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カテゴリー:Music

2017/11/01

ソウライヴのデビューアルバム『Turn It Out』を聴こう!

Soulive – 『Turn It Out』

1. Steppin’
2. Uncle Junior (Live)
3. Azucar
4. Tabasco
5. Rudy’s Way
6. Jesus Children (Live)
7. Nealization
8. So Live!
9. Arruga De Agua
10. Turn It Out

 

Eric Krasno (gt)
Neil Evans (org)
Alan Evans (dr)

 

 

 

ソウライヴの実質デビューアルバム!?

本作は1999年にインディーレーベルからリリースされたソウライヴの実質デビューアルバムです。

 

実際にはオリジナルメンバーの3人が出会って間もなく自宅スタジオでセッションしたアルバム『Get Down』というアルバムもあります。

 

そのセッション後に制作したのがこの『Turn It Out』です。

 

この2枚のアルバムは初期のソウライヴがオルガンジャズ系の音楽にHip-Hop的なビート感覚を乗せて新しい音楽をやろうとしていたことが感じられます。

 

また基本的には純粋なオルガントリオでの演奏で、メンバーによるオリジナル曲中心なのでソウライヴというバンドの本質が一番表れている時期だと感じます。

 

 

 

エリックの兄のレーベル

ちなみにこのアルバムは、ギタリストのエリック・クラズノーの兄ジェフ・クラズノーが設立した「ヴェロア・レコーディングス」というインディーズレーベルからリリースされました。

 

しかしアルバムの各曲のクォリティーの高さやメンバー3人の高い演奏技術からすぐに評判を呼び口コミで評価を広げていったようです。

 

そしてそんな努力の甲斐もあって大手のブルーノート・レーベルと契約をしてメジャーデビュー盤の『Doin’ Something』をリリースして世界中にその存在を知られるようになっていきました。

 

日本で人気が出たのは『Doin’ Something』からですね。

 

このアルバムからソウライヴの活動が始まった!

 

このアルバムを引っ提げて1999年~2000年辺りにソウライヴは全米中をツアーしていました。

 

その頃のライヴ音源を聴いてみると、ソウライヴのメンバー3人の高い演奏技術に魅せられたのか?ジョン・スコフィールド(以下ジョンスコ)やデレク・トラックスなどの凄腕ギタリストがゲスト参加することがありました。

 

1999年リリース版のこのアルバムには本来、次回作のタイトルにもなる“Doin’ Something”が収録されていたようですが、2000年の再リリースからは、ツアーでゲスト参加したジョンスコの知名度に肖ったのか?ジョンスコが参加した#4. “Tabasco”と#7.” Nealization”が収録されています。

 

ちなみにデレク・トラックスは、WARの名曲“World Is A Ghetto”ソウライヴのメンバーと一緒に演奏していたりしてこの時期のライヴ音源はなかなか面白いんですよ。

 

ファンキーなアレンジの“World Is A Ghetto”でデレク・トラックスの流麗なスライドギターソロが聴けるんですよ!(笑)

 

またこの頃のソウライヴのライヴではJazz Funk系のセッションでお馴染みのJBの“The Chicken”やハービー・ハンコックの“Chameleon”にミーターズの“Cissy Strut”などの曲をカヴァーしていました。

 

“Chameleon”は、“Doin’ Something”の間に挟まれる形で演奏されていました。

 

“Doin’ Something”をある程度演奏して間に“Chameleon”を挟み、再度“Doin’ Something”に戻る……という形式です。

 

日本のセッションでもこれら3曲は定番ですのでソウライヴのメンバーも初期の頃はこういった曲で研鑽を積んでいたんだなぁ~って考えると妙に親近感がわきます。(笑)

 

 

アルバムの内容

 

このアルバムには、スタジオ録音の曲以外にも3曲の熱いライヴ音源が収録されています!

