟んでようやくリリースした2作目のアルバム『Rising』です。
先行シングルとなった1曲目”I’m Gone Shine”は、スムースなミドルテンポのネオ・ソウル曲ですが、続く2曲目”Girl’s Get Away”、3曲目”Tonight”は軽快なダンスチューンが続きます。
4曲目”Too Long”ではガラッと変わってオールド・スクールな打ち込みのビートをバックに歌うヒップホップ・ソウル曲です。
メアリー・J. ブライジがお好きな人におすすめしたい作品です。
Allysha Joy – 『Acadie:Raw』
アライシャ・ジョイは、ハイエイタス・カイヨーテと並ぶオーストラリアはメルボルン発のネオ・ソウル系バンド30/70のリードシンガーです。
『Acadie:Raw』は、2018年にリリースされたソロ・デビュー作になります。
30/70よりも少しジャジーになったバックの演奏がとてもオシャレです♪
おすすめ曲は、どことなく90年代風のビートがクールな”Selfish”、現代風ネオ・ソウル曲”Honesty”、過激なエレクトリック・サックスが暴れ回る”Know Your Power”です。
昨年2022年にもソロ2作目となる『Torn : Tonic』をリリースしていたり、
その合間には2020年に4曲入りミニ・アルバム『Light It Again』もリリースしています。
どれもクオリティの高い作品ばかりです!
Camila Cabello – 『Camila』
2012年からガール・グループのフィフス・ハーモニーのメンバーとして活動してカミラ・カベロが2016年に同グループを脱退、そしてそれから2年後の2018年に満を持してリリースした初ソロ・アルバム『Camila』です。
本作4曲目に収録されたファレル・ウィリアムスがプロデュースしたシングル曲”Havana”がいきなり大ヒットしました。
この曲のMVは、彼女の公式YouTubeでの公開から約1カ月んぽ間で約2億回の再生回数を記録しており新時代のラテン系の歌姫が登場したことを決定的なものとしました。
もちろんこの曲だけでなく、”All These Years”や”Real Friends”といった独特の哀愁漂う楽曲もおすすめです。
Corinne Bailey Rae – 『The Heart Speaks In Whispers』
コリーヌ・ベイリー・レイがアルバム・デビューしたのは、2006年からになりますが、今回はそれから10年後にリリースされた3作目『The Heart Speaks In Whispers』をおすすめします。
ザ・ニュー・マスターサウンズが好きな僕としてはコリーヌ・ベイリー・レイといえば、『Be Yourself』に収録されていた”Your Love is Mine “でのボーカルを真っ先に思い浮かべてしまうのですが、彼女の作品ではこの3作目が一番おすすめです。
特にMVも制作された3曲目の”Been To The Moon”は、アンビエントなキーボードの音が今風でオシャレな楽曲です♪
本作がリリースされてから早いもので7年が経ちましたが、今のところ新作のリリースはないようです…。
4枚目のアルバムはいつになることやら…。
Debórah Bond – 『Compass: I』
デボラ・ボンドは、インコグニートのアルバム『Amplified Soul』にも参加していたソウル・シンガーです。
『Compass: I』は、2021年に傑作リリースされたアルバムです。
MVも制作された”Radio”を筆頭にアダルト・コンテンポラリーな落ち着きのあるネオ・ソウル曲が収録されたアルバムです。
全体的にエレガントな雰囲気が漂った大人のソウル・ミュージックといったところでしょうか。
Dominique Toney – 『A Love Like Ours』
ドミニク・トニーは、ジャズ・トランペット奏者のドナルド・バードが結成したジャズ・ファンク・バンドのブラックバーズ(Blackbyrds)のオリジナル・メンバーであったキーボード奏者のケヴィン・トニーの娘です。
ドナルド・バードのバックバンドとして始まったジャズファンク・バンドのブラックバーズを聴こう♪
この『A Love Like Ours』は、2014年にリリースされたデビュー・アルバムです。
オシャレなネオ・ソウル曲”We Are”や、カーリー・サイモンの曲をアレンジした”Vengeance”、父ケヴィン・トニーが弾くピアノをフィーチャーしたジャジーなバラード曲”A Love Like Ours “、レイ・パーカーJr.のアコースティック・ぎたーをバックに歌う”Pieces”等、どれも質の高い楽曲ばかりが収録されています。
Ego Ella May – 『So Far』
先にご紹介していたアライシャ・ジョイのアルバム『Torn : Tonic』にもゲスト参加していたエゴ・エラメイは、サウス・ロンドン出身のネオ・ソウル・シンガーです。
彼女は「全てのルーツはジャズ」と語っており、どこか大人びたネオ・ソウルな楽曲が魅力のシンガーです。
アライシャ・ジョイと音楽性も似ており、ゲスト参加したのも頷けます。
妖艶な多重コーラスが印象的な先行シングル曲”Tea & Sympathy”や、イーストロンドン出身のラッパーコージー・ラディカルwをフィーチャーした”Come On”にアンビエントな音響が神秘的な雰囲気を醸し出している”Last Time I Checked”等、上質なネオ・ソウル曲が収録されたアルバムです。
Ella Mai – 『Ella Mai』
カタカナにするとエゴ・エラメイと似た名前に思えますが、全くの別人です。
むしろこちらのエラ・メイの方が知名度は高いです。
というのも、2018年にリリースされたこのデビュー作『Ella Mai』の8曲目に収録された”Boo’d Up”が大ヒットしたからです。
“Boo’d Up”は、シングル曲としてビルボード・ホットチャートにて全米5位を記録しており、MVは2021年秋までに4億6000万回の再生数を記録しました。
今では5億回を超えています!
