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カテゴリー:Music

2024/10/04

ジャズ初心者必見!絶対に知っておきたいヴィブラフォン奏者5選【ジャズ好き必見!】

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【ジャズ初心者必見!】王道ジャズからジャズファンクにジャジー・ヒップホップまでおすすめのヴィブラフォン奏者5選!

今回はジャズというジャンル内では多少地味な存在ながらも多くの名手や名盤を残している楽器『ヴィブラフォン』を演奏するジャズマンを5名選んでご紹介します。

 

花形楽器のサックスやトランペットと比べるとヴィブラフォンの存在は薄く、同じ「コード楽器」としてもピアノやギターと比べると楽器の持ち運びや保存状態維持の不便さから起用されることも少ない楽器です。

 

もしかしたらジャズ好きの方でもそういった作品に出合わずに来た場合「ヴィブラフォンって何?」といった方がいてもおかしくはありません。

 

そこで簡単にではありますがに『ヴィブラフォン』ついてどういった楽器なのか?書いてみます。

 

ヴィブラフォンとは?

ヴィブラフォンは、金属製のバーを叩いて音を出す打楽器の一種で、クールなジャズには欠かせない楽器の一つです。

 

ヴィブラフォン奏者は、その独特の響きとリズム感で楽曲に豊かな表現を加えます。

 

順番に並べて置かれた鍵盤をばち(マレット)で叩いて音を出す楽器です。

 

特に、鍵盤を叩くと同時にペダルで音を持続させることができるため、まるでピアノのような和音の演奏が可能です。

 

また、モーターで動かすファンを使って音にヴィブラート(音の揺れ)を加えることができるのが特徴です。

 

これにより、ヴィブラフォンは他の打楽器にはない柔らかで心地よい響きを生み出します。

 

ヴィブラフォンは1930年代にジャズの世界に登場し、瞬く間に多くのジャズミュージシャンたちの間で愛されるようになりました。

 

特に、ビバップやクールジャズといったジャンルで多く使用され、今でもジャズファンクやジャジー・ヒップホップ等、幅広いスタイルのジャズで活躍しています。

 

その透明感のある音色は、他の楽器と美しく調和し、聴き手に心地よい音の流れを提供します。

 

また、ヴィブラフォン奏者のプレイスタイルは非常に視覚的で、見ているだけでも楽しめるものです。

 

ジャズに興味がある方は、ぜひ一度ヴィブラフォンの音色に耳を傾けてみてください。

 

その独特の響きが、きっとジャズの新たな魅力を教えてくれるはずです。

 

実はジャズギターとの相性も良く、ウェス・モンゴメリーがミルト・ジャクソンと双頭リーダー作を残していたり、グラント・グリーンもボビー・ハッチャーソンを自身のリーダー作で起用していました。

 

それではここからは僕がおすすめしたいヴィブラフォン奏者5名をご紹介します。

 

今回ご紹介するヴィブラフォン奏者5名

今回ご紹介するヴィブラフォン奏者は下記の5名になります。

 

 

この5名は活躍した時代が少し被る者もありますが、ジャズ黎明期に発展したビバップ時代のジャズマンから現代のジャジー・ヒップホップやフューチャー・ジャズ期のジャズマンまで年代やスタイルを幅広く選んだつもりです。

 

この5名のリーダー作の中から、僕がおすすめたいと思うアルバムを各1作品ずつ選んでご紹介します。

 

それでは①~⑤の順番でご紹介します。

 

ミルト・ジャクソン(Milt Jackson)

米国ミシガン州デトロイト出身で1923年生まれのミルト・ジャクソンは、20世紀を代表するヴィブラフォン奏者の一人で、ジャズの歴史に大きな足跡を残しました。

 

ミルト・ジャクソンのプレイスタイルは、情感豊かでスウィング感にあふれており、ヴィブラフォンをジャズの主要楽器の一つに押し上げた功績は非常に大きいです。

 

特に、モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)のメンバーとしての活動が有名で、グループの音楽性に大きな影響を与えました。

 

ミルト・ジャクソンの特徴は、ヴィブラフォンをまるで人間の声のように歌わせる技術です。

 

