カテゴリー:Music

2017/09/18

【DEEP FUNKの初まり】ザ・ニューマスターサウンズのデビューアルバム

The New Mastersounds - 『KEB DARGE PRESENTS』

The New Mastersounds – 『KEB DARGE PRESENTS』

 

01.Nervous
02.Drop It Down
03.G.T. (New Version)
04.Turn This Thing Around
05.Miracles
06.Python
07.Hot Dog
08.Stay on the Groove
09.So Many Pies
10.Coffee Providers
11.The Rooster
12.Bondo Sama
13.One Note Brown (New Version)
14.It’s Alright Now
– Bonus Track –
15.Fast Man

 

Personnel:
Eddie Roberts – Guitar
Simon Allen – Drums
Pete Shand – Bass
Bob Birch – Organ

 

Released : 2001

 


 

これがデビュー作!

 

ニューマスターサウンズ(以下:ニューマスター)の2001年発売のデビュー作である1stアルバムの『KEB DARGE PRESENTS』です。

The New Mastersounds - 『KEB DARGE PRESENTS』
The New Mastersounds - 『KEB DARGE PRESENTS』
The New Mastersounds - 『KEB DARGE PRESENTS』

 

このブログでも何度か書いていますが、僕はニューマスターが一番好きなバンドです。

 

で、そんな彼らのデビューアルバムは特に好きです。

 

その理由はやはり初々しさもありますが、今もライヴで演奏する名曲もいくつか収録されているからってのと、全体的にアナログな感触のサウンドが魅力的だからです。

 

70年代風のJazz Funkなサウンドメイキングが素晴らしいです。

 

ニューマスターサウンズがデビューするまで

 

ニューマスターは英国出身のバンドです。

 

90年代後半にニューマスターは結成されてからの約2年間ほどは、精力的なライヴ活動に明け暮れていました。

 

結成当初のメンバーは、

 

ギタリストでリーダーでもあるエディ・ロバーツ
ドラムのサイモン・アレン
ベースのピート・シャンド
オルガンのボブ・バーク

 

の4名です。

 

ちなみに現在はオルガン奏者はジョー・タットンに代わっています。

 

エディ・ロバーツは、ニューマスターの結成前はThe Eddie Roberts OrganisationやオルガントリオのThe Three Deucesなどで活動していました。

 

その頃に、サイモンと出会い意気投合してニューマスターの結成に至ったようです。

 

この辺の90年代頃の英国のJazz Funk系のシーンでは、似たようなジャンルを演奏するミュージシャンがお互いのライヴ活動などでよく出会っていたようです。

 

とあるジャンルのライヴやセッションに行けば、いつもあのギタリストいるよな~!……みたいな感じでしょうか!?

 

そういったわけでエディは、サイモンに知り合うよりも先に別のセッションなどでピートに知り合っていたみたいです。

 

サイモンと新たにバンド活動をすることになったので、知り合いだったピートにも声を掛けた……みたいな感じでしょうか!?

 

こうやってオルガン奏者も加えて、4人のメンバーが揃ったニューマスターは、ハードなライヴ活動の日々を経てオリジナル曲を増やしていきました。

 

そして2000年になり、ロンドンのブロウ・イット・ハード・レーベルのオーナーであるクライブ・ジョンソンに認められてファースト・シングルの“One Note Brown”をリリースするに至りました。

 

ところで、英国では80年代頃から始まった『Jazzで踊ろうブーム』のようなものがありました。

 

70年代のJazz Funk系やRare Groove系の隠れた名盤をDJがクラブで流して、それに合わせて客が踊り狂う……みたいな感じのブームです。

 

特に90年代頃にはRare Groove系の音楽が盛り上がっていたみたいです。

 

そのシーンの中心的人物にスコットランド生まれのケブ・ダージという伝説的なDJがいました。

 

そう、このアルバムのタイトルにあるケブ・ダージです。

 

“One Note Brown”のシングルを気に入ったDJケブ・ダージは、自身のイベントで必ずオープニング・トラックとしてこの曲を使用していました。

 

