カテゴリー:Music

2018/09/14

ソウライヴの2002年発売の4枚目のスタジオアルバム『NEXT』を聴こう♪

ソウライヴの2002年発売の4枚目のスタジオアルバム『NEXT』をご紹介します。

ザ・ニュー・マスターサウンズの次はソウライヴ!

前回のブログ記事はザ・ニュー・マスターサウンズの4枚目のアルバム『102%』についてでした。

 

ザ・ニュー・マスターサウンズの4枚目のスタジオ盤『102%』を聴こう!


ザ・ニュー・マスターサウンズとくれば、やはりソウライヴですよね!?

 

というわけで、今回はソウライヴの4枚目のスタジオ作品のご紹介です。

 

1枚目の作品『Get Down!』については、こちらのブログの方でまだご紹介していなかったのですが……

 

先に2枚目のアルバム『Turn It Out』からご紹介していました。

 

ソウライヴのデビューアルバム『Turn It Out』を聴こう!

そして3枚目にあたるソウライヴが名門レーベルのブルーノートレコードからメジャーデビューした2001年の大ヒットアルバム『Doin’ Something』のご紹介を今年の6月に書いていました。

 

ソウライヴの2001年の代表作『Doin’ Something』を聴こう!ライヴでの定番曲も多数収録されています。

どうしても僕の好きなザ・ニュー・マスターサウンズの方が記事を書く事が多くなりがちですが、ソウライヴの方もザ・ニュー・マスターサウンズと同じように各アルバムを1枚ずつご紹介していってます。

 

それでは早速ですが今回のの4枚目のアルバム『NEXT』についてご紹介したいと思います。

 

 

Soulive – 『NEXT』

1. Tuesday Night’s Squad
2. Flurries
3. Liquid
4. Kalen
5. Clap! (Featuring Black Thought Of THE Roots)
6. Interlude
7. Ne-Ne
8. I Don’t Know (Featuring Amel Larrieux)
9. Whatever It Is
10. Alkime
11. E.D. Hambone
– Bonus Track –
12. Doin’ Something – Chameleon (Live)

 

Eric Krasno (gt)
Neil Evans (org)
Alan Evans (dr)
Sam Kininger (as)

 

 

4番目のメンバーとしてサックス奏者のサム・キニンジャーが参加した唯一のアルバム。

アルバムジャケットのデザインもオシャレなこの4枚目のアルバム『NEXT』には、以前からソウライヴのライブにはちょくちょくゲスト参加していたサックス奏者のサム・キニンジャーが正式メンバーとして迎え入れられています。

 

そのためか、この時期のソウライヴのオリジナル曲はサックスの映えるアレンジが施された楽曲が中心になっています。

 

これまでのオルガン・トリオが中心だったころのオルガン系ジャズファンクの曲調とは少し違って、洗練されたフュージョン系のサウンドに変化しています。

 

僕はどちらかっていうと、ギターやオルガンが中心になるようなシンプルな曲調のオルガン系ジャズファンクが好きなのですが、こういった洗練されたオシャレな曲調も嫌いではないですのでこのアルバムも好きな作品になります。

 

この頃のソウライヴのライブには、もちろん正式メンバーだったサム・キニンジャーが毎回参加しています。

 

ゲストだった頃以上にサム・キニンジャーのサックスが中心のバンドになっていて、これまでのアルバムに収録されていた楽曲もより洗練されたアレンジでライブ演奏されていました。

 

これまでのライブ演奏の中でも、僕はやはりこの時期の2002年から2003年頃のライブ演奏が特に好きです。

 

サックスがひとり加入するだけで、ここまで音楽性が幅広くなるのか!と驚くような変化をライブ音源から聴くことができます。

 

どの曲もサムの吹くファンキーでオシャレなサックスソロのフレーズのおかげで洗練されていました!