もちろんこの曲を聴いてもらえればそれだけの大ヒットを記録したのも納得いくかと思います。
間違いなく2010年代を代表する名曲の1つですね!
ちなみに”boo’d up”とは、「恋人になる」みたいな意味合いのスラングです。
この曲以外にも、2枚目のシングル”Trip”や3枚目のシングル”Shot Clock”といった他のヒット曲も収録されています。
こういった今風なネオ・ソウル曲も良いのですが、個人的にはジョン・レジェンドとデュエットした落ち着いた雰囲気の9曲目”Everything”もお気に入りです♪
今や2010年代以降の音楽シーンを代表する歌姫と呼んでも差し支えの内エラ・メイをぜひ聴いてみて下さい!
今回ご紹介するアルバムの中でも本作は絶対に聴いておいてもらいたい名盤です!
ちなみにエラ・メイは、昨年2022年に2作目となるアルバム『Heart On My Sleeve』をリリースしたばかりです。
相変わらずのクオリティの高さに今後が楽しみなシンガーです♪
Elle Varner – 『Perfectly Imperfect』
“第二のアリシア”とも呼ばれたエル・ヴァーナーが2012年にリリースしたデビュー・アルバム『Perfectly Imperfect』です。
本作は全米R&Bチャートで4位を記録した大ヒット・アルバムです。
キャッチーなサビ部分がクセになる”Only Wanna Give It To You”やファルセットが美しい”Refill”に、アリシア・キーズのアルバム『The Element of Freedom』に収録されていても違和感がなさそうな”I Don’t Care”といった本作収録のシングル曲がヒットしました。
本作の出来が良かっただけに7年ものブランクを経てリリースされた2ndアルバム『Ellevation』で少しパワーダウンしたのはちょっと残念でした…。
まずはこの『Perfectly Imperfect』から聴くことをおすすめします!
Erika De Casier – 『Essentials』
デンマーク出身のPBR&B(オルタナティブR&B)系のシンガー、エリカ・ド・カシエールが2019年にリリースしたデビュー・アルバム『Essentials』です。
2017年のデビュー・シングル”What U Wanna Do?”を含むシングル曲4作品を収録したアルバムです。
2ndシングル”Intimate”、3rdシングル”Do My Thing”、4thシングル”Good Time”等、どの曲も近年流行りのアンビエントな曲調で統一されたアルバムです。
エリカの妖艶なボーカルもこういった幻想的な曲調とマッチしており、アルバム全体を覆うアンビエントな雰囲気は静かな夜に1人で聴くのに適しています。
ちなみに2021年にリリースされた2ndアルバム『Sensational』は更に1つ1つの楽曲のクオリティが上がっており、これまでに収録曲が5曲もシングル・カットがされた名作です。
まずは1stアルバム『Essentials』でエリカの作り出す世界観を存分に味わってみて下さい。
Esperanza Spalding – 『Radio Music Society』
ジャズ・ベーシスト兼シンガーとしても活躍する才媛エスペランサ・スポルディングが2012年にリリースした4作目『Radio Music Society』もおすすめです。
アルジェブラ・ブレセットのボーカルをフィーチャーした先行シングル”Black Gold”を筆頭に、ジャジー・ソウルでオシャレな楽曲で統一されています。
オシャレなカフェやカジュアルなバーで聴きたいアルバムですね♪
Fatima – 『And Yet It’s All Love』
UKが生んだ次世代のソウル・ディーヴァ、ファティマが2018年にリリースした2ndアルバム『And Yet It’s All Love』です。
Stones Throw Records(ストーンズ・スロウ・レコード)の看板アーティストにして稀代のビートメイカー、マインドデザインが手がけた1曲目”Dang”で始まる本作は、まさに2010年代以降の新世代のサウンドを代表するようなアルバムです。
どこを取っても「新しいサウンド」で溢れており、これからの新世代のソウル・ミュージックを代表する存在として今後も期待したいアーティストです。
The Floacist – 『Floetry Re:Birth』
ドイツ生まれロンドン育ちのR&Bシンガー、フロエシストが2012年にリリースした2ndアルバム『Floetry Re:Birth』もおすすめです。
1曲目”Start Again”ではラヒーム・デヴォーンをフィーチャーしており、オーガニック・ソウル/ネオ・ソウル好きには堪らない楽曲ばかりで構成されたアルバムです。
特にそのままズバリ直球の曲目”Soul”が一番のおすすめ曲です。
Goapele – 『Strong As Glass』
1999年から活動しているネオ・ソウル・シンガーのゴアペレが、エリック・ベネイ主宰レーベルに移籍後の2014年にリリースした5作目のアルバム『Strong As Glass』は、僕がとても好きな曲が収録されているので個人的にとてもおすすめしたいアルバムです。
それは1曲目のタイトル・トラック”Strong as Glass”です。
美しいピアノのイントロで始まるうっとりするような哀愁漂うバラード曲です。
この曲が好きで好きで何度も繰り返し聴きたくなります♪
MVもぜひ視聴してみて下さい♪
この美しい曲の次にスヌープ・ドッグのラップをフィーチャーしたディスコ・ブギー曲”Hey Boy”が続きます。
バラードで始まってアップテンポの曲に繋がる展開も素晴らしいアルバムです。
またエリック・ベネイとのデュエット曲”My Love”や壮大なバラード曲”Some Call It Love”といった曲もおすすめです。
H.E.R. – 『H.E.R.』
新世代ネオ・ソウル・シンガーの中でも絶大なる人気を誇るH.E.R.(ハー)のコンピレーション・アルバム『H.E.R.』です。
2021年に初のオリジナル・アルバム『Back of My Mind』をリリースするまではEPでのリリースが何作か続きました。
この日本盤の『H.E.R.』は、『H.E.R. Volume 1』や『H.E.R. Volume 2』といったEPをまとめたコンピレーション・アルバムになります。
もちろんまぐれ当たりしてこれだけの人気を得たのではなく、アルバムのクオリティの高さから正当に評価されています。
なんていうか、もうダメなところを見つけるのが難しいほどの名曲ばかりが収録されたコンピレーション・アルバムです!
