カテゴリー:Music

2019/09/09

リューベン・ウィルソンの2009年作品『Azure Te』を聴いてブルース(憂鬱)な気分⁉

ジャズ・オルガン奏者のリューベン・ウィルソンが2009年にリリースした作品『Azure Te』をご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

ジャズ・オルガン奏者のリューベン・ウィルソンが2009年にリリースした作品『Azure Te』をご紹介します。

ルイ・ジョーダンやナット・キング・コールも歌ったアルバム・タイトル曲の”Azure Te”を聴いてブルース(憂鬱)な気分になっちゃう⁉

つい先日、リューベン・ウィルソンのオルガン・トリオ作品『Revisited』をご紹介していたのですが……

 

オルガン奏者リューベン・ウイルソンがトリオで演奏する純粋なジャズ・アルバム『Revisited』を聴こう♪

引き続きリューベン・ウィルソンのジャジーな作品をご紹介したいと思います。

 

今回は2009年にリリースされた、ジャズ・スタンダード曲を多く取り上げた『Azure Te』というアルバムです。

 

本作のアルバム・タイトルにも付けられている”Azure Te”とは、英語で”Paris Blues”を表します。

 

日本語だと「パリのブルース」ですね。

 

もちろんフランスの首都パリのことです。

 

この曲の作曲者は、ミルト・バックナーと並んでジャズ・オルガンの始祖ともいえるワイルド・ビル・デイヴィスが書いています。

 

インストだけでなく、モンマルトルやエッフェル塔などのパリに関連する歌詞をドン・ウルフが書いています。

 

デューク・エリントンの映画音楽『Paris Blues (パリの哀愁)』とは関係ありません。

 

ちなみに有名どころとしては、ジャンプ・ブルースの代表格ルイ・ジョーダンやナット・キング・コール等が歌っています。

 

ちなみに歌詞の雰囲気から「晴天の明るい気分」を表しているというよりも、ブルース音楽的な「憂鬱な気分」を表現したものだと思われます。

 

曲調は明るいんですけどね。(笑)

 

まぁブルースの曲も、B.B.キングが歌う朗らかな曲でも歌詞はドロドロしていたりしますからね……。(笑)

 

ちなみに本作には、晩年のマイルス・バンドに在籍していたサックス奏者のケニー・ギャレットと、ジャズ・ギタリストのロドニー・ジョーンズが参加しています。

 

それでは今回はリューベン・ウィルソンがジャズ・スタンダードの楽曲を多く取り上げた2009年の作品『Azure Te』をご紹介したいと思います。

 

 

Reuben Wilson – 『Azure Te』

ジャズ・オルガン奏者のリューベン・ウィルソンが2009年にリリースした作品『Azure Te』をご紹介したブログ記事の画像1枚目

ジャズ・オルガン奏者のリューベン・ウィルソンが2009年にリリースした作品『Azure Te』をご紹介したブログ記事の画像2枚目

ジャズ・オルガン奏者のリューベン・ウィルソンが2009年にリリースした作品『Azure Te』をご紹介したブログ記事の画像3枚目

ジャズ・オルガン奏者のリューベン・ウィルソンが2009年にリリースした作品『Azure Te』をご紹介したブログ記事の画像4枚目
01.Scrapple From The Apple
02.Blues For RW
03.Stella By Starlight
04.Kitchen Fire Blues
05.Summertime
06.Once In A While
07.Streets Of Laredo
08.Still Grooving
09.Azure Te

 

Personnel:
Reuben Wilson – Organ
Kenny Garrett – Alto Saxophone
Rodney Jones – Guitar
J.T. Lewis – Drums

 

アルバムの内容

本作はパリの雰囲気を出すためか、アルバム・ジャケットのデザインにも、エッフェル塔や凱旋門などのイラストが使われています。

 

まず1曲目”Scrapple From The Apple”は、チャーリー・パーカーの楽曲です。

 

この曲で思いつくのが、デクスター・ゴードンがブルーノート・レーベルに残した1963年の作品『Our Man In Paris』なのですが、この作品もパリをテーマに”Scrapple From The Apple”から始まっていました。

 

デクスター・ゴードンのブルーノートレーベルのおすすめ作品『Our Man In Paris』を聴こう!

本作ではデックスの豪快なテナー・サックスではなく、ケニー・ギャレットの緩いアルト・サックスがチャーリー・パーカーを思わせます。

 

テーマが終わるとそのままサックスソロに繋がり、続いてロドニーのギターソロが始まります。

 

ファンキーな演奏も得意とするロドニーなのですが、本曲ではウェス・モンゴメリーばりにジャズに徹しています。

 

と言っても、オクターヴ奏法などは使わずシングルノート(単音)を中心にモリモリと引き倒すスタイルです。

 

続いてリューベンのオルガンソロに移り、再びテーマに戻ります。

 

2曲目”Blues For RW”は、ロドニー・ジョーンズ作のジャズ・ブルース曲です。

 

曲目にある”RW”は、もちろんリューベン・ウィルソンの頭文字です。

 

リューベンは、やはりこういったオーソドックスなジャズ・ブルースを弾かせると本領を発揮します!

