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2021/02/03

オルガン奏者ロニー・スミスが60~70年代に残したおすすめのソウルジャズ/ジャズファンク作品!

 
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オルガン奏者ロニー・スミスが60~70年代に残したおすすめのソウルジャズ/ジャズファンク作品をまとめてご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

オルガン奏者ロニー・スミスのソウルジャズ/ジャズファンクの名盤まとめ

60~70年代にジャズファンクの名作を多数残した名オルガン奏者

つい先日、オルガン奏者のロニー・スミスについては【アフロブルーにフォクシー・レディに紫のけむり・・・ロニー・スミスがジョン・アバークロンビーと組んだトリオ三部作】というブログ記事でご紹介していました。

アフロブルーにフォクシー・レディに紫のけむり・・・ロニー・スミスがジョン・アバークロンビーと組んだトリオ三部作

その時は、ロニー・スミスが90年代になってからリリースした比較的近年のアルバムをご紹介していました。

 

しかし今回は、更に時代を遡って60~70年代のソウルジャズ/ジャズファンクの名作をまとめてご紹介したいと思います。

 

今回ご紹介する2作のライヴ盤を含むアルバム達は、どれもジャズファンクの歴史に残るような必聴盤ばかりなので、ぜひこの辺のジャンルがお好きな方は全て聴いてみて欲しいと思う名盤ばかりです。

 

それではさっそく順を追ってご紹介していきたいと思います。

 

 

Lonnie Smith – 『Think』

1968年7月23日に録音されたブルーノート移籍第一弾となる『Think』は、オルガン奏者ロニー・スミスを語る上で絶対に外せない名盤です!

 

それどころか、ソウルジャズの歴史に燦然と輝く名盤としても外せないアルバムです。

 

ソウルジャズ/ジャズファンク好きを名乗るなら、絶対に聴いておきましょう!

 

当時はまだジョージ・ベンソンのカルテットに在籍していたロニー・スミスでしたが、ブルーノート・レコードでの初録音となる本作には、同レーベルのお抱えトランペッターのリー・モーガンが参加しています。

 

リー・モーガン参加作に外れなし!…とは、僕の個人的な意見なのですが、本作もまたその枠からはみ出さない名作です。

 

熱きテナーサックスとフルートを吹くのはデヴィッド・”ファットヘッド”・ニューマンです。

 

更にギターには、名手メルヴィン・スパークスが参加しています。

 

ドラムを叩くのは、マリオン・ブッカーjr.というあまり知られていないミュージシャンですが、彼の叩き出すタイトなリズムがあってこその名作だと言えます。

 

それは1曲目の”Son Of Ice Bag”からさっそく聴くことが出来ます。

 

この曲は南アフリカ出身のトランペッター、ヒュー・マサケラのカヴァーです。

 

トランペットを中心に、サックス、オルガン、ギター全てのメロディーが気がユニゾンでテーマを弾く中、その後ろでひたすらタイトなドラムを叩き続けているのがマリオン・ブッカーjr.です。

 

テーマが終わると、それまで一番低い音程のパートを弾いていたメルヴィンのギターが真っ先にソロを弾き始めます。

 

マイナー・ペンタトニックを基調としたブルージーなフレーズで始まり、2分を過ぎた辺りからグラント・グリーンを模したようなシーケンス・フレーズを多用しています。

 

続くデヴィッド・ニューマンもテキサス・テナー節を炸裂しています。

 

しかしその後に続くリー・モーガンの渋いトランペットソロには及びません。

 

一音一音を噛みしめるかのように味わい深く吹いています。

 

その後一旦キメのフレーズを挟み、ロニー・スミスのオルガンソロが始まります。

 

先にソロを披露したリー・モーガンの影響を直に受けたかのような落ち着き払ったソロです。

 

アルバムの1曲目から11分17秒もある長尺曲なのですが、あまりにも素晴らしい演奏のため、長い時間飽きずに聴くことが出来ます。

 

もう、この1曲を聴くためだけにこの作品を入手しても良いぐらいの名演です!

 

ちなみにまだまだデビュー間もないザ・ニュー・マスターサウンズも2005年7月3日にこの曲をライヴで演奏していたりします。

 

敬愛するメルヴィン・スパークスからの影響を受けたギターソロをエディー・ロバーツが弾いていました。

 

さて、話をロニー・スミスに戻しますと…

 

このアルバムの素晴らしいところは、圧倒的なのは1曲目だけではないことです!

 

ロニー・スミスのオリジナル曲の2曲目”The Call Of The Wild”も12分34秒もある長尺曲なのですが、この曲も凄まじい勢いです!

 

イントロこそゆったりと始まりますが、2分を超えた辺りからテンポアップしてラテンのリズムに変わります。

 

プーチョ&ザ・ラテン・ブラザーズの打楽器隊が3名、レーベルの垣根を越えてプレスティッジ・レーベルから特別参加しています。

 

メルヴィン・スパークスもファンキーなカッティングをバックで弾く中、ロニー・スミスのオルガンが暴れ回ります!