そうして出会ったDJケブ・ダージとニューマスター

 

ケブ・ダージが自身のレーベル『DEEP FUNKレーベル』を立ち上げニューマスターの1stフルアルバムを制作することを提案します。

 

このレーベル名が元になって、ニューマスターのようなバンドの新世代のJazz Funk系のジャンルのことをDEEP FUNKと呼ぶようになりました。

 

その後のDEEP FUNKムーブメントの始まりはこのアルバムからなんですね。

 

ところでレコーディングの際にケブ・ダージニューマスター「新しい古い音」を求めたみたいです。

 

だから2001年に制作されたアルバムなのに、どこか懐かしい70年代Jazz Funk系のアナログでレトロなサウンドメイキングが成されています。

 

そう、この「アナログ風の音の感触」ニューマスターの魅力でもありますね!

 

 

さて、それではそんなアルバムの各曲をご紹介いたします。

アルバムの内容

まずニューマスターのデビューアルバムの1曲目を飾るのは、今でもライヴのエンディングによく演奏される名曲“Nervous”です。

 

こないだの来日公演でもエンディングはこの曲でした。

 

 

 

The New Mastersounds 2017年来日公演

 

 

スタジオバージョンではゲストのホーン隊がメロディを吹いているのですが……

 

ライヴで演奏する際は、その日にゲストのホーン隊がいない場合、ニューマスターのメンバー4人とお客さん全員で……

 

パッパラッパラ~~♪

 

と大合唱するのがニューマスターのライヴでの定番ですね!

 

ちなみにこの曲、ニューマスターのこのバージョンがあまりにもかっこよくって印象に残るのですが……実はカヴァー曲なんですよ。

 

Acid Jazz/House系のNuyorican Soul(ニューヨリカン・ソウル)がオリジナルです。

 

Nuyorican Soul – “The Nervous Track”

 

 

 

しかしもはやニューマスターのこのJazz Funkのバージョンの方が印象的なんで、ニューマスターの代表曲と言っていいでしょう!

 

だからDEEP FUNKクラシックと言えば、この曲ですね♪

 

The New Mastersounds – “Nervous”

 

さて、2曲目の“Drop It Down”は、まるでニューオーリンズ・ファンクの代表バンドであるミーターズのような感じのゆるいグルーヴにルーズなオルガンメロディが印象的な曲です。

 

3曲目“G.T.”は、ジェイムス・ブラウン風の歌い方が特長的なゲストボーカルに加えて、ゲストのホーン隊も混じった歌ものファンクです!

 

まるでJB(ジェイムス・ブラウン)な曲調ですね!

 

続く4曲目の“Turn This Thing Around”は、ゲストに女性ボーカルを迎えた、これまたJB風の激ファンク・チューンです!

 

この曲は最近でもライヴで演奏していて、その日のライヴにゲストで女性ボーカルがいれば、大体この曲を歌ってもらうことが多いようです。

 

もしゲストがいない場合は、歌メロ部分をオルガンで弾いて演奏する時もあります。

 

そしてミーターズ風のギターリフがかっこいい5曲目の“Miracles”ニューマスターを代表する曲の1つです。

 

まるでミーターズの名曲“Funky Miracle”のような曲名に雰囲気ですが、エディ・ロバーツ作のオリジナル曲です。

 

後にリリースされる公式ライヴ盤でこの曲のもっとかっこいいバージョンが聴けます。

 

2~5曲目のこの辺の曲に彼らのルーツが感じられますね。

 

JBミーターズジミー・マクグリフのような曲調に、グラント・グリーンアイヴァン・ブーガルー・ジョー・ジョーンズメルヴィン・スパークスなんかのギターを混ぜた感じがニューマスターの音楽性の特長だと言えるでしょう。

 

そして6曲目の“Python”は、エディの70年代風ワウギターのカッティングがかっこいい曲です。

 

こちらの曲もゲストボーカル+ゲストホーン隊です。

 

70年代Jazz Funk系では実はよく登場する楽器のフルートが曲の最後にソロを吹きます。

 