今回ご紹介するこのブログ記事の中でも、エラ・メイと並んで未聴の方は絶対に聴いてもらいたいアルバムです。
本作10曲目に収録されているダニエル・シーザーとのデュエット曲”Best Part”が大ヒットを記録し、新世代のネオ・ソウルを代表する曲へと上り詰めました。
その他にもシングル・カットもされた”Focus”や、哀愁漂うH.E.R.の歌声が身に沁みる”Losing”等、彼女独自の世界観で作られた楽曲が並びます。
もはや現代のR&Bを語る上で避けて通ることが出来ない存在だと言えます。
絶対に聴いておいた方が良いです!
ちなみにフェンダーからH.E.R.のシグネチャー・モデルのストラトキャスターまで発売されている程の人気者です。
シルバーを基調にオシャレなクローム・グロウ・カラーが施された女性におすすめのギターですね♪
ちなみに本人がデモ演奏した動画もフェンダーの公式YouTubeチャンネルにアップされています。
Hyleen – 『B-Side』
フランス生まれのマルチ・アーティストの ハイリーンが「ライブ感」、「オーガニック」、「エレクトロニック」といったキーワードを主軸に作り上げた2017年の2ndアルバム『B-Side』です。
アルバム・タイトルの”B-side”というのは、彼女自身が自分でも知らなかった「内なる自分(別の顔)」を意味しているようです。
本作の音楽性は、どことなく女性版トム・ミッシュのような雰囲気です。
トム・ミッシュがお好きでしたら本作もぜひ聴いてみて下さい♪
Iggy Azalea – 『The New Classic』
オーストラリアを代表するラッパー/シンガーのイギー・アゼリアが2014年にリリースしたデビュー・アルバム『The New Classic』です。
僕がイギー・アゼリアを知ったきっかけは、ザ・ニュー・マスターサウンズ10枚目のスタジオ盤『Made For Pleasure』に”Fancy”のカバー・バージョンが収録されていたからでした。
ザ・ニュー・マスターサウンズの10枚目のスタジオ盤『Made For Pleasure』を聴こう♪
ザ・ニュー・マスターサウンズはこの曲を、レゲェ風にアレンジしたインスト・バージョンでカバーしていましたが、『The New Classic』の5曲目に収録されている原曲は全く違います。
原曲はティーン向けのガールズ・ヒップホップといった曲調ですね。
しかしこの原曲が気になって僕はイギー・アゼリアのこのアルバム『The New Classic』を聴いてみたのですが…”Walk The Line”や”Don’t Need Y’all”といった冒頭2曲のクールな曲を気に入りました。
てっきり全編を通してアゲアゲなガールズ曲が炸裂するアルバムだとばかり勘違いしていたのですが、クールなヒップホップ曲が多くってすぐに気に入りました。
ソウルというよりもヒップホップですが、おすすめのアルバムです。
Iman Europe – 『Nami』
L.A.を拠点に活動するシンガーのイマン・ヨーロップが2017年にリリースした1stアルバム『Nami』です。
“Nami”というのは、自身の名前”Iman”を逆から読んだスペルなのと、日本語の「波」のどちらも意味しています。
浮遊感漂う幻想的な自身のサウンドをイマンは「サイケデリック・ソウル」と評しています。
まぁ簡単に言うと現代的なアンビエント風R&Bですね。
昨年、本作のCDを”Recently, my favorite album!”と僕のインスタで投稿したところ、まさかのイマン本人が「いいね」をしてくれたのは驚きました!
そういったこともあって(?)おすすめです!
