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カテゴリー:Music

2018/10/11

ボン・ジョヴィが新たなスタートを切った名作『This House Is Not For Sale』を聴こう♪

ボン・ジョヴィの新たな章の1ページ目が始まった!

リッチー・サンボラのいない来日公演

世界的に人気の大物ハードロック・バンドのボン・ジョヴィが久しぶりに来日します!

 

5年ぶりとなる今回の来日公演はそれぞれ11月26日(月)に東京ドーム、11月27日(火)に京セラドーム大阪にて開催予定です。

 

もちろん脱退したリッチー・サンボラ抜きの来日公演となりますね。

 

リッチーの脱退は非常に残念ではありますが、仕方のなかったことなんでしょう。

 

ジョン・ボンジョヴィ自身もリッチーの脱退があまりにもショックで、当分曲を書くことが出来なくなったぐらいでした。

 

あの多作のジョンがですから相当なショックだったんでしょう!

 

一時期はバンドを解散することも頭をよぎったみたいですが、残ったメンバーと一緒にバンドを続ける決心をしてくれました。

 

そもそもボン・ジョヴィのオリジナルメンバーが崩壊していったのは、1994年に初のベスト盤となる『Cross Road』をリリース後にベーシストのアレック・ジョン・サッチが脱退してからですね。

 

 

 

その頃は、新たにメンバーを増やすことはなくヒュー・マクドナルドをサポートメンバーにして4人編成で活動を続けていました。

 

その後は、何年間かバンドの状態も安定していたのですが……2013年の『What About Now』をリリース後のツアー途中から突然リッチーが参加しなくなりそのまま脱退という形になりました。

 

 

リッチーの突然の脱退は残念なことですが、ジョンはそれでもバンドを続ける決断をしました!

 

この時点で残るオリジナルメンバーは、ジョンを合わせて3人だけになりました。

 

オリジナルメンバーのキーボード奏者デヴィッド・ブライアンはいつもジョンの側に居ます。

 

デヴィッドはジョンとは同い年で常にバンドを影で支え続けてきました。

 

ジョンやリッチーのようには目立つことはなかったけれども、デヴィッドのキーボードがあったからこそボン・ジョヴィの楽曲が幅広い音楽性に対応できたというのは疑いようのない事実だと思います。

 

リッチーが居なくなった本作では、演奏面だけでなくコーラスや作曲面でもジョンをサポートしています。

 

そしてもうひとり残ったオリジナルメンバーのドラム担当ティコ・トーレスです。

 

オリジナルメンバーの中では最も年上で、ジョンとは一回り近く年が離れています。

 

一時期はジョンにバンドのイメージである「ヴィジュアル面」を理由に「痩せろ!」などとこっぴどく言われていたようですが、脱退もせず今でもボン・ジョヴィの不動のドラマーとしてバンドの土台を支え続けています。

 

残ったオリジナルメンバーの3人に、この作品から2人のメンバーが正式に加入することになりました。

 

リッチーの抜けた穴を埋めるべく、新たにフィル・Xがギターで参加することになりました。

 

フィルはギターだけでなく、リッチーと同じようにジョンと曲を共作もできるので、バンドにとってすぐに重要な立場になりました。

 

そしてこれまでサポートメンバー扱いだったベースのヒュー・マクドナルドも正式メンバーとなりました。

 

ヒューが公式メンバーになったことで、ティコよりも年上のメンバーが誕生しました!(笑)

 

そんな新編成で制作されたのが2016年リリースの『This House Is Not For Sale』です。

 

 

 

リッチー抜けて大丈夫なの?

正直言いますと……リリース当時は「リッチー抜けたのに大丈夫なの?」と僕も思っていました。

 

しかしこれがアルバムを聴いてみるとそういった偏見はなくなりました。

 

確かに今までのボン・ジョヴィの楽曲と違って骨太なロックバンドではなくなっています。

 

リッチーの野太いコーラスや、渋いギターソロがなくなったのは非常に残念ではあります。

 

新加入のフィルもギターの腕は確かですが、影が薄いです。

 

デヴィッドも今まで以上に頑張ってくれていますが、相変わらず影が薄いです。

 

曲調も2009年の『The Circle』の時よりも更にU2っぽくなっています。

 

 

まるでジョン・ボンジョヴィのソロアルバムにデヴィッドやティコが参加しただけのように聞えなくもないです……。

 

それにもう10年近く前からジョンの声が出なくなって歌えなくなってるんじゃないの?……とも。

 

と、ここまで可能な限り否定しておいたのでこれからはポジティヴな内容に移りたいと思います。(笑)

