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カテゴリー:Music

2019/12/22

今年で結成10周年!新世代のジャムバンド Spafford(スパフォード)を聴こう♪

2019年12月31日に結成10周年を迎える新世代のジャムバンド、Spafford(スパフォード)のデビューアルバムをご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

米国アリゾナ州プレスコット出身の新世代のジャムバンド、Spafford(スパフォード)のデビューアルバムをご紹介します。

今年で結成10周年!グレイトフル・デッドやフィッシュの流れを汲む新世代のジャムバンド!

2019年度も残り1週間ちょいで終わりを迎えます。

 

このサイトもブログ化して来年で4年目となります。(2014年からサイトは存在していましたがブログ化したのが2017年なんです。)

 

去年の年末はブルースマンの記事を中心に書いていたのですが、今年は違った角度で締めくくりたいと思います。

 

そこで、今回のブログ記事は僕が好きなグレイトフル・デッドやフィッシュ(Phish)の流れを汲むジャムバンドのご紹介です。

 

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ジャムバンドとは?

 

ジャムバンドというのは、主にライヴでインプロビゼーション(即興)によるアドリヴ演奏を得意としたバンドのことを言います。

 

基本的に彼らはスタジオアルバムよりもライヴ演奏の方により魅力があることが特徴となっております。

 

僕の好きなグレイトフル・デッドも、どちらかっていうとスタジオアルバムよりもライヴアルバムの方が名作が多いことで有名です。

 

スタジオ盤では3~4分の曲でも、ライヴでは各楽器のアドリヴ演奏が長くなり、1曲が10~20分の長さになるのは普通のことだったりします。

 

なので、どちらかっていうと「歌を聴くというよりも各楽器陣のアドリヴ演奏を楽しんで聴く」ことがメインだと思います。

 

その分、このジャンルにカテゴライズされるバンドの多くは「演奏力が高い」バンドとなります。

 

そもそもアドリヴ演奏が出来ないとダメですからね。

 

各楽器同士の繋がりも重要です。

 

僕もギターを弾いてバンドやセッションをしたりするので多少の経験はあるのですが、ギターやキーボードにベースやドラムが即興で合わせて演奏することを俗に「ジャムる」と言います。

 

この「ジャムる」と言う言葉がそのままこういったバンドの特徴となり「ジャムバンド」と呼ばれるようになったんだと思います。

 

ただし、音楽的要素は様々で、多種多様なジャンルが混ざっていることも特徴的です。

 

基本はロックが主軸なバンドばかりですが、そこにはブルースやソウル、ファンクやレゲェ、カントリーやジャズなど多種多様なジャンルが混じっています。

 

まさに”jam”の言葉通りに「詰め込まれた」バンドなんですね。

 

「ジャムバンド」と呼ばれるのは、即興演奏で「ジャムる」ことと、様々なジャンルが「詰め込まれた」バンドというダブルミーニングだと思います。

 

例えばグレイトフル・デッドにしても、基本はロックではありますが、楽曲によってはカントリーやレゲェの要素が混ぜ込まれています。

 

また中心人物のジェリー・ガルシアとフィル・レッシュが、ジャズミュージシャンのジョン・コルトレーンの音楽からも影響を受けていたと過去に公言しています。

 

ジョン・コルトレーンと言えば、長尺アドリヴソロの権化のような存在です。

 

ロックとジャズ、全く別のジャンルではあります。

 

それにグレイトフル・デッドがブルースの曲をカヴァーすることはあっても、ジャズの曲を演奏することはありませんでした。

 

そう考えるとグレイトフル・デッドのメンバーがジャズから影響を受けたということは、「即興のアドリヴ演奏」におけるその精神性なんだと思います。

 

そういった点ではジャムバンドは、ジャズからの影響を受けていると言えなくもないです。(かなり薄いですが…。)

 

今回ご紹介する新世代のジャムバンド、Spafford(スパフォード)も、ジャズの曲を演奏することはありませんが、その精神性はジョン・コルトレーンが追及したものを引き継いでいると感じます。

 

ちなみにジャムバンドにカテゴライズされるバンドも多種多様で、グレイトフル・デッドが始祖として語られることが多いと思うのですが…、その始まりとしてはエリック・クラプトンが在籍していた最強のロック・トリオ『クリーム』が一番最初のジャムバンドとして挙げられることもあるよう様です。

 

クリームもクラプトンやジンジャー・ベイカーにジャック・ブルースの長尺アドリヴ演奏が魅力だったバンドでしたからね。

 

僕もその点では「クリームが一番最初のジャムバンドだったのかな。」と納得しています。

 

 

個人的に大好きなバンド、スパフォードをどうしてもご紹介したい!