 

次に、こういったラテン・ジャズと最も相性の良い楽器、トランペットが登場します。

 

もちろんソロを吹くリー・モーガンが名手なだけあって、文句の付けようがない演奏です。

 

ケニー・ドーハムもびっくり!といったところでしょうか。

 

続いてデヴィッド・ニューマンも、多少のフラジオ奏法を含むファットなサックスソロを吹いています。

 

かなりの熱い演奏に、12分を超す長さでもダレることなく聴いていられます。

 

アルバムタイトルにも選ばれた3曲目”Think”は、R&B/ソウル音楽好きにはお馴染みのソウルの女王アレサ・フランクリンが歌った有名曲です。

 

もちろん本作ではロニー・スミスのオルガンが歌メロ部分をオルガンで弾いています。

 

原曲にある”Freedo~~m、freedo~~m、freedo~~m”と繰り返されるあの盛り上がり部分をリー・モーガンとデヴィッド・ニューマンの管楽器隊が吹くという豪華な演出です。

 

また本曲がアルバムタイトルに選ばれたであろう理由のひとつとして、ロニー・スミスのオルガンソロが本作一の出来だからでしょう!

 

他の楽器隊のソロがない分、余計にロニー・スミスのグルーヴィーなソロが際立ちます。

 

チャールズ・アーランドやリューベン・ウィルソンほどコテコテではないけれども、その分暑苦しくもないちょうどよい弾きっぷりです♪

 

4曲目の”Three Blind Mice”は、日本の音楽レーベルにもその名称が使用されていた古くから伝わる伝承歌のひとつです。

 

この曲を聴くと僕はついついアメリカのシットコムの名作『ダーマ&グレッグ』のエピソードを思い出してしまいます。

 

それはシーズン2の13話(全体としては第36話)の「おばあさんのバイオリン(”Death and Violins”)」というお話です。

 

このお話で、主人公のダーマが音楽の教養もないのにストラディヴァリウスで”Three Blind Mice”をむちゃくちゃに弾いていました。

 

その後、ヴァイオリンを手放すことになり、ダーマのヘタな演奏を聞かなくってよくなった夫のグレッグはホッと安心するのですが…不幸は突然やってきます。(笑)

 

代わりにトロンボーンを手に入れたダーマが、更に重低音でヘタクソに”Three Blind Mice”を吹くという笑えるオチでした。

 

…と、まぁそんなお話もありつつ、本作では極上のソウルジャズに仕上がっています。

 

メルヴィン・スパークスのギターソロも久しぶりに登場します。

 

またリー・モーガンのソウルフルなトランペットソロも素晴らしく、ドラマのことさえ思い出さなければ楽しく聴くことが出来ます。(笑)

 

アルバム最後の”Slouchin'”は、ロニー・スミスのオリジナル曲です。

 

ラテン・フィーリングを取り入れたこの曲は、90年代以降もライヴで度々演奏されています。

 

ギター→トランペット→サックス→オルガンの順番でソロ回しがあります。

 

全5曲と曲数こそ少ないものの、10分を超える熱演が2曲もあり、内容はかなり濃いアルバムです。

 

捨て曲一切なしのソウルジャズの歴史的名盤です!

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おすすめ曲は、全曲です!

Lonnie Smith – 『Turning Point』

1969年1月3日に録音されたブルーノート2作目となる『Turning Point』もソウルジャズの名作です。

 

本作にも引き続きトランペットにリー・モーガン、ギターにメルヴィン・スパークスが参加しています。

 

ドラムには、ジャズファンク系でお馴染みのアイドリス・ムハマッド(改名前はレオ・モリス)が名を連ねます。

 

そしてサックスにはヘッドハンターズでもお馴染みのベニー・モウピンが参加しています。

 

ドン・コベイの”Seesaw”や、タイタス・ターナーの”People Sure Act Funny”等のR&B曲や、なぜかジャズファンク系のミュージシャンに人気のビートルズの”Eleanor Rigby”のカヴァーが3曲含まれています。

 

特に”Eleanor Rigby”は、9分を超す熱演でロニー・スミスは歪みも交えた過激なオルガンソロを披露しています。

 

更にそこに被せるかのようにメルヴィン・スパークスのオブリガートも入ったりと、かなりのテンションです!

 

で、何の曲だったっけ?と、後テーマが始まるまで忘れる勢いです!(笑)

 

その他の2曲はロニー・スミスのオリジナル曲です。

 

ルー・ドナルドソン風のブーガルーなソウルジャズ”Slow High”と、アルバムタイトルにもなったハードバッピンな”Turning Point”です。

 

“Turning Point”でメルヴィン・スパークスがギターソロを弾きまくっているのですが、晩年のライヴでもメルヴィンはこの曲を何度か取り上げていました。

 

お気に入りだったんですね。

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Ryo
おすすめ曲は、2,4,5

Lonnie Smith – 『Move Your Hand』

以前、このブログでも個別で取り上げていたライヴ盤の名作『Move Your Hand』です。

 

