カテゴリー:Music

2019/04/19

メルヴィン・スパークス渾身の復活作!『What You Hear Is What You Get』を聴こう♪

メルヴィン・スパークスが2001年に制作した『What You Hear Is What You Get』をご紹介します。

名ジャズ・ファンク・ギタリストの2000年代最初のアルバム!

このブログでも何度か登場しているジャズ・ファンク系名ギタリストのメルヴィン・スパークスが2000年代最初に制作したアルバムをご紹介します。

 

60年代後半から、サックス奏者のルー・ドナルドソンやオルガン奏者のロニー・スミスにリューベン・ウィルソンなどのブルーノート作品の多くに参加したギタリストです。

 

ギターの演奏スタイルは、グラント・グリーンやジョージ・ベンソンにパット・マルティーノから大きな影響を受けた弾き方です。

 

チョーキングやダブルスラーなどのアーティキュレーションを極力排して、(全くチョーキングをしないわけではない。)クリーントーンの音色で息継ぎもないぐらいひたすらギターを弾きまくります!

 

彼らに共通して言えるのは、オルガンとの相性が良いことです。

 

そのため本作を始め、ほとんどの作品にオルガン奏者が参加しています。

 

60年代にサイドマンとして多数の作品に参加したメルヴィン・スパークスは、70年代に入ると5枚のリーダー作を制作しています。

 

その後、1981年に1枚アルバムを残してから長いこと録音から遠ざかります……。

 

そして1997年になってようやくキャノンボール・レコードから『I’m A ‘Gittar’ Player』をリリースしてジャズ・シーンに復活することとなります。

 

しかし久しぶりのリーダー作だったためか、どこか未完成のような楽曲も多く(後に最終作『Groove On Up』でこの時の楽曲を発展さえせたような楽曲が多数収録されています。)復活作とするには、不完全燃焼のような作品でした……。

 

その後、2000年代に入るとハイノート・レコード傘下のサーヴァント・レコードに移籍します。

 

そこで2011年に亡くなるまでに4作品をリリースしています。

 

このブログではこれまでに、2007年の最終作『Groove On Up』から逆順で3作品をご紹介していました。

 

今回は4作品の残りの1作で、2000年代最初にリリースされた事実上の復活作となった『What You Hear Is What You Get』をご紹介したいと思います。

 

 

Melvin Sparks – 『What You Hear Is What You Get』

01.Another Joe
02.What You Hear Is What You Get
03.The Governor
04.Funky Good Time
05.Turning Point
06.Matter Of TIme
07.Get N’ It
08.Money (That’s What I Want)
09.Breeze

 

Personnel:
Melvin Sparks – Rhythm Guitar, Lead Guitar, Vocals on Tracks: 04, 08, Electric Bass on Tracks: 07
Joe Hrbek – Alto Saxophone
Topaz – Tenor Saxophone on Tracks: 03, 04, 08
George PapaGeorge – Organ
Reuben Wilson – Organ on Tracks: 06, 07, 08
Tim Luntzel – Electric Bass on Tracks: 01, 02, 04, 06, 08
Tim Luntzel – Acoustic Bass on Tracks: 05, 09
Carter McLean – Drums

 

アルバムの内容

収録曲の全9曲の内、3曲がカヴァー曲と提供曲になります。

 

他の6曲は全てメルヴィン・スパークスのオリジナル曲になります。

 

1曲目は、そのオリジナル曲の”Another Joe”です。

 

メルヴィンのファンキーなギター・カッティングから始まる正統派のオルガン・ジャズ・ファンク曲です。

 

アルト・サックスとユニゾンでテーマを弾いた後は、まずはそのサックスのソロから始まります。

 

サックスのソロが終わると、メルヴィンの息継ぎなしのギター・ソロが始まります。

 

パット・マルティーノとは違って、メジャー・ペンタトニックの音を中心にどこか陽気なリズムに乗って弾いています。

 

これこそがオルガン・ジャズ・ファンクの神髄ですね!

