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カテゴリー:Music

2023/04/16

「ロックスターなんてゴメンだ!」オーストラリア流ガレージ・ロック・バンド『Radio Birdman(レディオ・バードマン)』を聴こう♪

MC5やザ・ストゥージズ等のデトロイト直系ガレージ・ロック・バンドがオーストラリアにもいた!外科医が率いる異色のバンド、『Radio Birdman(レディオ・バードマン)』をご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

オーストラリア流ガレージ・ロック・バンド『Radio Birdman(レディオ・バードマン)』のアルバムをまとめてご紹介します。

前回、前々回とガレージ・ロック/パンク・ロック系のブログ記事が珍しく続きましたが、今回もその系列となります。

 

過去にもこのブログで軽くバンド名だけ登場していたこともあるのですが、今回ご紹介したいのはオーストラリアで活動している『Radio Birdman(レディオ・バードマン)』というバンドです。

 

まずはドキュメンタリー映画『ディセント・イントゥ・メールストロム』がおすすめ!

いきなりなのですが、まず最初に本国オーストラリアでは2018年に公開された(日本では2020年)ドキュメンタリー映画『Descent Into the Maelstrom(ディセント・イントゥ・メールストロム)がおすすめです。

この映画は、バンドメンバー自らが出演して当時のライブ映像と共にバンドの歴史を語るドキュメンタリー映画です。

レディオ・バードマンというバンドと、映画のおおまかな内容

レディオ・バードマンのオリジナル・メンバーは、ギタリストのデニス・テックを中心に、ボーカルのロブ・ヤンガー、ドラムのロン・キーリー、ベースのワーウィック・ギルバート、キーボードのフィリップ・”ピップ”・ホイル、そしてもう1人ギタリストのクリス・マスアクの6人編成です。

 

キーボードのピップは、初期の頃はバンドに参加していなかった時期もあります。

 

中心人物でレディオ・バードマンのほとんどの楽曲を制作しているデニス・テックはアメリカ生まれで、大学生になるまではデトロイトに住んでいました。

 

その頃にMC5やザ・ストゥージズのライブを生で体験しています。

 

映画ではMC5の野外ライブ会場で観客の1人として観に行っていたデニスの若かりし頃の写真も映されていました。

 

その後、医学生としてオーストラリアの大学に進学することになります。

 

そうなんです!驚くべき事にデニス・テックは医学生だったほど頭の良い人物で、同じくピップも医学生でした。

 

映画でもこの2人は、「いかにも頭の良い人の話し方」をしていて鼻につきます。(笑)

 

これは僕の偏見かも知れませんが、荒々しいパンク系のロックを演奏する人は「学歴なんて関係ないぜ!」といった荒くれ者をいめーじしてしまうのですが、デニスとピップはとてもロックをやりそうな荒くれ者には見えません。

 

しかしデニス自身は「医学生の趣味と言えば、ゴルフかテニス」といった華やかな学生生活を嫌っていたようです。

 

「俺はと言えば、スタジオにこもりっきりさ!」と、すでにロック・バンドを結成するためにギターの練習や作曲活動に精を入れていたようです。

 

ピップの方は、クラシック・ピアノを子供の頃から習っていたので腕前は確かなのですが、いつの間にやらロックの方向へと進んでいったようです。

 

レディオ・バードマンの始まりは、学生時代のデニスがロンと出会うことから始まります。

 

もちろん最初からレディオ・バードマンとして活動を始めたわけではなく、各々別のバンドで様々な活動をしていたようです。

 

ある日、「ジャズを歌いたい!」とやってきたロブをロンがバンドに入れることにします。

 

まさかの「ジャズを歌いたいシンガー」がその後ガレージ・ロック界を代表するボーカリストのひとりとなろうとは…。

 

最終的にワーウィックとクリスが参加してレディオ・バードマンが完成します。

 

詳しい内容は、映画を観て頂きたいのですが、この映画は単なる「伝説のバンドを賛美する映画」ではない面にも注目です!

