
2025/06/09
スラッシュズ・スネイクピットのアルバムとスラッシュのギター技術を徹底解説 | 『It’s Five O’Clock Somewhere』&『Ain’t Life Grand』

スラッシュズ・スネイクピット:ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストが築いたロックの伝説
スラッシュズ・スネイクピット(Slash’s Snakepit)は、ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)の伝説的ギタリスト、スラッシュ(Slash)が1994年に結成したアメリカのロック・スーパーグループです。
スラッシュのサイドプロジェクトとして知られつつも、彼自身は「メンバー全員が平等に貢献するバンド」と強調していました。こ
の記事では、スラッシュズ・スネイクピットの経歴やアルバム、魅力的な音楽性を「スラッシュのギター技術」とともに紐解きます。
スラッシュのファンやハードロック愛好者必見の内容です!
スラッシュズ・スネイクピットの誕生と初期メンバー
スラッシュズ・スネイクピットは、ガンズ・アンド・ローゼズが『Use Your Illusion I』と『Use Your Illusion II』のワールドツアーを終えた後、スラッシュが新たな音楽的挑戦として立ち上げました。
1994年、ロサンゼルスで結成されたこのバンドの初代ラインナップは豪華そのものでした。
スラッシュに加え、ガンズのドラマー、マット・ソーラム(Matt Sorum)、リズムギタリストのギルビー・クラーク(Gilby Clarke)、アリス・イン・チェインズ(Alice in Chains)のベーシスト、マイク・イネズ(Mike Inez)、そして元ジェリーフィッシュ(Jellyfish)のエリック・ドーヴァー(Eric Dover)がボーカルを務めました。
この強力な布陣が、スラッシュズ・スネイクピットの音楽的基盤を築いたのです。
バンド名の由来は、スラッシュが自宅ガレージに作った小さなスタジオ「The Snakepit」。ここで生まれたデモが後の名盤へと結実します。
スラッシュズ・スネイクピットは、ハードロックやブルースロックの要素を融合させ、90年代のオルタナティブ全盛期に独自の地位を確立しました。
デビューアルバム『It’s Five O’Clock Somewhere』の成功
1995年、スラッシュズ・スネイクピットはデビューアルバム『It’s Five O’Clock Somewhere』をリリースします。
アルバムタイトルは、スラッシュが空港で耳にしたフレーズに由来し、彼のユーモアとロック魂が反映されています。
このアルバムは、ガンズ・アンド・ローゼズのフロントマン、アクセル・ローズ(Axl Rose)が拒否した素材を基に制作され、スラッシュのクリエイティブなエネルギーが爆発した作品となりました。
シングル曲”Beggars & Hangers-On”はファンから高い評価を受け、ビルボード200で70位、UKアルバムチャートで15位を記録します。
批評家からも「スラッシュのギターワークが光る」と称賛されました。
ツアーでは、マイク・イネズとマット・ソーラムが他のプロジェクトで多忙だったため、プライド・アンド・グローリー(Pride & Glory)のジェームズ・ロメンゾ(James LoMenzo)とブライアン・ティッチー(Brian Tichy)が参加。
アメリカ、ヨーロッパ、日本、オーストラリアを巡るツアーは大成功を収めましたが、ゲフィン・レコード(Geffen Records)の財政支援打ち切りにより、スラッシュはガンズ・アンド・ローゼズに復帰し、バンドは一時解散を迎えます。
再結成とセカンドアルバム『Ain’t Life Grand』
1996年にガンズ・アンド・ローゼズを脱退後、スラッシュはカバーバンド「スラッシュズ・ブルース・ボール(Slash’s Blues Ball)」を率いて活動します。
その後、1998年にスラッシュズ・スネイクピットを再結成します。
新ラインナップには、ブルース・ボールのベーシスト、ジョニー・グリパリック(Johnny Griparic)、ボーカルのロッド・ジャクソン(Rod Jackson)、元アリス・クーパー(Alice Cooper)バンドのライアン・ロキシー(Ryan Roxie)とマット・ローグ(Matt Laug)が名を連ねました。
2000年、セカンドアルバム『Ain’t Life Grand』をリリースしました。
