2018/07/10
【オアシスの名曲をチョイス!】個人的に大好きなオアシスのバラード曲5選
個人的に大好きなオアシスのバラード曲5選
さて、前回の「Music」のカテゴリー記事は、ジョン・コルトレーンの1961年の作品『Africa/Brass』のご紹介だったんですが、今回は打って変わって僕の好きな英国のロックバンドのオアシスを取り上げてみました。
僕はジャズやブルースだけでなくってこういったUKロックバンドも普通に好きです。
UKロックは以前にもクーラ・シェイカーを取り上げていましたのでそちらの方もぜひ読んでみて下さい。
【クーラ・シェイカーの思い出】衝撃的だった”Hey Dude!”と”Grateful When You’re Dead”
オアシスと言えば、ボーカルのリアム・ギャラガー(弟)とギターのノエル・ギャラガー(兄)による兄弟ロックバンドです。
基本はお兄ちゃんのノエルが曲を書き、弟のリアムがやさぐれた歌い方をするバンドですね。(笑)
リアムだけでなく、ノエルも曲によっては歌います。
たまにリアムがファルセット出来ないので、兄貴のノエルが代わりにボーカルを歌った曲なんかもあったりしますが、ん……リアムって”Live Forever”でファルセットしてませんでしたっけ?……って思いだしたりもします。(笑)
さて、そんなオアシスは、キャッチーな歌メロとわかりやすいギターのメロディーがかっこいいロックソングが目白押しなんですが、今回はこのブログでもよくやっているバラード曲のお勧めをしたいと思います。
それでは、今回は僕が個人的に好きなオアシスのバラード曲を5曲取り上げてみます。
曲順は、発売順ではなくあえて僕が聴いて欲しい順番にしました。
1曲目 – “Live Forever”
オアシスと言えば、まずはこの曲じゃ~ないでしょうか?
1stアルバムの『Definitely Maybe』の3曲目に収録されていた永遠の名曲”Live Forever”です。
1994年なのでもう20年以上前……ギャラガー兄弟が若いですね。(笑)
アルバムタイトルも『Definitely Maybe』で、この曲の冒頭も”Maybe~♪”で始まって……
ノエルの「多分……」時代の歌詞です。(笑)
1994年と言えば、Nirvanaのカート・コバーンが自殺した年で、そのNirvanaの2ndアルバム『In Utero』は、当初『I Hate Myself and I Want to Die(自分が嫌いだし死にたい)』というタイトルが付けられる予定でした。
ちなみに”I Hate Myself and I Want to Die”という曲も存在しています。
この曲への反発からノエルが”Live Forever(生き続ける)“というタイトルの曲を作ったとも言われています。
またギャラガー兄弟の自分たちの老いた母親に付いて歌われたのだとも⁉
当時ノエルは、グランジブームについてこう語っていました。
当時のニルヴァーナなどのグランジは、自己嫌悪と死にたいというものばかりだった。俺はそう思わないし、カート・コバーンみたいなのには腹が立った。だから永遠に生きたいというような曲を作った
そういった意味でも”Live Forever”はとてもポジティヴなアンセムとなっています。
ところで皮肉にも、カート・コバーンの娘のフランシス・ビーン・コバーンは、この曲が好きらしくオアシスのファンでもあるらしいです。(苦笑)
僕もこの曲、すごく好きで今でもよく聴きます。
それでは次に行きましょう。
2曲目 – “Wonderwall”
僕が一番好きなオアシスの曲でもあります。
1995年リリースの歴史的名盤『〈What’s the Story〉Morning Glory?』の3曲目に収録されていた大名曲”Wonderwall”です。
この曲名は、ジョージ・ハリスンがサウンドトラックを制作した1968年のジェーン・バーキン主演の映画『Wonderwall(不思議の壁)』からつけられています。
この曲もサビの歌詞が”Maybe~♪”なので、これまたノエルの「多分……」時代の歌詞です。(笑)
曲全体を通して、美しいけれどもどこか哀しげで優雅に流れるストリングスの音色も素晴らしいです。
そして曲の最後のピアノのメロディーも更に美しい……。
歌や歌詞だけでなく、演奏も素晴らしい本当に名曲だと思います。
ちなみにジャズピアニストのブラッド・メルドーがインストでカヴァーしたバージョンも僕のお気に入りです。
2008年の2枚組CDの『Live』に収録されています。
いつか僕自身もギターインストとかでやってみたい曲です。
3曲目 – “Stop Crying Your Heart Out”
3曲目もイントロのピアノのメロディーが美しい名曲です!
