
2024/12/03
テイラー・スウィフトが紡ぐ幻想と現実:『Folklore』と『Evermore』の魅力に迫る

原点回帰!?それとも新境地!?テイラー・スウィフトがフォークトロニカに挑戦した姉妹盤『Folklore』と『Evermore』をご紹介します。
今回はテイラー・スウィフトがコロナ禍の2020年にリリースした2作のアルバム『Folklore』と『Evermore』をご紹介します。
この2作品は、前作『Lover』や前々作『Reputation』等のシンセポップやドリームポップ路線から一転して、フォーク・ミュージック色が濃くなったアルバムです。
とはいっても原点回帰といった単純なものではなく、フォークとエレクトロニカの要素を持ったフォークトロニカ(もしくはエレクトロフォーク)や、現代的なインディー・ロックやフォーク・ロックから影響を受けたインディー・フォーク風の作風になっています。
『Folklore』と『Evermore』は「姉妹アルバム」
今回ご紹介するアルバム『Folklore』と『Evermore』は、彼女のキャリアにおいて特別な存在感を放つ「姉妹アルバム」となっています。
2020年に連続リリースされたこれらの作品は、フォークやインディーロックの要素を取り入れ、テイラーの独自の世界観を深く表現しています。
特に、『Folklore』では内省的で幻想的な楽曲が多く、リスナーを心の奥へと誘い込むようなサウンドが特徴です。
一方、『Evermore』は『Folklore』で開かれた物語の続きを描きながらも、新たなストーリーやテーマが加わり、さらに広がりを見せています。
今回は、この二つのアルバムがどのようにテイラー・スウィフトの音楽性を深め、彼女のファンのみならず幅広いリスナーを魅了しているのかについて詳しくご紹介いたします。
Taylor Swift – 『Folklore』
テイラー・スウィフトのアルバム『Folklore』は、彼女のキャリアにおいて異色の作品であり、リリース直後から大きな注目を集めました。
2020年に発表されたこの8作目のアルバムは、これまでのポップサウンドから一転し、フォーク、インディーロック、オルタナティブの要素を取り入れたエモーショナルな作品となっています。
『Folklore』は静かで内省的な雰囲気が漂い、彼女のこれまでのイメージを一新しました。リスナーはテイラーの詩的で深い世界観に引き込まれ、音楽的な旅を楽しむことができます。
アルバムからの第一弾シングルとなった”Cardigan”は、失恋の痛みや若い恋の切なさを歌った曲です。
この曲のMVは、テイラーが暗闇に沈むピアノの中で過去の記憶に触れるようなシーンが描かれ、幻想的な映像美が印象的です。
“Cardigan”は優しくも儚いメロディと歌詞が特徴で、誰もが一度は感じたことのある感情を繊細に表現しています。
この曲を通して、テイラーがリスナーに語りかけるような親密な雰囲気が伝わります。
また、2ndシングルの”Exile”は、ボン・イヴェール(Bon Iver)とのコラボレーションが実現したバラードで、失恋した男女がそれぞれの視点から別れの痛みを語る内容となっています。
ボン・イヴェールの低く重厚な声とテイラーの透明感ある歌声が重なり、心に響くデュエットが展開されます。
“Exile”は対話形式の構成が特徴的で、愛のすれ違いや未練が切々と表現され、リスナーに強い感情を喚起させる曲です。
この楽曲は、テイラーが持つ物語性と感受性を改めて実感させてくれます。
さらに3rdシングルの”Betty”は、10代の複雑な恋愛模様を描いた曲で、アルバムの中でも明るく軽快なリズムが印象的です。
“Betty”では、若者の視点で語られる恋愛の後悔や謝罪の気持ちが生々しく描かれ、テイラーの初期のカントリー音楽に回帰したような雰囲気も感じられます。
歌詞の中に登場する人名やエピソードが物語を鮮明にし、まるで短編小説を読んでいるかのような没入感を味わえる点が魅力です。
“Betty”は、テイラーのストーリーテリングの才能が発揮された楽曲としても評価されています。
『Folklore』全体を通して、テイラー・スウィフトは多くのフィクションや想像の物語を通じて、自分の内面を新しい形で表現しています。
本作は全体として、まるで一冊の詩集のような趣があり、個々の楽曲が一つの大きな物語としてつながっているかのようです。
テイラーは、人生や愛、別れ、後悔といった普遍的なテーマを、美しい言葉とメロディで紡ぎ出し、リスナーに深い共感を与えています。
