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カテゴリー:Music

2018/01/16

ジミー・スミスのおすすめ作品『Home Cookin’』を聴こう!

ケニー・バレルも参加したジミー・スミスの『Home Cookin’』

ジャズ・オルガンと言えば……

ジャズ・オルガンのNo.1と言えばやはりジミー・スミスだと思います。

 

基本的に僕はオルガン・ジャズが好きで、それ系のジャズのアルバムを数多く聴いていますが、やはりジミー・スミスは特別な存在です。

 

そのためかこのブログでもジミー・スミスの作品を取り上げることがどうしても多くなってしまいます。

 

一応『Jimmy Smith』でタグも設置していますのでぜひそちらから他の記事も検索してみて下さい。

 

 

 

 

Jimmy Smithのタグ

 

 

 

 

ジミー・スミスのオルガンと相性抜群なジャズ・ギタリスト

 

ところでオルガンと相性の良い楽器の一番はやはりエレクトリック・ギターです。

 

どちらもゴスペルやブルースをルーツに持つ電子楽器です。

 

もちろんオルガン・ジャズ奏者を代表するジミー・スミスもジャズ・ギタリストとの相性は抜群で、数々の名手と共演しています。

 

まずは最初期のソーネル・シュワルツに始まりエディ・マクファーデンやクウェンティン・ウォーレンなどマニアックなジャズ・ギタリストが思い浮かびます。

 

その他にも双頭リーダー作を発表したウェス・モンゴメリーなどもいますね。(ちなみに晩年のウェスの代表曲”Road Song”はウエスのリーダー作よりも先にジミー・スミスとの共演セッションで録音しています。)

 

 

 

また一作品だけですがオルガン奏者と相性の良いグラント・グリーンとの共演作も存在しています。

 

 

 

そんなジミー・スミスと最も相性の良いジャズ・ギタリストは誰か?

 

その答えは間違いなくケニー・バレルになります。

 

こんなにも相性の良いオルガン・ジャズのコンビはいません!

 

そもそもジミー・スミスを代表する名盤には必ずと言っていいほどケニー・バレルが参加しています。

 

この2人のコンビネーションが最も理想的なオルガン・ジャズの形だと言えます。

 

さて、上記の2つのリンク先にケニー・バレルが参加したジミー・スミスの代表作をご紹介した過去記事があるのですが、今回はそれとは別にケニー・バレルの参加した隠れた名盤をご紹介します。

 

 

 

隠れた名盤『Home Cookin’』

 

今回ご紹介するのは『Midnight Special』や『Back At The Chicken Shack』のような知名度はないけれども実は隠れた名盤な『Home Cookin’』です。

 

このアルバムはブルーノート・レーベルから1959年にリリースされました。

 

ただ曲によっては1958年の7月15日に録音されていたり、1959年5月24日、1959年6月16日と、およそ1年間の3回に分けたセッションから選曲されています。

 

バラバラな録音時期の寄せ集め的アルバムなところが『Midnight Special』や『Back At The Chicken Shack』のような同一日時に全て録音した名盤と比べて統一感に欠けるので地味なアルバムになったのかもしれませんね……。

 

ジャズってアルバム1枚に流れる統一感が大事だと僕は思います。

 

そういうことからベスト盤やオムニバス盤はお勧めしていません。

 

 

 

 

ジャズ初心者がまずは聴くべき名盤5選!

 

 

 

 

さて、そんなわけですが多少地味でも中身のクォリティーの高さは「さすがブルーノート・レーベルのアルバム!」って感じでハズレでは全くないのでこちらの『Home Cookin’』をお勧めいたします。

 

Jimmy Smith – 『Home Cookin’』

01.See See Rider
02.Sugar Hill
03.I Got a Woman
04.Messin’ Around
05.Gracie
06.Come on Baby
07.Motorin’ Along

 

– Bonus tracks on CD reissue –

 

08.Since I Fell for You
09.Apostrophe
10.Groanin’
11.Motorin’ Along [alternate take]
12.Since I Fell for You” [alternate take]

 

BN:4050

 

