カテゴリー:Music

2019/08/31

ザ・ニュー・マスターサウンズの9枚目のスタジオ盤『Therapy』を聴こう♪

ザ・ニュー・マスターサウンズの作品を1枚ずつご紹介するシリーズ

2014年の9枚目のスタジオ盤『Therapy』をご紹介します。

ザ・ニュー・マスターサウンズ(以下:ニューマスター)のアルバムを1枚ずつ順にご紹介しているブログ記事シリーズです。

 

前回は8枚目のスタジオ作品『Out On The Faultline』をご紹介していました。

 

ザ・ニュー・マスターサウンズの8枚目のスタジオ盤『Out On The Faultline』を聴こう♪

あれから半年ぶりとなりましたが、引き続きニューマスターのアルバムをご紹介したいと思います。

 

ちなみについこないだニューマスターのリーダーでありギタリストであるエディ・ロバーツが、ニューマスター結成前に在籍していたソウル・ジャズ・バンドのザ・スリー・デューセズもご紹介していましたので、そちらも併せてどうぞ。

 

60年代風ソウル・ジャズが現代に甦る⁉ニュー・マスターサウンズのエディ・ロバーツが在籍していたオルガントリオ『The Three Deuces』を聴こう♪

それでは9作目となった2014年の傑作アルバム『Therapy』をご紹介したいと思います。

 

ブルーノ・マーズのヒット曲”Treasure”のカヴァーを含んだジャズ・ファンク・ファン必聴の作品です♪

 

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The New Mastersounds – 『Therapy』

01.Old Man Noises
02.Morning Fly
03.I Want You to Stay (Featuring Kim Dawson)
04.Monday Meters
05.When It Rains…
06.Whistle Song
07.Soul Sista (Featuring Kim Dawson)
08.Stop This Game
09.Slow Down (Featuring Ryan Zoidis)
10.WWIII (And How to Avoid It)
11.Detox
12.Treasure

 

Personnel:
Eddie Roberts – Guitar & Vocals
Simon Allen – Drums & Vocals
Pete Shand – Bass & Vocals
Joe Tatton – Organ & Fender Rhodes Piano & Vocals

 

Special Guest:
Kim Dawson – Vocal on Track 03 & 07
Ryan Zoidis – Saxophone on Track 09

 

Released : 2014.

 

 

アルバムの内容

2013年の秋にコロラド州リトルトンにて録音された本作『Therapy』のアルバム・タイトルには、ニューマスターのメンバーにとって音楽制作こそがセラピーであり、また自分達の作り出した音楽が聴き手に取ってのセラピーであって欲しいとの願いが込められているようです。

 

そんな思いが込められた本作に収録されている楽曲は、どれもがニューマスターらしさを感じさせてくれつつも新機軸となる要素なども含み(フュージョン・ソウル系の颯爽として楽曲やディスコ・リバイバルの流行りに合わせたような楽曲)進化するザ・ニューマスター・サウンズというバンドを表しているようでもあります。

 

これまでのニューマスターのスタジオ作品に共通するパターンのように、本作もライヴ映えしそうな勢いのある1曲目”Old Man Noises”から始まります。

 

銀河系最強ファンク・バンドによる相変わらずの高速キラー・チューンです!

 

こういった曲を聴くと「やっぱニューマスターはこれだね!」と安心できます。(笑)

 

楽曲はサイモンの「タタタタッ♪タタタタッ♪」と叩き出すドラムのイントロから勢いよくオルガンのテーマメロディーが始まります。

 

エディのギターはワウペダルを踏み込み、「ギュワワワ~ン♪」と波紋が波打つかのようなギター・サウンドを醸し出しています。

 

ジョーの華麗なるオルガン・ソロの後には、エディのワウギターによるちょっとしたフレーズも挟まれています。

 

たった2分53秒のインスト曲ですが、これこそが僕らニューマスター・ファンが求めている高速ファンクだと思います♪

 

当時はライヴでもしょっちゅう演奏されていた目玉曲だったのですが……しかし2017年になった頃からあまり演奏されなくなったもったいない曲です。

 

6作目のアルバム『Ten Years On』の1曲目に収録されていた同じような高速キラー・チューンの”San Frantico”は、今でもライヴの後半に演奏されたりするのですが……”Old Man Noises”がライヴのセットリストに入っていたのは残念ながらこの時期だけでした。

 

ニューマスターらしい曲調でとてもかっこいい曲なだけに、すごくもったいないと思います……。

 

次の2曲目”Morning Fly”もこれまでのニューマスターのスタジオ作品のパターンと似た、中盤にアドリブ・パートが存在するジャム・バンド風の楽曲です。

 

これまでの傾向としては、7作目『Breaks From The Border』の”Run The Gauntlet”や8作目『Out On The Faultline』の”Way Out West”に似た感じのミドル・テンポの楽曲です。

