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2019/02/06

シカゴ・ブルース界最強のリズム・セクション!ジ・エイシズの『黄金のシカゴ・ライヴ1975』を聴こう♪

 
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名門レーベル「チェス・レコード」の専属リズム・セクション – “ジ・エイシズ”

鉄壁のグルーヴでブルースの数々の名作でバックを務めたブルース界最強のトリオ!

「ジ・エイシズ」は、1950年代の初頭にルイス&デイブ・マイヤーズの兄弟と、ハーピストのジュニア・ウェルズの3人で「スリー・デューシズ」というバンド名で結成されました。

 

その後、グループ名を「スリー・エイシズ」に変え、ドラムのフレッド・ビロウが参加して「フォー・エイシズ」となります。

 

ジュニア・ウェルズの代わりにリトル・ウォルターが加わることもありましたが、この辺は流動的なようです。

 

基本はマイヤーズ兄弟とフレッド・ビロウの3人が「ジ・エイシズ」というリズム・セクションになります。

 

3人の鉄壁のグルーヴは、ブルース界でも最高峰でした。

 

シカゴ・ブルースの名門レーベル「チェス・レコード」の専属リズム・セクションとして最も信頼を置いていたようです。

 

なので、数々のブルースマンのバック・バンドとして多くの録音に参加しています。

 

「ジ・エイシズ」=「シカゴ・ブルース」と言っても過言ではないでしょう。

 

以前、このブログでもご紹介していたロバート・ロックウッドJr.の歴史的名盤『Blues Live In Japan』のリズム隊もこの「ジ・エイシズ」でした。

 

さて、今回はその「ジ・エイシズ」が、1975年10月14日に地元シカゴのクラブ《MA BEA’S》で行ったライヴ演奏を収録したアルバム『The Aces & Their Guests(黄金のシカゴ・ライヴ1975)』をご紹介したいと思います。

 

 

 

The Aces – 『The Aces & Their Guests(黄金のシカゴ・ライヴ1975)

01.Rock Me Baby
02.You’re the One
03.Baby, What You Want Me to Do
04.Someday Baby
05.Off the Wall
06.Worried About My Baby
07.Bobby’s Rock
08.Kansas City
09.Honky Tonk
– CD Bonus Tracks –
10.Don’t Throw Your Love on Me So Strong
11.C.C. Rider
12.Sweet Home Chicago
13.It’s My Life, Baby
14.It Hurts Me Too
15.Hide Away
16.Tribute to Little Walter

 

Personnel:
Louis Myers – Guitar, Harmonica on Tracks: 05, 16,Vocals on Tracks: 01, 02, 10
Dave Myers – Bass, Vocals on Tracks: 08, 11
Fred Below- Drums

 

– Guest Musicians –
Johnny Drummer – Vocals on Tracks: 04, 12, 13
Bobby King – Guitar on Tracks: 03, 09, 15, Vocals on Tracks: 03
Joe Carter – Guitar on Tracks: 05, 06, 07, 14, 16, Vocals on Tracks: 06, 14

 

アルバムについて

本作はジ・エイシズの3人を中心に、ジョニー・ドラマーとボビー・キングとジョー・カーターの3人のゲスト・ボーカルを迎えて行われたライヴ演奏を収録したアルバムです。

 

音質の方は、1975年のライヴ盤ということを考えると、そこそこ悪くない方だと思いますが……今の現代風の音の良いライヴ盤と比べるとブートレッグ音源と言ってしまっても良いぐらいではあります。

 

まぁその雑音混じりの音が逆に生々しさを感じさせてくれるんですがね。

 

ちなみに収録曲は、どれもブルースの有名曲のカヴァーばかりなので聴きやすさはすごくあります!

 

その代わり、オリジナリティーはあまりありません……。

 

アルバム全編に渡って「ブルースのお手本」のような演奏が繰り広げられていますが、「奇抜な演奏」や「革新的なフレージング」を求めて聴くのは良くないです。

 

あくまでも「ベタなブルース演奏」の最高峰として聴きましょう♪

 

なので、ある意味で初心者向けのライヴ盤とも言えそうです。

 

エリック・クラプトンやスティーヴィー・レイ・ヴォーンでブルース・ロックを聴き始めて、ここらで初めて「本物のブルースを聴いてみたい!」と言った方や……ブルース系の音楽を練習し始めた楽器初心者の方にもおすすめです♪

 

ロバート・ロックウッドJr.の『Blues Live In Japan』と並んで、これこそが「ブルースの教科書」だと言えそうです。

 

まずはこの2作を聴いて、「本物のブルース」を体験してみてください♪

 

 

アルバムの内容

1曲目はB.B.キングでお馴染みの”Rock Me Baby”から始まります。

 

クラブでお酒を楽しんでいたら、いつの間にかライヴが始まっていた!……といった感じがします。

 

ゆったりとしたテンポですが、オープニングを飾るのに適している曲ですね♪

 

歌っているのはジ・エイシズのギタリストのルイス・マイヤーズです。

 

もちろんギターを弾きながら歌っています。

 

この曲ではシンプルにジ・エイシズのトリオだけで演奏されています。

 

ヘタではないのですが、やはりボーカルに特徴がないのが弱点ですね……。

 

ジュニア・ウェルズやリトル・ウォルターのような強烈さがありません。

 

ギターソロも、バディ・ガイやオーティス・ラッシュのような勢いはありません。

 

ただ「お手本」のようなブルース演奏は、完璧です!