Izzy Bizu – 『A Moment Of Madness』
新世代のソウル・ポップなシンガー、イジー・ビズが2016年にリリースしたデビュー作『A Moment of Madness』です。
2015年にリリースされたデビュー曲”Adam & Eve”を含む質の高いアルバムで、その年最も期待される新人に与えられる『BBC Sound of 2016』賞の候補に選出されたほどです。
本作からは7曲もシングル化しており、その中でも”Diamond”や”White Tiger”、”Talking to You”がおすすめです。
個人的には壮大なアンビエント・ポップスの”
Mad Behaviour”がお気に入り曲です♪
J.Lamotta すずめ – 『Concious Tree』
以前このブログで何度かおすすめしていた僕のお気に入りシンガーのJ.ラモッタ・ すずめは、2017年リリースのこのデビュー作『Concious Tree』が一番のおすすめです。
エリカ・バドゥとJ・ディラから影響を受けた新世代のネオ・ソウル・シンガーが作り上げた1stアルバムは、1作目とは思えぬ完成度を誇ります!
アルバム1曲目の”Dig It (Intro)”は、それこそエリカ・バドゥのデビュー作『Baduizm』の1曲目”Rimshot (Intro)”を彷彿させます。
他にも5曲目のインスト・ナンバー”Purple Attitude”は、J・ディラのビート・トラックを現代まで進化させたような楽曲です。
最近のアルバムは少しポップになりすぎた気がしますが…やはりJ.ラモッタ・ すずめは、エリカ・バドゥとJ・ディラから影響が強い本作が一番のおすすめです。
Jamila Woods – 『HEAVN』
シカゴ出身の女性シンガー、ジャミーラ・ウッズが2016年にフリー・ダウンロードの形でリリースしていたデビュー作『HEAVN』です。
日本では、2017年に2曲のボーナス・トラックを追加収録したCDがリリースされました。
ヒップホップ・バンドの大御所ザ・ルーツのミックス・テープ『Dilla Joints』に収録されていたビート・トラック”Eve”とキュアーの”Just Like Heaven”をサンプリングしたタイトル・トラックの”Heaven”が一番のおすすめ曲です♪
Jaz Karis – 『JAZ KARIS』
サウス・ロンドン出身のシンガー、ジャズ・カリスが2017年以降リリースしたEPやシングルなどの様々な音源を1枚のCDにまとめたコンピレーション・アルバム『JAZ KARIS』です。
コンピレーション・アルバムなので、バンド形態で演奏した曲があったかと思うと、次にはギター1本をバックに歌ったシンプルな曲が混じっていたりと作品としてのまとまりはありませんが、ジャズのエッセンスを内包したネオ・ソウル曲が中心だということにブレはありません。
しかしやはりジャジーなバンドをバックに歌った”Want”や”You Do”といった曲の出来が素晴らしいです。
フル・バンドをバックに歌ったオリジナル・アルバムをリリースして欲しいところです。
Jessy Wilson – 『Phase』
2019年作品とは思えないようなサイケデリック・ロックのテイストも混じったソウル・アルバム『Phase』をリリースしたのは、ブルックリン出身のシンガー・ソングライターのジェシー・ウィルソンです。
1曲目”Oh, Baby!”の冒頭からファズで歪んだ60年代風のギターリフが登場します!
ヒップホップやR&Bの要素を内包しながらも、60年代後半のブラック・ロックがお好きな方にもおすすめできる異色の作品です!
Jhené Aiko – 『Chilombo』
日本人の血を引く新世代のネオ・ソウル・シンガー、ジェネイ・アイコが2020年にリリースした3作目のアルバム『Chilombo』がおすすめです。
アンビエンスなR&Bサウンドで統一されたアルバムは、H.E.R.やJ.ラモッタ・ すずめがお好きな人にもおすすめです。
5曲目”B.S.”にH.E.R.が、過去作”H.O.E.”をリメイクした”Happiness Over Everything (H.O.E.)”にミゲルがそれぞれゲストで参加しています。
JONES – 『New Skin』
ロンドン発の新世代の歌姫、ジョーンズが2016年にリリースしたデビュー作『New Skin』です。
ヒット・シングル”Indulge”、”Hoops”、”Melt”の3曲も2~4曲目に一気に収録されております。
個人的には爽やかな”Melt”が一番好きな曲ですが、ソウルというよりもポップスです。
その容姿の美しさから「ネクスト・アリシア・キーズ!」みたいな宣伝文句が付けられたジョーンズですが、アリシアのようなR&Bを期待すると肩すかしを食らうことでしょう。
こちらはあくまでもポップ・ミュージックだと思います。
ただ「ポップ・ミュージックだからダメ!」なんてことは全くありませんので、音楽を聴く際にジャンルでこだわって聴いているという方は前もって「ポップス」だということを知った上で聴いた方がガッカリ感は少ないかと思いますのであしからず…。
Jorja Smith – 『Lost & Found』
ジャマイカ出身の父もネオ・ソウル・グループ”2nd Naicha(セカンド・ネイチャ)“でリード・シンガーだったUK出身の新世代のUKガラージュ/ネオ・ソウル・シンガー、ジョルジャ・スミスが2018年にリリースしたデビュー作『Lost & Found』です。
