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カテゴリー:Music

2019/06/21

日本での知名度はあまりない⁉アメリカでは大人気のロック・バンド!ライフハウスを聴こう♪

正統派アメリカン・ロック・バンドのライフハウスをご紹介します。

日本での知名度はあまりない⁉本当は本当はすごいロック・バンド!ライフハウス!

今回ご紹介するのは、フロントマンのジェイソン・ウェイドが中心となって結成された米国カリフォルニア州マリブ出身のロック・バンド、ライフハウスです。

 

このバンドはなぜか日本での知名度は低いままなのですが、しかし本国アメリカではデビューから19年経った今でも根強い人気を誇るロック・バンドです。

 

そういった点では、以前このブログでご紹介していたフーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュと同じですね。

 

日本では過小評価されてる⁉本当はすごいロック・バンド!フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュを聴こう♪

もちろんこのライフハウスもフーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュと肩を並べるぐらい良い曲満載の素晴らしいロック・バンドです♪

 

それなのになぜか日本ではあまり知られていないもったいないバンドのひとつです。

 

というわけで、フーティー・アンド・ザ・ブロウフィッシュの時と同じように僕のこのブログを通して多くの方にライフハウスという素晴らしいロック・バンドがいることを知ってもらいたいと思い今回ご紹介することにしました。

 

 

ライフハウスとの出会い

 

ちなみに僕自身は2000年にデビューしたライフハウスをリアルタイムで聴いています。

 

僕がライフハウスをすぐに好きになれたのは、たまたま自分自身がジェイソン・ウェイドと同年代だったので、彼の作り出す音楽になんとなく共感を持てたからだと思います。

 

最初にライフハウスのことを知ったのは、当時深夜にやっていたランキング番組でデビュー曲の”Hanging By A Moment”を聴いてからです。

 

この曲は今でもライフハウスを代表する名曲で、いきなり全米No.1シングルに輝いています。

 

“Hanging By A Moment”のMVで観れるように、デビュー当時のジェイソン・ウェイドはまるで映画『タイタニック』の時のようなレオナルド・ディカプリオ風のセンター分けをしていましたね。

 

今見るとさすがに時代遅れな髪形ではありますが、まだまだあの当時はこういった髪型も流行っていましたね。

 

そういったことも含めて懐かしいです。

 

さて、この”Hanging By A Moment”は、静かに歌い出しのヴァースが始まってサビでいきなり爆発して盛り上がる構成の楽曲でした。

 

まるでニルヴァーナの楽曲の様でもあります。

 

ギター演奏の方も、序盤こそクリーントーンのアルペジオで綺麗に始まりますが、サビ部分ではディストーションをONにして歪んだ音で弾いています。

 

他にもニルヴァーナのカート・コバーンのように浮遊感を演出できるコーラス・エフェクターなんかも多用しています。

 

当時の僕はちょうどニルヴァーナやグー・グー・ドールズを聴いていたので「どことなく似ているな~。」と思い聴いていました。

 

ちなみに後で知ったことなのですが、ライフハウスでボーカル/ギターを務めるリーダーのジェイソン・ウェイドは、カート・コバーンの曲作りから影響を受けていたようです。

 

似ていて当然ですよね。

 

ただとことんダークなニルヴァーナと違って、曲調や歌詞はかなり爽やかです!

 

バラード曲もまるでグー・グー・ドールズのように美しいメロディーを持ったラヴソングだったりします。

 

「ラジオ・フレンドリーでキャッチーな曲調がわかりやすい良質なアメリカン・ロック・バンド」といった感じです。

 

上記に書いた様な曲調が多いグー・グー・ドールズの方は日本でもそこそこ売れていますし、知名度も高いと思います。

 

しかし似たような音楽性のライフハウスが、なぜ知名度が低いままなのか?…僕としてはとても残念に感じています。

 

ぜひともこのブログを通して、この素晴らしいロック・バンドをもっと多くの人に聴いてもらいたいと思うので、簡単にですが各アルバムのおすすめ曲や聴きどころをいつものように順番でご紹介したいと思います。

 

 

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Lifehouse – 『No Name Face』

 

2000年にリリースされた1stアルバムの『No Name Face』です。

 

1曲目にいきなり全米No.1シングルの”Hanging by a Moment”が収録されています。

 

今となっては少し「青臭い」感じがしなくもないのですが、しかし初めてこの曲を聴いたまだギリギリ10代だった当時の僕も「あぁ、これはヒットするな!」と確信しました。

 

案の定というか、全米No.1に輝いていました。

 

ただライフハウスはこの曲だけの一発屋ではないんです!