 

しかしこの後すぐにサム・キニンジャーはソウライヴのもとを去ります。

 

2004年にはソウライヴは、もとのトリオ編成に戻り、サム・キニンジャーはソロで自身のリーダー作を発表していくことになります。

 

メンバーから離れた後も、ソウライヴとサム・キニンジャーの仲は悪くはないようで、これ以降もちょくちょくライブでゲスト参加をしています。

 

2009年に発売されたソウライヴの名作アルバム『Live at Blue Note Tokyo』の時も、クリスチャン・スコットと共にソウライヴのホーン隊のメンバーとして参加していましたね。

 

 

さて、そういったわけでこの『NEXT』は、サックス奏者が公式メンバーにいた頃のソウライヴの貴重なスタジオアルバムとして聴くことが出来ます。

 

それではアルバムの中身の方を聴いていきましょう。

アルバムの内容

このアルバムは『Live at Blue Note Tokyo』でも多く取り上げられたようにソウライヴのライブでの定番曲が多く収録されています。

 

特にアルバムの冒頭3曲は、よく演奏される定番曲です。

 

まずはアルバムの最初の1曲目の”Tuesday Night’s Squad”です。

 

さっそくサムのサックスのテーマがかっこいい曲ですね♪

 

「これぞソウライヴ!」と言いたくなるような曲だと僕は思います。

 

ソウライヴというバンドがどんな曲を演奏するのか⁉というのがこの曲を聴くとわかるような気がします。

 

サックスとユニゾンでギターがテーマを弾いているのですが、実はこの曲はサックスなしでライブ演奏されることも多くあります。

 

オルガン・トリオの編成で演奏する場合は、もちろんエリック・クラズノーのギターだけでテーマメロディーを弾いています。

 

サックスがある方が華はありますが、僕としてはシンプルなオルガン・トリオで演奏するバージョンも好きです。

 

サックスが入ることで洗練されたフュージョンサウンドになりますが、ギターとオルガンだけだとシンプルなジャズファンクの曲になります。

 

ひとつの曲でも、サックスがいるか?いないか?でここまで印象が変わるんだな~って感じですね。

 

どちらのバージョンでも聴いていて楽しい曲ですので、今でもライブでの定番曲です。

 

続く2曲目の”Flurries”も定番曲です。

 

こちらはサックスありの時に演奏されることがほとんどです。

 

最近のライブでは、ゲストにサックス奏者がいる時にだけ演奏しています。

 

それぐらいサックスが映える曲調なんです。

 

とにかくオシャレでかっこいい曲調ですね♪

 

曲名は「フラリーズ」と読みます。

 

“flurry(混乱、興奮)“の複数形です。

 

曲のエンディング部分にアース・ウィンド&ファイアーの1975年の『Gratitude(灼熱の狂宴)』に収録されていた名曲 “Can’t Hide Love”の同じくエンディングのリフレイン部分がサンプリング感覚で取り入れられています。

 

 

こういった新世代のヒップホップ的な感覚が、ソウライヴがこれまでのオルガン・トリオのバンドとは一線を画すところですね。

 

 

 

ちなみにこの “Can’t Hide Love”は、ネオソウル系のディアンジェロのライブ盤『Live at the Jazz Cafe London』でのカヴァーも有名ですね。

 

 

この時期のミュージシャンって何かと繋がりがあったりするんですよね。

 

ディアンジェロの『Voodoo』に参加していた特殊な7弦ギターの名手でもあるチャーリー・ハンターは、初期のソウライヴのライブにゲストで参加することがありました。

 

 

そして面白かったのが、ディアンジェロの『Voodoo』に収録されていたロバータ・フラックが歌って有名になったユージン・マクダニエルの名曲”Feel Like Makin’ Love”を2007年のソウライヴがライブでディアンジェロ風のアレンジでカヴァーしていました。

 

このアレンジは、ディアンジェロの『Voodoo』に参加していた名トランぺッターのロイ・ハーグローヴによるものです。

 

“Feel Like Makin’ Love”は、セッションでも定番の曲で僕も自分自身でよく演奏することがある曲です。

 