シングル”Been There Lately”や”Mean Bone”が話題となり、AC/DCのサポートツアーに参加後、独自のヘッドライニングツアーを展開します。
しかし、ツアー中にライアン・ロキシーが脱退し、ケリ・ケリ(Keri Kelli)が加入します。
バンドは勢いを保ちつつも、メンバー間のコミットメント不足から2001年に解散します。
スラッシュは2002年にベルベット・リボルバー(Velvet Revolver)を結成し、新たな章へと進みました。
スラッシュズ・スネイクピットの遺産と影響
スラッシュズ・スネイクピットは短命ながら、スラッシュの音楽的才能と情熱を体現したプロジェクトとしてロック史に名を刻みました。
『It’s Five O’Clock Somewhere』と『Ain’t Life Grand』の2枚のアルバムは、ハードロックやブルースロックのファンにとって欠かせない名盤です。
スラッシュのギターリフとソロは、ガンズ・アンド・ローゼズ時代と変わらぬ輝きを放ち、彼の音楽的探求心を示しています。
現在も、スラッシュはソロアーティストやガンズ・アンド・ローゼズのメンバーとして活躍中です。
ハードロックの歴史を振り返るなら、このバンドの軌跡をぜひチェックしてみてください。
それではここからはスラッシュズ・スネイクピットが残した2作品を詳しくご紹介します。
スラッシュズ・スネイクピットのアルバム詳細解説:『It’s Five O’Clock Somewhere』と『Ain’t Life Grand』
スラッシュズ・スネイクピット(Slash’s Snakepit)は、ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)のギタリスト、スラッシュ(Slash)が率いた伝説的なロックバンドです。
短い活動期間中にリリースした2枚のアルバム『It’s Five O’Clock Somewhere』と『Ain’t Life Grand』は、ハードロックとブルースロックの融合でファンを魅了しました。
ここでは、各アルバムの詳細を掘り下げ、収録曲や制作背景とともに解説します。
スラッシュの音楽的才能が詰まった名盤を徹底解剖!
『It’s Five O’Clock Somewhere』(1995年) – デビュー作の衝撃
アルバム概要
スラッシュズ・スネイクピットのデビューアルバム『It’s Five O’Clock Somewhere』は、1995年2月14日にゲフィン・レコード(Geffen Records)からリリースされました。
ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズ(Axl Rose)が却下した楽曲を基に、スラッシュが新たなバンドで形にしたこのアルバムは、全14曲で構成されています。
ブルースに根ざしたハードロックサウンドとスラッシュのトレードマークであるギターリフが際立ちます。
主な収録曲
“Beggars & Hangers-On”: リードシングルとしてリリースされ、哀愁漂うメロディとスラッシュの情感豊かなソロが特徴。
ビルボードのメインストリーム・ロックチャートで注目を集めました。
“Good to Be Alive”: アップテンポでエネルギッシュなナンバー。エリック・ドーヴァー(Eric Dover)の力強いボーカルが光ります。
“Dime Store Rock”: グルーヴ感溢れるリフとキャッチーなコーラスが印象的。ライブでの盛り上がりが想像できる一曲です。
制作背景と評価
アルバムはスラッシュの自宅スタジオ「The Snakepit」で録音され、タイトルは彼が空港で耳にした「どこかで5時だ」というフレーズに由来しています。
ガンズのメンバーであるマット・ソーラム(Matt Sorum)やギルビー・クラーク(Gilby Clarke)、アリス・イン・チェインズのマイク・イネズ(Mike Inez)が参加し、スーパーグループらしい豪華さが話題になります。
批評家からは「スラッシュのギターワークが冴えわたる傑作」と高評価を受け、全世界で100万枚以上を売り上げました。
『Ain’t Life Grand』(2000年) – 再結成後の成熟したサウンド
アルバム概要
2000年10月10日にコッホ・レコード(Koch Records)からリリースされた『Ain’t Life Grand』は、スラッシュズ・スネイクピットのセカンドアルバムであり、最後のスタジオ作品です。
ガンズ脱退後のスラッシュが新たなメンバーと共に制作したこのアルバムは、全13曲で構成されています。
前作よりもダークで洗練されたトーンが特徴で、スラッシュのブルースへの愛がより強く反映されています。