また深みのあるブルース感があり、シンプルながらも力強いメロディを生み出します。

 

即興演奏においても、その豊かな表現力と繊細なリズム感が聴く者を魅了します。

 

ミルト・ジャクソンの音楽を通じて、ヴィブラフォンがジャズにおいてどれほど重要な楽器であるかを再認識できるでしょう。

 

ミルト・ジャクソンのニックネームは「バグズ」といいます。

 

かのマイルス・デイヴィスも取り上げたジャズ・ブルースの名曲”Bag’s Groove”の作曲者でもあります。

 

Milt Jackson – 『Milt Jackson Quartet』

本作『Milt Jackson Quartet』は、1955年5月20日に録音されたミルト・ジャクソンのリーダー作で、ピアノに初代ジャズ・メッセンジャーズのホレス・シルヴァーを迎えて録音されたアルバムです。

 

バックを支えるリズム隊は、モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)のメンバーでベース奏者のパーシー・ヒースとドラム奏者のコニー・ケイが務めています。

 

ジャズ・スタンダード曲となった”My Funny Valentine”や”I Should Care”を始め、ミュージカル映画『Rich, Young and Pretty』の挿入歌でニコラス・ブロズスキー作の”Wonder Why”や、映画『Romance In The Rough』挿入歌のホーギー・カーマイケル作の”The Nearness of You”を含むアルバムです。

 

全6曲と今の時代で考えると少なめの収録数ですが、ミルト・ジャクソンのブルージーな名演が光るアルバムです。

 

特にバラード曲”My Funny Valentine”や”The Nearness of You”といった曲での歌心あるマレット捌きは絶妙です。

 

今回ご紹介する5作品の中では、「ジャズ」というジャンル名を聞いて一般的に最もイメージするであろうスタイルで演奏されているアルバムです。

 

ヴィブラフォンという楽器がジャズというジャンルの中でどういった使われ方をしているのかが最もよくわかる作品です。

 

ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)

米国カリフォルニア州出身で1941年生まれのボビー・ハッチャーソンは、革新的なヴィブラフォン奏者としてジャズ界に多大な影響を与えました。

 

1960年代から活動を始め、特にブリーダー作ではルーノート・レーベルでの活躍が有名です。

 

ボビー・ハッチャーソンの演奏スタイルは、従来のヴィブラフォン奏者とは一線を画し、モードジャズやフリージャズの要素を取り入れることで、より現代的かつ実験的な音楽を展開しました。

 

リーダーとしても数多くのアルバムを発表しており、その豊かな表現力とハーモニー感覚は、他のヴィブラフォン奏者に大きな影響を与えました。

 

ボビー・ハッチャーソンの演奏スタイルはジャズ初心者にもおすすめで、その独特の響きが新たなジャズの魅力を教えてくれます。

 

Bobby Hutcherson – 『Happenings』

ボビー・ハッチャーソンの一番のおすすめアルバムは、1966年にリリースされた4作目のリーダー作『Happenings』です。

 

ジャズの名門ブルーノート・レコードからリリースされており、当時の新主流派(New Mainstream)と呼ばれるモーダルで革新的なジャズを演奏をする若手ジャズマンの作品の1つに数えられます。

 

同じく新主流派の1人と呼ばれた名ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコックも本作に参加しており、名曲”Maiden Voyage(処女航海)“を提供しています。

 

ベースにはグラント・グリーンの『Idle Moments』でも一緒だったボブ・クランショウ、そしてドラムにはジョー・チェンバースが参加しています。

 

“Maiden Voyage”以外はボビー・ハッチャーソンのオリジナル曲で、特にリリカルな1曲目”Aquarian Moon”の出来が素晴らしいです。

 

ボビー・ハッチャーソンの細かいマレット捌きだけでなくハービー・ハンコックのモーダルなピアノソロも必聴です!

