カテゴリー:Music

2018/09/13

ザ・ニュー・マスターサウンズの4枚目のスタジオ盤『102%』を聴こう!

ザ・ニュー・マスターサウンズの作品を1枚ずつご紹介するシリーズ

こちらのブログの恒例となっているシリーズです。

 

僕の大好きなインスト系ファンクバンドのザ・ニュー・マスターサウンズ(以下:ニューマスター)がこれまでにリリースしてきた作品を、1枚目のアルバムから順にご紹介していってます。

 

ちなみに第一弾の『KEB DARGE PRESENTS』をご紹介しいていたのが2017年の9月18日だったので、早いものでもう1年が経ちます。

 

【DEEP FUNKの初まり】ザ・ニューマスターサウンズおすすめのデビューアルバムをご紹介!

その間に約3年ぶりの新譜『Renewable Energy』がリリースされたりもしました。

 

そして7月にやっとのことで、僕も最も好きなニューマスターの作品でもある初のオフィシャルライブ盤『Live at La Cova』の2種類についてご紹介できました。

 

ザ・ニュー・マスターサウンズの初の公式ライヴ盤『Live at La Cova』を聴こう!
ザ・ニュー・マスターサウンズの初の公式ライヴ盤『Live at La Cova』3曲追加拡張バージョン!!

そして今回、2006年にリリースされていた4枚目の『102%』のご紹介になります。

 

もし僕のこの記事を毎回楽しみにしてくださってる方がいらっしゃいましたら、更新のペース遅くって申し訳ないです……。

 

ついつい自分がその時に興味あることを優先的に書いてしまって、ニューマスターの記事が後回しになることもあるのですが……最新作までの全てのアルバムをこちらのブログでご紹介していく予定ですので、また読んでもらえるとありがたいです。

 

というわけで、今回は今でもニューマスターのライブでの定番曲を多く含む4作目のご紹介です。

 

 

The New Mastersounds – 『102%』

01. 102%
02. Witness
03. Carrot Juice
04. Thirty Three
05. Colorado Sun (Jesse’s Backyard)
06. Give Me A Minute (Part. 2)
07. Rope-A- Dope
08. Hey Fela!
09. Bus Stop No.5
10. Return To Gijon
11. Forgiveness
12. Talk Is Cheap
13. L.A. Root Down (Dub Side Of The Pier)
14. Paranoid (Is It Any Wonder?)
15. Give Me A Minute (Part. 1)

 

Personnel:
Eddie Roberts – Guitar
Simon Allen – Drums
Pete Shand – Bass
Bob Birch – Organ
Rob Lavers – Sax

 

Released : 2006

 

 

 

まず、このアルバムの参加を最後に結成当初のオリジナルメンバーであったオルガン奏者のボブ・バークが脱退をします。

 

ちなみにニューマスターの結成当初のメンバーは、

 

ギタリストでリーダーでもあるエディ・ロバーツ
ドラムのサイモン・アレン
ベースのピート・シャンド
オルガンのボブ・バーク

 

の4名です。

 

今現在はオルガン奏者はジョー・タットンに代わっています。

 

といっても僕個人としては現在のメンバーであるジョー・タットンのオルガン演奏が好きですので、特に問題ではないのですがね……。

 

まぁ長くバンドを続けていたらメンバー交代もありますよね。

 

そんなこともありながら更にバンドとしての結束や楽曲のグルーヴ感が増していっているので、この時のメンバー交代も必要な事だったんでしょう。

 

それでは中身の楽曲を聴いてみましょう!

 

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アルバムの内容

アルバムは、1曲目のタイトルトラック”102%”から始まります。

 

イントロのドラムのダダッダッダッダ♪というフレーズから、ミーターズっぽいギターリフとオルガンのオブリガードのフレーズでテーマが始まります。

 

ミーターズが好きな人ならドストライクな曲だと思います!

 

派手にシンコペートするドラムにユニークなギターのテーマなど、初期のミーターズが演奏していてもおかしくないような曲調です。

 

僕も発売当時に初めてこの曲を聴いて嬉しくなりました♪

 

このアルバムが発売される前に初の来日公演を観ていたのですが、その来日公演の合間にこの『102%』はレコーディングされたみたいです。

 

だから来日公演の時の勢いがそのままスタジオ録音にも表れている感じがしました!