 

しかし当時からリアルタイムで聴いていた僕の勝手な思い込みではありますが、”Hanging by a Moment”が全米No.1を獲得してから2001年に『No Name Face』の日本盤がリリースされて…この時が一番盛り上がった気がします。

 

それ以降のアルバムも日本盤こそリリースされてはいましたが、この1stアルバム以上の盛り上がり方はしていなかった気がします。

 

そのため「”Hanging by a Moment”だけの一発屋」といった印象が残ったまま日本の洋楽ロック好きの人達から忘れ去られたのかな~?なんて思うこともあります。

 

もしかしたらその後、いったん活動休止して音楽性が少し変わったのも原因かもしれませんが…。

 

そのお話はまた後でするとして、2曲目の”Sick Cycle Carousel”は2ndシングルにもなった曲です。

 

 

アコギをバックに静かに始まって、サビで爆発するニルヴァーナ風の展開を持つ楽曲です。

 

バンジョーの音色で始まるイントロがカントリー音楽風な9曲目の”Breathing”も3rdシングルに選ばれています。

 

ただこの2曲ともチャートアクションはあまりよくなかったようです。

 

デビュー曲の”Hanging by a Moment”がヒットしすぎたというのもありますが、しかしどちらの曲も今のライフハウスから考えると「渋すぎる」曲だと感じます。

 

ラジオ向けではないというか…良い曲ではありますが「そりゃヒットはしないだろうな。」という印象です。

 

むしろヘヴィーなロック曲が流行っていた2000年代初期の時代に合った3曲目の”Unknown”や10曲目の”Quasimodo”のようなギターがかっこいい曲をシングルにすべきだったと僕は思います。

 

どうしても”Hanging by a Moment”が突出している感は否めないデビュー作ではありますが、しかし一発屋やニルヴァーナの物真似バンドでは終わらない何かを感じさせる作品です。

 

Lifehouse – 『Stanley Climbfall』

 

2002年にリリースされた2ndアルバムの『Stanley Climbfall』です。

 

このアルバムも1曲目の”Spin”が突出しています!

 

デビュー作から時が流れて音楽の流行が変わっていったせいなのか?”Hanging by a Moment”の時ほどシングルヒットはしませんでしたが…。

 

僕は正直言って”Hanging by a Moment”よりもこの”Spin”の方が好きな曲です♪

 

MVの方も気合が入っていました!

 

曲名通りに、道路脇で演奏するバンドメンバーや他の登場人物の周りをグルグルと回るカメラワークは当時としては斬新だったと思います。

 

更に続く2曲目の”Wash”や3曲目の”Sky Is Falling”なんかを聴いていくと、『No Name Face』の頃より曲作りがよりキャッチーになってきています。

 

ただこういった曲作りの変化からか、この後に音楽性の違いを理由にベースとサイドギタリストのメンバーが2人脱退することになります。

 

徐々にギターサウンドが目立つロック・バンドからキャッチーな歌メロが印象的な「ポップになったロック・バンド」に変化していく時期です。

 

もしかしたらこの変化が日本のファンが減っていった原因なのかもしれません⁉

 

僕個人としてはキャッチーなロック・バンドは好きなのですが、どうしてもギター・ロックのバンドがポップになると一定数のファンは去っていくものですからね。

 

ちなみに本作からは9曲目の”Take Me Away”も2ndシングルとしてリリースされています。

 

全米22位と軽くヒットした良曲でもあります。

 

この辺りからジェイソン・ウェイドの髪型がオシャレな短髪に代わります。

 

Lifehouse – 『Lifehouse』

 

2002年に初来日公演を行った後、2003年になってから一旦活動休止状態となったライフハウスでしたが、2004年に音楽性の違いを理由にベーシストのセルジオ・アンドレイドが脱退します。

 

そのままベーシスト不在のまま活動を再開して2004年の夏から3rdアルバムの制作に取り掛かります。

 

この時点で日本のファンからは忘れ去られていたんじゃないのかな?と思います。

 

実際、当時の僕は忘れていました。

 

このままライフハウスは解散するもんだと思っていました。

 

しかし2005年になると、ついに今現在も不動のメンバーとなる最強の3人が揃います!