初めて聴く人には意外な気がするかもしれませんが(?)、フルートってJazz Funkにすごく合うんですよね♪

 

そして7曲目は、ライヴでも頻繁に演奏される名曲の“Hot Dog”です。

 

この曲は、パ~ラ~ラッ♪っていう楽し気なホーン隊の吹くメロディに、ホットなギターリフが絡み合うファンク・チューンです。

 

ソロはオルガンが担当します。

 

エディ・ロバーツは、手癖フレーズがちょっと多めですが、アドリヴソロをガンガン弾ける人です。

 

しかしニューマスターでは、楽曲優先でギターソロがない名曲が数多く存在しています。

 

あくまでも自分だけが目立ちたい!っていうバンドメンバーから嫌われそうなギタリストではなくって、ちゃんと楽曲の質を考えてリズムギターだけに徹したりできる場の空気を読めるギタリストなとこが尊敬出来ます。

 

バッキングをないがしろにして、ギターソロだけしか考えていないギタリストとか……僕は嫌いです。

 

8曲目の“Stay on the Groove”は、これまたゲストボーカル+ゲストホーン隊のJB風のファンク・チューンです。

 

9曲目の“So Many Pies”は、ミーターズ風のゆる~いギターリフにホーン隊が被さるミッドテンポで楽しめの曲です。

 

ライヴではもう演奏されていませんが、個人的には好きな曲なんですよね♪

 

こういったミーターズ風の曲調ではギターソロがなくってオルガンソロだけ……っていうのがニューマスターの楽曲のパターンだったりもしますが、この曲ではオルガンソロの後に2分44秒からワウギターでのソロが聴けます。

 

エディ・ロバーツの頻繁に使う手癖フレーズが、この時から満載なんですが、的を得た無駄のないギターソロで好きです♪

 

10曲目の“Coffee Providers”は、ホーン隊が加わったインスト曲でワウギターとオルガンの絡み合いがかっこいいです。

 

11曲目の“The Rooster”は、ゲストボーカル+ゲストホーン隊の曲でイントロからずっとギターリフのかっこいいファンキーな曲です。

 

12曲目の“Bondo Sama”は、イントロのベースラインがクールで、まるでハードボイルドな映画に使われそうなホーン隊の緊迫感溢れるメロディがかっこいいファンク・チューンです。

 

このハードボイルドな曲調は、『映画007』の国出身だからなんでしょうか?

 

そして13曲目は彼らのデビューシングルでもある名曲“One Note Brown”です。

 

その後ニューマスターが立ち上げたレーベル名【One Note Records】もこの曲名から取っているのでしょう。

 

ちなみにこの曲は、アルバム収録バージョンとシングルバージョンはテンポやギターリフが少し違っています。

 

シングルバージョンは、後に『An Introduction to the New Mastersounds Vol. 2』というベスト盤に収録されます。

 

このアルバムの新録バージョンは、まるでレコードの回転数を上げたようなピッチで音が少し変わって(?)います。

 

ライヴではキーEで演奏される曲ですが、このバージョンではキーEとキーE♭の中間のような音で……

 

そのままのチューニングのギターでは出せない音になっているんです。

 

今年のギターレッスンのCD製作でこの曲を取り上げた時にそれに気づいて、キーがE♭で合ってるのかどうか?……よくわからないことになってしまいました……。

 

結局録音はキーE♭で取り上げました。

 

 

 

2017年度 – ギターレッスンのCD制作

 

 

 

ところで“One Note Brown”は、やはりデビュー曲ということもあってか今でもライヴのエンディングで演奏されていたりします。(僕もこの曲に思い入れがあるので、今年のCD制作にこの曲を選びました!)

