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カテゴリー:Music

2018/07/07

グラント・グリーンのおすすめのコンセプトアルバム3選!ラテンにゴスペルにカントリー!

グラント・グリーンのコンセプトアルバム3枚

ラテンにゴスペルにカントリーに…

今回は、僕の一番好きなギタリストであるグラント・グリーンのコンセプトアルバムを3種類お勧めします。

 

ゴスペルをテーマにした『Feelin’ The Spirit』、ラテン音楽をテーマにした『The Latin Bit』、カントリー音楽をテーマにした『Goin’ West』の3枚です。

 

どれもグラント・グリーンを代表するような名作です。

 

それでは各アルバムを簡単にですが、ご紹介していきます。

 

 

 

ラテン音楽をテーマにした『The Latin Bit』

ルバム全編を通してラテン音楽の曲を取り上げた名作です。

 

とにかく陽気で軽快な曲調が多めに収録されていて楽しめます♪

 

1曲目の”Mambo Inn”から、まるでシンガーが歌うように弾くグラントのギターが絶好調です。

 

流れるよなギターのメロディーに、軽快なリズム隊、ファンキーに転がるピアノ…他に何が必要ですか?と言いたくなるような、元気を与えてくれる素晴らしい名演です。

 

似たような明るい曲調に”Mama Inez”と”Brazil”も収録されています。

 

こういった明るくノリの良い曲を弾くと、グラントは絶好調です!このアルバムには、そういった明るめの曲以外にも”Besame Mucho”と”Tico Tico”といったマイナー調の曲もバランス良く収録されています。

 

もちろんグラントが得意なのは明るめの曲だけではありません。この2曲でも、感情を込めてギターを弾き切っています。

 

更に聴き所としてアルバムの最後に、グラント・グリーンが若い頃に影響を受けたチャーリー・パーカー(バード)の名曲”My Little Suede Shoes”も収録されています。

 

もともとグラントは、サックス奏者のようなギター演奏を目指していただけあって、こういったサックス曲を演奏したらピカイチの腕前です!

 

そのままバードのサックス演奏をギターに置き換えたような演奏が素晴らしいです。

 

ガウチョみたいなコスプレしたグラント・グリーンの写真が陽気なアルバムのジャケットも楽し気で良いですね♪

 

グラント・グリーンの全アルバムの中でも屈指の出来なので、もし未聴の方はこの機会にぜひ聴いてみて下さい。

 

グラント・グリーンとラテン音楽がこんなにも相性が良かったなんて…第二弾も制作して欲しかったな~と感じる名盤です♪

 

 

 

 

 

ゴスペルをテーマにした『Feelin’ The Spirit』

ービー・ハンコックがピアノで参加しているゴスペルをテーマにしたアルバムです。

 

ハービー自身もグラント・グリーンと同じく教会音楽(ゴスペル)からの影響を強く受けているので、この2人が同じテーマでアルバムを制作すると相性は抜群です!

 

1曲目の”Just A Closer Walk With Thee”は軽快な曲調でカヴァーしています。まるでゴスペルクワイアのリーダーの如く、グラントのギターがメロディーを歌っています♪

 

続く「ジェリコの戦い」という邦題で有名な名曲”Joshua Fit De Battle Ob Jericho”は、グラントのキャリアの中でも屈指の名演です!

 

こういったマイナー調の曲でテーマメロディーを弾かせたらグラント・グリーンの右に出るものはいないんじゃないか?と思える腕前です!

 

またハービー・ハンコックのピアノソロも必聴です!

 

ハービーって、人によってはジャズファンク期のイメージが強かったりもするかもしれませんが、こういったゴスペル調の曲で弾くブルージーなピアノソロは絶品です。

 

もう1曲聴き所としては”Go Down Moses”です。

 

この曲のテーマメロディーを、まるで教会の日曜礼拝で説教をする神父のように威厳ある音色で奏でるグラントが見事です。

 

ギターソロもお決まりの繰り返しフレーズが最高潮に達しています!もちろんハービーのピアノソロも負けていません!

 

この2人がこんなにも相性が良いなんて…やはり同じゴスペルとブルースに音楽的ルーツを持つ者同士だからなんでしょうね。

 

楽し気な『The Latin Bit』とは逆で、こちらの『Feelin’ The Spirit』は真剣に音の一つ一つを聴きたくなるとような作品となっています。

 

ブルージーなギターを弾くグラント・グリーンを存分に味わってください。

 

 

 

 

カントリー音楽をテーマにした『Goin’ West』

のアルバムにもピアノでハービー・ハンコックが参加しています。

 

アルバム冒頭の”On Top Of Old Smokey”からゆったりと始まります。

 

テンポもゆったり目で、まるで鼻歌でカントリー音楽を歌っているかのようなグラントのリラックスした弾き方が心地良い気分にしてくれます。

 

2曲目の”I Can’t Stop Loving You”では、レイ・チャールズのように魂を込めてテーマメロディーをグラントが弾いています。

 

ハービーのゆったりとしたコンピングも最高です。オブリガードの挟み方も絶妙です。

 

この調子で残り3曲も進んで行き、アルバム全5曲を通してリラックスした演奏が聴けます。

 

テンション高めで楽し気な『The Latin Bit』や、威厳のある演奏が緊張感溢れる『Feelin’ The Spirit』とはまた違った聴きやすいアルバムとなっています。

 

ゆったりとリラックスしたい時に聴くのに適したアルバムです。こんなグラント・グリーンもお勧めです。

 

 

 

 

 

以上、グラント・グリーンのお勧めのコンセプトアルバムを3枚ご紹介しました。

 

ジャズファンクだけでなく、こういったグラント・グリーンもぜひ聴いてみて下さい。

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