 

もちろんライフハウスのリーダーであるボーカル/ギター担当のジェイソン・ウェイドは変わらず在籍です。

 

ライフハウスはそもそもジェイソンのバンドですからね。

 

ドラムは1stアルバム制作時に途中加入したリック・ウールステンハルムもそのままで変わりありません。

 

そして最後の1人、2004年に脱退したセルジオの後釜としてブライス・ソダーバーグが新たにベースで参加することになります。

 

この3人が揃ったのがこの時期です。

 

そして出来上がった3rdアルバムは、バンド名の『Lifehouse』というセルフタイトルが付けられました。

 

これは「この3人が作り出す音楽こそが”Lifehouse”というバンドなんだ!」といった意思表示のようにも感じられます。

 

アルバム・ジャケットに写るジェイソンの髪型だけでなく、音楽性の方も前2作からガラッと変わっています。

 

アコースティックギターの美しい音色が印象的なゆったりとした1曲目”Come Back Down”から、それまでの”Hanging by a Moment”や”Spin”のような勢いのあるオープニングではなくなりました。

 

しかしサビ部分のもの悲しいメロディーは、今聴いても泣けるような美しさです。

 

それまでのロック・バンドとしてのライフハウスに期待していた人にとっては、この変化はガッカリなのかもしれませんが、当時この曲を聴いた僕は「ライフハウスが復活した!これはヒットするぞ!」と感じました。

 

残念ながらこの”Come Back Down”は、シングルカットされませんでしたが、次の2曲目”You and Me”は、新しくなったライフハウスというバンドを代表するような名曲です!

 

この曲がアルバムからの1stシングルに選ばれて、全米5位を記録しています!

 

 

前2作にはなかったアコースティックを基調としたバラード・ソングです。

 

どちらかというと男性ファン向けのロックを演奏していたライフハウスが、この曲から老若男女誰からも好かれそうな美しい名曲を作るようになりました。

 

僕の中では、この”You and Me”はライフハウスの全楽曲の中でも5本の指に入る名曲だと思っています。

 

しかしこんな名曲を作っているのに、なぜ日本では知名度が低いままなのか…とても残念に感じます。

 

次の3曲目”Blind”もアルバムからの2ndシングルに選ばれた”You and Me”と同路線の名曲です。

 

どうしてもこの頭3曲が突出していますが、これ以降の収録曲も以前よりもキャッチーになって聴きやすい曲が並べられています。

 

Lifehouse – 『Who We Are』

 

3rdアルバム『Lifehouse』で復活を果たしたライフハウスが、満を持して2007年にリリースした4thアルバムの『Who We Are』です。

 

この作品が僕の一番好きなライフハウスのアルバムです。

 

1曲目の”Disarray”は、前作の”Come Back Down”と違って”Spin”を彷彿させるようなライヴ向けの爽やかなロック曲です。

 

次の2曲目は、ライフハウス史上最もドライヴに適した楽曲⁉”First Time”が収録されています。

 

この曲は、アルバムからのリードシングルに選ばれ全米26位を記録しています。

 

 

MVの方も気合が入っていて、メンバー全員が白い部屋で白い楽器を手に演奏しているのが、だんだんと赤色に染まっていきます。

 

曲の展開も、かつての”Hanging by a Moment”のようにサビで盛り上がる曲調です。

 

ただこの”First Time”は、更に爽やかでキャッチーなメロディーに仕上がっています♪

 

続く3曲目”Whatever It Takes”は、アルバムからの2ndシングルに選ばれたバラード曲です。

 

この曲のMVが僕は一番好きです♪

 

逆再生でジェイソンが好きだった彼女のことを想い出す愁いを帯びたメロディーにピッタリのMVでした。

 

ちなみになぜかMVでジェイソンは、 デヴィッド・リンチ監督のモノクロ映画『イレイザーヘッド』のTシャツを着ていました。

 

 

その次の4曲目”Who We Are”も1曲目の”Disarray”と似た感じの爽やかなロック曲です。

 

サビ部分での喉がはち切れんばかりのジェイソンの歌声がカート・コバーンを思い起こさせます。

 

5曲目の”Broken”もアルバムからの3枚目のシングルとして課カットされています。

 