 

まず1曲目の“Steppin'”と2曲目のライヴ音源の“Uncle Junior”(オリジナルは『Get Down』に収録)に5曲目の“Rudy’s Way”は今でもライヴでよく演奏されるソウライヴを代表するような名曲です。

 

それもそのはず!?“Steppin'”“Uncle Junior”は、ソウライヴのリーダーでドラムのアラン・エヴァンスが作曲しています。

 

“Rudy’s Way”はその弟のオルガン奏者のニール・エヴァンスによる作曲です。

 

ニール・エヴァンスは、他にもタイトル曲の“Turn It Out”なんかも書いているのですが、本人はこういった初期の作曲を自分自身では気に入っていないようで、最近のライヴではあまり取り上げたくないようなのです……。

 

ギタリストのエリック・クラズノーは、これらの初期の名曲をまたライヴでもアレンジを変えてやりたい!と言ってはいるのですが、最近はあまりやらないことが多いようです。

 

ちなみにこの記事を書く1週間ほど前に観に行った久しぶりのソウライヴの来日公演では“Steppin'”“Rudy’s Way”を演奏してくれました!

 

もちろんこの2曲はソウライヴというバンドがどういった音楽性なのか?をよく表している代表曲だと思います。

 

またこのアルバムではライヴ録音版が収録されている2曲目の“Uncle Junior”はテンションの高い名演です!

 

いかに彼ら3人の演奏技術がデビュー時から高レベルだったのかがわかります。

 

特にギターのエリックのアドリヴソロは凄まじいものです!

 

オクターヴ奏法にチョーキング連発のラン奏法に、さらにワウペダルを使っての高速3連フレーズにダブルストップ連発……とかなりの次元の高いギターソロを弾いています。

 

何度聞いても飽きない素晴らしいギターソロです♪

 

他にもライヴ録音ではスティーヴィー・ワンダーのカヴァー曲で“Jesus Children”ソウライヴのバンド名が曲名になった“So Live”なんかを聴いてみると、ソウライヴはライヴバンドなんだな!って感じます。

 

“So Live”のライヴ版にはオールマン・ブラザーズ・バンドのベーシストのオテイル・バーブリッジが飛び入り参加しており、スキャットしながらのベースソロを披露しています。

 

基本的にジョンスコが参加した2曲も含めて、オシャレな新世代のオルガンジャズが聴けるアルバムだと言えます。

 

個人的にはソウライヴと言えばこのアルバムが一番好きでよく聴いています。

 

ホーン隊が5曲目以外は参加していないので純粋なオルガントリオしてのソウライヴの演奏が楽しめるのがこのアルバムの好きなところです♪

 

オルガンジャズ好きでこのアルバムを聴いたことがない方は、これを機にぜひ聴いてみて下さい!

 

 

 

 




 

リミックス盤!?

 

ちなみにこの『Turn It Out』には2003年に発売されたHip-Hopなリミックス盤も存在しています。

 

その名も『Turn It Out Remixed』です。

 

Soulive -『Turn It Out Remixed』

 

1. Intro
2. Azucar
3. Cash’s Dream
4. Turn It Out
5. Nealization
6. S.O.U.L.I.V.E.
7. Arruga de Agua
8. Tabasco
9. Uncle Junior
10. Doin’ Something
11. Steppin’ Remix
12. Outro

 


 

 

このリミックス盤はCD2枚組で、1枚目に『Turn It Out』の通常版、2枚目に『Turn It Out Remixed』という仕様です。

 

もはやソウライヴらしさ皆無なHip-Hopアルバムなのですが……(笑)

 

オルガンジャズにあまり興味のないHip-Hop好きでも2枚目のリミックス盤は違和感なく聴けると思います。

 

僕もソウライヴとして聴かないのであれば(笑)2枚目のHip-Hopなリミックス盤も嫌いじゃないです。

 

ちなみにこのリミックス盤の6曲目の“S.O.U.L.I.V.E.”というHip-Hopな曲は、2000年頃のブルックリンでのライヴでは、ブルックリン出身のHip-Hopアーティストのタリブ・クウェリをゲストに加えて演奏している音源がありました。

 

これはかなりかっこよかったです!

 

ソウライヴが好きで、更にHip-Hopも好きだけれどもこのリミックス盤は未聴だって方は、ぜひこのリミックス盤を購入して聴いてみて下さい。

 

 

 

 

 

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