本作からは8曲もシングル・カットされており、中でも彼女の代表曲でもある”Blue Lights”と”Teenage Fantasy”の2曲が飛びぬけています。
本作収録曲はジョルジャが16~21歳の頃に書かれており、彼女の早熟な才能を感じさせます。
Joy Crookes – 『Skin』
スモーキーな歌声が特徴的なサウス・ロンドン出身のシンガー、ジョイ・クルックスが2021年にリリースしたデビュー作『Skin』です。
シングル曲 “Feet Don’t Fail Me Now”や”When You Were Mine”を含む本作は、ヴィンテージ・ソウル・サウンドで統一されており、どこか懐かしさを感じさせます。
どことなくエイミー・ワインハウスっぽい歌声と音楽性ですね。
Kelela – 『Take Me Apart』
“ポスト・アリーヤ”と称された米国の首都ワシントンD.C.出身のシンガー、ケレラが2017年にリリースしたデビュー作『Take Me Apart』です。
先行シングルとなった90年代風エレクトロR&B曲”LMK”を始め確かにアリーヤぽい作風です。
ケレラ自身はビュークを聴いて育ったので、そういった方面からのエレクトロ・サウンドの影響も大きいようです。
評判通りにアリーヤがお好きな方におすすめのアルバムです。
Lady Frequency – 『Hardcore Gentleness』
「ハイエイタス・カイヨーテに対するアメリカからの回答」といった宣伝文句通りに確かにハイエイタス・カイヨーテっぽいのがこのレイディ・フリークエンシーの2019年のデビュー作『Hardcore Gentleness』です。
しかしハイエイタス・カイヨーテほどクセは強くなく、聞きやすさという点ではこちらのレイディ・フリークエンシーの方がおすすめです。
その分、強烈さに欠けますが…。
エイミー・ワインハウスがお好きな方にもおすすめのアルバムです!
Lianne La Havas – 『Blood』
リアン・ラ・ハヴァスが2015年にリリースした2作目『Blood』は、長い間僕のお気に入りリストに入っていたアルバムです。
特に2曲目の”Green & Gold”が好きで何度も聴きました。
終始クールな曲調で、2分40秒辺りで登場するトランペットの音色がディアンジェロの作品やRHファクターで活動していた頃のロイ・ハーグローヴを彷彿させます。
1~4曲目の4曲と6曲目の”Midnight”の計5曲がシングル・カットされており、そのどれもが質の高いネオ・ソウル曲でした。
ちなみにシングル化された”Tokyo”は、2013年に行った初来日公演の体験をテーマに曲にしています。
ちなみにリアン・ラ・ハヴァスも僕がインスタにお気に入りのアルバムだと投稿したら、本人が「いいね」してくれました!
Liz Aku – 『Ankhor』
ベルギー出身のシンガー、 リズ・アクーの2017年の1stアルバム『Ankhor』です。
アコースティックな曲調もありますが、全編を通してヒップホップのビートやエレクトロなキーボードが混じりあうフューチャー・ソウルな作風です。
アルバム・ジャケットからしてインディア・アリーのようなオーガニック・ソウルを思い起こしますが、音楽性はだいぶ違います。
3曲目の”Deceive The Mind”がおすすめです♪
Louam – 『Wreckless Love』
“Like 90’s R&B”という曲が収録されているように、2019年にリリースされたノルウェー出身のルーアムのデビュー・アルバム『Wreckless Love』は、90年代ネオ・ソウルやヒップホップ・ソウルの影響が濃いアルバムです。
もちろん単なる懐古主義なだけでなく、モダンなテイストも取り入れた作品です。
そのものズバリ”Mary J. Blige”という曲があるように、メアリー・J. ブライジからの影響が大きいようですが、メアリーほど力強い歌い方ではなくボーカルはとてもソフトです。
90年代ヒップホップ好きにはパワー不足で少し物足りなく感じるかも知れませんが、アンビエントな要素が混じったモダンな曲調は、90年代にメアリー・J. ブライジが作り上げた音楽の進化の先を見ているかのようです。
メアリー・J. ブライジ好きにはもちろん、アリーヤがお好きな人にもおすすめです♪
Marie Dahlstrøm – 『Greater Than One』
ロバート・グラスパーの『Black Radio』を手がけたエンジニアが制作に全面協力したという曰く付きのアルバム『Greater Than One』は、2016年にリリースされたデンマーク出身の女性シンガー、マリー・ダールストロムにとって2作目となるアルバムです。
先行シングルとしてリリースされた”Crashing Down”がスマッシュ・ヒットを記録した本作は、90年代ソウルのヴァイヴを含んだアルバムです。
ロバート・グラスパー風のネオ・ソウル曲がお好きな方には、本作収録の”One More Reason”がおすすめです。
日本盤のCDには、”One More Reason”のライブ音源がボーナス・トラックで収録されていてお得です♪
Marsha Ambrosius – 『Nyla』
