
2025/05/25
関口シンゴさんの『tender tour 2025』大阪公演を観に行きました!

関口シンゴ『tender tour 2025』大阪公演のライブレポ
先日の2025年5月18日(日)に、大阪の東心斎橋にあるライブハウス「LIVE SPACE CONPASS (コンパス)」にて行われた関口シンゴさんのライブを観に行きました。
今回はそのライブレポになります。
1年2ヶ月ぶりに観に行った関口シンゴさんのライブ

実は昨年の2024年3月にも同じ場所で関口シンゴさんのライブを観に行っていたのですが、ちょうどその時期はこのブログの更新を休止しておりまして…ライブレポを書いておりませんでした。
そのため前回のライブレポに関しては書いてありませんが、僕としては前回に引き続き観に行ったライブとなります。
しかも今回のライブに関しては、かなりギリギリに観に行くこととなりました。
個人的なことなのですが、ちょうどこのところ本業の方が忙しくって…今回の関口シンゴさんの全国ツアー『tender tour 2025』が開催されていることを前もって知りませんでした。
大阪公演が行われる4日前の5月14日(水)にたまたま今回のツアーについて知りました。
慌てて大阪公演のチケットをネットで注文してギリギリに観に行くことが出来ました!
忙しかったとはいえ、まさかこんなギリギリになるまで気づけなかったとは…不覚です。
しかしチケットを取れてよかったです!
大阪のライブハウス「LIVE SPACE CONPASS (コンパス)」で行われたライブ

前回と同じ会場だったため当日は迷うことなく到着することが出来ました。
ちなみに会場で撮影した今回のツアーで関口シンゴさんが使用した機材の写真はこちらです。



今回は『tender (Deluxe Edition)』のリリース・ツアーということで、そのデラックス・エディションに追加収録されていた”Mint”や”Good Day”に”Elevator Lover”といった曲も演奏されていました。
こちらがセットリストになります。