 

またケニー・ギャレットのサックスソロも、まるでキャノンボール・アダレーのようにファンキーでノッています♪

 

その後、作曲者のロドニー・ジョーンズがギターソロを弾くのですが、矢継ぎ早にフレーズを詰め込んでいく弾き方がジャズ・ファンク系のギタリストのようです。

 

ところで本作のライナーノーツを書いているピート・ファリッコが、「ロドニーのギタープレイからジョージ・フリーマンの影響を感じた。」みたいに書いています。

 

ジョージ・フリーマンは、70年代にジミー・マクグリフの多くの作品に参加していたジャズ・ファンク系のギタリストです。

 

言われてみれば……⁉な感じですが、確かにこの曲でのロドニー・ジョーンズのフレーズを詰め込みまくるギターソロはジョージ・フリーマン風ですね。

 

ジョージ・フリーマンのもうひとつの特徴として「チャラララ♪チャラララ♪チャラララ♪」と繰り返しのフレーズから徐々に音程を上がっていって、最後は高速トレモロ・ピッキングをするスタイルもあります。

 

3曲目”Stella By Starlight”は、「星影のステラ」の邦題で有名なヴィクター・ヤングの1944年の楽曲です。

 

ジャズ・スタンダードのバラード曲の中でも、よく取り上げられる人気曲です。

 

ケニー・ギャレットはここで一旦お休みです。

 

次は7曲目まで登場しません。

 

ここからはロドニーのギターを中心にオルガン・トリオで演奏されています。

 

4曲目”Kitchen Fire Blues”は、リューベン作のジャズ・ブルース曲です。

 

お得意のスタイルだけあってか、オルガンのノリも最高潮です♪

 

リューベンがソロの終盤にかなり強めに鍵盤を弾いているのですが、この弾き方はワイルド・ビル・デイヴィスを彷彿します。

 

5曲目”Summertime”もジョージ・ガーシュウィン作の超人気ジャズ・スタンダード曲です。

 

本曲ではロドニーがジョージ・フリーマンというよりも、まるでジョージ・ベンソンのようにフレーズで間を埋め尽くすかのようなギターソロを披露しています。

 

6曲目”Once In A While”は、マイケル・エドワーズの書いた憂いのあるバラード曲です。

 

この曲と言えば、アート・ブレイキーの『バードランドの夜』に収録されているクリフォード・ブラウンの名演を思い出します。

 

ハードバップ誕生の夜を記録した名盤、アート・ブレイキー『バードランドの夜』Vol.1

本作ではリューベンがオルガンの独奏を披露しています。

 

7曲目”Streets of Laredo”は、なんとカントリー界の大御所ジョニー・キャッシュの1965年の名曲です。

 

と言っても、カントリー風ではなくソウルフルにアレンジしてカヴァーしています。

 

まるでグラント・グリーンがカントリーを取り上げていた1969年の作品『Goin West』を思い起こさせます。

 

ロドニーのギターもどことなくグラント・グリーン風⁉

 

ここでケニー・ギャレットが再び登場してサックスソロを吹いています。

 

8曲目”Still Grooving”は、リューベン作のアップテンポなスウィング曲です。

 

この曲ではロドニーがギターソロでオクターブ奏法も披露しています。

 

最期の9曲目がアルバム・タイトル曲の”Azure Te”です。

 

さすがに原曲のワイルド・ビル・デイヴィスほどのアクくの強さはありませんが……そこまでアレンジは加えず正統派のカヴァーで演奏しています。

 

ワイルド・ビルのバージョンではスウィング・ギターの権化フレディ・グリーンがギターを弾いていたのですが、ギターソロになるとピッチの不安定さが少し目立つフレディ・グリーンのことを思えばロドニーのギターソロは安定したトーンで流れるようにフレーズを弾いています。

 

アルバムを締めくくるのにちょうどよい楽曲ですね♪

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #2 #4 #6 #9

 


 

 

以上、【リューベン・ウィルソンの2009年作品『Azure Te』を聴いてブルース(憂鬱)な気分⁉】です。

 

本作は、有名なジャズ・スタンダード曲を多く含む作品なのでジャズを聴き始めた初心者の方にも聴きやすい作品だと思います。

 

またリューベンの珍しいオルガンの独奏が聴ける美しいバラード曲”Once In A While”も聴きものです。

 

それだけでなくカヴァー曲以外の”Blues For RW”や”Kitchen Fire Blues”のようなジャズ・ブルース曲もリューベンは得意とするので、単なるカヴァー曲を集めただけのアルバムに仕上がっていないのもポイントです。

 

オルガン・ジャズ好きの方におすすめです♪

 

ちなみに「パリの憂鬱」は、本作を全て聴き終えると「パリの晴天」に変わりそうです。

 

気分がノッてきます♪

 

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