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カテゴリー:Music

2024/08/02

エリック・クラプトンの70年代のライヴを収録したCD4枚組ボックス・セット『Crossroads 2: Live in the Seventies』を聴こう!

1996年にリリースされたエリック・クラプトンの2つ目のボックス・セット『Crossroads 2: Live in the Seventies』についてご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

70年代のエリック・クラプトン全盛期のライヴを収録したボックス・セット『Crossroads 2: Live in the Seventies』についてご紹介します。

エリック・クラプトンのお宝曲満載なボックス・セット

エリック・クラプトンは、1988年に初のボックス・セットとなるCD4枚組『Crossroads』をリリースしました。

 

このボックス・セットには、ヤードバーズ時代やジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ時代、クリーム時代、ブラインド・フェイス時代、デレク・アンド・ザ・ドミノス時代、そしてソロ時代の音源を未発表曲満載で収録した宝物のようなセットでした。

 

このボックス・セットもクラプトン・ファンなら必携のアイテムなのですが…今回はそのボックス・セットの第2弾の方をご紹介します。

 

1996年にリリースされたエリック・クラプトンの2つ目のボックス・セット

『Crossroads 2: Live in the Seventies』は、1996年にリリースされたクラプトンの2つ目のボックス・セットでした。

 

こちらも第1弾と同じくCD4枚セットでした。

 

しかし本作には、4曲の未発表スタジオ・テイクを除いて全てがライヴ音源になります。

 

しかも1974年から1978年までに収録された音源で、70年代のクラプトンの貴重なライヴ演奏をまとめて聴くことが出来るありがたいボックス・セットになっています。

 

ということは…サイド・ギターにジョージ・テリーが在籍していた時代です。

 

以前にもこのブログ内でいくつかのクラプトンのライヴ・アルバムについてご紹介していたのですが、僕はジョージ・テリーがいた時代のクラプトンのライヴが一番好きです。

 

そういったわけもあって、このボックス・セットは、よく聴くクラプトン作品の1つです。

 

ジョージ・テリウー以外は、ベースにデレク・アンド・ザ・ドミノス時代から引き続き参加しているカール・レイドル、そしてドラムにはジェイミー・オールデイカー、キーボードにはディック・シムズが参加しています。(未発表のスタジオ音源は別のミュージシャンです。)

 

それでは[CD-1]から[CD-4]までの収録曲とその内容をご紹介します。

 

Eric Clapton – 『Crossroads 2: Live in the Seventies』

[CD-1]

01.Walkin’ Down The Road
02.Have You Ever Loved A Woman
03.Willie And The Hand Jive / Get Ready
04.Can’t Find My Way Home
05.Driftin’ Blues / Rambling On My Mind
06.Presence Of The Lord
07.Rambling On My Mind / Have You Ever Loved A Woman
08.Little Wing
09.The Sky Is Crying / Have You Ever Loved A Woman / Rambling On My Mind

 

[CD-1]の1曲目”Walkin’ Down The Road”は未発表のスタジオ・テイクで、アラン・マスグローブとポール・レヴィンが書いた曲です。

 

1969年にザ・ナイト・ピープル名義でリリースした2曲入りEP『Never On My Own』のB面に収録されていました。

 

後に『461 Ocean Boulevard』のデラックス・エディション版に追加収録されたのですが、それまではレアな音源でした。

 

2曲目から6曲目までは1974年7月19日に行われた米国カリフォルニア州ロング・ビーチにあるロング・ビーチ・アリーナにて収録された音源です。

 

7曲目から8曲目は1974年12月4日に英国ロンドンのハマースミス・オデオン(現:ハマースミス・アポロ)で、9曲目のみ同じハマースミス・オデオンにて12月5日に収録されています。

 

“Have You Ever Loved A Woman”と”Rambling On My Mind”がメドレーもあわせて3回ずつ登場しますが、ご愛敬ということで…。

 

基本的に本作のクラプトンのギターはステレオの左チャンネルで、ジョージ・テリーのギターが右チャンネルに割り振られています。

 

2曲目の”Have You Ever Loved A Woman”のイントロのギターはクラプトンです。

 

クラプトンが弾く「チャチャッチャッチャ~~ラ♪」のイントロの後に小さめの音で「チャッ♪」と7thコードを弾いているのがジョージ・テリーの音です。

 

クラプトンが主役なので、ジョージ・テリーよりも大きめの音で演奏しています。

 

尊敬するフレディ・キングのお得意曲をクラプトンは、70年代の時点で既に自分のモノにしていますね!

