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2019/04/19

ハウリン・ウルフの遺志を継ぐブルースマン テイル・ドラッガーおすすめの3作品!

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ハウリン・ウルフの遺志を継ぐ本格派シカゴ・ブルースマン『テイル・ドラッガー』を聴こう♪

テイル・ドラッガーの名前の由来

今回ご紹介するブルースマンは、78歳を迎えた今現在も現役で活動するテイル・ドラッガーというブルースマンです。

 

アメリカのアーカンソー州アルテイマーに生まれたジェイムズ・ヤンシー・ジョーンズは、1960年代からブルース・シンガーとして活動を始めます。

 

自動車修理工をしながらローカル・ミュージシャンとして活動していた頃に、憧れのブルースマンだったハウリン・ウルフのライヴにシットインする形で参加し、そこで実力を認められます。

 

そしてハウリン・ウルフの名盤『The Real Folk Blues』の7曲目に収録されていた”Tail Dragger”という曲名から『テイル・ドラッガー』と呼ばれることになりました。

 

 

そんなテイル・ドラッガーの歌い方は、ウルフからモロに影響を受けた歌唱法です。

 

今となっては数少ないウルフ直系の本格派シカゴ・ブルースマンです。

 

 

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数少ないレコーディング作品からおすすめ3作品をチョイス!

 

しかし実力はあるものの……なかなかレコーディングの機会は巡ってこず、しかも90年代初期に正当防衛と言えど殺人を犯してしまい刑務所に収監されてしまいます。

 

その後、出所後についにレコーディングの機会が訪れます。

 

1996年になってようやくデビュー・アルバム『Crawlin’ Kingsnake』をセント・ジョージ・レコードからリリースすることが出来ました。

 

その後は2ndアルバム『American People』をデルマーク・レコ-ドからリリースして、2000年代には初のライヴ盤とそのライヴの模様を収めたDVDをリリースします。

 

2012年以降は特に作品をリリースしていないようですが、昨年はかつてのB.B.キングのように刑務所での慰問ライヴを行ったり活動はしているようです。

 

まだまだ元気なうちに、あと数枚作品を残して欲しいところなのですが……レコード会社の問題とかもあるでしょうし、アルバム制作はそう簡単には出来ませんからね。

 

せめてYouTube上ででもライヴを行っている元気な姿を配信し続けて欲しいものです。

 

そんな現代を生きる本格派シカゴ・ブルースマンであるテイル・ドラッガーの作品の中で、特に僕が好きな3作品を今回はご紹介したいと思います。

 

 

Tail Dragger – 『American People』

01.Bought Me A New Home
02.American People
03.You Gotta Go
04.My Woman Is Gone
05.Bertha
06.My Head Is Bald
07.Don’t Start Me Talkin’
08.Bad Boy
09.Ooh Baby (Hold Me)
10.Long Distance Call
11.Betty

 

アルバムの内容

本作『American People』は1998年にリリースされたテイル・ドラッガーにとって2作目のアルバムとなります。

 

2年前についにデビューにありつけた1stよりも、レコード会社もメジャーになり余裕が出来たのか?全体的にサウンドもクリアーで質が上がっています。

 

しかも本作には、オーティス・ラッシュのアルバムにも参加した経験のあるブルース・ギタリストのジミー・ドーキンスや、ココ・テイラーのバンド『ブルース・マシン』でリード・ギタリストを務めたこともあるジョニー・B・ムーアがゲストで参加しています。

 

基本は、その後もテイル・ドラッガーのバンドで活動することとなる白人ギタリストのロッキン・ジョニーが弾いています。

 

曲によって、ジミー・ドーキンスやジョニー・B・ムーアがゲストでギター・ソロを弾く形です。

 

他にもブルース・ハープにビリー・ブランチが参加していたり、3曲目と9曲目にはハウリン・ウルフのバンドでサックスを担当していたエディ・ショウがゲストでテナー・サックスを吹いていたりと、この辺のシカゴ・ブルースファンからしたらなかなか豪華な名前が出てきますね。

 

さて、収録曲の方もオリジナル曲とカヴァー曲が混じった質の高い本格シカゴ・ブルースを味わうことが出来ます!