 

バンド内のドロドロした人間関係も本人達の口から語られています。

 

どうやらレディオ・バードマンというバンドは、「民主的なバンド」ではなかったようです。

 

デニスとロブの2人のフロントマンが仕切るバンドだったようです。

 

他の3人は単なるバック・バンド扱いで、そこにデニスと同じく頭の良いピップが援護をして…と、ロン達に勝ち目はありませんでした。

 

バンドがダメになっていった時に一番最初に抜けたのは、ワーウィックでした。

 

彼はレディオ・バードマンのロゴをデザインしており、ライブの際にフライヤーも制作していました。

 

それなのに「単なるベーシスト扱い」で、デザイン料もしっかりと支払われていなかったようです。

 

僕も同じデザイナーとして、これにはなんだか同情しました…。

 

デザインするのだって相当な勉強と技術が必要なんだよ…それに対する正当な対価は支払われるべきである!…と、なんだか私情を挟みたくもなります。(笑)

 

それはさておき、ワーウィック本人がとても興味深いことを映画内で語っていました。

 

「ロンのドラムはこのバンドに特別感をもたらした!」

 

それは「同じオーストラリアのバンド、AC/DCみたいに単純に8ビートを叩くのではなく、細かいドラミングをしていた」からでした。

 

例として1stアルバムに収録されていた名曲”Hand Of Law”で聴けるサーフ・ロック風のドラミングがそれです。

 

こういったドラム・パターンは、他のガレージ・ロック・バンドにはなかった、レディオ・バードマンならではの特徴です。

 

それなのにこの曲の作曲者クレジットには、デニスの名前しか記載されていません。

 

これはさすがに他のメンバーも怒りますよね!

 

例えば僕の好きなエアロスミスだったら、名曲”Sweet Emotion”が完成した際に、もともとはベーシストのトム・ハミルトンが弾いていたフレーズを元にしていたので、後にトムの名前がクレジットされています。

 

歌詞や曲のメロディーは、スティーヴン・タイラーやジョー・ペリーが作ってはいますが、ちゃんとトムの名前もクレジットに載っています。

 

後に”Janie’s Got Gun”が、同じ形で制作された時にトムの名前が作曲者として記載されており、トム本人が「ちゃんと作曲クレジットに載ってた!」と喜んでいた程です。(笑)

 

やはりこういったことはちゃんと分けていないと、バンドは上手くいきません。

 

その後、ロンは再結成後の2004年に解雇されています。

 

映画内でロンはデニスのことを今も許せないようで「今後一切あいつに電話をする気もメールをする気もないよ。」と怒っていました。

 

そりゃそうなりますよね…。

 

そしてレディオ・バードマンは今も再結成して活動を続けているのですが、今度はクリスをデニスとピップが「バンドに意見するようになった。」と一方的に解雇しています。

 

ん~これには僕も映画を観て驚きました!

 

レディオ・バードマンの音楽を聴いているだけでは、もっと「気楽にロックをやって人生楽しもうぜ~♪」みたいなポジティヴなノリのバンドだと思っていたんですがね…。

 

こんなドロドロした人間関係ばかりがどうしても印象に残りますが、バンドの音楽性はまさにMC5やザ・ストゥージズ等のデトロイト直系ガレージ・ロックでかっこいいです!

 

本人達は「俺たちはパンク・ロックではない!」と否定していますが、パンク・ロック好きにもおすすめ出来るバンドです。

 

オーストラリアのパンク・バンドと言えば、ザ・セインツが有名ですが、レディオ・バードマンの面々も最初こそ「気が合いそう」と仲間意識を感じたようでしたが、すぐに「こいつらとは合わない!」と距離を置いています。

 

映画のキャッチフレーズに「迎合せず進路変更」とありますが、まさに他者と群れず己の信じた道を邁進するレディオ・バードマンにぴったりですね!

 

「ロックスターなんてごめんだ!」とレコード会社に唾を吐き、アジトとして使っていたライヴハウスの”FUNHOUSE(ファンハウス)“には「おしゃれ人間お断り(Not trendy)」の記載があり、権力者や流行り物に媚びないその姿勢は、まさにパンクそのものです!

 

映画の最後にはピップが締めに相応しいこのようなコメントを残しています。

 

「我々にオーストラリア的なサウンドなんてない。我々のサウンドがこの国にあるんだ!」

 

なんとも頭の良い人なコメントではありますが…(笑)

 

レディオ・バードマンという孤高のバンドにピッタリの言葉ですね!

 

ぜひこのドキュメンタリー映画『Descent Into the Maelstrom(ディセント・イントゥ・メールストロム)を気になる方は観てみて下さい!

