2019/04/07
伝説のデルタ・ブルースマン『ロバート・ジョンソン』の絵をiPadで描いてみました。
『iPadで描くブルースの偉人シリーズ』Part.1
伝説のデルタ・ブルースマン『ロバート・ジョンソン』をiPadで描こう♪
久しぶりにiPadで絵を描くシリーズが続いています。
ここ何ヵ月間かはブログ記事用に『キン肉マン』の絵ばかり描いていました。
しかしたまたま思い付きでスティーヴン・タイラーを描いて以来、またiPadでミュージシャンの絵を描き始めました。
前回、僕が影響受けた3人のギタリスト…グラント・グリーンとヒューバート・サムリンとデイヴィッド・T.・ウォーカーの絵を描いていたのですが、FBで多少の評価を頂けましたので続編を描いてみようと思いました。
ありがたいことに、ブルース系のグループに投稿してみたところ引き続きブルースマンの絵を描いて欲しいと言ってくださる方もいましたので、少し調子に乗ってブルースマンの絵を描いてみることにしました。
もちろん僕自身も、こういった絵を描くのは趣味のレベルで好きなので続けたいと思っていました。
中には「味があって素敵です。」とのありがたいお言葉も頂けましたので、テクニックがない分「自分の個性」を前面に出した絵を描いて行ければ、と思います。
今の目標は、どのミュージシャンの絵を見ても僕の絵だって気づいてもらえるような「個性的な絵」を描き続けることです。
それにせっかく10代の頃からガチンコのブルースを聴いてきて、そこそこ詳しくなったのだから、他のイラストレーターさんが思いつかない様なマニアックなブルースマンとかの絵も描いてみたいな~と考えました。
でもまずは、ベタなところを一通り描いてみたいと思います。
いきなりマニアックな絵ばかり描いても「誰だこれ?」となるので、まずはブルースが好きなら誰しもが知るような、超有名ミュージシャンから始めていきたいと思います。
それで、前回はヒューバート・サムリンと少しマニアックでしたので、今回は「ブルースと言えばこの人!」といえる偉大なる人物を描きました。
それがこのロバート・ジョンソンです!
ROBERT JOHNSON – “If I Had Possession Over Judgment Day”(『瘋癲のボブさん』)
現在ある全てのポピュラー音楽の礎を築いたと言える偉大なるデルタ・ブルースマン『ロバート・ジョンソン』を描きました。
基にしたのは、『The Complete Recordings』のアルバム・ジャケットにも使われている一番有名なロバジョン写真です。
全身を描くと文字が入れづらく感じたのと、肝心の顔が小さくなって目立たなくなる恐れがあるので、バスト・アップのみの構図にしました。
一応、両目の大きさの違いや、あの摩訶不思議なコードを握った左手などは自分なりにこだわって描いてみました。
キャッチ・フレーズの文字は、僕の好きなロバジョン曲”If I Had Possession Over Judgment Day”です。
この曲は、ハンボーン・ウィリー・ニューバーンの書いた伝承歌”Rollin’ and Tumblin'”をベースに作られたロバジョンのオリジナル曲のことです。
英語版のこの絵のタイトルは『ROBERT JOHNSON – “If I Had Possession Over Judgment Day”』なのですが…
日本語版のタイトルは『瘋癲の寅さん』から肖って、『瘋癲のボブさん』にしました。
まず「瘋癲」と付けたのは、ロバジョン自身が放浪癖があったためです。
広いアメリカをあちこちと旅してまわっていたようですからね。
また「ボブさん」というのは、ロバジョンのことです。
英語名の”Bob”とは、全て”Robert”の略称なんです。
本名が「ロバート」という人は、親しい友人などから「ボブ」と呼ばれたりします。
また「ボブ」と呼ばれている外人さんの本名は「ロバート」なんです。
なので、『瘋癲のボブさん』というタイトルにしました。
ついでに着色前の下絵も掲載していきたいと思います。
基の写真が白黒なので、実際にスーツやネクタイの色がどういったカラーリングだったのかわからないのですが、僕のイメージで着色しました。
スーツは、黒っぽく見えますがかなり濃いコバルト・ブルーで塗っています。
帽子もスーツの色に合わせています。
ネクタイのストライプは、あえて赤と黄色で派手目にしておきました。
人妻熟女キラーともいえる伊達男ロバート・ジョンソンなのだから、男性を主張するネクタイは派手目にしておきました。
ギターに関しては、既存のギブソンL-1のカラーを参考に着色しました。
一応、僕個人としては、今までで一番上手く描けたんじゃないかな~?…とは、思います。
しかし今後も、もっと上手く描けるように頑張りたいと思います。
『ランブリン・ボブ』ステッカーの制作
さて、せっかくなので今回は久しぶりにステッカーも制作してみました。
過去にもジョン・コルトレーンやマイルス・デイヴィスを描いた時にステッカーを作ってはいたのですが、今回はその2人よりも更に古い世代の天才ミュージシャンのステッカーを制作することになりました。
どうしても自分で使う用にステッカーにしたかったんです。
しかしステッカー制作に当たって、どうしてもロバジョンの名前の入れ方が地味だったので、少しデザインを変えて書き直してみました。
“ROBERT JOHNSON”の名前の部分を、リボン風のデザインに変えてみました。
この方が華やかになりましたね。
少しロバート・クラムのイラストっぽくもなっちゃいましたが、僕のiPad絵はテクニックや影響よりも「個性」を大事にしたいので、なるべく影響は受けないようにしたいところです。
さて、いつものステッカーは、すぐに出来上がりました。
自作ステッカーなので印刷の質も悪く、クォリティーは低いのですが、自分の持ち物に貼るために作ったので気にしません。
もちろんちゃんと剥がして貼ることが出来ます。
さっそく楽譜ファイルにも貼ってみました。
以前、制作したマイルス・デイヴィスのステッカーも貼ってあります。
僕の尊敬するミュージシャンが楽譜ファイルを華やかに彩ってくれています。
ちなみにステッカーのタイトルは、『ランブリン・ボブ・ステッカー』です。
「ランブリン」とは、”rambling(ブラブラ歩く、放浪性の)“の略語で”ramblin'”と記載します。
「ボブ」は、もちろんロバジョンのことです。
ロバジョンの曲にも”Ramblin’ on My Mind”という曲がありますからね。
全米各地を放浪するロバジョンにピッタリの名前だと思いました。
以上、【伝説のデルタ・ブルースマン『ロバート・ジョンソン』の絵をiPadで描いてみました。】でした。
引き続き他のブルースマンの絵も描いていきたいと思います。
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