Personnel:
Jimmy Smith – organ
Percy France – tenor saxophone (tracks 1, 4-6 & 9)
Kenny Burrell – guitar
Donald Bailey – drums

 

『Home Cookin’』の聴き所

 

まずなんといってもこのジャケが好きです♪

 

コカ・コーラのステマな感じがするんですが(笑)

 

いかにもアメリカのデリっぽいお店の前でこちらを向いて笑顔のジミー・スミス……。

 

ちょうどお店の名前がアルバムタイトルの『Home Cookin’』で……。

 

そういえば数年前に世界的「禁煙ブーム」が起こった時に、ビートルズの『Abbey Road』でタバコを持って歩くポール・マッカートニーの写真が何故か問題になって、手元のタバコを消すようによくわからない団体がワーワー騒いでいたんですが、こちらのジミー・スミスのアルバムは地味すぎて(ジミー・スミスだけに地味すぎて……ギャグではない……笑)問題にすらならなかったですね……。(苦笑)

 

さて、そんなアルバムなんですが(?)CD盤では5曲のボーナストラックだけでなく、CDが置かれているトレイ部分にケニー・バレルの写真が掲載されています

 

ギブソンのフルアコを構える若き日のケニー・バレルがかっこいいです♪

 

絵になります!

 

この地味なアルバムが実は素晴らしい内容になったのもケニー・バレルが参加しているお陰だってのもあると思います。

 

またケニーバレルの自作曲#2の”Sugar Hill”と#6のジャズ・ブルース曲の”Come On Baby”も聴き所です。

 

2曲ともオルガン・ジャズにピッタリのブルージー・テイスト溢れるジャズ・ブルース曲です。

 

特に”Sugar Hill”の方はイントロのテーマメロディもケニー・バレル自身が弾いていて、この曲に限ってはリーダーはジミー・スミスではなくケニー・バレルの方になっています。

 

こんな渋くってかっこいい曲をケニー・バレルは書くんですね!

 

見た目のダンディなイメージにも、ブルージーなギター・プレイにもピッタリではあるんですがね。

 

とにかく”Sugar Hill”は渋い名曲なので、そういった曲調が好きな方はぜひこのアルバムを聴いてみて下さい。

 

その他にも#1の伝説的な女性ブルース・シンガーのマ・レイニーが歌った”See See Rider”(”C.C. Rider”とも表記する場合がある)やレイ・チャールズの名曲#3の”I Got A Woman”に、後にブルースマンのオーティス・ラッシュがカヴァーしたジミー・スミス作の#7の”Motorin’ Along”なども聴き所です。

 

全体的にゆったりとした曲調が多く聴きやすいアルバムでもあります。

 

派手で目立つ曲はありませんが、耳障りな速弾きなどないので何度でも繰り返し聴けるアルバムです。

 

そもそもケニー・バレルじたい無意味なフレーズを弾いたりしない名手ですからね。

 

ジミー・スミスは、初期の頃のアルバムによっては弾き過ぎの場合もあるんですが、ケニー・バレルと共演した時はバレルに合わせてか?お互い影響しあってか?無駄な速弾きをせずに綺麗にメロディーを奏でています。

 

そういった部分でもこの2人のコンビネーションがいかに素晴らしいかが感じ取れます。

 

オルガンもギターもどちらのソロもしっかりとリズムに乗って適度な『間』を保ちつつバックのハーモニーに最適なメロディーをチョイスしてフレーズを奏でています。

 

どちらのフレージングもジャズというフォーマットの中では超一流の名手によるものですので、自分で演奏をする人にとってはこのアルバムも素晴らしい教科書となることでしょう。

 

ゆったりとした曲調でシンプルなフレージングが多いので耳コピにも最適なアルバムですね♪

 

『Midnight Special』や『Back At The Chicken Shack』と比べると地味な印象のアルバムなのですが、ゆったりと聴けるので僕はとても好きなアルバムです。

 

またケニー・バレル好きには名曲”Sugar Hill”が収録されているのも目玉ですね!

 

 

お勧めのオルガン・ジャズ作品です。

 

 

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