ライブの開始前にはFKJの曲がSEとして流れていました。
関口シンゴさんが登場する直前には『tender』のオープニング曲の”Mystic”がSEとして流れました。
こちらは生演奏ではなかったです。
このセットリストに掲載されている『tender』に収録されていない”Brilliant”という曲は、2015年のアルバム『Brilliant』のタイトル曲になります。
今回の大阪公演はバンド編成でのパフォーマンスが中心なのですが、ライブの半ばに関口シンゴさんが独りで演奏するソロ・コーナーも挟まれています。
そこで演奏されていた”Message”は、関口シンゴさんが20代の頃に書いた古い曲になります。
前回の大阪公演でもソロ・コーナーはあったのですが、その時は最後にスティーヴィー・ワンダーの”Isn’t She Lovely”を演奏していました。
その際は、まずはリズムギターを生演奏で弾いた後にルーパーでその演奏を繰り返しながらメロディーラインやギターソロを弾いていました。
今回も”Isn’t She Lovely”を少し弾いていたので「お!今回のソロ演奏もこの曲で締めるのかな?」と思いきや、途中で終わってバンドセットに戻りました。
しかし盛りだくさんの内容で行われたライブでした。
ちなみにソロ演奏の時に微かにディレイが掛かった音がしていたので、後ほどサイン会にて関口シンゴさんにそのことを聞いたみたら、ご本人から「薄くディレイ掛けてます。」と聞くことができました。
ところで関口シンゴさんは、ご自身が「チルギター」と呼ぶ優しく穏やかなネオ・ソウル系のギターを弾く名手なのですが、実際のライブでは、オーバードライブで歪ませた力強いギターソロも弾くことがあります。
特にファンキーな曲”Dance”では、ハードロックばりに弾きまくったソロが毎回盛り上がります。
意外にも(?)速弾きにも似たロックなギターソロを弾くので、会場のどこからか「うぉ!B’z観たいに弾きまくってる!」と誰かが言っていたのが聞こえてきました。
しかし、関口シンゴさんは過去に『ギターマガジン』で各メーカーのモジュレーション系のエフェクターを弾き比べする企画で「ドリーム・シアターの影響でコーラス・エフェクターが好き」だと話していたのを記憶しています。
だからああいったロックな弾きまくりギターソロは、B’zというよりもジョン・ペトルーシの影響なのでは?と僕は思いました。
ちなみに前回の2024年のライブ後に関口シンゴさんのサイン会でお話しさせていただいたのですが、その際に僕が「歪ませたギターソロを弾く時ってフランジャーを使っているのですか?」と聞いたら、「あれはコーラスです。」と答えてくれました。
コーラスをかなりハードに掛けてギターソロを弾いているようです。
そういった点でもジョン・ペトルーシの影響が大きいのでは?と思いました。
僕と関口シンゴさんは同世代なのですが、ちょうど僕らの世代はドリーム・シアターがめちゃくちゃ流行った時期でしたからね。
また今回のライブでは序盤にサラッと演奏されていましたが、関口シンゴさんを代表する曲”North Wing”も相変わらずの名演でした。
僕は2020年にリリースされたコンピレーション・アルバムの『LO-FI HIP HOP, SOUL FROM ORIGAMI PRODUCTIONS -PRAY FOR AUSTRALIA-』でこの”North Wing”を聴いて関口シンゴさんのファンになったので思い入れの強い曲でもあります。
ちょうどあの頃はコロナ禍になった時期で、多くの人に取って我慢が続く辛い時期だったと思います。
僕も2020年は辛いことが多かったのですが、”North Wing”を聴いて何度も心が救われました。
一応僕自身も趣味でギターを弾いているため、コロナ禍の鬱憤を晴らすためにも”North Wing”をコピーして自分でも弾けるようになりました。
その後、2020年の後半にギター発表会で初めて人前で”North Wing”を弾いて、それから2021年にはよく参加するジャム・セッションでも”North Wing”を演奏させてもらいました。
2024年のライブ後のサイン会にそのことを関口シンゴさんご本人にも伝えました。
すると、まさかのジャム・セッションで”North Wing”を演奏している僕のような人間がいることに喜ばれていました。
これは僕も嬉しかったです。
さて、話をライブに戻しますと、僕は”North Wing”以外の『tender』収録曲では、”Raincoat”と”Southern Street”の2曲が特に好きです。
どちらも関口シンゴさんの特徴でもある「チルいギター」を堪能出来る穏やかな曲調です。
今回もその2曲を演奏してくれたのですが、事件が起こりました!
“Southern Street”を弾く前に関口シンゴさんのギターのストラップが絡まってしまったんです。
関口シンゴさんがMCでストラップを直そうと回したらなぜか余計に絡まってしまうという「ギタリストあるある」を話してから曲が始まったのですが…僕はもう1つの「ギタリストあるある」を見逃しませんでした!
それは”Southern Street”の最初のフレーズを弾く際に、謎のミュート音が掛かっていたのですが、ギターの弦にピックが挟まっていたんです。
ギター弾きの多くは、1フレット辺りの弦とネックの間にピックを挟んで置いておくことがあります。
そのことを忘れてピックを挟んだまま弾いてしまい、音が途切れ途切れになってしまうことがあります。
そういう僕もジャム・セッションでネックにピックを挟んだままジャズ・スタンダードの”Take Five”を最後まで弾いてしまった失敗があります…。
意外と気付かないものなんですよね…。
今回の関口シンゴさんは”Southern Street”の最初のフレーズを弾いいてすぐに気付いてピックを外していましたが、そのことをライブ後のサイン会で話したら照れ笑いされていました。
ライブの本編は”Tender Rose”で終わりを迎えました。
その後、会場から大きなアンコールの声が上がり、更に2曲を演奏してくれました。
その1つ、”Elevator Lover”ではSNS企画で一般の人からギターソロを募集していたのですね。
このところ忙しくって、今回のライブを4日前に偶然知った僕はもちろんこの企画のことを知らなかったので、当日会場で聞いて驚きました。
今回の大阪公演では、なんと中学生の男の子のギターソロが選ばれており、その本人も会場にいたので大きな拍手が起こりました。
どことなく音作りもフレージングも日本に於けるネオ・ソウル・ギターの第一人者でもあるソエジマ・トシキさんを彷彿させるギターソロでした。
この4月にエリック・クラプトンの気になるギタリストにも選ばれていたあのソエジマ・トシキさんです。
その中学生の男の子のギターソロは、ネオ・ソウル・ギターの1つの特徴でもある、あのマイナーペンタのフレーズに1弦のm6thを一瞬経由するオシャレなフレーズを印象的に弾いていました。
これはソエジマ・トシキさんの教則本『(YouTube連動) ネオ・ソウル・ギター入門 』の11ページ目Chapter①の2「”みんな、これがやりたかった”ネオ・ソウル感MAXの4度フレーズ」に登場するフレーズです。(付属CDのEx-4に収録)
ソエジマ・トシキさんを始め、磯貝一樹さんもよく弾くフレージングです。
関口シンゴさんはそこまで多用しないイメージなのですが(?)、この1音を混ぜるだけで一気にネオ・ソウル度が増します。
一見、近年流行りのネオ・ソウル・ギターから生まれたフレージングにも感じられますが、実はこれ、僕が大好きなジャズ・ファンク・バンドのソウライヴ(Soulive)のギタリストのエリック・クラズノーが2000年代初頭からライブでよく弾いていました。
磯貝一樹さんはソウライヴがお好きだと公言されていますが、もしかしたらエリック・クラズノーからこのフレーズのヒントを得たのかも?
いつか磯貝一樹さんとお話しできる機会があれば直接本人に聞いてみたい質問です。
ネオ・ソウル・ギターが流行るだいぶ前からエリック・クラズノーはこのフレーズを弾いていました。
トム・ミッシュの登場で再び流行り始めたオートワウも、一時期廃れていた2000年代初頭にクラズノーはオートワウを使っていました。
実はエリック・クラズノーって、今流行りのギタースタイルを20年近く前からやっていたんですよね。
これはソウライヴのライブ音源をいくつも聴いていないとなかなかわからないことかも知れませんね。
さて、こうして今回の関口シンゴさんのライブは終了しました。