 

ていうか、以上なんですよ、否定する所って。

 

楽曲の質とは関係ないとこだけなんですよ。

 

ボン・ジョヴィは、音楽を提供してくれるミュージシャンなんです。

 

僕からしたら、「リッチー・サンボラがいないから。」とか「ハードロックじゃない!」とか楽曲の質と関係ない単なる偏見はどうでもいいことです。

 

確かにリッチー抜きであることを心配こそしましたが、それはこの作品を聴くまでの話です。

 

この作品を聴いたことで、僕の中で「ボン・ジョヴィの新たな章が始まった!」と確信に変わりました。

 

本当にジョンは良い曲を書く天才だと感じます。

 

音楽を「楽曲の良さ」で決めない人を僕は本当の音楽好きだとは思えません。

 

要は良い音楽かそうでないか!なんです。

 

サーデューク(デューク・エリントン)も言ってましたね。(笑)

 

音楽には2種類あって、それは良い音楽か?そうでない音楽か?その2種類だけなんです。

 

ボン・ジョヴィの『This House Is Not For Sale』は「良い音楽」が満載です。

 

それではアルバムをご紹介したいと思います。

 

ちなみに『This House Is Not For Sale』の日本盤には大量のボーナストラックが収録されています。

 

最初に日本で認められたことで世界的にも有名になれたボン・ジョヴィだからこそ、日本のファンを特別扱いしてくれているのはとても嬉しいことですよね。

 

でも今回はオリジナルの12曲にのみ焦点を当てたいと思います。

 

また『This House Is Not For Sale』は全ての楽曲のMVが制作されています。

 

YouTube時代を見据えてヴィジュアル面で販売戦略を立てたジョンの商才の勝利とも言うべきでしょう!(笑)

 

僕も全てのMVを観ましたし、それで更にこのアルバムを好きになりました。

 

YouTubeで曲名を検索するとすぐに観ることが出来ますので、ぜひこのブログ記事と併せてごらんになってください。

 

それではアルバムのご紹介をしたいと思います。

 

 

Bon Jovi – 『This House Is Not For Sale』

01.This House Is Not For Sale
02.Living With The Ghost
03.Knockout
04.Labor Of Love
05.Born Again Tomorrow
06.Roller Coaster
07.New Year’s Day
08.The Devil’s In The Temple
09.Scars On This Guitar
10.God Bless This Mess
11.Reunion
12.Come On Up To Our House

 

 

 

 

家の部分と木の根の部分のつなぎ目が不自然すぎて、すぐに合成だとわかる写真がジャケットを飾っていますが(笑)楽曲の方を見ていきましょう。

 

アルバムの内容

まずは何と言ってもリードシングルにもなったタイトル曲の”This House Is Not For Sale”ですね。

 

イケメンで売っていたジョンの白髪姿にまずはビックリします!

 

ここ数年は若作りのために髪を染めていたらしいです。

 

しかしリッチーが抜けたことと、自身が50代を超えたことで自然体でいくことを決意したみたいです。

 

これはこれで年相応なので、むしろ変にかっこつけるよりもいいんじゃないかな?と感じます。

 

歌詞からもボン・ジョヴィというバンドを続けていくことへの決意の固さが伺えます。

 


 

「俺が1つずつ石を積み上げ、1本ずつ釘を打ち付けたこの家は売り物じゃない!」

 


 

「この家」というのがボン・ジョヴィというバンドのことだとすれば、ジョンがこれまでに築き上げてきた「このバンドを手放すつもりはない!」というように感じます。

 

また、

 


 

「俺は家に帰るんだ!」

 


 

の部分は、リッチーが抜けたショックからバンドを解散するのではなく、自分はいつでもこのバンドに戻ってくる!という決意に感じます。

 

 


 

「この家は信頼の上に築かれた!今もそれは変わらないしずっとそうだった!どんな解体用の鉄球でも壊せない!この家はより高い場所に築かれたんだ!」

 


 

どんな困難なことが起ころうとも、ボン・ジョヴィというバンドは決して崩れることがないんだと感じます。

 

楽曲の方は”Have a Nice Day”のようなコンテンポラリーなロックソングですね。

 

ギターのイントロもどこか似ているような……。

 

最期のサビの”Coming Home”の部分がライヴで合唱が起きそうな気がしますので、ライヴを観に行かれる方は今から歌う練習を!