 

しかもミーターズからの影響を感じさせつつも、現代風のボトムの重いドラミングに、エディー・ロバーツのこのギターの軽やかなトーン!

 

エディの使用しているギブソンES-330に搭載されているシングルコイルのピクアップ「P-90」によるものだと思われます。

 

ES-335のようなセミアコギター特有の甘く太いトーンを感じさせつつも、ストラトキャスターのような切れ味バツグンのトーンはまさにP-90の音色♪

 

ちなみにこの曲”102%”は、2018年の現在に至るまでライブでもしょっちゅう演奏されているニューマスターを代表するような名曲なんです。

 

なんで”120%”じゃなくって”102%”なのか?……は、よくわからないのですが、多分「俺たちのグルーブ感は”100%”以上だぜ!」ってことなんでしょうかね?

 

よくわからないけれども、すごくかっこいい曲なんでいいでしょう。(笑)

 

このスタジオ録音盤では、ギターはクランチ気味のクリーントーンで弾いているのですが、ライブで演奏する際はワウペダルをガンガンに効かせて演奏しています。

 

どこかミーターズ風のコミカルなテーマを、ワウペダルを使ってワチャカチャ~カ♪とファンキーに演奏しています。

 


 

【ちょっとマニアックなお話……】

2016年のニューマスターのライブで、なぜかエディー・ロバーツが不参加の日がありました。

 

理由はわからないのですが、病欠ですかね?

 

その時の代役として、ソウライヴのギタリストであるエリック・クラズノーがニューマスターに参加しているんです。

 

その日のライブ音源ではレアなことにエリック・クラズノー+ニューマスターの3人による”102%”が聴けます。

 

しかし長年のバンドの結束の固さってあるんだな~ってのを感じる事があります。

 

本来ならこの曲は、イントロのサイモンのドラムの後にギターとベースがユニゾンで弾き始めないとダメなのですが、エリックのギターが約3拍遅れてテーマを弾き始めます。

 

やはりニューマスターのメンバー4人による阿吽の呼吸とでもいうべき、そのバンド独自のグルーブ感ってあるんだな~って感じます。

 

もちろんエリック・クラズノーもソウライヴのギタリストなので、腕前は超一流です!

 

しかしいきなりニューマスターの独特のグルーヴに合わせることは簡単なことではないんですね……。

 

その後は特に問題もなく”102%”は最後まで演奏して締め括ります。

 

エディとの違いは、エリックの方がリズムギターの手数が多いことですね。

 

エディはよくも悪くもリズムギターを弾く時は、同じコードのままリズムキープをしていることが多いのですが、エリックは対照的にコードにも変化をつけつつオブリガードのフレーズも多く入れたりします。

 

コードを弾く際も9thや11th、13thのテンションを入れてカラフルに演奏しています。

 

ところどころで高音弦のダブルストップをダブルチョーキングしてファンキーに盛り上げたりもしています。

 

バッキングを聴いてる人を飽きさせないのではありますが、ちょっとギターが目立ちすぎるかな?と感じなくもないです……。

 

ジョー・タットンのオルガンソロって基本的なオルガンの音とシンプルなフレージングで弾いているので、バッキングの手数が多すぎるとそちらの方に意識が行ってしまいがちになるので、バッキングもシンプルな方が良いのかな~とも感じます。

 

もしかして、だからこそエディー・ロバーツはシンプルなバッキングをするように心がけているのかな?な~んて勘ぐってしまいますね。(笑)

 

まぁでもエディは、ソロ活動時や他のミュージシャンのゲストで参加した時もシンプルなバッキングを弾いているので、もとからそういうスタイルなのでしょう。

 

2016年度は、エリック・クラズノーだけでなくドラムのアラン・エヴァンスがサイモンの代役として参加しているライブもあったりします。

 

もしかしたら人によっては、この2バンドはデビュー時期もほぼ同じで音楽性も似ているので「ニューマスターとソウライヴはライバル関係にある⁉」なんて感じてしまうかもしれませんが、アメリカのライブではちょくちょく共演をしています。

 

毎年ニューオーリンズで開催されている「ジャム・クルーズ」というライブイベントでは、エリック・クラズノーとエディ・ロバーツがギタリストで参加していることが多くあります。

 