 

1曲目から6曲目、そして最後の11曲目がテイル・ドラッガーのオリジナル曲です。

 

と言っても、かつての古き良き時代のシカゴ・ブルース曲を改良したような曲ばかりではありますが……。

 

特におすすめなのが、エディ・ショウがサックスで参加したシャッフル曲の3曲目の”You Gotta Go”と、ハウリン・ウルフの”Smokestack Lightnin'”を更にハードにしたような4曲目”My Woman Is Gone”と、マディ・ウォーターズの”You Can’t Lose What You Ain’t Never Had”のような6曲目”My Head Is Bald”の2曲です。

 

この2曲は、後に映像化もされたライヴ盤でも演奏していたテイル・ドラッガーの代表曲みたいな感じです。

 

“My Head Is Bald”のギター・ソロは、ジミー・ドーキンスが弾いています。

 

その後リリースされたライヴ盤でもジミー・ドーキンスはゲストで登場してこの曲を演奏します。

 

またカヴァー曲の取り上げるセンスも良く

 

7曲目のニー・ボーイ・ウィリアムソン二世の代表曲”Don’t Start Me Talkin'”
ハウリン・ウルフとの共演経験もある凄腕ブルース・ギタリストのエディ・テイラーの代表曲の8曲目” Bad Boy”
9曲目”Ooh Baby (Hold Me)”は、”Killing Floor”の別バージョンともいえるハウリン・ウルフの曲
10曲目” Long Distance Call”はマディ・ウォーターズの曲

 

と、4曲のカヴァー曲が収録されています。

 

どの曲もブルースファンにとっては、お馴染みの曲ばかりですね♪

 

あえてウルフの”Killing Floor”ではなく”Ooh Baby (Hold Me)”の方をカヴァーしているのが興味深いところです。

 

“Killing Floor”はどうしてもウルフのイメージが強いので、遠慮して似た曲を選んだのかな?といったところでしょうか。

 

しかし歌い方は、かなりウルフを意識していますね。

 

ちなみにこの曲にエディ・ショウがテナー・サックスで参加しています。

 

数少ないスタジオ盤としては本作が一番充実の内容です。

 

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おすすめ曲は、#3 #4 #6 #7 #9

Tail Dragger & His Chicago Blues Band – 『My Head Is Bald: Live at Vern’s Friendly Lounge』

01.Intro
02.Sitting Here Singing My Blues
03.Talk
04.Tend To Your Business
05.Talk
06.Prison Blues
07.Talk
08.So Ezee
09.My Woman Is Gone
10.Talk
11.My Head Is Bald
12.You Gotta Go
13.Jump For Joy

 

アルバムの内容

テイル・ドラッガーにとって地元のライヴ・ハウス『ヴァーンズ・フレンドリー・ラウンジ』にて2005年7月に敢行されたライヴを録音した作品『My Head Is Bald: Live at Vern’s Friendly Lounge』です。

 

本作はDVDで映像作品化もされています。

 

 

お客さんとの距離も近いライヴ・ハウスでの生々しい演奏は、出来れば映像作品の方でも観て欲しいところです。

 

「これが本物のブルースのライヴなんだ!」と。

 

収録曲は、テイル・ドラッガーのオリジナル曲を中心に、8曲目のみこの日ゲストで登場するジミー・ドーキンスのカヴァー曲で構成されています。

 

しかし当のジミー・ドーキンスは、『American People』でもゲスト参加していた”My Head Is Bald”の方で登場します。

派手にリヴァーヴを深めに効かせた奥行きのあるギター・ソロが印象的です。

 

ブルース・ハープにはビリー・ブランチが参加しています。

 

ちなみにこの日のライヴでは、ロッキン・ジョニーはお休みで、代わりにキャリー・ベルの息子でブルース・ギタリストのルーリー・ベルがリード・ギターを担当しています。

 

サイド・ギターに若手白人ギタリストのケヴィン・シャナハンが参加していて、所々でスライド・ギターも担当しています。

 