 

しかしこの曲も当時のライヴでしか演奏されていなくって、すぐにセットリストから消えてしまいました……。

 

“Way Out West”の方は、2017年の来日公演の1曲目でもやってくれていたのですが、この”Morning Fly”の方はすぐにやらなくなりましたね。

 

この辺の似たような楽曲のチョイスは、その時々のバンドメンバーの好みでセットリストが選ばれているのでしょう。

 

3曲目”I Want You To Stay”は、2013年のニューマスターの全米ツアー中に知り合ったという女性ボーカリストのキム・ドーソンがゲスト参加した歌モノ曲です。

 

スムースなフュージョン・ソウル系の楽曲です。

 

少しディスコ的なダンサンブルなリズムがキャッチーなシングル向けの曲です。

 

ちなみにデジタル販売で『I Want You to Stay (Remixes)』というシングルも発売されています。

 

 

このシングル盤には、オリジナルの音源以外に4バージョンの別ミックスも収録されています。

 

どれもクラブ受けの良さそうなEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)的なダンサンブルなミックスが施されています。

 

ニューマスターにおけるこういった女性ボーカルの楽曲では、2作目のアルバム『Be Yourself』の2曲目に収録されていた”Your Love is Mine”が思い浮かびますね。

 

“Your Love is Mine”には、大ヒットする前のコリーヌ・ベイリー・レイが参加していました。

 

その時の演奏と同じように今回の”I Want You To Stay”でも、デイヴィッド・T・ウォーカー風のハープ奏法をエディが弾いています。

 

シングルのミックス音源では、そういったハープ奏法の「ピロリン♪ポロリン♪」というギターの音が素材として使いやすいためか強調されて使われていますね。

 

次の4曲目”Monday Meters”は、曲名通りにニューマスターのメンバーが敬愛してやまないミーターズへのオマージュ作品です。

 

そもそもがミーターズ風のバンドを演奏するということで始まったバンドですからね。

 

いつもの如く上手い具合にミーターズ風の楽曲が出来上がっています。

 

過去の例でいうと、1作目の『KEB DARGE PRESENTS』に収録されていた”Funky Miracle”風の”Miracles”や4作目の『102%』に収録されていた”Tippi-Toes”風の”Witness”なんかが思い浮かびます。

 

今回の”Monday Meters”はどことなくミーターズの3作目『Struttin’』に収録されていた”Go For Yourself”を彷彿させます。

 

ちなみにニューマスターの公式YouTubeチャンネルにスタジオ・セッションの様子がアップされていたりします。

 

ちょうどエディが右足を骨折していた時期ですね。(笑)

 

僕の持っているLP盤『Hamburg Session』の内ジャケにも足を骨折していたエディの写真が使われていました。

 

次の5曲目”When It Rains…”は、前作『Out On The Faultline』収録の”Summercamp”を思いも起こさせるような、当時のニューマスターとしては新機軸だったディスコ・ビートを取り入れた楽曲です。

 

当時からライヴではほとんど演奏されていない楽曲です。

 

6曲目”Whistle Song”は、おかしなMVも制作されたメンバー全員が口笛でテーマを吹くポップな楽曲です。

 

今でもライヴで演奏されたりする楽曲なのですが、ライヴでは演奏前に全員で口笛をして「口笛のチューニングするからもうちょっと待ってて。」とオーディエンスにジョークを言ったりもしています。(笑)

 

またいつだったか(確か2015年辺り⁉)アメリカでのライヴでこの曲を演奏する前に、サイモンが「この”Whistle Song”という曲はMVも制作したんだ。そのMVが日本で大人気だったみたいでこの曲は日本でも流行っているんだよ!」と嬉しそうにMCしているのが収録されていました。

 

はて?日本で流行りましたっけ?(笑)

 

おそらく僕のようによっぽどの熱狂的ニューマスター・ファンでもない限り、”Whistle Song”にMVがあることなんか知らないと思います。

 

おっと……サイモンの明るいキャラが好きなのでこれ以上は愚痴言わないようにします。(笑)

 

7曲目”Soul Sista”は、再びキム・ドーソンが歌うリン・コリンズ風のJBファンクな楽曲です。

 

ミーターズ風だけでなくこういったジェームス・ブラウン系の楽曲もニューマスターが得意とするジャンルですね。

 

8曲目”Stop This Game”と9曲目”Slow Down”は、『Breaks From The Border』から始まったニューマスターのメンバーが歌う楽曲です。

 

9曲目の”Slow Down”の方にはメイシオ・パーカーを意識して、ジャム・バンドのレタスに在籍しているサックス奏者のライアン・ゾウディスがゲストで参加しています。

 

この曲も『MoBoogie』のYouTubeチャンネルがスタジオ・セッションの様子をアップしています。

 

35秒辺りで松葉杖をつきながらもファンキーに踊ろうとするエディの姿が何ともおかしいですね。(笑)

