カテゴリー:Music

2019/09/04

ニルヴァーナの”You Know You’re Right”の思い出

 
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2002年にリリースされたニルヴァーナ初の公式ベスト・アルバム『Nirvana Best』の目玉として初収録された当時の未発表曲”You Know You’re Right”についての思い出

ニルヴァーナとの運命的な出会い⁉

僕がニルヴァーナというバンドを知ったのは、高校生の頃でした。

 

当時は既にカート・コバーンが亡くなってから4年近くの歳月が流れていました。

 

僕自身は中学3年生になるまで音楽に全く興味がありませんでした。

 

なので、僕が音楽に目覚めた時点では既にカートはこの世を去っていたのでリアルタイムでニルヴァーナを体験することは不可能だったんです。

 

リアルタイムでこそニルヴァーナというバンドを知りませんでしたが、たまたま高校の時の同じクラスの奴に教えてもらいました。

 

90年代後半を迎えた当時はパンク・ロックが再ブームを起こしていた時でした。

 

当時の僕はエアロスミスやレッド・ツェッペリンと同じようにセックス・ピストルズやクラッシュなんかのパンク・ロックにもハマっていました。

 

そんなある日、僕の音楽的嗜好を知ったその同級生が「パンク・ロックとか好きなんだったらニルヴァーナとかも聴いたりする?」と言ってきました。

 

僕はニルヴァーナを知らなかったのですが興味を持ちました。

 

するとその同級生が、「オレの兄ちゃんがニルヴァーナ好きでCD持ってるから明日持ってきたるわ。」と親切にもニルヴァーナのアルバムを貸してくれることになりました。

 

次の日、「これが昨日言ってたニルヴァーナのCD。また聴き終わってからでいいから返してな。」と『Nevermind』を貸してくれました。

 

プールの中で赤ん坊が1ドル紙幣を追いかけているシュールなジャケットを見て僕はすぐに気に入りました。

 

そして家に帰って1曲目を聴いてみると……

 

ジャージャジャン♪ジャージャージャッ!ジャージャジャン♪ジャージャージャッ!

 

と、あの印象的なギターのカッティングが始まりました。

 

その瞬間、始めてエアロスミスの”Back in the Saddle”やレッド・ツェッペリンの”Black Dog”を聴いた時のような衝撃が走りました!

 

「これはかっこいい!」と感じた瞬間に「ニルヴァーナのアルバムは自分で買わなくては!」と決意しました。

 

次の日、『Nevermind』をすぐに返すと「気に入らんかった?」と同級生に言われましたが、僕は「いやその逆、めっちゃ気に入ったからCD買うわ!」と答えました。

 

すぐに当時リリースされていたニルヴァーナの公式アルバムは全て買い揃えました。

 

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大学生になってニルヴァーナ熱が最高潮に!

それから大学生となった僕は学校側非公式の音楽サークルに入部しました。

 

非公式だったので活動費は自分たちで捻出しないといけなかったり、練習用の部室もないのでお金を出してスタジオでバンド練習をしなくてはいけなかったりといった制限もありましたが……自由に活動できるのと上下関係が緩かったのが僕としては居心地が良かったんです。

 

それに何といっても、こちらのサークルの方が自然と音楽に詳しい人間が集まっていました。

 

その中でも特に仲良くさせてもらった友達がいました。

 

その友達は、基本はガンズやレッチリにレディオヘッドが特に好きだったようなのですが、僕と同じようにニルヴァーナにもドハマリしていました。

 

ニルヴァーナの話で盛り上がった僕らは、お互いが持っているブート(ボソッ笑)音源を交換しあうことにしました。

 

その後も2人でありとあらゆるニルヴァーナの音源を見つけ出してシェアしていました。
(※ちゃんと個人で楽しむ範囲内でその友達と交換してただけです。ネットにアップとかは一切していません。ていうか当時はそもそもネットも発展していなかったですからね。)

 

この友達とは一緒にニルヴァーナのコピーバンドをしたこともあります。

 

ちなみにこういったやりとりをしていたのは、ちょうど2000年になった年でした。

 

まだニルヴァーナの初のベスト盤も発売されていない頃でした。

 

しかしこの時点で僕らは既にBoxセットに収録されることになる未発表曲は全て集めていました。

 

 

そういったこともあってボックスセットがリリースされた当時もそこまで驚きはありませんでした。

 

ついに公式リリースされたんだな~ぐらいでした。

 

その時よりも実は2002年に初の公式ベスト・アルバム『Nirvana Best』がリリースされた当時の方が驚きました!

