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カテゴリー:Music

2018/12/05

本格ガレージロック・バンド『ザ・ヘラコプターズ』を聴こう♪

スウェーデンが生んだ本格ガレージロック・バンド『ザ・ヘラコプターズ』

今回ご紹介するのは、1994年に結成されたスウェーデンの本格ガレージロック・バンド『ザ・ヘラコプターズ』についてです。

 

特に僕の好きな2ndアルバムと、その後すぐに来日公演を記念して制作されたミニアルバムのご紹介をしたいと思います。

 

 

『ザ・ヘラコプターズ』ってどんなバンド?

『ザ・ヘラコプターズ』は、もとはと言えばデスメタル・バンドのエントゥームドでドラムを叩いていたニッケ・アンデションのサイドプロジェクトとして始まりました。

 

そこに当時活動休止中だったバックヤード・ベイビーズのドレゲンが加わって結成されたのがザ・ヘラコプターズです。

 

ニッケはエントゥームドではドラムを担当していましたが、このザ・ヘラコプターズではボーカル/ギターを担当しています。

 

その後、ニッケはエントゥームドが契約問題で揉めている間に他のメンバーとの音楽性の違いを理由に脱退しています。

 

1996に『Supershitty To The Max』でデビューした後、2008年に解散するまで11枚のアルバムを制作しています。

 

ザ・ヘラコプターズの音楽性と好きになったきっかけ。

ザ・ヘラコプターズの音楽性は、疾走感溢れる楽曲に派手に歪んだ荒々しいサウンドのギターが特徴的なガレージロック・バンドです。

 

まるでMC5やイギー・ポップ&ザ・スゥージズとかソニックススやザ・リッターなんかを彷彿させるような激しい楽曲を演奏しています。

 

僕の好きな1974年に結成されたオーストラリア産パンク・バンドのレディオ・バードマンなんかとも似ています。

 

実は僕がザ・ヘラコプターズを初めて聴いたのは、高校生~大学生の頃でちょうど上記で挙げたようなガレージロック・バンドにハマっていた頃です。

 

当時はグランジから掘り下げてガレージロックを色々と聴いていました。

 

ニルヴァーナにパールジャムなど…グランジ/オルタナ系バンドの個人的おすすめ曲集

その過程で、当時読んでいたHR/HM系の雑誌でこのザ・ヘラコプターズを知りました。

 

初めてザ・ヘラコプターズを聴いたときは、「レディオ・バードマンやモーターヘッド とかアージ・オーヴァーキルに似ているな~」と思いました。

 

その時に僕が初めて買ったのが、今回ご紹介する2ndアルバムとミニアルバムになります。

 

1997年の2作目『Payin the Dues』と1998年のミニアルバム『 Disappointment Blues』の2枚をご紹介したいと思います。

 

 

The Hellacopters – 『Payin the Dues』

1997年にリリースされたザ・ヘラコプターズの2作目のアルバム『Payin the Dues』です。

 

まず4曲目の”Riot on the Rocks”激しいガレージロック曲がファーストシングルでリリースされました。

 

その次に7曲目の”Soulseller”が2枚目のシングルとしてリリースされています。

 

出だしのギターリフがどことなくレッド・ツェッペリンを彷彿させますが、曲が始まると速いテンポのガレージロックになります!

 

ピッキング・スクラッチでノイズを出したり、ギターソロで激しいワウサウンドを演出したり3連でチョーキングを繰り返すギター奏法は、この時期のバンドの特徴でもあります。

 

多くの曲でこの”Soulseller”のような演奏が聴けるので、この曲こそがザ・ヘラコプターズというバンドの特徴を一番表しているようにも感じられます。

 

“Soulseller”をシングルカットした後は、2曲目の”Like No Other Man”、3曲目の”Looking At Me”、5曲目の”Hey!”と、そして1999年になってから9曲目の”Twist Action”と…このアルバムから合計で6曲もシングル化されました。

 

1997年当時は今と違ってシングルが売れる時代でしたからね。

 

しかし今アルバムを通して全11曲を聴いてみると…やはりシングルカットされた6曲が他の5曲よりも、楽曲としてのクォリティーが高いんだな~と納得できます。

 

歌メロのキャッチーさがシングル以外の曲との差だと感じます。

 

特に”Riot on the Rocks”と”Soulseller”の2曲はかなりのかっこよさです!

 

個人的には2曲目の”Like No Other Man”なんかも、歌の間にオブリガートで入るユニゾンチョーキングの派手なギターがかっこいいのでおすすめです!

 

全11曲全てが激しいガレージロック調の楽曲ばかりですので、勢いのあるロックを思う存分聴きたいときにおすすめです。

 

かったるいバラードが1曲も収録されていないので、アルバムの頭から最後まで一気に疾走感溢れるロックを楽しめます。

 

嫌なことが続いて、ストレスを発散したいときに聴いたりすると、気分も晴れますよ♪

 

ちなみにジャケットのデザイン違いで当時のライヴ音源がオマケで付いたCD2枚組バージョンもあります!

 

The Hellacopters – 『Disappointment Blues』

1998年に来日公演を記念して制作されたミニアルバムの『Disappointment Blues』です。

 

前作の『Payin the Dues』からの第5弾シングル”Hey!”がリリースされた後に発表されました。

 

『Disappointment Blues』には、ザ・ヘラコプターズのルーツが垣間見れる3曲のカヴァー曲が収録されています。

 

3曲目の”Heaven”はアメリカのガレージロック・バンドのハイドロマティックスのカヴァーで、4曲目の”Speedfreak”はモーターヘッドの1982年の5作目『Iron fist 』の9曲目に収録されていた曲のカヴァーで、7曲目の”455 SD”がレディオ・バードマンの1981年の4作目『Living Eyes』の3曲目に収録されていた曲のカヴァーです。

 

特にモーターヘッドとレディオ・バードマンの2曲のカヴァーは、ザ・ヘラコプターズがどのようなバンドに影響を受けたのか?がわかる貴重なトラックですね。

 

ちなみにこのミニアルバムの時期には、すでにドレゲンがバックヤード・ベイビーズに専念するためにバンドから抜けています。

 

そのためこのアルバムの3曲目と5曲目のみ一時的にチャック・パウンダーがギターを担当しています。

 

さて、3曲のカヴァーソングの収録も嬉しいミニアルバムなのですが、しかし一番の聴き所はオリジナル曲のかっこよさだったりします。

 

タイトルトラックの”Disappointment Blues”を初め、徐々に始まるイントロから一気にロックする1曲目のLong Gone Losers”やがなるような野太いコーラスがかっこいい2曲目の”Freeway To Hell”に無骨にロックする6曲目の”Ferrytale”など、オリジナル曲の質の高さがこの頃のザ・ヘラコプターズの調子の良さが感じられます!

 

彼らのルーツが感じられるカヴァー曲以外にも、クォリティーの高い楽曲が多く収録された充実のミニアルバムです!

 

全7曲、収録時間たったの23分程度ですが、中身のロック濃度はめちゃくちゃ濃いいです♪

 

ザ・ヘラコプターズのルーツが知れる『Disappointment Blues』に収録された3曲のカヴァー曲の原曲が収録された作品も併せてどうぞ♪

 

以上、スウェーデンが生んだ本格ガレージロック・バンド『ザ・ヘラコプターズ』のご紹介でした。

 

速いものでもう解散してから10年が経ちますが、また復活して荒々しいサウンドを聴かせてほしいものです!

 

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