2024/06/30
ブルースブレイカー風味トランスペアレント系オーバードライブ エレハモの『Spruce Goose(スプルース・グース)』を使おう!
Electro-Harmonix(エレクトロ・ハーモニクス)のトランスペアレント系オーバードライブの新作『Spruce Goose(スプルース・グース)』をご紹介!
今回はElectro-Harmonix(エレクトロ・ハーモニクス、以降エレハモ)から昨年末にリリースされたばかりの新作エフェクター『Spruce Goose(スプルース・グース)』をご紹介します。
もちろんいつものように僕が持っている製品写真を掲載します。
エレハモのトランスペアレント系オーバードライブの新作『Spruce Goose(スプルース・グース)』
飛行艇ヒューズ H-4 ハーキュリーズを模したイラストがかっこいいイラスト!
今回新発売されたスプルース・グースは、アメリカのヒューズ・エアクラフトによって1947年に製造された飛行艇“Hughes H-4 Hercules”(ヒューズ H-4 ハーキュリーズ)こと別名“Spruce Goose”(スプルース・グース)を模したイラストが製品デザインに採用されています。
“spruce”には「こぎれい」や「おしゃれな」という意味があり、”goose”は「ガチョウ」のことです。
おしゃれなガチョウ⁉
ヒューズ・エアクラフト社はこの呼び名を嫌っていたようですが、僕はユーモアがあって好きです。
それでは本機の詳細を僕の手持ち製品の写真とあわせてご紹介します。
2023年のブラック・フライデーに購入したばかりのエフェクター
さて、今になってこのブログでご紹介することとなりましたが、僕は本製品を昨年のブラック・フライデーに購入しました。
そのためまだ購入してから年数が経っていないので外箱もきれいなままです。
箱を開けると本製品のイラストが印刷された日本語の説明書も封入されています。
製品を外箱と並べて写真を撮ってみました。
イラストのデザインもかっこよくっていい感じですね♪
箱に記載された“Your blues breakthrough.”(ブルースの突破口!)という文章通りにブルージーなサウンドを作ることが出来るオーバードライブです!
『Spruce Goose(スプルース・グース)』の各種コントロール・ノブ
それでは本製品スプルース・グースのコントロール・ノブについてご説明します。
まず左側上段のコントロール・ノブは、エフェクターの出力を調整するVOLノブです。
時計回りに回すとエフェクターの音量が増します。
その横にある右側上段のコントロール・ノブは、歪みの量を調整するGAINノブです。
時計回りに回すと歪みが増します。
そして左側下段のコントロール・ノブがBASSノブで、その横の右側下段のコントロール・ノブがTREBLEノブです。
それぞれ低音域と高音域を調整できます。
ちなみにBASSノブは12時の方向がニュートラルで、時計回りに回すと低音域のレスポンスが増加して、逆に回すと低音域のレスポンスがカットされます。
以上の4つのコントロール・ノブでサウンドの調整が出来るシンプルな作りです。
…と思いきや、コントロール・ノブの中央に設置されているLIFTスイッチが付いていて、これでオーバードライブ回路へ到達する前に入力された信号を引き上げることが出来ます。
下側のポジションはゲインの追加はなく、中央のポジションなら9dB、上側のポジションなら21dBのゲイン値を提供してくれます。
3段階のインプット・ゲインを選択できるので、自分の出したい歪みの値を調整することが出来ます。
僕自身はブースターで使う場合は下側で、オーバードライブとして使う場合は中央に設定して使っています。
もしハード・ロックやヘヴィ・メタル風の激しい歪みを使いたい方は上側で使うと過激なサウンドを作ることが出来ますよ。
豆知識:「トランスペアレント系」とは?
ちなみに本製品は「トランスペアレント系」と呼ばれるオーバードライブになります。
“transparent”(トランスペアレント)とは、「透明な」とか「透き通った」といった意味があります。
これは「透き通った歪み」を与えてくれるオーバードライブということで、ギター本来の原音を損なわずに適度に歪ませてくれるエフェクターということです。
それでは次は実際に僕が本製品を使う際の設定を写真付きで掲載したいと思います。
マーシャル・のコンボアンプの『MARSHALL 1962 Bluesbreaker(ブルースブレイカー)』を模した極上のサウンドが魅力のオーバードライブ
本製品は、マーシャル・のコンボアンプの『MARSHALL 1962 Bluesbreaker(ブルースブレイカー)』を模した極上のサウンドをコンパクトな筐体で再現したエフェクターです。
このアンプは、その昔エリック・クラプトンがジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ時代に求めたギター・サウンドを作り出すために制作されたアンプ…だとかなんだとか、真偽のほどはわからない伝説が残されていますが、後にマーシャルからコンパクト・エフェクター“Bluesbreaker”としても再現されています。
その”Bluesbreaker”のサウンドを目指したのがこのスプルース・グースになります。
実際に本機を使ってみた感想としては、歪みの量を抑えてトレブルを高めにした設定でストラトキャスターのフロント・ピックアップで弾くとスティーヴィー・レイ・ヴォーンのようなブルース・ロックのトーンが作り出せます。
また歪みの量を多めにして、同じくストラトのリア・ピックアップもしくはレインボー・トーン(フロント+リア)で弾いてみるとスコット・ヘンダーソンぽい過激な歪みもいけます。
実際に僕が本機をオーバードライブとして使う際は下の写真のような設定にしています。
LIFTスイッチは中央にして、ボリュームは11時辺り、ゲインは1~2時、ベースはニュートラルの12時、トレブルは強めの2~3時に設定しています。
実際にこの設定でセッションに参加した時にマルーン5のロックな曲”Harder To Breathe”を弾いたことがあるのですが、リア・ピックアップで使うとハードなロックに適したサウンドを出すことが出来ます。
更に激しく歪ませたい時にはLIFTスイッチを上側にするとかっこいいサウンドが出せます。
また僕はギターのサウンド面ではES-335の温かみのあるトーンが一番好きなのですが、その335で本機を使う際に最も適した設定もこちらに写真で掲載しておきます。
実はこの設定に関してはエレハモの公式YouTubeチャンネルに掲載されていた本機のCM動画で知りました。
設定としては、LIFTスイッチは中央にして、ブースターとして使用するのでボリュームは大きめの3時、代わりにゲインは抑えた9時、ベースは低めの9時、トレブルは高めの3時という極端な設定です。
しかしこれがハムバッカー系のクリーントーンに合うんです♪
特に上記のCM動画のように335等のセミアコのフロント・ピックアップで使用するとジャジーなトーンになります。
このようにロックやブルース以外にもジャズやフュージョンでも使うことが出来る汎用性の高いエフェクターです。
以上、【ブルースブレイカー風味トランスペアレント系オーバードライブ エレハモの『Spruce Goose(スプルース・グース)』を使おう!】でした。
ブルースはもちろん、ハード・ロックやジャズにも使える便利なオーバードライブのご紹介でした。
ちなみに実際に僕がジャム・セッションに参加した際に本機も組み込んだエフェクター・ボードを作りました。
その時の写真を撮っていたのですが、先日エレハモの公式Instagram及びThreadsにX(旧Tweittr)でこちらの写真を使ってもらえました!
これは嬉しい出来事でした♪
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