 

新たなボン・ジョヴィのロックアンセムになりそうですね♪

 

2曲目の”Living With The Ghost”も僕の好きな曲です。

 

 

ここでさっそくU2っぽい曲の登場ですね。(曲調というかディレイを掛けたギターのリフレインがU2ポイと思います。)

 

2009年の『The Circle』辺りから微妙にU2っぽくなった気がします⁉

 

“Superman Tonight”とかがそうです。

 

 

あのディレイの掛かった単音フレーズのイントロや、スライドギターのソロやサビの部分なんかが、なんとなくU2の”Miracle Drug”を彷彿させます。

 

この”Living With The Ghost”もどことなくその路線な感じがします。

 

しかしこの曲も歌詞がとても良いです。

 


 

「正直、足元がふらついていたのは本当さ、でも今はもう大丈夫!悪夢を差し出し、夢と換えたんだ!」

 


 

 

この部分が好きです。

 

リッチーが去ったという”悪夢”を、残ってくれたメンバーともう一度バンドを続けるという”夢”に換えたんですね。

 

最悪の状態をただ嘆くのではなく、それでも自分を支えてくれる仲間を信じて前に進んでいこうとする決意が感じられます。

 

疾走感もあり元気の出る聴いていて楽しい曲です♪

 

MVでも最初のサビ部分で、ジョンがこちらを指さして手を振るいつもの動作をやってくれています!

 

2番に入ったとこで空に向けて手を伸ばすのもジョンがよくやる動作です!

 

これこそ僕らの求めているジョン・ボンジョヴィなんですよね!

 

ショックから立ち直ってくれてよかったです。

 

3曲目の”Knockout”はモダンな曲調が「今どき」な曲です。

 

このアルバムの中でも屈指のかっこよさを誇る曲だと思います!

 

ライヴで聴くと一番かっこいいんじゃないかな?と。

 


 

「全てを失うのが怖いなら勝利は絶対手に入らない!お前に中指を突き立ててやるよ!」

 


 

これまたバンドを続けていくことへの強い決意が感じられます。

 

以前、エアロスミスが70年代後半に崩壊した後で、80年代半ばに復活した際にギタリストのブラッド・ウィットフォードがこんなことを言っていました。

 

「全てを失って初めて得るものがある。」……と。

 

ジョンもリッチーという最高の相棒を失って、初めて得たものが何かあるのでしょう。

 

1曲飛ばしまして5曲目の泣ける名曲”Born Again Tomorrow”です。

 

 

デヴィッドがリッチーが抜けた穴をふさぐようにコーラスで頑張ってますね!

 

MVでも開始8秒ですぐに確認できますね。

 

「もしも明日生まれ変われるなら」をテーマに人間の一生を描いてます。

 

このMVを観る人が主役になれるような主観のカメラワークで撮影されています。

 

MVに登場する主役の人物は、まず子供時代から始まり段々と大人になっていき……そして彼女ができ、ついには結婚して家庭を持つようになります。

 

2人の間には娘が生まれて、その娘もかつての自分のように成長していきます。

 

それから高校生になった娘がボーイフレンドとプロムに行くのを見て……娘の成長を喜びつつも寂しく思う主人公。

 

そんな娘も大人になり自立していき、再び自分と奥さんの2人きりとなります。

 

老後も自分たち夫婦の仲は良く、何の心配もないまま幸せな時は穏やかに流れていきます。

 

しかし、そんな幸せな時はいつまでも続くことはありませんでした……。

 

長年付き添った奥さんに病気が発覚して先立たれてしまうことになります。

 

そのショックから主人公は飲んだくれてしまうが、この世を去る者もいれば新たに生まれてくる者もいます。

 

娘が結婚をして、ついに初孫が生まれるのでした。

 

娘夫婦と孫に囲まれて再び幸せな時を主人公でしたが……

 

次にお迎えが来たのは自分の番でした……。

 

ついにこの世を去ることとなり、奥さんの待つ天国へと向かうことになります。

 

以上がこのMVで表現されている物語です。

 

このMVの最初と最後のシーンにつながりがあります。

 

それは自分が生まれた時にこの世で初めて見た人は母親だったけれども、逆にこの世で最期に見るのは自分の大切なの姿という繋がりです。

 

主人公は最期に娘に看取られてこの世を去ることになります。

 

しかし肉体は滅んでも、その魂はいつかまた誰かの子供として輪廻転生するのかもしれません。

 

生まれてから亡くなるまで「ゆりかごから墓場まで」の物語ですね。

 

「ゆりかごから墓場まで」を英語にすると”From The Cradle To The Grave”となります。

 

エリック・クラプトンのブルースアルバムのタイトルでもありますが、実はU2の名曲”All I Want Is You”の歌詞にも出てきます。

 

って、無理やりまたU2に繋げてみました。(笑)

 

U2のシングルにならなっかた名曲を10曲選んでみました!