 

ちなみに映画のタイトルとなった”Descent Into The Maelstrom”は、レディオ・バードマンの代表曲の1つなのですが、これはエドガー・アラン・ポーによる短編小説『A Descent Into The Maelstrom』から付けられています。

なんとも頭の良いデニスらしいチョイスですね。

 

それでは引き続きレディオ・バードマンのアルバムをご紹介します。

 

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『Radio Birdman(レディオ・バードマン)』のスタジオ・アルバム作品

Radio Birdman -『Radios Appear』

1977年にリリースされたレディオ・バードマンの1stアルバムにして代表曲満載の名作『Radios Appear』です。

 

デビュー・アルバムのリリース前からライブ・バンドとしての確固たる地位を築いていたレディオ・バードマンは、それまでライブで散々やってきたお得意曲をこの作品に詰め込みました!

 

1曲目はいきなりザ・ストゥージズの2ndアルバム 『Fun House』に収録されていたガレージ・ロックを代表する1曲”T.V. Eye”のカバーで始まっています。

 

それこそ、アジトとして使っていたライヴハウス”FUNHOUSE(ファンハウス)“でも散々やってきた曲なのでしょう。

 

スタジオ盤でもレディオ・バードマンのライブの熱さが感じられる仕上がりです!

 

挨拶代わりのカバー曲のお次は、僕が一番好きなレディオ・バードマンの曲”Murder City Nights”が収録されています。

 

実は僕はかれこれ20年近く前に、たまたまこの曲を聴いてレディオ・バードマンのファンになりました。

 

もちろんこの曲だけでなく、本作には先にご紹介していた”Hand of Law”や”Descent into the Maelstrom”といった曲に、”New Race”や”Anglo Girl Desire”といったパンキッシュでかっこいい曲が収録されています。

 

ただこういったストレートなロック系の曲だけでなく、ピップのジャジーなピアノ・ソロが異彩を放つ”Man with Golden Helmet”や哀愁漂う”Love Kills”といったスロー・ナンバーの良さも特徴です。

 

なんだか先のドキュメンタリー映画のご紹介の時に、ピップの存在について「鼻持ちならない」みたいに書いちゃってますが…しかしこのバンドが他の「騒がしいだけのガレージ・ロック・バンド」とは一線を画していたのは、ピップによるエレガントなピアノ・ソロがあったからでしょうね。

 

ボーカルのロブやギターのデニスだけでなく、ピップのピアノとロンのドラムもこのバンドにとってはなくてはならない存在でした。

 

1stアルバムにして至高!

 

全10曲、ハズレ曲なしの名作です!

 

まずはこのアルバムから聴き始めて下さい!

 

Radio Birdman -『Living Eyes』

レディオ・バードマンは1978年に一度解散しており、同年に録音された2ndアルバム『Living Eyes』はバンド解散後の1981年になってようやくリリースされました。

 

1stアルバムと比べると楽曲の質もバンドの演奏も少しパワーダウンしています。

 

本作録音時には、デニスとロブのフロントマン2名がバンドを完全に仕切っており、それに賛同するピップ以外の他の3名のメンバーは蚊帳の外だったようです。

 

そのため楽曲のミックスに立ち会わないメンバーもいたようで、迫力がないサウンドになってしまっています。

 

そのことを後悔していたのか、1995年にCD盤でリイシューされた際に「1995 Remix」バージョンが追加収録されています。

 

リミックス・バージョンで多少の改良はされていますが、それでも1stアルバムの勢いと比べると物足りないです…。

 

ちなみに3曲目の”455 SD”は、後にスウェーデンのガレージ・ロック・バンドのザ・ヘラコプターズがミニ・アルバム『Disappointment Blues』で取り上げていました。

 

そちらも必聴です!

 

Radio Birdman -『Zeno Beach』

1978年に解散した後、1996年に「再結成して音楽フェスに出て欲しい」とプロモーターから大金を積まれてそれに応じてレディオ・バードマンは一度復活しています。

 

あれ?「音楽業界との闘いを続ける」硬派なバンドじゃなかったっけ?

 

そこは気にしない気にしない…彼らも大人になったんです!

 

大人になったらそれなりにお金も必要なんです!(笑)

 

そのフェスに出演した際に、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが隣のステージで演奏しており、レディオ・バードマンに「音量を下げろ!」と難癖をつけました。

 

先輩バンドのレディオ・バードマンの答えは…

 

「失せろ!」

 

でした。

 

これはかっこいい!

