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カテゴリー:Music

2019/08/30

ヴァーノン・バーチの キレッキレのギター・カッティングが かっこいいディスコ・ファンクの傑作『Get Up』

ディスコ系ファンクの名作を多く残したギタリスト/シンガーのヴァーノン・バーチの5作目『Get Up』をご紹介します。

ディスコ・ファンクの多くの代表曲を収録した70年代の終わりを告げるアルバム

前回ご紹介していたジェイムス・メイソンと少し似た軽快なギター・カッティングが印象的なアルバムをご紹介したいと思います。

 

ジェイムス・メイソンのギターカッティングを楽しむアルバム『Rhythm Of Life』を聴こう♪

それはディスコ系ファンクの名作を多く残したギタリスト/シンガーのヴァーノン・バーチが1979年に制作した5作目『Get Up』になります。

 

ヴァーノン・バーチは早熟なギタリストで、13歳の時には既にプロ・デビューをしています。

 

15歳になるまでフィラデルフィア・ソウルのヴォーカル・グループのデルフォニックスのバック・バンドでギタリストとして演奏していました。

 

その後、ソウル/ファンク・バンドのバーケイズでもプレイしていました。

 

バーケイズ自体もソウル系のインスト・バンドから歌ものファンク・バンド、そしてディスコ・ファンク・バンドへと変化していったのですが、今回ご紹介するヴァーノン・バーチの5作目も70年代後半のディスコ全盛期に制作されたアルバムになります。

 

そのため本作には、”Never Can Find a Way (Hot Love)”や”Get Up”に “Once Again in My Life”等の代表曲が収録されています。

 

それでは70年代の最後の年にリリースされたヴァーノン・バーチの5thアルバム『Get Up』をご紹介したいと思います。

 

 

Vernon Burch – 『Get Up』

01.Never Can Find the Way (Hot Love)
02.Sammy-Joanne (One Half Woman One Half Man)
03.For You
04.Dr. Do It Good
05.Get Up
06.Try a Little Tenderness
07.Arrogant Lady
08.Once Again in My Life

 

Personnel:
Vernon D. Burch – Vocal, Guitar
The Waters – Backing Vocals
Michael Thompson – Keyboards
David N. Shields – Bass
James E. Gadson – Drums

 

アルバムの内容

軽快なギター・カッティングに乗せて、派手なホーンの音で始まる1曲目”Never Can Find the Way (Hot Love)”は、いかにもこの時代のディスコ・ファンクといった感じの楽曲です。

 

この曲のアレンジは、アース・ウィンド&ファイアーやチャイ・ライツ等での仕事で知られるシカゴソウルの重鎮トム・トムことトーマス・ワシントンによるものです。

 

そのためか、どことなく同時期にリリースされたアース・ウィンド&ファイアーの『I Am』に収録されていた代表曲のひとつ”Boogie Wonderland”と似た感触です。

 

ヴァーノンのバックには、L.A.出身のファミリー・コーラス・グループのザ・ウォーターズがバック・ボーカルで参加しています。

 

2曲目”Sammy-Joanne (One Half Woman One Half Man)”は、まるでファンク・バンドのスレイヴやサンを彷彿させる重めのベースの音に軽やかなギター・カッティングが乗っかるディスコ・ファンク曲です。

 

所々で『うる星やつら』のラムちゃんが飛ぶ時になる効果音のようなキーボードのサウンドが時代を感じさせます。

 

この曲にはちょっとしたギター・ソロもあるのでギター好きの方は必聴です。

 

3曲目” For You”は、ラムゼイ・ルイスやマリーナ・ショウにドロシー・アシュビー等との仕事で知られるベーシスト兼コンポーザーのリチャード・エヴァンスがアレンジで参加しています。

 

どことなくマリーナ・ショウが歌っていそうなR&B調の楽曲です。

 

ギター・カッティングのイントロのの周りでキーボードがウネって始まる4曲目”Dr. Do It Good”は、ストリングスのアレンジにトニー・コールマン、ホーンのアレンジにフレッド・ウェズリーが参加しています。

 

5曲目のタイトル・トラックの”Get Up”は、ヴァーノンを代表する楽曲です。

 

本曲のアレンジに、ヴァーノンを始めトニー・コールマンや本作でドラムを担当するジェームス・ギャドソンが加わっています。

 

6曲目は、まさかのオーティス・レディングの名バラード曲”Try A Little Tenderness”のカヴァーです。

 

そもそもスティーヴィー・ワンダーの熱狂的ファンだったヴァーノンなので、やはりその芯にはこういったR&B/ソウルの楽曲がしみ込んでいるのでしょう。

 

ただしっとりとしたソウル系のアレンジではなく、軽快なディスコ・サウンドにアレンジされています。

 

この曲でもフレッド・ウェズリーがホーン隊のアレンジを担当しているようです。

 

7曲目”Arrogant Lady”は再びトム・トムのアレンジによる楽曲です。

 

“arrogant(傲慢な)“という単語を見ると、どうしてもキン肉マンに登場するシルバーマンの必殺技『アロガント・スパーク』を思い出してしまうのですが……。(笑)

 

「傲慢な女」という曲名に合わせてか(?)この曲ではザ・ウォーターズの女性ボーカル陣がバック・ボーカルで参加しています。

 

最後の8曲目”Once Again In My Life”は再びリチャード・エヴァンスのアレンジによるAOR風の落ち着いたバラード曲です。

 

まるで休暇旅行でどこか常夏の島へ行き、夕方の海辺を眺めながらゆったりと聴きたくなるような大人の雰囲気の楽曲です。

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #3 #4 #5

 

 

以上、【ヴァーノン・バーチのキレッキレのギター・カッティングを5作目『Get Up』で聴こう♪】でした。

 

基本は歌モノ中心のアルバムになります。

 

ギター・ソロは2曲目の”Sammy-Joanne (One Half Woman One Half Man)”のみになりますが、しかしジェイムス・メイソンと同じようにヴァーノン・バーチのギターはキレッキレのカッティングを聴くのが一番だと思います。

 

ディスコ・ファンクがお好きな人はもちろん、アース・ウィンド&ファイアーのアル・マッケイやシックのナイル・ロジャース系のようなキレの良いファンク・ギターがお好きな人にもおすすめのアルバムです。

 

 

 

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