さて次の曲に行きましょう。

 

6曲目の”Roller Coaster”もぼくの好きな曲です。

 

 

アメリカではシングルヒットしたみたいです。

 

MVはNYのコニーアイランドで撮影されています。

 

この場所は映画でもよく見かけますよね。

 

曲の方は今どきなサウンドに変化しつつも少し時代遅れなサビがどこか懐かしさを感じさせる良曲です。

 


 

「人生はメリーゴーランドじゃなくジェットコースターさ。」

 


 

と歌われています。

 

人生はゆったりと進むのではなく山あり谷ありなんです。

 

リッチーが抜けて谷を下ることになったけれども、再びバンドを活動してこれからボン・ジョヴィは更なる山を上りつめていくことでしょう。

 

MVでは、カップルや子供たちのための楽しい遊園地に黒ずくめのロック親父たちが集まってくるシーンがなんとも印象的です。

 

サビに入る時に手を派手に振ったり、屈んでこちらに向かってきたり、いつものジョンの動作が見れます。

 

そしてブリッジ部分で何かを掴むようにこちらに向かって手を広げるあの動作も!

 

年をとって白髪姿になってもジョン・ボンジョヴィは変わらずにジョン・ボンジョヴィのままなんですね!

 

さて他にも良い曲はたくさん収録されていますが、もう1曲だけご紹介したいと思います。

 

11曲目の”Reunion”です。

 

 

MVの内容も、表向きの歌詞も「Reunion=同窓会」について歌われていますが……もちろんリッチーのことを歌っていると思います。

 

この曲も歌詞が良いですよね。

 


 

「去って行く友もいれば残る友もいる、一章の間ずっと一緒だったり一頁だけだったり」
「両目を見開いて自分らしく生きるんだ。何が正しくて何が間違ってるかなんて誰にも分からないだろ?」

 


 

バンドを去ったリッチーと残ったメンバーのことを歌っているんでしょう。

 

曲の方はまるで『Lost Highway』に収録されていても違和感がないようなアコギのメロディーが美しい曲ですね。

 

 

以上、ボン・ジョヴィの新たな章の1ページ目となった2016年の最新作『This House Is Not For Sale』をご紹介しました。

 

今回の久しぶりの来日公演を観に行かれる方は、ぜひもう一度このアルバムの素晴らしさを見直して下さい。

 

海外の最近のライヴでもこのアルバムからの曲が多く演奏されているので、きっと来日公演でもたくさん演奏してくれそうですね。

 

そして最近はボン・ジョヴィを聴かなくなったって方も偏見をなくして聴いてみて下さい。

 

バンドの音楽性が年代によって変化していくのは、ご自身の人生が変わるのと同じ事だと思いますよ。

 

誰だって子供時代から大人になった今の自分を重ね合わせて、全く同じままだとは感じないと思います。

 

それと同じでボン・ジョヴィというバンドも成長をして今に繋がっているんだと思います。

 

リッチーが去ったのもきっと、学生時代の友達と会わなくなったり、過去の職場での同僚なんかと会わなくなったのと同じ事なんですよ。

 

世の中、変わらない事なんて何もないんです。

 

でもその変化を受け入れる事が大事だと思います。

 

「今のボン・ジョヴィ」を聴いてみて下さい。

 

昔は昔で、今は今の良さがあります。

 

作風は変わったけれども、今でもジョンは良い曲をたくさん書き続けています。

 

きっと純粋な心で聴いてみるとこの作品が素晴らしいアルバムだと感じれると思います。

 

ぜひ『This House Is Not For Sale』を聴いてみて下さい。

 

 

そしてこれからのボン・ジョヴィに期待しましょう!

 

まだまだボン・ジョヴィの新章は始まったばかりです!

 

1ページ目が終わったところなんです。

 

次の2ページ目も来日公演の後に制作されると思います。

 

そのアルバムもきっと素晴らしいものになることでしょう!

 

追加情報!

11月21日に来日記念特別アルバム 『This House Is Not For Sale – Special Edition』も発売されていますよ!

 

オマケで全6曲入りの限定DVDが付属しています!

 

特に『ライヴ・フロム・ロック・イン・リオ』から”This House Is Not For Sale”と”Livin’ On A Prayer”と”Bed Of Roses”の3曲が収録されています!

 

これは必見ですね♪

 

 

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