 

大金は積まれてもロック魂までは失っていなかった!

 

後は再結成後のニュー・アルバムを作るだけ!の状態でしたが、2004年にロンを解雇するという問題が起こりました。

 

結局ドラムをラッセル・ホプキンスに代えて2006年に四半世紀振りとなる3rdアルバム『Zeno Beach』はリリースされました。

 

この頃には既にワーウィックも2度目の脱退をしており、代わりはジム・ディクソンが務めています。

 

その他のロブ、デニス、ピップ、クリスの4人は同じです。

 

再結成前と違ってロブが楽曲制作に加わっていますが、相変わらずほとんどの曲をデニスが書いていますが、12曲目の”The Brotherhood of Al Wazah” とタイトル・トラックの”Zeno Beach” はピップが単独で書いています。

 

ギターがかっこいい9曲目の”If You Say Please”のみ、デニスではなくロブとクリスの共作になります。

 

この曲はかなりかっこいい曲なのですが、後に「バンドに対して意見するようになった」といった理由でクリスは解雇されているのですが、まさかこれがきっかけじゃないよね…!?

 

もちろんメンバーも年を取ってしまい、1stアルバムの頃のような勢いはありませんが、しかし再結成アルバムとしてはなかなかの出来だと思います。

 

ちなみにこの後、2008年にバンドはまた解散しています。

 

そして2014年に2度目の再結成をして今も活動は続いています。

 

その時にクリスを解雇したみたいです。

 

今ではオリジナル・メンバーは、デニスとロブとピップのみとなりましたが、『Zeno Beach』に続く4thアルバムとして再々結成後のニュ-・アルバムのリリースが待たれています。

Radio Birdman -『The Essential Radio Birdman(1974 – 1978)』

2001年にニルヴァーナを筆頭に数多くのグランジ・バンドを世に輩出したインディ・レーベルの”Sub Pop Records(サブ・ポップ)“からベスト盤『The Essential Radio Birdman(1974 – 1978)』がリリースされました。

 

なぜかクリスが一番先頭に立っている写真がジャケットに使われていますね。

 

デニスやロブが一番後ろの列で…よくわからない構図ですね。

 

まぁそれは置いといて、本作はアルバム未収録だった1978年のシングル曲”Aloha Steve and Danno”から始まります。

 

このサーフ・ロック風パンク・ロックを聴くために買いましょう!(笑)

 

この曲、凄くかっこいいんです!

 

他にも同じくアルバム未収録だった1978年のシングル曲”What Gives ?”やEPのみ収録だった”Snake”と”Smith & Wesson Blues”も収録されています。

 

しかもこのベスト盤はちゃんとリマスターもされており、レディオ・バードマン入門にはもってこいのアルバムです!

 

個人的には1stアルバムが一番のおすすめなのですが、こちらのベスト盤から聴き始めるのも良いかもしれません。

 

『Radio Birdman(レディオ・バードマン)』のライブ・アルバム作品

Radio Birdman -『More Fun! 』

ライブ演奏に定評のあるレディオ・バードマンは、ライブ音源もいくつかリリースしています。

 

まずは1988年にリリースされた4曲入りEPの『More Fun!』なのですが、オリジナル盤を入手するのは困難です。

 

それよりも先にご紹介していた『Living Eyes』のリイシュー盤か『The Essential Radio Birdman(1974 – 1978)』に収録されている音源で聴いた方が手っ取り早いです。

 

その2種類のアルバムには、『More Fun!』に収録されていた”Dark Surprise”と”Breaks My Heart”と” More Fun”の3曲のライブ音源が収録されています。

 

3曲とも1977年にオーストラリアはシドニーにあるパディントン・タウンホールで録音されたライブ音源です。

 

しかも”Dark Surprise”は、スタジオ・アウトテイクしか出回っていなかったレア曲です!

 

残り1曲の”Didn’t Tell The Man”は、『More Fun!』にしか収録されていませんが、これはクリスが在籍していたバンドのザ・ヒットメンに提供した曲でデニスがプロデュースを手がけました。

 

なのでレディオ・バードマンの曲ではないから収録されていなくっても気にすることはないです。

Radio Birdman -『Ritualism』

レディオ・バードマンが最初の再結成ツアーを行った1996年のライブ音源を収録した初のフル・ライブ・アルバム『Ritualism』です。

 

初の公式ライブ盤のタイトルが”ritualism”=「儀式主義」とは…攻めてますね!