 

ギター・ソロの後にオルガン・ソロを挟んで、すぐにはテーマに戻らずギター・カッティングを弾き続けてジャムっています。

 

この『間』があるからこそ、この曲の持つグルーヴを楽しめるんですね♪

 

この曲は2010年の晩年のライヴでも演奏されていました。

 

アルバム・タイトル曲の2曲目”What You Hear Is What You Get”もメルヴィンのオリジナル曲です。

 

1曲目とはソロの順番は違って、ギター→オルガン→サックスの順です。

 

3曲目”The Governor”は、本作でオルガンを担当するジョ-ジ・パパジョージの書いた曲です。

 

他人の書いた曲ですが、メルヴィンはこのファンキーな楽曲を気に入っていたのか?ライヴでよく演奏していた楽曲のひとつです。

 

アルトだけでなくテナー・サックスも参加した華やかな演出で演奏されています。

 

ソロの順番は、まずは作者のジョージ・パパジョージのオルガン→テナー・サックス→ギター→アルト・サックスの順番です。

 

4曲目はジェームス・ブラウンのファンキーなカヴァー曲”Funky Good Time”です。

 

この曲では、なんとメルヴィンが歌も披露します!

 

歌唱力の方は……及第点といったところでしょうか。(笑)

 

ちなみにライヴでも良く歌っていて、特にブルースの曲”Sweet Home Chicago”や”Rock Me Baby”をよく歌っていました。

 

5曲目”Turnin’ Point”は、メルヴィンの自作曲でオルガン奏者ロニー・スミスの1969年のアルバム『Turning Point』に提供されていた楽曲です。

 

その曲をセルフ・カヴァーする形で再演しています。

 

本作では、アルト・サックスとテナー・サックスのユニゾンでテーマを華やかに演出しています。

 

6曲目”Matter of Time”もメルヴィンのオリジナル曲です。

 

この曲もライヴでよく演奏されていたのでお気に入りの曲だったのでしょう。

 

7曲目”Get N’ It”は、コンピレーション・アルバムの『SOUL JAZZ GROOVES』にも提供されていた楽曲です。

 

 

この曲もメルヴィンのオリジナル曲で、イントロはメルヴィン自身がひとりで弾くファンキーなギター・カッティングから始まります。

 

ちなみにこの曲のみ、ベースもメルヴィンが弾いています。

 

8曲目”Money (That’s What I Want)”は、ビートルズもカヴァーしたバレット・ストロングのロックン・ロール曲です。

 

先ほどのJBの”Funky Good Time”の時と同じようにこの曲でもメルヴィンが歌っています。

 

今回も、もちろん歌唱力は……及第点です。(笑)

 

最後の9曲目”Breeze”は、あのジョージ・ベンソンがヒットさせたボビー・ウーマック作の”Breezin'”とは曲名が似ていますが全く別のメルヴィンのオリジナル曲です。

 

こちらの方は、マイナー調の渋いジャズ・ファンク曲です。

 

晩年のメルヴィンは、ベンソンの”Breezin'”をライヴでよくカヴァーしていましたが、自作のこの曲はライヴで演奏することはありませんでした。

 

まぁそれも仕方ないですね。

 

名曲”Breezin'”と比べると、残念ながら”Breeze”は凡曲止まりです。

 

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #3 #4 #6 #7

 

 

以上、【メルヴィン・スパークス渾身の復活作!『What You Hear Is What You Get』を聴こう♪】でした。

 

このアルバムをリリースした後は、2004年に『It Is What It Is』、2005年院『This Is It!』、2008年に『Groove On Up』と3枚のリーダー作をリリースしています。

 

そのどれもがクォリティーの高い作品に仕上がっていました。

 

こちらのブログでも全てご紹介済みですので、ぜひ他の3作品についても読んでみて下さい♪

 

 

 

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