世界中に様々なカヴァーバージョンが存在していて、特にマリーナ・ショウのバージョンが有名だと思います。

 

 

しかし僕が一番好きな”Feel Like Makin’ Love”のアレンジは、ディアンジェロの『Voodoo』に収録されているロイ・ハーグローヴのバージョンです。

 

そのアレンジでソウライヴがライブ演奏しているのを聴いて個人的にとても嬉しくなりました♪

 

さて、次の3曲目の”Liquid”もサックスの映える定番曲です。

 

“Flurries”と同じように、今でもゲストにサックス奏者が参加しているライブの時にはよく演奏されています。

 

ここまで冒頭3曲はライブでの定番曲ではありますが、このスタジオ盤では全くギターソロがありません……。

 

確かにオシャレな名曲ばかりですが、ギター弾きでギター大好きな僕からしたら、ちょっと物足りないのも事実……。

 

まぁこの時期のソウライヴは、まだまだアルバムの売り上げが重要な若手の頃なので、楽曲無視になりかねない長~いギターソロはライブだけにしてスタジオ盤では聴きやすいサックス中心の作品にしたんじゃないだろうかな~?とも感じます。

 

ちなみにライブでもこの3曲でギターソロを弾く場合は、サックス抜きのオルガン・トリオで演奏する”Tuesday Night’s Squad”時だけです。

 

“Flurries”と”Liquid”をライブで演奏する際は、ゲストにサックスが入っている時なので、オルガンソロはあってもギターソロはありません。

 

“Tuesday Night’s Squad”も『Live at Blue Note Tokyo』の時のようにホーン隊が参加しているライブの時はギターソロがありません。

 

3曲とも好きな曲ですが、ギターソロがないのがちょっと物足りない感じがしなくもないです……。

 

さて、4曲目の”Kalen”はエリックのファンキーな単音カッティングが聴ける曲です。

 

とことなくジェームス・ブラウンの”Ain’t It Funky”のようにも聴こえますが、ソウライヴの”Kalen”はサックス中心のメロディーラインがオシャレな曲です。

 

5曲目の”Clap! “には、ヒップホップバンドのザ・ルーツのMCであるブラックソウトがラップで参加しています。

 

かっこいいヒップホップの曲なんですが、もはや「ソウライヴでやる意味があるのだろうか?」……と不思議に感じてしまう曲です。

 

ソウライヴのオルガン奏者のニール・エヴァンスが「僕たちの幅広いバックグラウンドと方向性にフォーカスを当てたんだ!僕たちはひとつのジャンルにとどまりたくはないんだ!」とは言っていますが、あまりに色んなジャンルの曲調を扱いすぎると散漫になって「何がやりたいバンドなのか?」と感じなくもないんですがね……。

 

やはり僕の考えの中では、「ソウライヴはオルガンとギターを中心とした現代風のジャズファンク」をやってもらいたいところです……。

 

6曲目の”Interlude”は、7曲目への繋ぎの1分程度の短いインストです。

 

しかしこの曲の方が、先のヒップホップの曲よりもソウライヴらしいです……。

 

7曲目の”Ne-Ne”は、フェイザーの音色が心地よいギターのメロウなイントロから始まります。

 

とっても軽快でフュージョンな曲調です。

 

この辺りからエリック・クラズノーがギターソロの際にオクターヴァーを使うようになっています。

 

ちなみにエリック・クラズノーの使用機材の写真を確認したところエフェクターは、BOSSのスーパーオクターヴァー「OC-3」を使用しているようです。

 

 

この「OC-3」は、後の名曲”Outrage”のギターソロの際に使用されることが多いです。

 

『Live at Blue Note Tokyo』の1曲目に収録されていた”Outrage”のギターソロの時にも使用しているようです。

 

8曲目の”I Don’t Know”には女性ボーカリストのアメール・ラリューが参加して歌っています。

 

女性ボーカリストのアンジー・ストーンやローリン・ヒルなんかが歌いそうな曲調です。

 