2002年リリースの『Heathen Chemistry』の4曲目に収録されていた”Stop Crying Your Heart Out”です。
どこか懐かしくも感じるメロディーが病みつきになります。
2002年当時にこのPVを始めて観た時、この5枚目のオリジナルアルバムが名盤になることを確信しました!
さて、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ここまでの3曲の流れ……そうです、2010年にリリースされた2枚組ベストアルバムの『Time Flies… 1994-2009 』3~5曲目までの流れのままです。
好きなんです……このバラード3曲の流れが。(笑)
4曲目 – “Little By Little”
今回ご紹介する5曲のバラードの内、唯一お兄ちゃんのノエルが歌った渋いバラード曲です。
3曲目の”Stop Crying Your Heart Out”と同じく2002年リリースの名盤『Heathen Chemistry』に収録されていた曲です。
アルバムの6曲目に収録されていたこの曲は、アルバムからの3枚目のシングルにも選ばれた名曲です。
実はね、お兄ちゃんの方が歌がうまいっていう……。(苦笑)
でもリアムも癖があって良いボーカリストですよね。(フォロー入れとこ。笑)
中央寄りのRチャンネルから聞こえる美しいアコギの音とLチャンネルから聞こえる幻想的なトレモロ・エフェクターを用いたエレキギターの音の絡み合いが素晴らしいですね♪
ちなみにこのPVを観た当時、ノエルの着るダウンジャケットと似たものを探して買いました。(笑)
ノエルに憧れて真似しました。(笑)
それでは、最後の5曲目のご紹介です。
5曲目 – “Don’t Go Away”
1997年の3枚目のアルバム『Be Here Now』の8曲目に収録されていたとても悲しいバラード曲の”Don’t Go Away”です。
この曲は、こうやってちゃんとPVも制作されているのですが本国ではシングルカットされていないんですね。
日本限定でシングルカットされた曲になります。
なのでベスト盤にも通常収録されることがない、もったいない名曲です……。
こんなに素晴らしい曲が、海外では人気がないのでしょうか?
しかし僕ら日本人の心の琴線に触れるのか?日本盤のベスト盤にはボーナストラックとしてこの名曲”Don’t Go Away”が収録されています!(ヤッタネ♪)
この曲は、ギャラガー兄弟の母親が入院したときの体験から作られた曲で、レコーディング中にリアムが色んな悲しかったことを思いだして泣いてしまったほどらしいです。
そのためなのか?とてもリアムの歌声が悲しく聴こえます……。
歌詞はレコーディング当日に即興で書かれたシンプルなものなのですが、それでも「近しい人に側にいて欲しい……離れていって欲しくない……。」と願う悲しい歌詞はとても感動的です。
僕はこの曲のイントロのギターリフ、及び歌い終わりのエンディングで流れるアコギのメロディーを聴いただけでも感動してしまいそうです。
特にエンディングで流れるアコギの部分が好きです……。
中音域の美しいメロディーをアルペジオで繰り返すRチャンネル、低音域のベースラインとコード弾きを織り交ぜたLチャンネルとの混ぜ合わせ……歌だけでなく演奏の終盤までこだわってレコーディングされているのを感じます。
また最後のサビ部分でノエルが「タララ♪タララ♪タララ♪タララ♪」とひたすら繰り返しているギター・フレーズはエリック・クラプトンがよくやるラン奏法と同じなのですが、こういったフレーズは古くは1950年代のシカゴ・ブルースの時代から受け継がれてきたものです。
僕の好きなジャズ・ギタリストのグラント・グリーンが得意とするシーケンス・フレーズとも似ていますね。
グラント・グリーンやクラプトンもギター・ソロでオーディエンスを沸かす時にこういったリフレイン・フレーズをここぞとばかりに弾くことがあります。
このリフレインによって無意識のうちに聴く者の心を揺れ動かしているんだと感じます。
まさに『繰り返しの美学』ですね。
デザインの基礎にも『反復』という理論があるのですが、人間は特定の『繰り返し』に感動するものなんですね。
しかしこんな名曲が収録された3枚目のアルバム『Be Here Now』をノエルが気に入っていないだなんて……なんだかファンとして悲しい気持ちになります……。(笑)
以上、個人的に好きなオアシスのバラード曲5選でした。
オアシスの解散からもう10年が経ちます。
そろそろ印税とかの大人の事情も織り交ぜつつ(確か解散してから10年単位のはず⁉笑)ギャラガー兄弟には仲直りしてもらって再結成して欲しいところですね。
こんな素晴らしい曲を書けるロックバンドがいなくなってしまって本当に寂しいです……まさに”Don’t Go Away….”です。(笑)
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