マイケル・ジャクソンに提供した曲”Butterfly”のソング・ライターとして名を馳せたマーシャ・アンブロウジアスが2019年にリリースした3作目『Nyla』です。
マーシャは、ネオ・フィリー系の女性デュオ、フロエトリーのメンバーでした。
2006年にフロエトリーが解散した後は、ソロ活動を行っています。
本作もフロエトリー時代の音楽性を2010年以降のネオ・ソウルに昇華したアルバムです。
それこそマイケル・ジャクソンの2001年の名作『Invincible』がお好きなら、こちらのアルバムもおすすめです♪
Mereba – 『AZEB』
エチオピア系アメリカ人のメレバが2021年にリリースした7曲入りEP『AZEB』もおすすめです。
ローリーン・ヒルやスティーヴィー・ワンダー等のR&Bシンガーだけでなくジョニ・ミッチェルからの影響も受けて育った彼女の作り出す音楽は内省的で、聴く者の心の奥底に染み入るような深い楽曲が多いです。
エチオピア系の血を引いているためアフリカンな要素も混じっており、どことなく2013年に亡くなったジンバブエの女性歌手チウォニソ・マライレ(Chiwoniso Maraire)を彷彿させます。
トロピカルでゆったりとした曲調の”Rider”が一番のおすすめです。
海へ出かけたときに聴きたい音楽です♪
Nai Br.XX – 『Wasted Callaway』
“Nai Br.XX”と書いて「ネイ・ブリックス」と読みます。
米国アトランタ出身の若手シンガーで、本作『Wasted Callaway』は2018年にリリースされたデビュー作です。
近年流行りのアンビエントR&B調の楽曲で統一されたアルバムですが、スウィートなソウル曲3曲目”Adventure Time”や5曲目”Everclear”のような80年代テイストの楽曲も収録されています。
Nai Palm – 『Needle Paw』
ハイエイタス・カイヨーテのボーカリスト兼ギタリストのネイ・パームが2017年にリリースした初のソロ・アルバム『Needle Paw』です。
インディアン(オーストラリアだからアボリジニ!?)のチャントのような1曲目のイントロで始まる本作は、変拍子が特徴的なハイエイタス・カイヨーテのアルバムと違って全編ドラムレスのギター弾き語りで統一されています。
その効果もあってか、ハイエイタス・カイヨーテの時よりもよりネイ・パームのボーカルを深く味わうことが出来る作品になっています。
“Atari”、”Mobius”、”Molasses”、”When The Knife”、”Borderline With My Atoms”の5曲はハイエイタス・カイヨーテの曲の再演です。
またメドレーで披露されている”Blackstar”と”Pyramid Song”は、それぞれデヴィッド・ボウイとレディオヘッドのカバー曲です。
更にジミ・ヘンドリックスの”Have You Ever Been (To Electric Ladyland)”を含む全13曲は、どれもネイ・パームのボーカルとギターの良さを余すところなく発揮した曲ばかりです。
近年のフューチャー・ソウルやネオ・ソウル・ブームの火付け役ともなったハイエイタス・カイヨーテの紅一点ネイ・パームが、自身の音楽的ルーツや創造力を遺憾なく発揮したソロ・アルバム『Needle Paw』をぜひ聴いてみて下さい。
Nanna.B – 『Solen』
デンマーク出身のシンガー、ナナBが2019年にリリースした『Solen』は、90年代に流行ったオーガニック・ソウルが現代に甦り更に進化したようなアルバムです。
アンダーソン・パークやシャフィーク・フセインにマインド・デザインといった今を時めくミュージシャンがプロデュースした本作は、まさに2010年代以降のネクスト・レベルのネオ・ソウルと呼べるモダンなアルバムに仕上がっています。
ナナBのソフトなボーカルにアンビエントで幻想的なキーボードの音、そこにストーンズ・スロウ系のモダン・ビートが加わる…近年のネオ・ソウル好きには堪らないサウンドですね♪
NAO – 『Saturn』
“NAO”と記載して「ネイオ」と読みます。
UK出身のネオ・ソウル・シンガーで、本作『Saturn』は2018年にリリースされた2ndアルバムです。
R&Bにアンビエントなエレクトロニカを交えた2010年以降のソウル・ミュージックの流行りのサウンドをそのまま表現したようなアルバムです。
もちろん流行りに乗ったサウンドだけが特徴ではなく、”Make It Out Alive”や”If You Ever”、タイトル・トラックの”Saturn”等、良い曲がたくさん収録されています。
少しボーカルにクセがありますが、先にご紹介していたエラ・メイやジョーンズがお好きな方にもおすすめのアルバムです。
Natalie Slade – 『Control』
オーストラリア出身の女性R&Bシンガー、ナタリー・スレイドが2020年にリリースしたデビュー作『Control』です。
このアルバムは、なんとハイエイタス・カイヨーテのキーボード奏者サイモン・マーヴィンがプロデュースを担当しています。
ナタリー・スレイドの歌い方もどこかネイ・パームに似ており、そのため本作はハイエイタス・カイヨーテの番外編として聴くことも出来ます。
さすがにハイエイタス・カイヨーテに似すぎていて、逆に個性に欠ける点も否めませんが…アルバムのクオリティはとても高いです!
