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カテゴリー:Music

2019/09/27

チャーリー・ハンターがニルヴァーナをカヴァーした!?1995年の作品『Bing, Bing, Bing!』を聴こう♪

チャーリー・ハンターがニルヴァーナの名曲”Come As You Are”をカヴァーした1995年の作品『Bing, Bing, Bing!』ご紹介します。

トリオ編成のバンドにペダル・スティール・ギターやクラリネット等がゲスト参加した多彩な楽曲が収録された名作です。

ついこないだも『Right Now Move』という作品をご紹介していましたが、今回も僕の好きなギタリストの一人で、変則8弦ギターの使い手チャーリー・ハンターのアルバムをご紹介します。(※時期によっては7弦のギターも使っているようです。)

 

『チャーリー・ハンターの代表曲のひとつ”Mestre Tata”が収録された名盤『Right Now Move』を聴こう♪

今回は以前ご紹介していた2003年の『Right Now Move』よりも8年も前にリリースされていた『Bing, Bing, Bing!』というアルバムです。

 

このアルバムには、ニルヴァーナの名曲”Come As You Are”のカヴァーが収録されています。

 

もちろんチャーリー・ハンターは歌いませんので、インストによるカヴァーになります。

 

グランジの曲をジャズ・アレンジしてどのように演奏するべきなのか?その答えが見つかるような作品です。

 

ちなみにこの『Bing, Bing, Bing!』をリリースした当時にチャーリー・ハンターが、あるTV番組の生ライヴに出演した際に、司会のコメンテーターから「ニューアルバムのタイトルは『Bing, Bing!』だっけ?」みたいに言われて苦笑いしながら「『Bing, Bing, Bing!』だよ。スリー・ビングさ。」と言っていたのが記憶に残っています。

 

でも本作の7曲目に収録されている曲では”Bing, Bing, Bing, Bing”とフォー・ビングになっているのですが……。(笑)

 

ちなみにその番組内では、このアルバムと同じサックスを含むトリオ編成で何曲か演奏していたのですが、ニルヴァーナの”Come As You Are”も演奏していました。

 

しかし1995年と言えば、既にニルヴァーナーのフロントマンだったカート・コバーンは亡くなっていましたよね……。

 

もしかしたら本作で”Come As You Are”を取り上げたのも追悼の意味を込めてだったのかもしれません。

 

それでは今回はチャーリー・ハンターの1995年のアルバム『Bing, Bing, Bing!』をご紹介します。

 

 

Charlie Hunter Trio ‎ – 『Bing, Bing, Bing!』

 

01.Greasy Granny
02.Wornell’s Yorkies
03.Fistful Of Haggis
04.Come As You Are
05.Scrabbling For Purchase
06.Bullethead
07.Bing, Bing, Bing, Bing
08.Squiddlesticks
09.Lazy Susan
10.Elbo Room

 

Personnel:
Charlie Hunter – 8-string Guitar
Dave Ellis – Tenor Saxophone
Jay Lane – Drums

 

– Guest Musicians –
David Phillips – Pedal Steel Guitar on Tracks 03 & 07
Ben Goldberg – Clarinet on Tracks 05 & 09
Jeff Cressman – Trombone on Tracks  05 & 09
Scott Roberts – Percussion on Tracks 02 & 03

 

アルバムの内容

本作収録曲は、4曲目のニルヴァーナの”Come As You Are”と8曲目のデイヴ・エリスの書いた”Squiddlesticks”以外は全てチャーリー・ハンターの書いた自作曲になります。

 

楽曲によってはペダル・スティール・ギターやクラリネット等がゲストで参加していますが、基本はチャーリー・ハンターのギター&ベースとデイヴ・エリスのテナーサックスとジェイ・レーンのドラムという変則トリオ編成で演奏されています。

 

アルバム1曲目の”Greasy Granny”は、『Right Now Move』に収録されていた”Mestre Tata”のようにチャーリー・ハンターの代表曲のひとつです。

 

後にチャーリー・ハンターのブルーノート・レコード時代の楽曲からチョイスされたベスト盤『Steady Groovin’』にも取り上げられていました。

 

 

本作『Bing, Bing, Bing!』もジャズの名門レーベル、ブルーノート・レコードからリリースされています。

 

ドラムの「ダダン!」という合図と共にサックスがエキゾチックなテーマを吹き始める楽曲です。

 

ブルーノート・レコード4000番台のようなハード・バップ的なテーマがかっこいい曲です。

 

もちろんチャーリー・ハンターはバックでベースラインを弾きながら同時にコーラス・エフェクターの掛かったバッキングが独特のグルーヴを醸し出しています。

 

テーマが終わるとまずはサックスのソロがあるのですが……この曲の一番の聴きどころはサックスソロの後のチャーリー・ハンターのギターソロです。

 

最近では使わなくなったワウペダルを使ってまるでジミ・ヘンドリックスのようなロックなワウギターソロを披露しています。

 

その間もデイヴ・エリスは小さい音でサックスを吹いてバッキングを支えています。

 

サックスもメロディー部分を吹くだけでなく、こうやってバッキングを演奏することもできるんだよっていうお手本のような演奏ですね。

 

2曲目”Wornell’s Yorkies”は怪しげな雰囲気のコード進行を持つ楽曲です。

 

とっても怪しいコード弾きをチャーリー・ハンターがバックで演奏している中、サックスがテーマを吹きます。

 

ギターソロが始まると、コーラス・エフェクターをオンにしたまま、まるでジョン・スコフィールドのようなアウトフレーズを交えたトリッキーに弾いています。

 

その感もベースパートは維持したままですからね!