 

“Willie And The Hand Jive / Get Ready”のメドレーは、『461 Ocean Boulevard』に収録されていたレゲエ・ナンバーを立て続けに演奏しています。

 

近年では” I Shot The Sheriff”以外はレゲエ・アレンジの曲をやらなくなたのですが、この時期はブルースと同じぐらいクラプトンのライヴには欠かせない要素でした。

 

個人的にはレゲエも大好きなので、こういった貴重なライヴ音源を聴けるだけでもこのボックス・セットには価値があります!

 

“Can’t Find My Way Home”は、スティーヴ・ウィンウッド作のブラインド・フェイス時代の名曲です。

 

この曲はクラプトンのライヴでよく演奏されていますね。

 

ここでは当時のクラプトンのライヴでは欠かせなかったイヴォンヌ・エリマンがデュエットの形で参加しています。

 

その後は、”Driftin’ Blues”に”Ramblin’ On My Mind”のメドレーが続き、再びブラインド・フェイス時代の名曲”Presence of the Lord”に繋がります。

 

7曲目からはロンドンでのライヴで、お決まりのブルース2曲がメドレーで披露された後に、ジミ・ヘンドリックスの曲”Little Wing”が登場します。

 

もちろんデレク・アンド・ザ・ドミノスのアルバムに収録されたあのゆったりアレンジで演奏されています。

 

ここでクラプトンはワウペダルを使っており、ギターソロもワウを使っています。

 

そして最後に別日の”Have You Ever Loved a Woman”と”Rambling on My Mind”のメドレーへと繋がります。

 

この日は先にエルモア・ジェームスの名曲”The Sky Is Crying”も演奏しています。

 

この[CD-1]でも充実した内容です!

 

[CD-2]

01.Layla
02.Further On Up The Road
03.I Shot The Sheriff
04.Badge
05.Driftin’ Blues
06.Eyesight To The Blind / Why Does Love Got To Be So Sad?

 

[CD-2]は、3曲目と4曲目が1975年6月28日に米国ビューヨーク州ナッソー郡ユニオンデールにあるナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアムにて収録されたライヴです。

 

それ以外は1975年6月25日に米国ロード・アイランド州プロビデンスにある市民センターにて行われたライヴです。

 

いきなりデレク・アンド・ザ・ドミノス時代の名曲にしてクラプトンの代表曲”Layla”から始まります。

 

ここではクラプトンはボーカルに専念するために、あのメインのテーマをジョージ・テリーが弾いています。

 

しかしギターソロはちゃんとクラプトンが弾きまくっていますのでご安心を!

 

後半になるとクラプトンとジョージ・テリーのツイン・リードが絡み合います!

 

そして最後はジョージ・テリーがメインでギターソロを弾いて、その後メイン・テーマを弾き、曲が終わる形です。

 

次の” Further On Up The Road”は、ザ・バンドの『The Last Waltz』に出演した時にも演奏されていたクラプトンお気に入りのブルース・ナンバーです。

 

オリジナルはボビー・”ブルー”・ブランドが歌っていた曲です。

 

その次の”I Shot The Sheriff”は、ご存じボブ・マーリーの曲をクラプトン流にアレンジして全米No.1を記録した人気曲です。

 

もちろんこのボックス・セットに収録されたライヴ音源の出来も素晴らしく、なんなら本作のベスト・トラックとも言えます。

 

ギターソロはクラプトンがメインで弾いているのですが、これが凄いのなんの!

 

かなり長めに弾きまくっています!

 

その後、クリーム時代の名曲”Badge”とお得意の” Driftin’ Blues”が続きます、

 

そして最後にサニー・ボーイ・ウィリアムソンII世の曲” Eyesight To The Blind”と、デレク・アンド・ザ・ドミノス時代の曲”Why Does Love Got To Be So Sad?”のメドレーが始まるのですが…何やら「ラテンのリズムを聞いとくれ」といった感じでリズミカルなパーカッションの音が聴こえてきます。

 

それに何やらぶっといギターの音が!

 

これはカルロス・サンタナだな!

 

そうです、この演奏にはゲストでサンタナが参加しています。

 

そういったわけで、このメドレーは24分を超えるジャム・セッションへと変貌しています。

 

ギター3本が絡む白熱のジャム・セッションはギター好きなら必聴です!

 

[CD-2]は、”Layla”に”I Shot The Sheriff”に…盛りだくさんですね!