 

今でもこの1stアルバムからの“Nervous”“One Note Brown”でライヴを締めくくることが多いです。

 

ライヴでは、普通にスタジオ盤のまま(キーはE)の早めのテンポでやる場合もありますが、たまにスローテンポでレゲェ風にこの曲のギターリフを弾いて、ゆる~くやるバージョンもあります。

 

そんな場合でもこの曲ではスタジオ盤と同じくギターソロはなく、オルガンがソロを弾くだけです。(その日のライヴにゲストにホーンがいればサックスソロやトランペットソロがあります。)

 

なぜかこの曲では、ほとんどギターソロは弾かないんですよね……。

 

僕は数多くのニューマスターのブートレグ(ボソッ……)を聴いていますが、“One Note Brown”でギターソロ弾いているのは1回ぐらいしか聴いたことないです……。

 

ぜひこの曲ではギターソロを弾きまくって欲しいのですが……ここでもエディは楽曲重視なんでしょうね……。

 

ちなみに曲の途中でスライ&ザ・ファミリーストーンの名曲“Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)”を挟んで、また“One Note Brown”に戻って終わる日もあります。

 

デビューシングルにしてニューマスターの代表曲でもあり、DEEP FUNKムーブメントの始まりの曲でもありますね!

 

名曲です!

 

さて、ボーナストラックを省けば、デビューアルバムの最後を締める14曲目の“It’s Alright Now”は、これまたゲストボーカル+ゲストホーン隊のJB風のファンク・チューンです。

 

15曲目は、日本盤のボーナストラックに収録されていた曲なのですが……ぜひこのアルバムは日本盤で買ってください!

 

この“Fast Man”という曲はライヴでも定番の名曲なんですよ!

 

スタジオ盤では、ゲストボーカルが歌うテンポ速めのファンク・チューンですが、ライヴではニューマスターの4人が歌います。

 

ニューマスターの4人が歌うライヴバージョンでは、歌詞の最後の部分……

 


 

I’m a fast man,

 


 

の後に……

 


 

M.A.S.T.E.R.(エム・エィ・エス・ティー・イー・アール)

We’re Mastersounds~♪

 


 

と、バンド名紹介の歌詞を付け加える楽しいバージョンになっております♪

 

この曲好きなんで、ライヴ観に行ってやってくれるとテンション上がりますね♪

 

 

 

以上、全15曲(日本盤)のご紹介でした♪

 

ニューマスターのデビューアルバムをぜひ買って聴いてみて下さい♪

 

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The New Mastersounds - 『KEB DARGE PRESENTS』

 

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ちなみに……

 

アナログ盤愛好家(?)のエディ・ロバーツ率いるニューマスターの公式Twitterが、こんなことをツブやいていました……。

 

The New Mastersounds - 『KEB DARGE PRESENTS』

 

今年3月にレコーディングをしたニューアルバムをリリースする媒体について……

 

ビニール=レコード盤(EP)と、デジタル音源はもちろんリリースするけども、(アナログとデジタルの両極端なんですが……)CDでの発売も必要ですか?……ってことです。

 

“Yes”か”No”の2択です。

 

ニューマスターのアルバムは全てCD盤で集めているので、僕はもちろん”Yes”に投票しました!

 

でもニューマスターは、レコードでのリリースも大事にしているバンドなんです。

 

2016年発売の『ザ・ナッシュヴィル・セッション』というアルバムは、まずはレコードでのみのリリースでした。

 

The New Mastersounds - 『Nashville Session』

しかしその後、結局CDでもリリースされています。

 

他にもレコードのみでのリリースの作品もあったりします。
【下記の関連記事のリンク先参照】

 

 

 

LP盤セッション音源を購入!

 

 

 

70年代風のJazz Funkのアナログなサウンドメイキングを今も大事にしているニューマスターならではの質問のような気がしました!?

 

今回ご紹介したデビューアルバムも、知らずに聴いたら2001年のアルバムって気がしないですからね。

 

アナログな音作りに古き良きRare Grooveの雰囲気を感じます♪

 

近々発売されるであろう、ニューアルバムが今から待ち遠しいです!

 

 

 

ニュー・マスターサウンズの新曲?

 

 

 

今後もニューマスターのアルバムは、ひとつひとつ今回のようなレビューという形で取り上げていきたいな……と思います。

 

それではぜひ今後も読みに来てください。

 

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