ハイエイタス・カイヨーテはもちろん、先にご紹介していたレイディ・フリークエンシーがお好きな人にもおすすめです。
むしろハイエイタス・カイヨーテやレイディ・フリークエンシーと併せて聴きたい作品です。
Niia – 『I』
マサチューセッツ出身のスレンダーなルックスが目を引く女性シンガー,ニーアが2017年にリリースしたデビュー作『I』です。
うっとりするような柔らかなシルキー・ボイスに、シャーデーを彷彿させるスムースな楽曲が印象的です。
なんとなく夜のドライヴ時に車内で流したら合いそうなオシャレなアルバムですね。
Olivia Nelson – 『For You』
ハイエイタス・カイヨーテから大きな影響を受けたと語るロンドン出身のオリヴィア・ネルソンが2019年にリリースしたデビュー作『For You』です。
とてもキュートな歌声の持ち主ですが、エモーショナルに声を張って歌う曲もたくさんあります。
影響を受けたと話すハイエイタス・カイヨーテとはそこまで音楽性は似ておらず、むしろこちらのオリヴィア・ネルソンのアルバムの方が聴きやすい曲調だと言えます。
それこそエラ・メイやジョーンズにネイオがお好きだという方におすすめです♪
Raveena – 『Lucid』
2021年、2022年と続けてこのブログで年末に書いている僕のお気に入りアルバムで続けて選出していたラビーナは、ここ5~6年で僕が特にハマっている女性シンガーです。
彼女については詳しくは下記のブログ記事も参照してもらえたらと思います。
2022年にリリースされたお気に入りのアルバムまとめ
とにかくラビーナの優しい歌声が大好きです♪
上記のリンク先の記事【2022年にリリースされたお気に入りのアルバムまとめ】では、最新作の『Asha’s Awakening』をご紹介していましたが、今回は2018年にリリースされた1stアルバム『Lucid』をおすすめします。
本作の方が最新作『Asha’s Awakening』よりもゆったりとした曲調が多く、落ち着いて聴くことが出来ます。
特に2曲目”Nectar”と3曲目”Stronger”は珠玉の名曲です♪
僕がラビーナの音楽が好きな理由の1つが「シンコペートした緩いビート」です。
このビートがクセになります♪
ネクスト世代のネオ・ソウルを聴くなら、まずはこのラビーナがおすすめです。
Rhi – 『The Pale Queen』
トロント出身のクール・ビューティー、ライが2019年にリリースした2ndアルバム『The Pale Queen』です。
僕がこのアルバムを知ったきっかけは、たまたまYouTubeで本作7曲目に収録されていた”Swagger”のMVを観たからでした。
“swagger”とは、スラングで「イケてる」とか「オシャレ」といった意味です。
だからMVでもライが肩を揺らして「イケてる」感じで歩いているんです。
“swag”には、「揺れ動く」という意味があります。
このMVを観て、シンプルなビートに、最低限のコード感のみを表現した抑揚を抑えたキーボード(フェンダー・ローズ)のハーモニーを聴いて好きになりました。
まさにディアンジェロが『Voodoo』の後半で表現していたようなネオ・ソウルのクールネスがここにありました!
とにかく終始クールなアルバムなので、聴く人によっては「盛り上がりに欠ける」と感じられるかもしれません⁉
シンプルなビートとメロウなローズの音色を楽しみましょう♪
もしかしたらレディオヘッドの『Kid A』がお好きな人にはピンと来るかも知れません⁉
Ruth – 『Confidence . Truth』
ブルガリアの歌姫ルス・コレヴァが2017年にリリースした2ndアルバム『Confidence . Truth』です。
1stアルバムはジャジー・ソウルなアルバムでしたが、本作ではよりエレクトロニックな要素を前面に押し出しています。
その分、キャッチーで聴きやすい曲が多くなっています。
ちなみにネオ・ソウル・ギター好きには、7曲目の”The Rain”がおすすめです。
この曲では、知る人ぞ知る若手ギタリストのブランフォード・イサック・ティドウェルがギターを弾いています。
Sabrina Claudio – 『About Time』
昨年リリースされたビヨンセの新作『Renaissance』に収録されていた”Plastic Off the Sofa”という曲が、とてもオシャレで気に入っていたのですが…失礼ながら「ビヨンセにしてはすごくモダンな曲だな~」と思いました。
そこで調べてみたら、この曲の共作者にジ・インターネットのボーカリストのシドとサブリナ・クラウディオがクレジットされていました。
僕はサブリナ・クラウディオに関しては、2017年に彼女の公式YouTubeチャンネルにアップされいた”Tell Me (Acoustic)”の動画をたまたまおすすめ動画で観て知りました。
ドキッとするようなセクシーなドレスを着たサブリナが歌うジャジーなこの曲をすぐに好きになりました。
そこでアルバムを探してみたら、2017年当時の新作だったこの『About Time』に出会いました。
このアルバムもネオ・ソウルなビートに、ジャジー・ソウルな歌メロが重なったとてもオシャレな作品でした。
サブリナの美しいブルネットの髪と共に、シャーデーを彷彿させる音楽性です。
Shannon Lauren Callihan – 『OurVinyl Sessions』
ネオ・ソウル・ギタリストとしての腕前も素晴らしい女性シンガー兼ギタリストのシャノン・ローレン・キャラハンが2020年にリリースしたライブ・アルバムの『OurVinyl Sessions』です。
こちらのセッションは、実はYouTubeでも全編を観ることが出来ます。
しかし僕はシャノンの音楽性がすごく好きなので、こちらのライブ・アルバムもデジタル音源で購入しました。
映像を観ることが出来ない作業中のBGMとして聴いています。
シャノンはギターの腕前もピカイチなので、ネオ・ソウル・ギターがお好きな方はぜひ彼女のインスタをチェックしてみて下さい。
シャノン・ローレン・キャラハンのInstagramアカウント→
彼女のファンが日本でも増えてくれたら、もしかしたら来日公演を行う程の人気者になるかも知れませんからね。
ぜひ来日公演を観てみたいので、僕のこのブログで宣伝し続けます!