いわゆるこの当時に流行ったネオソウル系の曲です。

 

これまたブラックソウトが参加した5曲目の”Clap! “と同じく「ソウライヴがやる意味があるのだろうか?」と感じてしまいます。(笑)

 

もちろんヒップホップもネオソウルも僕の好きな音楽ジャンルではありますが、そういったジャンルの素晴らしいミュージシャンは他にもいくらでもいるので、わざわざソウライヴがやる必要はないかな……と。

 

僕がソウライヴよりもザ・ニュー・マスターサウンズの方が好きな理由がこういった部分にあります。

 

色んなジャンルを演奏できる器用さは素晴らしとは思いますが、バンドとしての特長を表すジャンルはひとつに絞ってそれを突き詰めていって欲しいかな……と思います。

 

さて、アルバムも終盤ですが9曲目の”Whatever It Is”は打って変わってファストファンクのかっこいい曲です!

 

エリックのファンキーなワウギターのカッティングからサムのエフェクターを使用したエレクトリック・サックスのテーマメロディーがかっこいいんです♪

 

そこに絡むオルガンのフレーズに、ステディなリズムをキープするドラミング……こういうファンクの曲をソウライヴには演奏してもらいたいものですね。

 

残念ながらこの曲はライブ演奏されることは、ほとんどないです……。

 

ちなみにエリック・クラズノーが使用しているワウペダルはJIM DUNLOPのCRY BABYです。

 

 

 

10曲目の”Alkime”も7曲目の”Ne-Ne”のようにグローヴァー・ワシントンJr.やカーク・ウェイラム辺りが演奏しそうなスムースなフュージョン系の曲調です。

 

サムが参加することによって、これまでのジャズファンク曲が洗練されることはあったのですが、それはライブでのお話で、スタジオ盤ではどうしてもサックスの映えるフュージョン系の曲調が多くなったのがこのアルバムの特徴かな~と感じます。

 

ボーナストラックを省くアルバム最後の曲である11曲目の”E.D. Hambone”は、ソウライヴらしいジャズファンクの曲調です。

 

エリックのフェイザーとワウを混ぜたファンキーなギターの音が最高です♪

 

高速3連フレーズなんかも交えたワウギターカッティングは、それだけでエリックのギター演奏の上手さを表しています!

 

曲の終盤で聴けるハービー・ハンコク風のボコーダーソロは、ニール・エヴァンスによるものでしょうか?

 

やっとアルバム最後にソウライヴらしいかっこいい曲が聴けました♪

 

滅多にライブ演奏されることのない曲みたいですが、2003年のある日のライブではゲストボーカルが入ってフリースタイルのラップと共に演奏されていたりもします。

 

以上がオリジナルの全11曲ですが……ぜひ日本盤でこのアルバムを入手してもらいたいボーナストラックがこの後に収録されています。

 

日本盤のみボーナストラックとして12曲目に2001年の3作目『Doin’ Something』に収録されていたタイトルトラックの”Doin’ Something”のライブバージョンが収録されているのですが、このバージョンは曲の途中でハービー・ハンコクの名曲”Chameleon”へと変化していきます。

 

このライブ音源は、2001年3月のブルーノート東京での録音みたいですが、2000年辺りからこの時期のソウライヴは、”Doin’ Something”の間に”Chameleon”を演奏して、再度”Doin’ Something”に戻ったりアレンジをしてライブ演奏をしていました。

 

公式ライブ音源で聴ける貴重なバージョンですので、ぜひとも『NEXT』はボーナストラックの収録されている日本盤で購入することをおすすめします。

 

 

以上が、新たにサックス奏者のサム・キニンジャーが4番目のメンバーとして加入していた頃のソウライヴの2002年発売の4枚目のスタジオアルバム『NEXT』のご紹介でした。

 

ザ・ニュー・マスターサウンズと同じように、今後もこちらのブログではソウライヴの作品をひとつずつ釣り上げていきたいと思いますので、ぜひまた読みに来てください。

 

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