2024/07/11
モノラルでもステレオでも使えるエレハモのトレモロ・エフェクター『Nano Pulsar』を使おう!
モノラルでもステレオでも使えるElectro-Harmonix(エレクトロ・ハーモニクス)のトレモロ・エフェクター『Nano Pulsar(ナノ・パルサー)』をご紹介!
今回はElectro-Harmonix(エレクトロ・ハーモニクス、以降エレハモ)から2021年にリリースされていたトレモロ・エフェクター『Nano Pulsar(ナノ・パルサー)』をご紹介します。
今回も僕が所有している製品写真を掲載しながらご紹介します。
モジュレーション・シェイプも変更できる多機能なエフェクター『Nano Pulsar(ナノ・パルサー)』
モノラルでもステレオでも使えるトレモロ・エフェクター
今回ご紹介するナノ・パルサーは、モノラルでの接続以外にもモジュレーション・シェイプをコントロールしながら2つのギターアンプに出力をパニングできるパンナー・ペダルとしても使用できます。
通常使用の際は、MONO/ Lのアウトプットジャックにギターのシールドを差し込み、ギターアンプ側に繋ぐだけですぐに使用できます。
この接続だとモノラル状態なのですが、何か特別な理由がない限りは、このモノラル接続での使用で十分だと思います。
僕自身はこのモノラル接続で使っています。
ステレオで使用する場合は、OUTPUT Rジャックを別のもう1つのギターアンプに繋いで下さい。
トレモロ・エフェクターとは?
ちなみにトレモロとは、音量の上下でギターのサウンドに変化を加えるモジュレーション系のエフェクターです。
ロックやR&Bに過激なシューゲイザーのノイズ音楽等…様々なジャンルで使われているエフェクターです。
実はエフェクターの種類としては、このトレモロが最も古いエフェクターということになります。
フェンダー等のギターアンプに内蔵されていたのがその始まりです。
そのトレモロ効果をコンパクトな筐体に収めたのが、今回ご紹介するナノ・パルサーのようなコンパクト・エフェクターの製品です。
どんな音楽に使われているのか知りたいという方は、レディオヘッドの『The Bends』をおすすめします。
このアルバムで聴けるギターが「ホワン~ホワン~ホワン」と反響するようなサウンドがトレモロ・エフェクターです。
外箱から一貫したエレハモらしいシンプルなデザイン
まずは本製品を購入したばかりの状態の外箱の写真をご覧ください。
“VARIABLE SHAPE STEREO TREMOLO”と印字されていますね。
“variable(ヴァリアブル)“とは、「可変」の意味です。
「トレモロのモジュレーション・シェイプが可変可能なステレオ式トレモロ」みたいな感じでしょうか!?
箱を開けると本製品のイラストが印刷された日本語の説明書が封入されています。
製品を外箱と並べて写真を撮ってみました。
外箱から一貫したエレハモらしいシンプルなデザインがかっこいいですね!
それでは次に本製品の各種コントロール・ノブについてご紹介します。
『Nano Pulsar(ナノ・パルサー)』の各種コントロール・ノブ
それではナノ・パルサーのコントロール・ノブについてご説明します。
まず左側上段のコントロール・ノブは、エフェクターの出力を調整するVOLノブです。
通常は、エフェクターのON時とOFF時の音量が同じになるように設定すると良いでしょう。
もしシューゲイザーやオルタナ・ロック的な過激なノイズを作り出す音楽ジャンルを演奏している方であれば、ここは思い切ってこのVOLノブを時計回りに回して音量を大きめに設定しても良いでしょう。
次はその下にある左側下段のノブは、SHAPEノブです。
このノブは、テレモロのモジュレーション・シェイプを調整できます。
このモジュレーション・シェイプについてなのですが、4つのコントロール・ノブの真ん中にあるSHAPEスイッチで2種類から選ぶことが出来ます。
このスイッチを上側にすると、三角波をベースにしたモジュレーション・シェイプになります。
滑らかなボリューム変調が可能です。
この状態でSHAPEノブを最小値から中央値まで時計回りに回すと、ノコギリ波から三角波へと変化します。
更に、中央値から最大値へと時計回りに回すと、三角波からノコギリ波へと変化します。
SHAPEスイッチを下側にすると、矩形波をベースにしたモジュレーション・シェイプになります。
ON / OFFのメリハリのあるボリューム変調が実現できます。
この状態でSHAPEノブを最小値から最大値まで時計回りに回すと、モジュレーション・シェイプのパルス幅が狭いものから広いものへと変化します。
ノブを12時方向のセンター・ポジションにすると、トレモロの大音量と小音量が同程度の矩形波変調になります。
それでは次は右側のコントロール・ノブについてです
右側上段はDEPTHノブで、入力された信号に適用するトレモロの深さを調整できます。
ノブを時計回りに回すとトレモロが深くなっていきます。
右側下段のRATEノブは、トレモロやパン効果のスピードを調整します。
ノブを時計回りに回すとモジュレーションが増加します。
例えばR.E.M.のアルバム『Monster』で聴くことが出来る深めのトレモロを作りたい時は、このDEPTHノブとRATEノブを1時以降に設定すると雰囲気が出ます。
逆にモータウンや50年代の古いロックンロール曲の様なオールド・スタイルを作りたい場合は、10時~11時辺りにすると良いでしょう。
このように本機は、モノラルでの使用やステレオでの使用だけでなく、モジュレーション・シェイプも可変できる多機能なトレモロ・エフェクターです。
ちなみに本機は9Vの電池で使用可能です。
それでは最後に実際に僕が本機を使う際のセッティングを写真でご紹介します。
僕はあまり過激な音楽を演奏することはなく、ネオ・ソウル・ギターやジャズファンクのような主にクリーントーンでギターを弾いています。
実際に僕が本機を一般的なトレモロ・エフェクターとして使う際は下の写真のような設定にしています。
上記のようにSHAPEスイッチは上側の三角波モードで、コントロール・ノブはほぼ全て11時~12時の辺りに設定しています。
もちろんモノラルで使うので、出力用のシールドはMONO/ Lにのみ差し込んで使います。
本機の使い方としては…僕はセッション等で”Feel Like Makin’ Love”を弾くことがよくあります。
そういったバラード曲のバッキングでアルペジオを演奏する時にこのトレモロをONにしています。
イメージとしてはモータウン等のオールド・スタイルのR&Bのトレモロ・サウンドです。
いわゆるフェンダー・アンプに付いているヴィブラートのコントロール・ノブを使った際のサウンドを目指しています。
フェンダー・アンプのヴィブラートのノブは、実際にはヴィブラートの効果ではなく、トレモロの効果なんです。
ヴィブラートは音程の上下でギターのサウンドを変化させるんですが、このトレモロは音量の上下でギターのサウンドに変化を加えています。
そのフェンダー・アンプに内蔵されているトレモロを意識して使っています。
このエフェクターがあれば、トレモロが内蔵されていない他のギターアンプを使う時でもトレモロを使うことが出来ますからね。
色んな機能が搭載されたエフェクターですが、シンプルなトレモロとして使うことも出来るおすすめのエフェクターです。
以上、【モノラルでもステレオでも使えるエレハモのトレモロ・エフェクター『Nano Pulsar』を使おう!】でした。
モノラルでの使用でも十分に臨場感溢れるトレモロ・サウンドを作り出すことができますよ♪
ロックな曲だけでなくバラード曲でしっとりとした雰囲気を出したい時などに使うと効果的です。
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