主な収録曲
“Been There Lately”: リードシングルで、重厚なリフとロッド・ジャクソン(Rod Jackson)のパワフルなボーカルが融合しています。
ラジオでの人気も高く、バンドの新章を象徴する一曲。
“Mean Bone”: アグレッシブで骨太なサウンドが魅力です。
スラッシュのギターソロが聴きどころです。
“Life’s Sweet Drug”: ミドルテンポでメロディアスなナンバーです。
アルバムの中でも異彩を放つ楽曲としてファンに愛されています。
制作背景と評価
1998年の再結成後、スラッシュはジョニー・グリパリック(Johnny Griparic)、ライアン・ロキシー(Ryan Roxie)、マット・ローグ(Matt Laug)、そして新ボーカルのロッド・ジャクソンと共にアルバムを制作しています。
AC/DCのサポートツアーやヘッドライニングツアーで披露された楽曲は、ライブ映えするエネルギーに満ちています。
しかし、レコード会社のサポート不足やメンバー間の方向性の違いから、バンドはリリース翌年の2001年に解散してしまいます。
商業的には前作ほどの成功を収めませんでしたが、「スラッシュの進化した一面を見せる作品」として評価されています。
アルバムが残した遺産
『It’s Five O’Clock Somewhere』と『Ain’t Life Grand』は、スラッシュズ・スネイクピットの異なる魅力を示す2つのマイルストーンです。
デビュー作はガンズの延長線上にある荒々しいロック魂を、セカンドアルバムはスラッシュの成熟と新たな挑戦を体現しています。
どちらもスラッシュのギタープレイが核となり、ハードロック史に欠かせない存在感を放っています。
スラッシュのファンならずとも、ハードロックの名盤として聴き逃せません!
ちなみにCD盤には下記のようなステッカーが封入されています。

ここからは「スラッシュのギター技術」についても解説します。
スラッシュのギター技術:スラッシュズ・スネイクピットで輝くロックの魂
スラッシュ(Slash)は、ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)やスラッシュズ・スネイクピット(Slash’s Snakepit)で世界的に名を馳せたギタリストであり、その卓越したギター技術はロック史に深く刻まれています。
ブルースを基調とした感情豊かなプレイスタイルと、ハードロックのダイナミズムを融合させた彼のテクニックは、スラッシュズ・スネイクピットのアルバム『It’s Five O’Clock Somewhere』や『Ain’t Life Grand』で特に際立っています。
ここからは、スラッシュのギター技術の特徴を詳細に解説し、彼の音楽的才能を紐解きます。
スラッシュのギタースタイルの核心:ブルースとロックの融合
スラッシュのギター技術の最大の魅力は、ブルースの情感とハードロックの攻撃性を絶妙に組み合わせたプレイにあります。
スラッシュのインスピレーション源は、B.B.キング(B.B. King)やエリック・クラプトン(Eric Clapton)といったブルースの巨匠、そしてレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のジミー・ペイジ(Jimmy Page)やエアロスミス(Aerosmith)のジョー・ペリー(Joe Perry)といったロックのレジェンドたちです。
B.B.キングのライブ作品『B.B. King: Live at the Royal Albert Hall 2011』には、ロン・ウッドやデレク・トラックスとともにスラッシュもゲストで参加しており、B.B.キングとの共演を観ることが出来るのでおすすめです。
しかもスラッシュがあまりにも良いブルースギターを弾くため、B.B.も上機嫌で「スラッシュ!」と名指しで更にギターソロを弾くように促しているほどです。
スラッシュズ・スネイクピットの楽曲では、この融合が顕著に表れています。
例えば、『It’s Five O’Clock Somewhere』の”Beggars & Hangers-On”では、泣きのメロディラインとスライドギターを駆使したソロがブルースの影響を色濃く反映しています。
一方、『Ain’t Life Grand』の”Mean Bone”では、重厚なリフと高速フレーズでハードロックのエネルギーを炸裂させています。
テクニック1:感情を込めたギターソロ
スラッシュのギターソロは、「歌うようなフレーズ」と評されることが多く、彼の技術の中核を成しています。