さて、僕はグレイトフル・デッドが大好きで、そこからジャムバンドにハマって行きました。

 

それから今に至るまで色んなジャムバンドを聴いてみたのですが、その中でも特に好きなのが今回ご紹介するSpafford(スパフォード)です。

 

スパフォードは、2009年の大晦日に米国アリゾナ州プレスコットで結成された4人組のバンドです。

 

ちょうど今年の2019年12月31日で結成10周年を迎えます。

 

元はと言えば、ボーカル兼ギタリストのブライアン・モスとベーシストのジョーダン・フェアレスの2人によって結成されています。

 

この2人は2008年からデュオで演奏していました。

 

その時はブライアンがギターボーカルを務め、ジョーダンはパーカッションなどの打楽器を演奏していたようです。

 

初期の頃は、オープンマイク・セッションで演奏活動を続けていたみたいです。

 

2010年になるとこの2人にマイク・クラーデルというドラムが参加してトリオ編成になります。

 

この頃からジョーダンがベーシストに変更となりました。

 

そこにジョナサン・ハストというキーボード奏者が参加して、スパフォードは初めて4人組編成となります。

 

しかしマイクとジョナサンの2人は2011年に脱退したようで、そこから現メンバーであるキーボード奏者のアンドリュー・”レッド”・ジョンソンとドラマーのニック・トカチュークが参加しています。

 

ただドラムに関してはニックとキャメロン・ラフォレストが時期によって交代で参加しているようで、その辺は僕も曖昧にしか把握できていません。

 

このバンドの基本編成は、ギター+キーボード+ベース+ドラムの4人組になります。

 

ちなみにソングライティングは各人がこなせるようです。

 

中にはインスト曲もありますが、通常はブライアンがギターを弾きながら歌っています。

 

曲によってはジョーダンやアンドリューも歌いますが、歌唱力はブライアンが一番です。

 

即興演奏を得意とするだけあって、演奏力が高いのも魅力のバンドです。

 

ちなみにブライアンは、アリゾナ州フェニックスにあるトーマス・ミラーナ・ギターズのハンドメイドギターをメインで使用しています。

 

なかなか渋い見た目なので、ぜひ下記のURLからホームページを見てください。

 

thomasmilanaguitars.com→

 

それと面白いことに、公式メンバーにチャック・ジョンソンという照明デザイナーも登録されています。

 

そのためスパフォードのライヴ写真なんかを検索して見てみると、照明にこだわったオシャレなものを数多く見ることができます。

 

そういったヴィジュアル面でもこだわりがあるようです。

 

スパフォードの音楽性的には、ロックを中心にファンクやレゲェにスカ、更にはエレクトロ・ポップまでもが混じったまさに『ジャムバンド』と言える楽曲を演奏しています。

 

やはりその真価はライヴ演奏にあると思うのですが、タジオ盤のクォリティーが高いのもスパフォードの良さでもあります。

 

ギターに関しては、時にはハードロックのようにディストーション・サウンドで激しく歪んでいたり、ソロも速弾きのような「ピロピロ」奏法の時もあるのですが、バッキングは16ビートのファンク・カッティングやレゲェのゆったりしたリズムなど多彩さもあります。

 

自分が好きなバンドなのでついつい前置きが長くなってしまいましたが…

 

今回はスパフォードが2012年にリリースしたデビューアルバムをご紹介したいと思います。

 

 

Spafford – 『Spafford』

01.Electric Taco Stand
02.In The Eyes Of Thieves
03.Parody
04.America
05.Weasel
06.Crazy
07.Seven
08.Walls
09.Galisteo Way

 

アルバムの内容

2011年から4人組バンドとしてのライヴ活動を行っていたスパフォードが、翌年の2012年にリリースした1stアルバムの『Spafford』です。

 

ここに収録されている楽曲のほとんどは2011年のライヴでも演奏されていました。

 

そんなスパフォードのデビューアルバムの1曲目には、今でもこのバンドの代表曲となっている名曲”Electric Taco Stand”が収録されています。

 

これは個人的な好みなのですが、僕はエアロスミスが”Dream On”を、ザ・ニュー・マスターサウンズが”One Note Brown”を今も重要曲として演奏しているように、デビュー曲を大事にするバンドが好きなんです。

 

なので、スパフォードがこのデビュー曲を今でもライヴの重要曲として演奏しているのを嬉しく思っています。

 

曲長は、ファンキーなギターカッティングから始まる歌ものロック曲です。

 

YouTubeの公式チャンネルにもこの曲のMVがアップされていますので、ぜひご覧になって下さい。

キャッチーな歌メロにバンドの強靭なグルーヴ、この1曲だけでもスパフォードというバンドが只者ではないことがお分かりいただけるのでは?と思います。

 

ちなみにこのスタジオバージョンでは4分23秒の曲なのですが、ライヴとなるとアドリヴ演奏が伸びまくって13分を超えることが多々あります。

 

なんなら途中に他の曲に展開して、その後元に戻って…いつの間にか23分を超えていた!なんてこともジャムバンドなのでちょくちょく起こります。

 

それもこのバンドの魅力でもあります。

 

スタジオバージョンでは少しカッティングがモタっていますが、ライヴバージョンだとテンポも上がり、キレッキレのカッティングで弾いています。

 