Sudan Archives – 『Sudan Archives』
ストーンズ・スロウ・レコードの最重要アーティストとして鳴り物入りでデビューしたスーダン・アーカイブスが、デビュー・アルバムをリリースする前に日本独自盤としてリリースされた作品『Sudan Archives』です。
アバンギャルドなフィドルの音にスピリチュアルな電子音響、そこにアフリカンなリズムが合わさり、他の追随を許さないような彼女独自の世界観が構築されています。
正直言うと、誰の耳にも聴きやすいようなキャッチーな作品ではありませんが、エキゾチックな音楽がお好きな方におすすめです。
Summer Walker – 『Over It』
米国アトランタ出身のR&Bシンガー、サマー・ウォーカーが2019年にリリースしたメジャー・デビュー作『Over It』です。
エレクトロニックなメロウ・ビート・ナンバーがあったかと思うと、次にはアコースティック・ギターがゆったりと鳴るオーガニック・ソウルな曲があったりと、電子と生楽器どちらの魅力も併せ持つアルバムです。
Tank And The Bangas – 『Green Balloon』
バンド形態ですが、タンク・アンド・ザ・バンガスは女性ボーカリストのタリオナ・”タンク”・ボールが歌っていると言うことで…。
『Green Balloon』は、2019年にリリースされた2作目で、本作がメジャー・デビュー・アルバムになります。
僕は当時、タワレコの店頭で試聴して気に入ったのでこのアルバムを購入しました。
特に5曲目の”Hot Air Balloons”が気に入りました。
こういったシンプルなビートに抑揚をおさえたネオ・ソウルな曲調が大好きです♪
タンク・アンド・ザ・バンガスは、昨年2022年に『Green Balloon』に続く新作をリリースしたばかりで、これからの活動にも注目したいバンドです。
Tash Sultana – 『Flow State』
タッシュ・サルタナに関しては、このブログでも何度か取り上げていましたが、デビュー作の『Flow State』は今も変わらずおすすめのアルバムです!
タッシュは歌だけでなく、ピアノにギターやベースにドラム、そしてドラムマシンやサンプラーまで操り、更にはサックスやトランペットまで何でも演奏できるマルチな才能を持った天才ミュージシャンです。
音楽に関することなら何をやっても高レベルな彼女のデビュー・アルバム『Flow State』は、10代後半の新人アーティストが作ったとは思えない程の高レベルな作品です。
「天才の才能ってすごいんだな…」と圧倒される名作です!
ちなみにタッシュ・サルタナもH.E.R.と同じくフェンダーからシグネチャー・モデルのストラトキャスターが販売されています。
Teyana Taylor – 『K.T.S.E.』
カニエ・ウエストが全面プロデューズを担当した「カニエ節満載」なテヤナ・テイラーが2018年リリースした2ndアルバムの『K.T.S.E.』です。
声がしゃがれた時のボーカル・スタイルがアリシア・キーズを彷彿させますが、音楽性も似ています。
まぁそこはカニエ・ウエスト・プロデュースですからね。
ジャジーなギターをバックにしっとりと歌う”Gonna Love Me”は、アリシアが歌っても合いそうな楽曲です。
アリシア・キーズがお好きな方はぜひテヤナ・テイラーも聴いてみて下さい♪
Tiana Khasi – 『Meghalaya』
ジャジーなネオ・ソウル曲が魅力のティアナ・カーシの2020年デビュー作『Meghalaya』です。
エリカ・バドゥに影響を受けたと本人が語っていたため、歌い回しがエリカ・バドゥを意識していたりもしますが、共演経験のあるマセーゴや30/70にマインドデザイン等の近年のネオ・ソウル・サウンドも吸収して彼女独自のジャジー・ソウルを生み出しています。
2曲目”They Call Me”と3曲目”Georgia’s Track”が特におすすめです♪
以上、大容量でお届けしました【ポップスもネオ・ソウルも…2010年以降にリリースされた洋楽女性シンガーのおすすめアルバムをまとめてご紹介!】でした。
ポップでキャッチーな音楽が好きな方には、エラ・メイやジョーンズにネイオ、そしてオリヴィア・ネルソンがおすすめです。
クールなネオ・ソウルがお好きな方でしたら、アライシャ・ジョイやエゴ・エラメイにH.E.R.、J.ラモッタ・ すずめやジョルジャ・スミスがおすすめです。
ぜひこのブログ記事を参考に、新世代の女性シンガーを聴いてみて下さい♪
聴く順番はお好きな順で良いと思います。
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