スラッシュズ・スネイクピットの”Good to Be Alive”では、ペンタトニックスケールに独自のニュアンスを加えたソロが聴衆の心を掴みます。
スラッシュはテクニックの派手さよりも感情表現を重視し、1音1音に魂を込めるスタイルで知られています。
特に注目すべきは、スラッシュが愛用するギブソン・レスポール(Gibson Les Paul)とマーシャルアンプ(Marshall Amp)の組み合わせ。
このセットアップが、スラッシュの太く温かみのあるトーンを生み出し、ソロに深みを与えています。
スラッシュズ・スネイクピットのライブでも、このトーンがファンを熱狂させました。
テクニック2:リフメイキングの天才
スラッシュのもう一つの強みは、印象的なリフを作り上げる能力です。
ガンズの”Sweet Child O’ Mine”がその代表例ですが、スラッシュズ・スネイクピットでも彼のリフメイキングは健在です。
『It’s Five O’Clock Somewhere』の”Dime Store Rock”では、シンプルながら中毒性のあるリフが楽曲全体を牽引しています。
『Ain’t Life Grand』の”Been There Lately”でも、重厚でグルーヴィーなリフがバンドの再結成後の成熟を感じさせます。
スラッシュのリフは、コード進行に頼らず単音フレーズで構築されることが多く、ブルースの影響を受けた即興性とロックの力強さを兼ね備えています。
これが、スラッシュズ・スネイクピットのサウンドに独特の個性を与えました。
テクニック3:ダイナミックな表現力
スラッシュのギター技術は、音量やタッチのダイナミクスにも優れています。
スラッシュはピッキングの強弱やビブラート、弦のミュートを巧みに操り、楽曲に抑揚をもたらします。
『Ain’t Life Grand』の”Life’s Sweet Drug”では、静かなアルペジオから爆発的なソロへと展開するダイナミズムが際立ち、彼の表現力の幅広さを証明しています。
また、スラッシュはスライドバーやワウペダルを適度に使用し、テクスチャーを変化させることで単調さを回避しています。
スラッシュズ・スネイクピットの楽曲に多層的な魅力を加えています。
スラッシュのギター技術がスラッシュズ・スネイクピットに与えた影響
スラッシュズ・スネイクピットの2枚のアルバムは、スラッシュのギター技術なくしては成り立たなかったと言えるでしょう。
『It’s Five O’Clock Somewhere』では、彼の奔放なエネルギーがバンドの初期衝動を支え、『Ain’t Life Grand』では洗練されたアプローチが新たなサウンドを切り開きました。
どちらの作品でも、スラッシュのギターはバンドの心臓部として機能し、ハードロックとブルースロックの架け橋となりました。
スラッシュの技術を今すぐ体感するには?
スラッシュのギター技術を堪能したいなら、スラッシュズ・スネイクピットの名曲をチェックするのがおすすめです。
今回ご紹介したスラッシュズ・スネイクピットの名盤2作品や、前々回ご紹介していたガンズのアルバムを聴き込むことをおすすめします。
また、スラッシュのシグネチャーモデルであるギブソン・レスポールを手にすれば、スラッシュのトーンを再現する一歩を踏み出せるかもしれません。
ギブソン以外にもエピフォンからもスラッシュのシグネチャーモデルは販売されており、現在はそちらの方が入手しやすいです。
スラッシュのギター技術は、単なるスキルを超えた芸術です。
スラッシュズ・スネイクピットを通じて、彼の音楽的遺産が今なお輝き続けていることを実感してください!
スラッシュズ・スネイクピットのアルバムとギター技術の遺産
スラッシュズ・スネイクピットの『It’s Five O’Clock Somewhere』と『Ain’t Life Grand』は、スラッシュのギター技術が輝くハードロックの名盤です。
デビュー作ではブルースに根ざした”Beggars & Hangers-On”の泣きのソロや”Dime Store Rock”の力強いリフが、再結成後のセカンドアルバムでは”Been There Lately”の成熟したトーンや”Mean Bone”の攻撃性が、スラッシュの才能を証明しています。
スラッシュのギブソン・レスポール(Gibson Les Paul)から紡ぎ出される音色は、感情表現とダイナミズムで聴く者を魅了します。
スラッシュズ・スネイクピットを通じて、スラッシュのギター技術はロック史に永遠に刻まれました。
今回ご紹介した2作品をチェックして、スラッシュの音楽世界を今すぐ体感してください!
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