詳しくは下記のブログ記事を参考にして頂きたいのですが…

 

歌も歌うオルガン奏者ロニー・スミスの傑作ライヴ盤『Move Your Hand』を聴こう♪

やはり何度聴いても素晴らしいライヴ盤です♪

 

Lonnie Smith – 『Drives』

イカした車にナイススタイルな美女!…と昭和を彷彿させるブルーノートのよくあるパターンのアルバムジャケットが目を引く『Drives』は、同レーベルからの4作目のリーダー作です。

 

“ブラザー”・ジャック・マクダフのバンド出身のジョー・デュークスのドラミングがやけに目立つアルバムです。

 

オルガン系ジャズファンクでも人気のブラッド・スウェット&ティアーズの”Spinning Wheel”は、ジミー・マグリフも同時期にカヴァーしていました。

 

残念ながらマグリフの勢いあるバージョンには及ばないまでも、こちらはこちらでゆったりと落ち着いて聴くことが出来ます。

 

この後にご紹介するライヴ盤『Live At Club Mozambique』でも取り上げられていたヴィクター・フェルドマン作の”Seven Steps To Heaven”は、マイルス・デイヴィスのバンドでも有名な曲です。

 

ジョージ・ベンソンのカルテットでも同僚だったロニー・キューバーのバリトン・サックスが激しく暴れ回ります。

 

その他にも同じオルガン奏者である先輩格のジミー・スミスの演奏で有名な”Who’s Afraid Of Virginia Wolf?(ヴァージニア・ウルフなんか怖くない)“や、ソウルシンガーのエドウィン・スター が1968年に歌った”Twenty-Five Miles”等、カヴァー曲が目立つアルバムです。

 

その中で唯一のロニー・スミスのオリジナル曲”Psychedelic Pi”は、ロニー・スミスの歌も取り入れた”Move Your Hand”路線のジャズファンク曲です。

 

カヴァー曲だけでなく、こういったかっこいいジャズファンク曲をもっと収録して欲しかった作品です。

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おすすめ曲は、1,2,4

Lonnie Smith – 『Live At Club Mozambique』

グラント・グリーンも名ライヴ盤を残したクラブ・モザンビークでのライヴ演奏が、1995年になってようやくリリースされたのが本作『Live At Club Mozambique』です。

 

1970年5月21日にミシガン州デトロイトにあるクラブ・モザンビークで録音された本作は、ジャズファンク好きは必聴のアルバムとなっております!

 

歴史の闇に埋もれさすにはあまりにも勿体ない名演が繰り広げられています!

 

というのも、本作でギターを弾くのは、名手ジョージ・ベンソンだからです!

 

もうハッキリ言って、ベンソンを聴くためのアルバムです!

 

ロニーー・キューバーもジョー・デュークスも、主役のはずのロニー・スミスですらも…脇に追いやってしまうほどにベンソンのギターが目立ちます!

 

ていうか、もはやジョージ・ベンソンのファンこそ必聴のアルバムとも言えます。

 

いや、全ジャズファンク・ファンが必ず聴いておかなければいけない作品です!

 

本作に関しましても【絶対に聴くべきジャズファンクのライヴ盤3選【パート3】というブログ記事で過去に取り上げましたので、ぜひそちらを読んでみて下さい。

 

絶対に聴くべきジャズファンクのライヴ盤3選【パート3】

それではブルーノート・レコードから離れて、次に行きましょう!

 

Lonnie Smith – 『Mama Wailer』

1971年にKUDUレーベルからリリースされた『Mama Wailer』も外せない名作です!

 

ロニー・スミスのオリジナル曲の”Mama Wailer”と”Hola Muneca”以外の2曲は、それぞれ”I Feel The Earth Move”がキャロル・キングで、”Stand”がスライ&ザ・ファミリー・ストーンのカヴァー曲です。

 

特にスライの”Stand”が素晴らしく、17分25秒にも及ぶ長尺アレンジです!

 

ジャズファンク系ギタリストの名手ジミー・ポンダーのバッキングも交え、グローヴァー・ワシントン・ジュニアのファンキーなサックスソロも聞き逃せません!

 

もちろんそれ以外の3曲もジャズファンクのマナーに沿った名演ばかりです。

 

1曲目の”Mama Wailer”では、ロバート・ロウのグラント・グリーン風のギターソロが魅力です。

 

ロン・カーターのエレキベースのリフが目立つ2曲目”Hola Muneca”もグルーヴ感溢れる楽曲です。

 

キャロル・キングの”I Feel The Earth Move”も、原曲の緊張感をそのままに、少しテンポを上げて突っ走ります!

 

収録曲は4曲ながらも、無駄なく最後まで聴くことが出来る飽きない名作です♪

 

ちなみに表題曲の”Mama Wailer”も、晩年のメルヴィン・スパークスが自身のライヴで取り上げていました。

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Ryo
おすすめ曲は、全曲です!

 

 

以上、【オルガン奏者ロニー・スミスが60~70年代に残したおすすめのソウルジャズ/ジャズファンク作品!】でした。

 

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