今までにないほど悲しいメロディーを持ったバラード曲です。

 

そして”You and Me”や”Whatever It Takes”と並んで、ライフハウス屈指の名曲でもあります。

 

MVの方も、ライフハウスのメンバー達が高速道路のトンネルでの交通事故を予見する手の込んだドラマ形式で制作されています。

 

更にライフハウスにして変わったメロディーを持つ6曲目の”The Joke”など、アルバム前半の出来は文句なしに素晴らしいです♪

 

ただ、その分これ以降の後半6曲の印象が薄いような気もします。

 

Lifehouse – 『Smoke & Mirrors』

 

前作から3年後の2010年にリリースされた5thアルバム『Smoke & Mirrors』です。

 

1曲目”All In”は、前作の”Disarray”や”Who We Are”のような爽やかなロック・ソングです。

 

アルバムからの2ndシングルにも選ばれています。

 

1曲目は前作と同じような路線なのですが、2曲目”Nerve Damage”は意外にも過去作の”Sick Cycle Carousel”のような渋い曲です。

 

続く3曲目の”Had Enough”からまた2005年以降のライフハウスのキャッチー路線の曲に戻ります。

 

そして4曲目の”Halfway Gone”が、本作のリードシングルに選ばれた曲です。

 

MVも凝った作りで、いかにもラジオ・フレンドリーな曲でしたが、時代が悪かったのか?全米50位止まりでした。

 

しかしライフハウスらしさを欠いたというか…どうもヒット狙いで作ったような楽曲に聴こえなくもないです。

 

本作からは8曲目の”Falling In”も3枚目のシングルに選ばれています。

 

ただ前2作から始まった新しいライフハウスの音楽性もこの頃から徐々にマンネリ化していってる気がしなくもないです⁉

 

Lifehouse – 『Almería』と『Out Of The Wasteland』

この後は2012年に6thアルバム『Almería』、2015年に現時点での最新作となる7thアルバム『Out Of The Wasteland』をリリースしています。

 

その間にも2回目の活動休止を2013年にしていたりもします。

 

『Almería』ではマンネリ化していたライフハウスの曲調を、再びガラッと変えてみたのですが、今回は上手くいったとは言い難い感じでした。

 

アルバムからの1stシングルに選ばれた”Between the Raindrops”にはイギリスの女性歌手ナターシャ・ベディングフィールドが参加していたりしますが、ライフハウスらしくないというか…別のバンドの曲のように感じます。

 

個人的にはライフハウスの作品の中で最も聴かない作品となりました。

 

しかし2015年の『Out Of The Wasteland』で少し持ち直しました。

 

シングルカットされた1曲目の”Hurricane”は、ライフハウスらしいキャッチーなロック・ソングに仕上がっていました。

 

2ndシングルに選ばれた3曲目の”Flight”も3rdアルバムの『Lifehouse』の頃を思い起こさせるようなバラード曲でした。

 

さすがに『Who We Are』の頃のような勢いこそ無くなりましたが、まだまだライフハウスが良い曲を作れるということを証明してくれた作品だと感じます。

 

 

 

以上、【日本での知名度はあまりない⁉アメリカでは大人気のロック・バンド!ライフハウスを聴こう♪】でした。

 

デビュー曲の”Hanging by a Moment”がいきなり全米1位を記録して、一気に時代の寵児となり得るのか?と思った途端…その後はヒットにもあまり恵まれず2003年に一度消えそうになったバンドではあります。

 

しかしその後、メンバーも音楽性も髪型も変えて制作した3rdアルバムの『Lifehouse』から3作続けて名作を発表したバンドです。

 

現在は2015年の『Out Of The Wasteland』以降、まだ新作を発表していない状態です。

 

2017年には、それまでのヒット曲などをまとめた『GREATEST HITS』もリリースしています。

 

 

来年の2020年には、デビュー20周年を迎えるライフハウスなのですが、5年ぶりとなる8thアルバムがリリースされることはあるのでしょうか?

 

本国アメリカでは、今なお根強い人気を誇るバンドなのですが、日本での知名度は年々下がっていているようにさえ感じられます。

 

しかしこのまま消えるにはもったいないバンドだと思います。

 

ぜひこのブログから多くに人にライフハウスを聴いてもらえたらな~と思います。

 

 

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