 

メンバーみんながおじさんになった再結成時のライブとはいえ、6人のオリジナル・メンバーが揃っての貴重なライブ演奏はかなり熱いです!

 

デニスとクリスのギターが爆音で暴れ回っています!

 

そりゃレイジに音量を下げるように言われて「失せろ!」と言い返すぐらいの攻撃性はあります!(笑)

 

ガレージ・ロック・バンドはそうでなきゃ!

 

“Murder City Nights”をやっていないのが惜しいですが、”Aloha Steve & Danno”や”What Gives?”といったオリジナル・アルバム未収録のシングル曲をやってくれているのが嬉しいですね♪

 

全体的に演奏力が上がっているので、安心して聴くことが出来るライブ盤です!

 

Radio Birdman -『Live in Texas』

2007年に米国テキサス州ヒューストンで行われたライブを収録したアルバム『Live in Texas』は、2011年にリリースされました。

 

新作『Zeno Beach』から”We’ve Come So Far, To Be Here Today”や”You Just Make It Worse”に”Locked Up”、”Subterfuge”といった新曲を披露しつつ、ザ・フーの”Circles”やザ・キンクスの”Til The End Of The Day”といったレディオ・バードマンの世代のルーツ・ミュージックとでも言うべきカバー曲も披露しています。

 

悪くないライブ盤ですが…その後2015年に待ち望んでいたライブ盤がリリースされたことで影が薄くなってしまいました…。

 

ロブの頭の毛も薄くなっちゃったし…。(悲)

Radio Birdman -『Live at Paddington Town Hall Dec 12th ’77』

2015年にリリースされた1977年の全盛期のライブ音源を19曲も収録したライブ盤『Live at Paddington Town Hall Dec 12th ’77』です。

 

CD盤には、6曲のライブ映像入りオマケDVDも付属していました。

 

“Murder City Nights”も”Descent into the Maelstrom”も”New Race”も”Man with Golden Helmet”も…代表曲がスタジオ・テイクよりも更に熱くかっこよく演奏されています!

 

そして最後にはMC5の代表曲にしてガレージ・ロック・アンセム”Ramblin’ Rose”のカバーまで収録されています!

 

1stアルバムを聴き終えたら、次に聴くべきはこのライブ盤をおすすめします!

 

これぞレディオ・バードマンの真骨頂!

 

 

以上、【「ロックスターなんてゴメンだ!」オーストラリア流ガレージ・ロック・バンド『Radio Birdman(レディオ・バードマン)』を聴こう♪】でした。

 

バンド内のドロドロとしたいざこざこそありましたが、レディオ・バードマンはガレージ・ロック界を代表するバンドの1つです!

 

MC5やザ・ストゥージズがお好きな方だけでなく、ラモーンズやセックス・ピストルズといったパンク・ロック・バンドがお好きな方にもおすすめのバンドです!

 

これまでレディオ・バードマンというバンドのことを知らなかったけれども、このブログ記事で知ったという方にはぜひ聴いて頂きたいバンドです。

 

デニス・テックは、昨年70歳を超えましたが、今なお活動を続けています。

 

ドキュメンタリー映画『Descent Into the Maelstrom(ディセント・イントゥ・メールストロム)』でもライブ前のリハで、PAにギターの音を上げて欲しいと頼まれても「それは出来ない、しかし交渉は可能だ。」とジョーク混じりで断っていました。

 

IQは高いけれども、演奏する音楽は激しいガレージ・ロック!

 

いけないお薬はやらないけれども、そんじょそこらのなんちゃってロック・バンドが裸足で逃げ出す勢いの爆音でロックをブチカマス!

 

ドキュメンタリー映画内でも語られていましたが、レディオ・バードマンは「4つのP」から出来ています。

 

それは…

 

“Power(パワー)“=「力」
“Peace(ピ-ス)“=「平和」
“Passion(パッション)“=「情熱」
“Precision(パーシジョン)“=「精密さ」

 

これこそがレディオ・バードマンです!

 

ぜひレディオ・バードマンを聴いてみて下さい♪

 

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