『Folklore』は、普段のポップミュージックとは異なるスタイルを楽しみたい方や、テイラー・スウィフトの新たな一面を知りたい方に特におすすめのアルバムです。
シングル曲の”Cardigan”や”Exile”、”Betty”を通じて、彼女の持つ感性や物語性がいかに深いかを感じられるでしょう。
Taylor Swift – 『Evermore』
テイラー・スウィフトの9作目のアルバム『Evermore』は、2020年にリリースされた『Folklore』の「姉妹アルバム」として制作され、彼女の音楽的な幅広さをさらに広げる作品となっています。
『Folklore』で見せたフォークやインディーロックの要素を引き継ぎつつ、『Evermore』はさらに深く、物語性豊かな楽曲が詰まっています。
テイラー自身が「終わらない物語」と語るように、このアルバムには彼女の創造力と詩的な表現力があふれ、リスナーを幻想的な世界に引き込んでくれます。
アルバムの冒頭を飾る”Willow”は、アルバムからの第一弾シングルとなりました。
この曲は、恋愛の魔法やその導かれるままの感覚をテーマにした曲です。
軽やかなギターのリフが印象的で、テイラーのボーカルが柔らかく心地よく響きます。
歌詞では、恋に落ちる心の動きを「魔法のような流れ」として描き、まるで運命に導かれていくようなロマンティックな気持ちを感じさせてくれます。
“Willow”のMVも幻想的で、彼女が森や水辺をさまよう姿が、楽曲の持つ神秘的な雰囲気を引き立てています。
2ndシングルの”No Body, No Crime”は、シンガーのハイム(HAIM)をフィーチャーしたミステリアスな楽曲です。
この曲は、テイラーの作品の中でも珍しいミステリー要素を取り入れており、犯罪をテーマにしたストーリー性が強調されています。
“No Body, No Crime”は、不倫の疑惑から発展する復讐劇が描かれており、サスペンス映画のような緊張感が漂います。
スリリングな展開とカントリー風のアレンジが融合し、まるで物語の一場面を見ているかのようにリスナーを引き込む楽曲です。
ハイムのボーカルとの相性も抜群で、曲全体にエッジの効いた印象を与えています。
3rdシングルの”Coney Island”は、The Nationalのメンバーをゲストに迎えた哀愁漂うバラードで、失った愛や過去の思い出について語られています。
この曲では、テイラーとThe Nationalのマット・バーニンガーが別れを惜しむようにデュエットを披露し、それぞれの視点から過去を振り返る内容となっています。
“Coney Island”の歌詞には失恋の痛みや後悔、そしてそれに向き合う姿勢が込められており、聴く人に切なさと共感を与えてくれる曲です。
静かで抑えたメロディが感情をじっくりと掘り下げ、彼女の内省的な一面がより際立つ一曲です。
『Evermore』全体を通して、テイラー・スウィフトはフィクションと現実を織り交ぜた物語を巧みに表現しています。
“Willow”のように魔法のような愛を描く曲や、”No Body, No Crime”のようなスリリングな物語、”Coney Island”の切ない回想など、それぞれの曲が異なる感情を呼び起こし、聴く者に深い印象を残します。
このアルバムは、彼女の持つ豊かなストーリーテリング能力と、ジャンルを越えた音楽的な挑戦が感じられる作品です。
『Evermore』は、テイラー・スウィフトの音楽の新たな魅力を知りたい方や、感情豊かな物語を堪能したいリスナーにおすすめのアルバムです。
以上、【テイラー・スウィフトが紡ぐ幻想と現実:『Folklore』と『Evermore』の魅力に迫る】でした。
今回ご紹介したテイラー・スウィフトの『Folklore』と『Evermore』は、彼女が持つ豊かな創造性とストーリーテリング能力が遺憾なく発揮された作品です。
これらのアルバムは、普遍的なテーマを巧みな歌詞と心に残るメロディで表現し、聴く人に深い感動を与えてくれます。
テイラーの音楽がさらに進化し、多くの人々の心を動かし続ける理由がここに詰まっています。
まだ聴いていない方は、ぜひこの機会に『Folklore』と『Evermore』を通して、テイラー・スウィフトの新しい一面を発見してみてください。
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