ジミー・ドーキンスが”My Head Is Bald”を演奏する際に使っている赤いギターは、そのケヴィンが使用しているギターです。

 

この時はまだES-335を使っているようですが、最近ではケヴィンはジャズマスターを使用しているようです。

 

やはり聴きどころは、先の『American People』に収録されていた3曲、9曲目”My Woman Is Gone”、11曲目”My Head Is Bald”、12曲目”You Gotta Go”の怒涛の終盤です。

 

シカゴ・ブルースの伝説を今に伝えてくれる貴重なライヴ作品です♪

 

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おすすめ曲は、#4 #6 #9 #11 #12

Tail Dragger & His Chicago Blues Band – 『Live at Rooster’s Lounge』

01.Louise
02.Baby Please Don’t Go
03.She’s Worryin’ Me
04.Stop Lying
05.Keep It To Yourself
06.Wander
07.Bought Me A New Home
08.Ooh Baby Hold Me
09.I’m In The Mood
10.Everything Gonna Be Alright
11.Blues With A Feeling

 

アルバムの内容

2009年にリリースされた2作目のライヴ盤『Live at Rooster’s Lounge』です。

 

1曲目からさっそくハウリン・ウルフの『The Real Folk Blues』収録の曲”Louise”から始まります!

 

個人的にはとても思い入れのある曲です。

 

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僕が20代の頃にブルース・バンドに参加して
人生で初めてアドリヴでギター・ソロを弾いたのが”Louise”でした。

 

さて、本作にはビリー・ブランチやルーリー・ベルは参加しておらず、有名どころはゲストのジミー・ドーキンスのみになります。

 

他はテイル・ドラッガーのバンド・メンバーのようです。

 

ギターを務めるのは、ロッキン・ジョニーとケヴィン・シャナハンの2人です。

 

基本的に、左チャンネルから聴こえてくるリズム・ギターでボトム・ラインを支えているのがケヴィン・シャナハンで、右チャンネルのリード・ギターを弾いているのがロッキン・ジョニーです。

 

ケヴィンがスライド・ギターを弾く時は、逆にロッキン・ジョニーがボトム・ラインを弾いています。

 

本作はカヴァー曲が多く、

 

『American People』でも取り上げていたウルフの”Ooh Baby Hold Me”
マディ・ウォーターズのカヴァーでも有名なビッグ・ジョー・ウィリアムスの”Baby Please Don’t Go”
ソニー・ボーイ・ウィリアムソン二世の”Keep It To Yourself”
ジョン・リー・フッカーの”I’m In The Mood”
リトル・ウォルターの”Everything Gonna be Alright”と”Blues With a Feeling”

 

など有名曲がズラッと並びます。

 

しかしそのどれもがテイル・ドラッガー色に染まっているのはさすがです!

 

ジミー・ドーキンスがゲストで登場するのは11曲目の”Wander”です。

 

この曲はテイル・ドラッガーのオリジナル曲になります。

 

相変わらずリヴァーヴを深めに効かせた派手なブルース・ギターです!

 

他にも『American People』の1曲目に収録されていたテイル・ドラッガーのオリジナル曲”Bought Me a New Home”を、更に派手なブルーム調で演奏しているのも聴きどころです。

 

ちなみに本作もDVDで映像作品化されていました。

 

 

このライヴ盤でも生々しいシカゴ・ブルースを体験することが出来ます♪

 

しかしこれ以降、2012年にボブ・コリトー との共演作を制作してからレコーディング作品がリリースされていないのがもどかしいところでもあります。

 

 

 

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おすすめ曲は、#1 #9 #11 #13 #14 #16 #18

 

 

以上、【ハウリン・ウルフの遺志を継ぐブルースマン テイル・ドラッガーおすすめの3作品!】でした。

 

今を生きるハウリン・ウルフ直系のブルースマンをご紹介しました。

 

特にライヴ盤2作品は、生々しい本格シカゴ・ブルースを聴くことが出来る名作です!

 

出来れば映像作品の方で体験してもらいたいところです。

 

ブルース・ファンは必見ですよ♪

 

 

 

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