 

[CD-3]

01.Tell The Truth
02.Knockin’ On Heaven’s Door
03.Stormy Monday
04.Lay Down Sally
05.The Core
06.We’re All The Way
07.Cocaine
08.Goin’ Down Slow / Rambling On My Mind
09.Mean Old Frisco

 

[CD-3]は、1曲目から3曲目までが英国ロンドンにあるハマースミス・オデオンにて1977年4月27日に収録されています。
5曲目と8曲目が米国カリフォルニア州サンタ・モニカにある市民会館にて1978年2月11日に収録されています。

 

9曲目が米国ジョージア州サバンナにある市民センターにて1978年3月21日に収録されています。

 

残りの音源は、米国カリフォルニア州サンタ・モニカにある市民会館にて1978年2月12日に収録されています。

 

デレク・アンド・ザ・ドミノス時代の”Tell The Truth”で始まり、ボブ・ディランのカヴァー曲”Knockin’ On Heaven’s Door”のレゲエ・アレンジに続き、T-ボーン・ウォーカーの” Stormy Monday”と、冒頭から様々な音楽性の曲が始まります。

 

その後も”Lay Down Sally”や” The Core”に” We’re All The Way”と、当時の最新作だったアルバム『Slowhand』からの選曲が続きます。

 

そしてここで同アルバム収録曲で[CD-3]のベスト・トラックでもあるJ・J・ケイルのカヴァー曲”Cocaine”が登場します。

 

この音源は、先の[CD-2]に収録されていた”I Shot The Sheriff”と並ぶ名演です!

 

クラプトンの凄まじいワウギターのソロは必聴です!

 

ちなみに[CD-3]には、マーシー・レヴィがハーモニカで参加しています。

 

その後3曲は(メドレー含む)お得意のブルース・ナンバーです。

 

[CD-3]は、なんと言っても”Cocaine”でのギター弾きまくり!が一番の聴き所です。

 

[CD-4]

01.Loving You Is Sweeter Than Ever
02.Worried Life Blues
03.Tulsa Time
04.Early In The Morning
05.Wonderful Tonight
06.Kind Hearted Woman
07.Double Trouble
08.Crossroads
09.To Make Somebody Happy
10.Cryin’
11.Water On The Ground

 

[CD-4]は、9~11曲目までの3曲が未発表のスタジオ・テイクです。

 

3、5、6曲目の3曲は、スコットランドのグラスゴー市にあるグラスゴー・アポロにて1978年11月24日に収録されています。

 

残りの音源は、英国ヴィクトリアホールにて1978年11月28日に収録されています。

 

1曲目の”Loving You Is Sweeter Than Ever”は、スティヴィー・ワンダーが16歳の時に書いた曲で、オリジナルは、フォー・トップスが歌っていました。

 

その後、ザ・バンドがカヴァーしており、公式ライヴ・アルバム『Rock of Ages』にも追加収録音源で収録されていました。

 

クラプトンは、このザ・バンドのバージョンでカヴァーしています。

 

当時のクラプトンは、ラスト・ワルツへの参加や、1976年のアルバム『No Reason to Cry』制作時にザ・バンドが参加したりと、何かと共演することがあったので影響されたのでしょう。

 

[CD-4]には、ビッグ・メイシオの”Worried Life Blues”やオーティス・ラッシュの”Double Trouble”に、ロバート・ジョンソンの”Kind Hearted Woman”と”Crossroads”というクラプトンお気に入りのブルース・ナンバーが収録されています。

 

まだ『Me and Mr. Johnson』がリリースされるよりも遙か前に当時の演奏で”Kind Hearted Woman”を聴けるのは貴重です!

 

しかもライヴ音源の締めには、クラプトンの名を一躍有名にしたクリーム時代にカヴァーした”Crossroads”で終わる憎い演出です。

 

本ボックス・セットのタイトルも『Crossroads』ですからね。

 

また[CD-4]には、この当時の最新作だった『Backless』から” Tulsa Time”と”Early In The Morning”といったレアな2曲のカヴァー曲も収録されています。

 

ただ”Wonderful Tonight”に関しては、まだこの時期のクラプトンのボーカルは弱く、後に『24 Nights』で披露されるバージョンと比べると…どこか物足りない演奏です。

 

やはり本セットの目玉は、[CD-2]と[CD-3]に集中しています。

 

ちなみに3曲の未発表のスタジオ・テイクは、どれもクラプトンのオリジナル曲で、アコースティック・ギター主体のしっとりとした歌ものです。

 

以上、【エリック・クラプトンの70年代のライヴを収録したCD4枚組ボックス・セット『Crossroads 2: Live in the Seventies』を聴こう!】でした。

 

クラプトン・ファンの方で、今までこのボックス・セットを持っていなかった人や、今回初めてその存在を知ったという人はぜひ手に入れてみて下さい。

 

もちろんこれからクラプトンを聴いてみたいと考えている方も、いきなり大容量のライヴ・アルバム4枚を聴くってのもありかもしれません。

 

代表曲も揃っているので、少し変ったベスト・アルバムとして聴けなくもないです。

 

とにかく、全エリック・クラプトン・ファン必携のアイテムですよ♪

 

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