 

10曲目”WWIII (And How To Avoid It)”は、曲名通りに第三次世界大戦(World War III)を意識した楽曲です。

 

当時のアメリカはシリアともめていた時期なので、こういったシビアな楽曲が制作されたようです。

 

ちょうどグラント・グリーンの1969年の名作『Carryin’ On』に収録されていた”’Cease The Bombing(爆撃をやめろ)“を彷彿させます。

 

キーボード奏者のニール・クリーキーが書いたこの楽曲は、当時のベトナム戦争への批判を基に書かれています。

 

ちなみに”WWIII (And How To Avoid It)”は、ニューマスターの公式YouTubeチャンネルでスタジオ・セッションの様子を見ることが出来ます。

 

映像の途中で撮影しているカメラを持って自画撮りしている男の子は、確かサイモンの息子さんのハービー君だと思います。

 

この曲も当時はライヴでも頻繁に演奏されていました。

 

11曲目” Detox”は、聴き手の邪念が消されそうで何となくデトックス効果がありそうな(?)ゆったりとした楽曲です。

 

そして本作の最大の目玉とでも言うべき12曲目”Treasure”が始まります!

 

もちろんこの曲は、当時のブルーノ・マーズの大ヒット曲のカヴァーです。

 

そもそもがプリンスの”I Wanna Be Your Lover”を意識して制作されたポップ・チューンなのですが、新時代の名曲であることには変わりありません。

 

ニューマスターがこの楽曲をカヴァーするきっかけとなったのは、公式のFacebookページで「何かカヴァーして欲しい楽曲はある?」とファンに問いかけたところ、この楽曲が挙がったらしいです。

 

ライヴでは本作発売前の2013年から”Treasure”を演奏していました。

 

その時のライヴではインストではなく、ゲストボーカルにペース・カポネのアーロン・ロバート・ウィンターズが参加して歌っていました。

 

その後、スタジオ録音の際にインストにしてアレンジを練り直したようで、本作収録バージョンでは完全なインスト・カヴァーに仕上げられています。

 

ちなみにこの曲も、先の”WWIII (And How To Avoid It)”と同じようにニューマスターの公式YouTubeチャンネルでスタジオ・セッションの様子を見ることが出来ます。

 

エディが全ての力を振り絞るかのようにギター・ソロを弾きまくっています!

 

ライブでもこの曲をやる際には、常套句的なお決まりのフレーズはありつつもアドリブで思う存分ギター・ソロを弾いてくれているので聴く方もついついエキサイティングしちゃいます。

 

実は僕は本作収録のニューマスターのこの”Treasure”が好きすぎて、2016年に通っていたギター教室の発表会で課題曲としてギターでカヴァーしました。

 

自分で演奏してみても、とても面白くって本当に良い曲だな~と感じました。

 

ブルーノ・マーズの才能だけでなく、そもそもはプリンスという偉大なる作曲家がいたからこそ出来た名曲だと思います。

 

プリンスやブルーノ・マーズのファンの人達にも、ニューマスターのインスト・バージョンもぜひ聴いてもらいたいな~と思います。

 

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Ryo
ギター弾きの僕にとっては、エディがソロを弾きまくっているので最高です♪

 

もちろんニューマスターのバージョンの”Treasure”も、人気のカヴァー・バージョンなので今でもたまにライヴで演奏されていたりするようです。

 

ファンが選んだとはいえ、ニューマスターにぴったりの曲ですね♪

 

 

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #3 #4 #6 #10 #12

 

 

 

以上、【ザ・ニュー・マスターサウンズの9枚目のスタジオ盤『Therapy』を聴こう♪】でした。

 

半年ぶりとなったニューマスターのアルバムご紹介シリーズでした。

 

ニューマスターの熱狂的ファンの僕は、本作『Therapy』がリリースされた2014年当時も熱狂していたのですが……(笑)

 

しかし本作がリリースされた際は、以前のような話題にはなっていなかった気がします⁉

 

せっかくブルーノ・マーズのヒット曲”Treasure”のカヴァーを収録していたのにも関わらず、あまり盛り上がっていなかったような⁉

 

ディープ・ファンクの人気が落ちていた頃だったと思います。

 

今は少し持ち直した(かな?)のか昨年の新譜『Renewable Energy』の方が盛り上がっていた気がしなくもないです。

 

どちらにしても僕の中では本作『Therapy』も、とても好きなニューマスターの作品なので他の作品同様に強くおすすめしたいと思います。

 

それでは今後もニューマスターの作品をご紹介するシリーズは続きますので、ぜひこのブログを読みに来てください。

 

 

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ザ・ニュー・マスターサウンズのアルバムをご紹介したブログ記事シリーズのまとめ
後期グラント・グリーンのジャズファンク道はここから始まった!『Carryin’ On』のご紹介です♪
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