
2024/12/06
カントリー音楽ファンも必聴!ザ・リトル・ウィリーズの『The Little Willies』と『For the Good Times』を聴こう♪

2003年に結成されたノラ・ジョーンズも参加したバンド、ザ・リトル・ウィリーズを聴こう♪
今回は、ノラ・ジョーンズが参加したカントリー、フォークを演奏するバンド、ザ・リトル・ウィリーズ(The Little Willies)についてご紹介します。
ザ・リトル・ウィリーズは、ノラ・ジョーンズがピアノとボーカルを担当するカントリー・カバーバンドとして、2003年に結成されました。
現時点でリリースされているザ・リトル・ウィリーズの2作のアルバム『The Little Willies』と『For the Good Times』は、アメリカン・カントリー音楽の名曲を新たなアレンジで届ける珠玉の作品です。
ウィリー・ネルソンやジョニー・キャッシュといったレジェンドたちの楽曲に敬意を込めたこれらのアルバムは、ザ・リトル・ウィリーズならではの魅力が詰まっており、彼らの深い音楽愛を感じられます。
今回は、それぞれのアルバムに収録された魅力的なカバー曲についてご紹介します。
まずはザ・リトル・ウィリーズというバンドについてご紹介します。
ザ・リトル・ウィリーズについて
ザ・リトル・ウィリーズは、2003年に結成されたアメリカのオルタナティヴ・カントリー・バンドで、ノラ・ジョーンズがピアノとボーカルを担当していることで注目を集めました。
ザ・リトル・ウィリーズは、ノラ・ジョーンズのほか、ニューヨークの一流ミュージシャンたちによって構成されており、メンバー全員がアメリカン・ルーツ・ミュージックに対する情熱を共有しています。
このバンドは、カントリーミュージックの名曲を独自のスタイルでアレンジし、幅広いファン層から支持されています。
ザ・リトル・ウィリーズのメンバーには、個性豊かな才能が揃っています。
リチャード・ジュリアンはボーカルを担当し、温かみのある歌声でバンドの音楽に深みを与えています。
さらに、ギタリストのジム・カンピロンゴは、カントリーやジャズに精通したその独特なギタープレイでバンドに唯一無二のサウンドを加え、観客を魅了しています。
ベースのリー・アレキサンダーは、ノラ・ジョーンズとも長年のコラボレーション関係にあり、ザ・リトル・ウィリーズの低音部を支えています。
そして、ダン・リーザーはドラムを担当し、彼のリズムがバンド全体のサウンドに力強い安定感をもたらしています。
ザ・リトル・ウィリーズは、ジョニー・キャッシュやウィリー・ネルソン、ドリー・パートンなど、アメリカの伝説的なカントリーアーティストの楽曲をカバーする一方で、メンバーそれぞれの個性を活かし、曲に独自のアレンジを加えています。
2006年にはセルフタイトル・アルバム『The Little Willies』をリリースし、その後2012年に続編のアルバム『For the Good Times』を発表しています。
これらのアルバムでは、彼らの音楽スタイルがファンや批評家から高い評価を受けました。
ザ・リトル・ウィリーズの音楽は、ノラ・ジョーンズの他のソロ作品とは異なる趣があり、彼女のカントリーやアメリカーナへの愛情が色濃く反映されています。
それではザ・リトル・ウィリーズの2作品についてそれぞれ順番にご紹介します。
The Little Willies – 『The Little Willies』
ザ・リトル・ウィリーズのデビュー・アルバム『The Little Willies』は、アメリカン・カントリー・ミュージックへの愛情をたっぷり詰め込んだ作品です。
2006年にリリースされたこのアルバムは、ノラ・ジョーンズがピアノとボーカルを担当しており、その他のメンバーも実力派ミュージシャンたちばかりで構成されています。
『The Little Willies』には、カントリー音楽の名曲が独自のアレンジでカバーされており、アメリカン・ルーツ・ミュージックのファンにもたまらない内容となっています。
アルバム1曲目に収録されている”Roly Poly”は、アルバムの中でも特に印象的な一曲です。
この曲はテンポが速く、軽快で陽気なリズムが特徴的です。
この曲のオリジナルはボブ・ウィルズ & テキサス・プレイボーイズで、ザ・リトル・ウィリーズの新たなアレンジによって、聴く者の心を弾ませる楽しい雰囲気が醸し出されています。
アルバム2曲目の”I’ll Never Get Out of This World Alive”は、ハンク・ウィリアムスがオリジナルの曲で、哀愁漂うメロディが特徴のカントリーの名曲です。
ザ・リトル・ウィリーズの演奏は、どこかユーモラスでありながらも、原曲の持つ深みを見事に表現しています。
また、ウィリー・ネルソンの曲”I Gotta Get Drunk”と”Night Life”も本作で取り上げており、このアルバムの目玉となっています。