またその辺のお話もいつかこのブログで取り扱ってみたいと思います。

 


 

さて2曲目の”Witness”はこのアルバム唯一のカヴァー曲です。

 

UKヒップホップ界の鬼才ルーツ・マヌーヴァの曲です。

 

この曲をまるでミーターズの1970年の傑作『Chicken Strut』の9曲目に収録されていた”Tippi-Toes”みたいなチキン・スクラッチ・ギターで弾いています。

 

 

ヒップホップの曲をあえてミーターズ風にアレンジするそのセンスがまたいいですよね♪

 

ニューマスターはデビュー作の頃からこういった独特のカヴァーセンスを持ち合わせています。

 

Acid Jazz/House系のNuyorican Soul(ニューヨリカン・ソウル)がオリジナルの曲 “The Nervous Track”を、独自のジャズファンク仕様にアレンジして代表曲の”Nervous”へと昇華していたりしますからね。

 

3曲目の”Carrot Juice”もライブの定番のニューマスター印のジャズファンク曲です。

 

スタジオ盤ではテンポもそんなに早くなくギターソロもあっさり気味に演奏されていますが、ライブ演奏となるとフルスロットルでテンポも少し早めで演奏されます。

 

このアルバム収録バージョンは、ゲスト参加のロブ・ラヴァースがフルートを吹いていて少しサイケデリックな感触もしますが、ライブ演奏ともなると小細工一切なしの男気一本のジャズファンクバージョンに様変わりします!

 

僕が昨年観に行ったビルボード大阪でも演奏してくれたライブの定番曲です。

 

もちろん僕もニューマスターのライブで毎回この曲を聴くのを楽しみにしています♪

 

エディのアドリヴギターソロが冴えまくる勢いある曲なんですが、この曲を演奏中にギターの弦が切れてしまうこともしばしば……。(笑)

 

この曲もニューマスターを代表する名曲ですね♪

 

4曲目の”Thirty Three”もライブで定番のダンサンブルなリズムがかっこいいファンク曲です。

 

ギターソロはありませんが、バンドとしての全体のグルーヴ感を聴かせるような曲調です。

 

ダンサンブルなグルーヴ感が心地よい曲ですので、今でもライブで演奏されています。

 

5曲目の”Colorado Sun (Jesse’s Backyard)”は、60年代後期のグラント・グリーンが演奏していてもおかしくなさそうなミドルテンポでマイナー調のソウルジャズです。

 

かっこいい曲なんですが今ではライブでは、ほぼやらないのが残念ではあります……。

 

こういう曲を聴いているとエディってグラント・グリーンからすごく影響を受けているんだな~って感じます。

 

6曲目の”Give Me A Minute (Part. 2)”は、このアルバムからのリードトラックでした。

 

アルバムの発売よりも先行してシングル盤が発表されていました。

 

ピートのかっこいいベースラインが特徴的な曲です。

 

ベースとドラムのリズム隊がグルーヴする上を、エディのワウギターのリフとオルガンのファンキーなフレーズが交差します。

 

この曲も”Thirty Three”と同じくソロパートはありませんが、ダンサンブルで心地よい曲調なので今でもライブでよく演奏される定番曲になります。

 

7曲目の”Rope-A- Dope”は、少しダウナーなテンションの曲です。

 

ライブで演奏されることはないのですが、このアルバムで聴く分にはダンサンブルな6曲目と8曲目を繋ぐ曲としてちょうど良い曲だと思います。

 

続く8曲目もダンサンブルな”Hey Fela!”です。

 

曲タイトルの”Fela”とは、ナイジェリア出身のミュージシャンでサックス奏者でもあるフェラ・クティのことです。

 

ニューマスターがアメリカ・ツアー中にフェラ・クティの音楽を聴き、それにインスパイアされて出来た曲だそうです。

 

エディのワウギターがワカチョコ♪ワカチョコ♪とリズムを弾く上にフルートとオルガンのメロディーがファンキーに飛び交う曲です。

 

ライブでは、ひたすらエディがワウギターを弾く上をオルガンがスペーシーなエフェクト音を被せてメロディにソロに……と色々弾くアレンジになっています。

 

今でもライブで演奏されるとてもかっこいい曲です!

 

フェラ・クティの”Lady”とか”Shakara”辺りの曲に影響を受けたんでしょうかね!?