 

その原因が……当時の未発表曲だった”You Know You’re Right”です。

 

 

大学時代に見つけた謎の曲”On a Mountain”とは?

まだ『Nirvana Best』がリリースされる2年も前、僕とその友達はすでにニルヴァーナのありとあらゆるライヴ音源を聴いていました。

 

よく「1992年の〇月〇日の〇〇公演のライヴ盤見つけたで!しかも”Spank Thru”やってるわ!音源いる?じゃー明日大学で。」みたいな音楽オタクなやり取りをしていました。(笑)

 

1年も経つ頃には、ほとんどのライヴ音源を聴いていたので、段々と新鮮味もなくなっていました。

 

そんな中僕はある曲に気が付きました。

 

「なんだこの曲?聴いたことないな……”The Money Will Roll Right In”みたいに誰かのカヴァー曲かな?」

 

(※『Live at Reading』は公式リリースされる以前から聴いていました。ちなみに”The Money Will Roll Right In”は80年代カリフォルニア出身のパンク・バンド、ファングの曲です。)

 

「でもかっこいい曲だな~。気になる……。」と繰り返し聞くにつれ、そう思い始めました。

 

そのライヴ音源は、1993年10月23日のシカゴでのライヴでした。

 

カートが自殺する約半年前です。

 

アルバム・ジャケットの後ろを見てみると”On a Mountain”と記載がありました。

 

当時はネットで検索することも出来なかったので、「誰の曲なんだろう?」と不思議に思いました。

 

次の日、友達にこのことを話してみたらその友達も知らない曲だと言っていました。

 

ライヴ音源の最初の方でデイヴ・グロールが “This is our last song, it’s called All Apologies”とMCで言っているようなのですが……この曲は”All Apologies”とは全く別の曲です。

 

その友達は海外にも知り合いがいたので、海外のニルヴァーナ好きの人にメールで問い合わせしてくれました。

 

その結果、「その曲はニルヴァーナがライヴで一回だけ演奏した曲で”On a Mountain”や “Autopilot”と呼ばれている未発表のオリジナル曲だよ。」と教えてくれました。

 

その時はこれで納得しました。

 

友達とも「”On a Mountain”ってめっちゃかっこいい曲だよな~。カートがもう少し長生きしていたら次のアルバムに収録されていただろうに……もったいない。」と話し合っていました。

 

その後、ニルヴァーナの活動年表みたいな本が発売されて、僕はその本を購入してすぐに1993年10月23日を調べました。

 

しかしそこには「シカゴのアラゴン・ボールルームでライヴ」としか書かれていなくって”On a Mountain”については何も触れられていませんでした。

 

 

“On a Mountain”はスタジオ録音されていた!

 

それから年月が過ぎ……僕の音楽的好みはよりブルースに向かって行っていました。

 

2002年になる頃には、もはや完全にブルース・マニアと化していました。

 

それまで好きだったニルヴァーナやパールジャムなんかのグランジをあまり聴かなくなってしまいました……。

 

しかし2002年の夏頃に「10月29日についにニルヴァーナの初のベスト・アルバムがリリースされる!」と言う記事を音楽雑誌で発見して、久しぶりにニルヴァーナのことが気になるようになります。

 

収録予定の曲目に目を通してみると……1曲目に見慣れないタイトルの未発表曲がさっそく目につきました。

 

「”You Know You’re Right”⁉知らないな……まだニルヴァーナには未発表曲があったのか~。」と思ったのと同時に、2年前のことを懐かしく感じました。

 

すぐに『Nirvana Best』をタワレコで予約しました。

 

それから『Nirvana Best』がリリースされえて、気になる1曲目の”You Know You’re Right”を初めて聴いた時の驚きは今でも忘れません!