 

またジョン・コルトレーンの”Impressions”にそっくりな”Head Start”も素晴らしく、単なる物真似曲ではないモード・ジャズの名曲に仕上がっています。

 

ちなみにボビー・ハッチャーソンを自身のリーダー作『Idle Moments』に起用したグラント・グリーンも似た曲調の”Two for One”というモード・ジャズを制作していました。

 

そもそもコルトレーンの”Impressions”は、マイルス・デイヴィスの”So What”から影響を受けた曲なので、”Head Start”も含めたこれらの曲の大元はマイルスのアイデアなのですよね。

 

そう考えるとやはりモード・ジャズというスタイルを明確に打ち出した張本人であるマイルス・デイヴィスは、文句なしに偉大なるジャズの帝王ですね。

 

ついついマイルス・デイヴィスのお話になってしまいそうでしたが、本作はモード・ジャズにおいてヴィブラフォンという楽器がどのように作用しているのかがよくわかる名作です。

 

個人的には今回ご紹介する5作品の中で最も好きなアルバムなので、一番おすすめしたい作品です。

 

またハービー・ハンコックの『Maiden Voyage』やジョー・ヘンダーソンの『Inner Urge』と並ぶブルーノート・レコードにおけるモード・ジャズの名盤でもあります。

 

ビリー・ウッテン(Billy Wooten)

米国ニューヨーク州出身で1964年生まれのビリー・ウッテンは、個性的なヴィブラフォン奏者として知られ、特にソウルジャズやファンクの分野で名を馳せました。

 

ビリー・ウッテンの演奏はリズム感とグルーヴに富み、ヴィブラフォンの新たな可能性を切り開いた存在です。

 

ビリー・ウッテンは1970年代にリリースしたアルバム「Live!」で特に注目を集め、そのダイナミックなプレイスタイルがファンや批評家から高く評価されました。

 

ジャズとファンクを融合させた独特のサウンドで、聴く者を引き込む魅力があります。

 

ヴィブラフォンの多彩な音色とリズムの楽しさを存分に味わえるアーティストです。

 

The Wooden Glass featuring Billy Wooten – 『Live』

ビリー・ウッテンといえばやはりこのライブ盤でしょう!

 

以前このブログでもご紹介していたことがありますが、ビリー・ウッテンがカルテット編成で組んだバンド「ウドゥン・グラス」名義でリリースしたアルバムです。

 

アルバムの内容に関しては下記のリンク先より過去のブログ記事を参照して頂ければと思います。

 

グラント・グリーンとも共演したヴィブラフォン奏者ビリー・ウッテンのジャズファンク必聴盤!

やはりおすすめ曲は1曲目の”Monkey Hips And Rice”ですね!

 

ソウライヴもカヴァーしたジャズ・ファンクの名曲の1つです。

 

ゲイリー・バートン(Gary Burton)

米国インディアナ州アンダーソン出身で1943年生まれのゲイリー・バートンは、ヴィブラフォン奏者として革新的な演奏技術を確立し、ジャズ界に大きな影響を与えました。

 

バートンは「4本マレット奏法」を駆使し、これまでにない複雑なハーモニーとリッチなサウンドを実現しました。

 

1960年代から活躍し、特にフュージョンジャズの分野で名を上げ、多くの名アーティストと共演しました。

 

バートンは、ライヴやスタジオアルバムでの即興演奏の技術も高く評価されています。

 

その演奏スタイルは、ヴィブラフォンに新たな可能性を見出し、多くの後進ヴィブラフォン奏者に影響を与えました。

 

今回ご紹介する中で僕が唯一生演奏を観たことがあるヴィブラフォン奏者です。

 

チック・コリアとのデュオで来日した際に観に行きました。

 

Gary Burton & Chick Corea – 『Crystal Silence』

せっかくなのでゲイリー・バートンのおすすめアルバムは、チック・コリアとのデュオ作『Crystal Silence』をご紹介します。

 

本作『Crystal Silence』は、1973年にリリースされたゲイリー・バートンとチック・コリアの共演作です。

 

ベースやドラムといったリズム隊の参加もなく、この2人だけのデュオ作品となっております。

 

チック・コリアのオリジナル曲を中心に、ベーシストでコンポーザーでもあるスティーヴ・スワロウ作の3曲とマイケル・ギブス作の”Feelings and Things” を含んだ全9曲入りのアルバムです。

 

まるでビル・エヴァンスとジム・ホールのデュオ作品のようなリリカルな楽曲が並び、たった2つの楽器しかないことを忘れてしまいそうな奥深いサウンドにし仕上がったアルバムです。

 

ピアノとヴィブラフォンと同じハーモニー楽器なのに、こうも違うものか!とそれぞれの持つトーンの違いに驚かされます。

 

チック・コリア作のタイトル・トラック”Crystal Silence”におけるピアノの邪魔をしないゲイリー・バートンの「静かなる演奏」は必聴です!