こういった点は、グレイトフル・デッドと同じく、スタジオよりもライヴの方が本領を発揮できるジャムバンドの特質でもあります。

 

ちなみに僕がスパフォードを好きになったのも、この”Electric Taco Stand”を聴いてからです。

 

続く2曲目”In the Eyes of Thieves”は、8分を超える長尺曲です。

 

キーボードのイントロから、ディストーションで激しく歪んだギターが、ロックなパワーコードを弾いて始まる曲です。

 

序盤のインスト部分が長いので歌なし曲かと思いきや、2分25秒を超えてからようやくブライアンの歌が始まります。

 

しかしこの歌部分もメインではなく、ワンコーラス歌い終わると再びインストのジャム演奏に変わっていきます。

 

その後キーボードの美しいソロが始まり、そして最後にはワウも使った激しく歪んだハードロックなギターソロまでもが待ち構えています!

 

このギターソロに至っては、もはやグレイトフル・デッドやフィッシュの系譜というよりも、ガンズ・アンド・ローゼズのようなハードロック・バンドを彷彿させます。

 

この曲が終わると3曲目に、これまたこのバンドの多彩な音楽性を表すような”Parody”という曲が収録されています。

 

この”Parody”もハードロック風に激しく歪んだギターのパワーコードで始まるのですが、リズムはレゲェ調だったりします。

 

ゆったりとしたレゲェ風のリズムが心地良いので僕は”Electric Taco Stand”と並んで好きな曲です♪

 

ただ、あまりライヴでやってくれないのが残念なところです。

 

次の4曲目”America”は驚きのハードロック曲です!

 

「アメリカ」というタイトル通りなのか?アメリカを代表する音楽の一つ、ハードロックを表現したのでしょうか?

 

ブライアンのピッキング・ハーモニクスも含んだ激しいギタープレイは完全に「ハードロック」しています!

 

僕自身はエアロスミスやガンズ・アンド・ローゼズが大好きなのでこういったハードロック曲も違和感なく聴くことが出来るのですが、もしかしたらグレイトフル・デッドの音楽性を想定して聴かれる方にはちょっと苦手な曲となるかもしれません。

 

逆にハードロック好きの人であれば、この曲を一番好きになるかもしれません⁉

 

何にしろ、かっこいいハードロック曲であることに変わりはありません。

 

ライヴでもよく演奏されている曲です♪

 

5曲目”Weasel”も引き続き同じ路線のハードロック曲です。

 

ギターはかなり歪んでいますが、演奏テクニックはしっかりとしたものです。

 

人によっては「このバンド、ハードロックにレゲェに…一体何がしたいの?」と思われるかもしれませんが、しかしジャムバンドというのは色んなジャンルを混ぜこぜにして演奏することが魅力のひとつなのです。

 

激しいハードロック曲が連続で続いた後の6曲目は、ゆったりとしたバラード曲の”Crazy”が始まります。

 

エアロスミスのバラード曲の”Crazy”と同じ曲名ですが、全く別のスパフォードのオリジナル曲になります。

 

ギターソロは、俗に言う速弾きの「ピロピロ」系まで披露しちゃってますが、ロックからファンクにレゲェまでも何でも弾けちゃうギタリスト、ブライアン・モスのテクニックを堪能できる楽曲でもあります。

 

7曲目”Seven”も再びハードロック調の楽曲です。

 

8曲目”Walls”は、3曲目の”Parody”と同じくレゲェ調のゆったりとした曲です。

 

こういったレゲェ風の楽曲があるのも僕がスパフォードを好きな理由のひとつです♪

 

ただ、コーラス部分やギターソロは正統派のレゲェではなく完全にハードロックなのですが、かっこいいので混ぜこぜもありでしょう♪

 

最後の9曲目”Galisteo Way”は、軽快なスカのリズムにキャッチーな歌メロが良い塩梅に混じった曲です。

 

各楽器の演奏力の高さが魅力のバンドではありますが、本作の1stアルバムにインストだけの曲はなく全てボーカル曲でまとめられているのも特徴です。

 

こういった点では、ソウライヴやレタスのようなインスト中心のジャズファンク系のジャムバンドとは違っていますね。

 

やはりグレイトフル・デッドやフィッシュの系譜だと言えます。

 

しかしハードロック色が濃いのもこのバンドの特徴でもあります。

デビューアルバムですが、どの曲もクオリティーが高いのでおすすめです♪

 

ちなみにこの1stアルバムは、僕の知る限りでは日本でのCDやレコードのフィジカルリリースはないようで、mp3のダウンロード販売のみのようです。

 

僕もAmazonでダウンロード購入しました。

 

 

 

以上、【今年で結成10周年!新世代のジャムバンド Spafford(スパフォード)を聴こう♪】でした。

 

日本での知名度は高くありませんが、演奏力や楽曲の質の高さは本物なのでぜひこのブログを通して多くの人にスパフォードというバンドを知ってもらいたいな~と思います♪

 

かっこいいバンドなので日本でもファンが増えて欲しいです。

 

そしてぜひ来日公演を!!!!

 

 

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