 

これはすごいことです。頭の中どうなってんだろ?(笑)

 

チャーリー・ハンターのトリッキーなソロが終わると、デイヴ・エリスのメロディアスなサックスソロもあります。

 

3曲目”Fistful Of Haggis”には、デイヴッド・フィリップスがペダル・スティール・ギターでゲスト参加しています。

 

ペダル・スティールが入ってくるだけで一気にハワイアンな雰囲気になりますね♪

 

ペダル・スティール・ギターといえば、現代だとロバート・ランドルフが真っ先に思いつきますが……実はエアロスミスのヒット曲”Rag Doll”でジョー・ペリーがペダル・スティールを弾いていたりもします。

 

ジョー・ペリーの弾くペダル・スティールはライヴでも定番です。

 

“Fistful Of Haggis”ではチャーリー・ハンターはバッキングに徹して、フロントをサックスとペダル・スティールに任せています。

 

サックスソロが終わるとペダル・スティールのソロに移ります。

 

この曲も『Steady Groovin’』の最後に収録されていました。

 

4曲目”Come As You Are”はご存じニルヴァーナのカヴァー曲です。

 

しかしイントロが全く別の曲で始まります。

 

ジャージャジャン♪ジャージャージャ♪ジャージャジャン♪ジャージャージャ♪

 

という、あの超有名な16ビートのギター・カッティングから始まるのです。

 

「あれ?”Smells Like Teen Spirit”が始まるの?”Come As You Are”じゃないの?」

 

と思った瞬間、テーマメロディーから”Come As You Are”が始まります。

 

イントロのみ”Smells Like Teen Spirit”のカッティングを弾くという粋なアレンジです。

 

また原曲のようなパワフルなロック調ではなく、渋いジャズ・アレンジのグルーヴで演奏されています。

 

この曲でこそコーラス・エフェクターの出番なのに、なぜかオフにして演奏しているのも何か考えがあってのことなのかな?

 

ギターソロはチャーリー・ハンターには珍しく、あまりアウトフレーズを使わずオーソドックスなジャズギターといった感じでメロディアスに弾いています。

 

5曲目”Scrabbling For Purchase”にはクラリネットとトロンボーンがゲストで参加した華やかなアレンジによる楽曲です。

 

といっても、チャーリー・ハンター自身は再びコーラス・エフェクターをオンにして怪しげなコード演奏をしています。

 

サックスによるテーマが終わると、コーラスを効かせたトリッキーなギターソロを弾いています。

 

ギターソロの後にはサックスソロが続き、クラリネットとトロンボーンはあくまでもバックを盛り上げるための参加のようです。

 

6曲目”Bullethead”は、イントロからチャーリー・ハンターがファンキーなワウギターを披露するジャズ・ファンク曲です。

 

本作の中でも特に僕の好きな曲調なのですが、チャーリー・ハンターってワウギター上手いのに最近は使わなくなったのがもったいないです……。

 

もちろんワウギターのソロも披露しています。

 

ベースラインも弾きつつワウを使ってアウトフレーズもガンガン弾くという、とんでもなくトリッキーな具合です!

 

マジで頭の中どうなってんの?(笑)

 

フォー・ビングな7曲目”Bing, Bing, Bing, Bing”は、再びペダル・スティール・ギターの登場です。

 

アルバムのタイトル曲ですが、やけに静かでゆったりとしたあまり印象には残らない楽曲です。

 

サックスのメロディーはとても綺麗なのですがね……。

 

ペダル・スティールの音色もあってか、とても牧歌的に聞こえます。

 

8曲目”Squiddlesticks”は、本作のサックス奏者のデイヴ・エリス作のファンキーなジャズ曲です。

 

作者本人のサックスのイントロで始まります。

 

先ほどの静かなタイトル曲のことを思えば、ノリもよくかっこいい曲です。

 

サックスだけでなくチャーリー・ハンターのギターソロも冴えています!

 

9曲目”Lazy Susan”は、再びクラリネットとトロンボーンが登場します。

 

クラリネットが曲名通りに怠けた雰囲気でテーマを吹くスローテンポの楽曲です。

 

最後の10曲目”Elbo Room”は、チャーリー・ハンターの独特のグルーヴによるコード弾きのイントロから始まります。

 

ベースラインも同時に弾いているからなのか、チャーリー・ハンターのコード弾きやカッティングって通常のギタリストとはどこかリズムの捉え方が違っているように感じられます。

 

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Ryo
真似して同じ様に弾けないんですよね……。

 

サックスソロも素晴らしいのですが、その後に続くチャーリー・ハンターのコードソロに全てを持っていかれるアップテンポのジャズ曲です。

 

 

 

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Ryo
おすすめ曲は、#1 #2 #3 #4 #6 #8

 

 

以上、【チャーリー・ハンターがニルヴァーナをカヴァーした!?1995年の作品『Bing, Bing, Bing!』を聴こう♪】でした。

 

ニルヴァーナの珍しいジャズ・アレンジのカヴァーや、まだワウペダルを使っていた頃のチャーリー・ハンターのギター演奏が聴ける作品です。

 

ジャム・バンド系や近年のジャズ・ファンク作品が好きな人にもおすすめのアルバムです♪

 

 

 

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