 

楽器は必ずしも「大きな音で弾きまくればよい!」などという単純なものではないことがわかります。

 

もはやジャズという枠を超えた芸術の域に達しているこのデュオ作品は、ヴィブラフォン好きだけでなくジャズ・ピアノ好きにもぜひ聴いて欲しいアルバムです。

 

ステフォン・ハリス(Stefon Harris)

米国ニューヨーク州 オールバニー出身で1973年生まれのステフォン・ハリスは、現代ジャズ界を代表するヴィブラフォン奏者で、その卓越した技術と革新的なアプローチで注目を集めています。

 

クラシック音楽やアフリカ音楽など多様なジャンルの影響を受けながら、独自のスタイルを築き上げました。

 

特に、繊細で感情豊かな演奏が特徴で、聴衆を魅了します。

 

ハリスは、教育者としても活躍しており、若手ジャズミュージシャンの育成にも力を入れています。

 

これまでにリリースした数々のアルバムは権威ある賞を受賞しており、現代ジャズにおけるヴィブラフォンの重要性を高めました。

 

今回ご紹介する中では最も若手で、ヒップホップの要素なども交えたフューチャー・ジャズ系のスタイルにおけるNo.1ヴィブラフォン奏者でもあります。

 

Stefon Harris & Blackout – 『Urbanus』

本作『Urbanus』は、ステフォン・ハリスが自身のバンド「ブラックアウト」を率いて2009年にリリースした7作目のリーダー作です。

 

1曲目からジョージ・ガーシュウィン作で名作『ポーギーとベス』のカヴァー”Gone”から始まり、ジャズ・ベーシストのバスター・ウィリアムス作”Christina”や、ジャッキー・マクリーン作”Minor March” に、スティーヴィー・ワンダーの”They Won’t Go When I Go”までも取り上げています。

 

カヴァー曲が多い中、アルバム最後の”Blues for Denial”と”Langston’s Lullaby”の2曲はハリスのオリジナル曲です。

 

全体的にカヴァー曲も含めてクラブ・ジャズやファンクにヒップホップの要素まで交えたフューチャー・ジャズな作風に仕上がっています。

 

また当時のロバート・グラスパー・エクスペリメントでもサックスだけでなくボコーダーの演奏で活躍していたケイシー・ベンジャミンも参加しており、そっち方面のジャズがお好きな方に受けが良さそうな仕上がりです。

 

残念ながら今年の3月末にケイシー・ベンジャミンの訃報が届きましたが、45歳という若さで亡くなった彼の素晴らしい演奏が聴ける作品としても本作はおすすめです。

 

美しい音色を奏でるヴィブラフォンという楽器が、ヒップホップをも吸収したフューチャー・ジャズのスタイルでも通用することが証明された名作です。

 

 

 

 

以上が今回僕がご紹介したかった5人のヴィブラフォン奏者でした。

 

ビバップからスタンダードなジャズがお好きな方には、ミルト・ジャクソンがおすすめです。

 

ハード・バップからモード・ジャズがお好きな方には、ボビー・ハッチャーソンがおすすめです。

 

ジャズファンクやソウルジャズがお好きな方には、ビリー・ウッテンがおすすめです。

 

ジャズ・ロックやフュージョンがお好きな方には、ゲイリー・バートンがおすすめです。

 

ジャジー・ヒップホップやフューチャー・ジャズがお好きな方には、ステフォン・ハリスがおすすめです。

 

ヴィブラフォンといっても様々なジャズのスタイルにおいてそれぞれ名盤が残されており、どのジャンルから聴き始めるのか?はご自身のピンときた順番で選んでみてください。

 

その際にぜひここでご紹介した5作品のどれかから聴き始めてもらえたら嬉しいです。

 

 

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