 

ちなみにエディ・ロバーツが使っているワウペダルはVOXのワウペダルです。

 

 

 

9曲目”Bus Stop No.5″は、このアルバム発売当時はよくライブで演奏されていた曲でした。

 

重いギターリフで始まり、これまた少しミーターズ風のテーマメロディーを持つ曲です。

 

ギターソロも曲の後半に少しだけ弾いてはいるのですが、いまいち盛り上がりに欠ける曲なのか?これ以降のライブでは演奏しなくなりました。

 

10曲目の”Return To Gijon”もアルバム発売当時はライブ演奏されていた曲です。

 

これまたミーターズ風の曲調ではありますが正直、そこまで印象に残るような曲ではありません……。

 

11曲目の”Forgiveness”は打って変わってメロウなスローナバーです。

 

そのまま歌詞を乗せて歌物の楽曲にも出来そうなスウィートなR&B調の曲です。

 

12曲目の”Talk Is Cheap”はサックスのテーマがファンキーな曲です。

 

2007年頃のライブでよく演奏されていた曲です。

 

その際もゲストにサックス奏者が参加していました。

 

スタジオ盤では短めのギターソロだけですが、ライブで演奏する際はワウペダルを使って少し長めにギターソロを弾いていました。

 

70年代ファンク風でかっこいい曲なので、またサックスがゲスト参加しているライブなんかで取り上げて欲しい曲です♪

 

13曲目の”L.A. Root Down (Dub Side Of The Pier)”は、2ndアルバム収録のカヴァー曲”Six Underground”に似た感じのゆったりした曲です。

 

しかし”Six Underground”は今でもライブ演奏されることがありますが、この”L.A. Root Down (Dub Side Of The Pier)”はこれっきりでした……。

 

なんていうか、特徴のない曲なのでそれもしょうがない気がします……。

 

14曲目の”Paranoid (Is It Any Wonder?)”は、3rdアルバム収録のジミヘンのカヴァー曲”Ain’t No Telling”に似た感触のサイケロック風の曲です。

 

あまりニューマスターぽくない曲です。

 

面白みはありますが、このバンドの特徴を表すような曲ではないのでライブで取り上げられることもありませんでした。

 

ちなみに曲のタイトルにあるようにブラック・サバスの名曲”Paranoid”をオマージュしていて、あのリフが途中で聴けます。

 

アルバム最後の15曲目の”Give Me A Minute (Part. 1)”は、リードシングルだった6曲目の”Give Me A Minute (Part. 2)”の別バージョンです。

 

ていうか、全くの別の曲になっています。(笑)

 

エディのワウギターのリフがかっこよくはありますが、”Give Me A Minute (Part. 2)”と比べると、まだ未完の曲でとっちらかった印象です。

 

どう考えても”Give Me A Minute (Part. 2)”の方が洗練されていてかっこいいですので、こちらがリードシングルで当たり前って感じですね。

 

以上、全15曲と大容量のアルバムなのですが、後半は少しいまいちな曲が多く、そろそろバンドの元からあったネタがマンネリ化してきた感が否めない作品だと感じます。

 

それでも10年以上経った今でもライブで演奏される定番曲が5曲もあるのでぜひこちらのスタジオ盤も聴いてみてください!

 

“102%”に”Carrot Juice”に”Thirty Three”と”Give Me A Minute (Part. 2)”と”Hey Fela!”の5曲はニューマスターを代表するような曲ですのでおすすめです!

 

 

 

ちなみにこのアルバムは、日本版と輸入盤でジャケットのデザインが違います。

 

僕の持っている方は日本盤のジャケットです。(上記写真参照)

 

海外盤は下記のデザインになります。

 

海外盤には15曲目の”Give Me A Minute (Part. 1)”は収録されていませんので要注意です!

 

やっと4枚目のアルバムを書き終えました!(笑)

 

まだ半分も終わっていません!

 

1年掛かってやっと3分の1の作品をご紹介できました!

 

ペースは遅いですが、まだまだご紹介記事は続きますので、今後ともぜひご期待ください!

 

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ザ・ニューマスターサウンズのアルバムに関する記事

 

ザ・ニューマスターサウンズのアルバムをご紹介したブログ記事シリーズのまとめ
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