 

派手な演奏ではなく、シンプルなグルーヴを楽しみましょう♪

 

2曲目”You’re the One”は、ジミー・ロジャースの曲です。

 

引き続きルイス・マイヤーズがギターを弾きながら歌っています。

 

この曲は原曲のジミ・ロジャースもあっさりとした歌い方なので、そこまでルイス・マイヤーズの歌の弱さは感じられません。

 

そりゃ”Rock Me Baby”のようにB.B.と比べるのが酷って話ですよね!(笑)

 

本作ではシンプルにトリオで演奏されていますが、やはり原曲にあったリトル・ウォルターのブルース・ハープがないのが寂しく感じます……。

 

3曲目”Baby, What You Want Me to Do”は、ジミー・リードの曲です。

 

この曲では、ボビー・キングがギターを弾きながら歌っています。

 

さすが本職ゴスペルシンガーは違いますね!

 

4曲目”Someday Baby”は、スリーピー・ジョン・エスティスの曲です。

 

この曲で歌うのはジョニー・ドラマーです。

 

5曲目”Off the Wall”は、リトル・ウォルターとルイス・マイヤーズが共作したインスト・ナンバーです。

 

残念ながらリトル・ウォルターは1968年に亡くなっているので、本作収録時期には既にこの世に居ませんが……ここではブルースハープをルイス・マイヤーズが吹いています。

 

ルイス・マイヤーズは、ギターだけでなくブルース・ハープもちょくちょく吹くことがあります。

 

代わりにギターを弾いているのはジョー・カーターです。

 

6曲目”Worried About My Baby”は、エルモア・ジェームスの強烈なブルースです!

 

もちろん3連ボトル・ネック奏法から始まります!

 

このギターを弾いているのと歌も担当しているのが先にも登場したジョー・カーターです。

 

ルイス・マイヤーズはリズムギターのバッキングに徹しています。

 

なんかこれこそがジ・エイシズの本来の姿のような気がします。

 

ジ・エイシズの演奏力は本当に素晴らしいのですが、しかし各々に傑出した個性があるわけではなく、あくまで縁の下の力持ち役なんだと思います。

 

ルイス・マイヤーズのノイズのない綺麗なギター演奏は本当に素晴らしいのですが……しかし荒々しいジョー・カーターのスライドギターと比べると、大人しすぎるので目立ちません。

 

7曲目の”Bobby’s Rock”もジ・エイシズがジョ-・カーターのバックを務めるエルモア・ジェームスが原曲のインスト・ナンバーです。

 

ジョ-・カーターのスライドギターが呻き声を上げてます!

 

8曲目はリトル・ウィリー・リトルフィールド作の定番曲”Kansas City”で、ベーシストのデイヴ・マイヤーズが歌います。

 

シンプルなトリオ演奏です。

 

9曲目”Honky Tonk”は、オルガン奏者ビル・ドゲットと、コーネル・デュプリーも憧れたジャズ・ギタリストのビリー・バトラーが共作した定番曲です。

 

ボビー・キングがギターで参加しています。

 

ここからはCD盤のボーナス・トラックです。

 

10曲目”Don’t Throw Your Love on Me So Strong”は、アルバート・キングでお馴染みの曲です。

 

ボーカルを取るのはルイス・マイヤーズです。

 

歌は……まぁまぁですが、ギターは本当に素晴らしいです!

 

11曲目”C.C. Rider”はブルースの女帝マ・レイニーが1924年に”See See Rider”として歌った古き良き時代の楽曲です。

 

ブルース好きには、レッド・ベリーやミシシッピ・ジョン・ハートが歌ったのが有名ですが、この曲を一番有名にしたのはやはりエルヴィス・プレスリーでしょうか。

 

まぁもはや別の曲のようなアレンジが施されていましたが……。

 

本作ではちゃんとブルースとして演奏されています。

 

歌うのはデイヴ・マイヤーズです。

 

12曲目は、ロバート・ジョンソン作でマジック・サムが有名にしたブルースの定番曲”Sweet Home Chicago”です。

 

13曲目”It’s My Life, Baby”は、ジュニア・ウェルズの曲です。

 

この2曲はジョニー・ドラマーがボーカルを務めています。

 

14曲目”It Hurts Me Too”は、元はタンパ・レッドの曲でエルモア・ジェームスがカヴァーして有名になった曲です。

 

スライドギターを弾くのはジョー・カーターです。

 

もちろんボーカルも務めています。

 

15曲目”Hide Away”は、もちろんフレディ・キングの名インスト・ナンバーです!

 

原曲はハウンドドッグ・テイラーが作った?などいわくつきの曲でもありますが、なんだかんだでいつの時代にもブルースのライヴで盛り上がる楽曲です♪

 

ギターソロ以外は、原曲に近い形でシンプルに演奏しています。

 

この曲でも、もう1本のギターにボビー・キングが参加しています。

 

最後の16曲目” Tribute To Little Walter”は、ルイス・マイヤーズがリトル・ウォルターに捧げたブルース・ハープのインスト・ナンバーです。

 

ギターを弾くのはジョー・カーターです。

 

最後の最後にリトル・ウォルターの思い出を持ってくるなんて……CD盤のボーナス・トラックとはいえ、憎い演出です。

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #2 #5 #6 #7 #10 #12 #15

 

 

以上、【シカゴ・ブルース界最強のリズム・セクション!ジ・エイシズの『黄金のシカゴ・ライヴ1975』】のご紹介でした。

 

派手さはないものの、全曲を通して「お手本」のようなブルース演奏が聴けるライヴ盤です♪

 

 

 

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