“I Gotta Get Drunk”では、楽しくも切ない歌詞とともに、彼らのリラックスした雰囲気が伝わり、聴く者を楽しませてくれます。
さらに”Night Life”では、ジャズやブルースの要素も感じられ、カントリーの枠を超えたザ・リトル・ウィリーズならではの魅力が光ります。
さらに、タウンズ・ヴァン・ザントの曲”No Place to Fall”も取り上げており、切ないメロディとリリックが胸に響きます。
ザ・リトル・ウィリーズの繊細な演奏とノラ・ジョーンズの温かみのあるボーカルが、楽曲の持つ儚さを際立たせています。
他にもクリス・クリストファーソンの曲”Best of All Possible Worlds”も、彼らのアレンジで新たな魅力が引き出されており、アルバム全体に多様なサウンドが詰め込まれています。
ザ・リトル・ウィリーズのデビュー作『The Little Willies』は、オリジナル曲を混ぜつつカントリーの名曲を愛情深くカバーした作品です。
The Little Willies – 『For the Good Times』
ザ・リトル・ウィリーズのアルバム『For the Good Times』は、2012年にリリースされたバンドの2作目のアルバムです。
前作同様、カントリー音楽への愛情と敬意を感じさせるカバー・アルバムです。
前作から6年後にリリースされています。
このアルバム『For the Good Times』には、さまざまなアーティストの楽曲が取り上げられています。
まず、ハンク・ウィリアムスの名曲”Lovesick Blues”です。
この曲は哀愁を感じさせるメロディが特徴で、ノラ・ジョーンズとリチャード・ジュリアンの歌声がその切なさをさらに引き立てています。
ザ・リトル・ウィリーズの繊細なアレンジによって、オリジナルの持つ哀愁に加え、現代的な味わいが加わっています。
次に、ウィリー・ネルソンの”Permanently Lonely”です。
この曲では、孤独と失恋の哀愁が色濃く表現されており、リチャード・ジュリアンのしっとりとしたボーカルが曲の感情をさらに深めています。
ザ・リトル・ウィリーズのアプローチは控えめながらも、聴き手の心に静かに響く仕上がりです。
また、ロレッタ・リンの”Fist City”も収録されています。
この楽曲は、女性の強さと決意が歌詞に込められており、ノラ・ジョーンズのボーカルがそのエネルギーを力強く表現しています。
バンドの演奏によって楽曲にある独特の力強さが伝わり、曲全体がさらに躍動的になっています。
そして、ドリー・パートンの代表作”Jolene”もザ・リトル・ウィリーズ流にアレンジされています。
“Jolene”は、愛する人を奪われそうな不安を歌った名曲であり、ノラ・ジョーンズのエモーショナルな歌声が切なさを一層引き立てています。
アレンジもシンプルで、楽曲の持つ緊張感を効果的に引き出しています。
さらに、ジョニー・キャッシュの”Wide Open Road”もカバーされており、オリジナルの持つ力強さと冒険心を損なわずに、新しい視点で表現されています。
この楽曲では、バンド全員が一体となって生み出す迫力あるサウンドが魅力で、ザ・リトル・ウィリーズならではのスタイルが感じられます。
また、特筆すべきはクインシー・ジョーンズが作曲した”Foul Owl On The Prowl”です。
この曲は、1967年のシドニー・ポワチエ主演の映画『夜の大捜査線』の劇中で使用された曲で、日本では「いまわしいフクロウ」として知られています。
ザ・リトル・ウィリーズのカバーは、オリジナルのミステリアスな雰囲気を保ちながら、どこか遊び心のあるアレンジが施され、彼らのユニークな解釈が光ります。
アルバム『For the Good Times』は、ザ・リトル・ウィリーズが持つカントリー音楽への愛と敬意が詰まった作品です。
アメリカン・ルーツ・ミュージックの豊かさを伝えると同時に、ノラ・ジョーンズを含むメンバー一人ひとりの個性が生かされた多彩な楽曲が揃っています。
以上、【カントリー音楽ファンも必聴!ザ・リトル・ウィリーズの『The Little Willies』と『For the Good Times』を聴こう♪】でした。
今回ご紹介したザ・リトル・ウィリーズの『The Little Willies』と『For the Good Times』は、彼らのカントリー音楽への愛と情熱が伝わる傑作アルバムです。
アメリカン・ルーツ・ミュージックの世界を鮮やかに彩り、聴き手の心に響くこれらの作品は、カントリーファンだけでなく、幅広い音楽ファンにもおすすめです。
ザ・リトル・ウィリーズが生み出す独自のサウンドとともに、彼らが奏でるカントリー音楽の魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。
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