ライブ後のサイン会
今回のツアーでも、会場内でのグッズ購入者特典としてサイン会がありました。
今回も僕はサインをもらいました。

写真上の『LO-FI HIP HOP, SOUL FROM ORIGAMI PRODUCTIONS -PRAY FOR AUSTRALIA-』は前回の2024年のサイン会で書いてもらったCDで、今回は『tender』の完全生産限定版CDにサインをもらいました。
前回『LO-FI HIP HOP, SOUL FROM ORIGAMI PRODUCTIONS -PRAY FOR AUSTRALIA-』にサインをお願いした際に、関口シンゴさんご自身もこのCDを持っていないようで驚かれていました。
ちなみに『tender』の完全生産限定版には、関口シンゴさんがソロ演奏したスティーヴィー・ワンダーの”Isn’t She Lovely”やノラ・ジョーンズの”Don’t Know Why”にアリシア・キーズの”If I Ain’t Got You”、そしてグローヴァー・ワシントン・ジュニアの”Just the Two of Us”等が収録されたボーナスCDが付属しています。
今回はサインをもらうために、関口シンゴさんオリジナルのピックセットを2つ購入しました。

このピックは、PICKBOYのピックでした。
僕もトモ藤田さんの影響でPICKBOYのピックをメインで使っていたのでちょうどよかったです。
確か関口シンゴさんはトモ藤田さんのオンライン・レッスンを受けていたんですよね。
でも確かにトモ藤田さんがおすすめするだけあって、PICKBOYのピックはめちゃくちゃ弾きやすいですからね!
僕も10年以上前から1.00mmのピックを使い続けています。
今回は関口シンゴさんのオリジナル・ピックを「保存用」と「使う用」に2つ購入したので、せっかくなので今後のメインのピックにしようと思います。
ちなみに前回のツアーではステッカーを購入しました。

前回のライブレポを書くことが出来ませんでしたが、今回の『tender tour 2025』のライブレポは以上となります。
何度観に行っても本当に素晴らしライブでした。
ぜひ来年の2026年にも継続してツアーをして欲しいと思います。
このブログ記事を読んでくださった方の中で、まだ関口シンゴさんのライブを観に行ったことがないという方も、ぜひその時は観に行けたら良いですね。
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