 

「これは!!”On a Mountain”⁉」

 

15秒目から始まるイントロの怪しげなリフを聴いた時に「どこかで聴いたことがあるな……この曲。」と感じ始め、最初のヴァースをカートが歌い始めてすぐに確信しました。

 

この曲は”On a Mountain”だと……。

 

そうです、ニルヴァーナが1993年10月23日シカゴのライヴで一度だけ演奏した”On a Mountain”という曲は、スタジオ録音されていました!

 

その曲こそが”You Know You’re Right”でした。

 

その後、”You Know You’re Right”の公式MVも制作されて僕はPCで初めて音楽クリップを見ることになりました。

 

その時のMVは今ではニルヴァーナの公式YouTubeチャンネルで公開されています。

 

僕が初めてこの曲のMVを見た当時はまだYouTubeなど存在していなくって、どこかのサイトで会員にならなければ観ることが出来ませんでした。

 

といっても、メールアドレスだけの無料サイトでしたが。

 

カートの過去の映像を使って、なんとかそれらしくMVを作っているのが逆に悲しくなりますね……。

 

以上が僕の【ニルヴァーナの”You Know You’re Right”の思い出】でした。

 

大学の頃、友達と夢中になってニルヴァーナの音源を集めまくったことは、今では良い思い出の一つです。

 

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オマケ……”You Know You’re Right”に纏わる悲しい物語

“You Know You’re Right”は、未亡人となったカートの奥さんのコートニー・ラヴが1995年に自身のバンド、ホールを引き連れてMTVのアンプラグドに出演した際に演奏していました。

 

僕はホールをそこまで聴いていなかったので、この時に”You Know You’re Right”が演奏されていたことは『Nirvana Best』がリリースされた後で知りました。

 

もしこの時に先にホールの演奏を聴いていたら、もっと早くに”On a Mountain”が”You Know You’re Right”であることを知っていたんでしょうね。

 

まぇそれはそれとして、この当時コートニーは亡き夫の最後に残した楽曲としてこの曲を演奏したみたいです。

 

サビ前の「ヘェ~~~~ェェェ~~~イイ♪イイェ~~~~ェェェヘヘヘイ♪」の部分も普通に「Heeey♪Yeaaahy♪」とコートニーは歌っていました。

 

その後、コートニーはニルヴァーナ初のベスト盤のリリースに当たって、レコード会社が何か目玉となる未発表曲がないか?と言ってきたところカートが生前に録音していた”You Know You’re Right”を提示したようです。

 

カートが最後に残した名曲”You Know You’re Right”を収録するにあたって、レコード会社が音質を上げるためにリマスター作業に取り組みました。

 

その後、公式リリース出来るように仕上がった完成系の”You Know You’re Right”を聴いて、コートニーは泣き崩れました……。

 

それは楽曲のあまりのクォリティーの高さとか、レコード会社のリマスター作業の出来の良さからではありません。

 

むしろそのリマスター作業の出来の良さで今まで聞こえてこなかった言葉が形となったのです。

 

コートニーがアンプラグドでカントリーシンガーばりに「Heeey♪Yeaaahy♪」歌っていた個所は、実は「Paaaain!!!!Paaaain!!!!」だったのです。

 

カートは自殺する前に、最後に”pain(苦痛、苦悩)“と叫んでいました!

 

コートニーがあるインタビューで「もしカートが生き返ったとしたらどんな言葉を掛けます?」みたいに聞かれた際に、こう答えていました。

 

「アイツを殴ってやるわ!なんで私を置いて自殺なんかしたのよ!」と……。

 

“You Know You’re Right”……涙なしには語れない物語です。

 

 

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