2018/04/11
【クーラ・シェイカーの思い出】衝撃的だった”Hey Dude!”と”Grateful When You’re Dead”
【クーラ・シェイカーの思い出】
クーラ・シェイカーとは?
クーラ・シェイカーは、1995年にメジャーデビューした英国ロンドン出身のロックバンドです。
ボーカル/ギターのクリスピアン・ミルズというイケメンが中心となって結成された4人組のバンドです。
他のメンバーは、ベースにドラムにキーボードという編成で、まるでジミヘンやドアーズみたいな60年代後半の少しサイケデリックなロックを演奏します。
クリスピアンが休暇で10週間のインド旅行に行った際に『インド音楽』にハマり、バンドの音楽性にも反映されていきます。
その辺はビートルズのジョージ・ハリスンやレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジのようでもあるのですが、ただ本格的な感じではなくってあくまでもインド・テイストを取り入れる…程度ではあります。
結局はUKギターロックです。
初めて聴いたのは”Mystical Machine Gun”
そんなクーラ・シェイカーを僕が初めて知ったのは、高校生の頃でした。
当時はロック系の音楽雑誌を買いあさっては、「何か最新のかっこいいバンドはないかな~?」と常にアンテナを張っていた頃でした。
ちょうどその頃は、クーラ・シェイカーの2ndアルバムの『ペザンツ、ピッグス&アストロノウツ』がリリースされる時期でした。
このアルバムのデザインを初めて見たときに何か「ピン!」ときました。
宇宙飛行士がエスカレーターに乗っている謎の構図。
とても気になります。
まさか『インド・テイスト』のバンドとは知らずに気になっていました。
そうこうしている時に、その頃毎週放送されていた音楽ランキングの番組で2ndアルバムの『ペザンツ、ピッグス&アストロノウツ』からのリードトラックである”Mystical Machine Gun”のPVが放送されました。
この壮大な曲調にやられました!
1999年当時に観たときはPVのかっこよさにもやられました!
イケメンなのにクセのある歌声のクリスピアン・ミルズ…
謎のダンス…
このPVを観てから数日後に発売された『ペザンツ、ピッグス&アストロノウツ』もすぐに購入しました。
このアルバムは、クーラ・シェイカーを1stから聴いていた人からはあまり良い評価を得ていないようですが、僕はこのアルバムから聴いたのでとても印象に残っています。
それにもともと、音楽はU2から聴きだしたので、”Mystical Machine Gun”や”Great Hosannah”のような壮大な曲調が好きだってのもあります。
このアルバムから聴いたので、クーラ・シェイカーを聴き始めた頃は『インド・テイスト』のギターバンドというよりも壮大な曲調を作るバンドだって印象を受けました。
1stアルバムの名盤『K』を聴いて一気にイメージが変わる!
その後日、たまたまバイト先で知り合った1歳上の奴がいました。
話してみると、そいつもクーラ・シェイカーが好きだってことがわかりました。
てっきり僕は『ペザンツ、ピッグス&アストロノウツ』のような壮大な曲調が好きなのかな?って思っていたのですが、話を聞いてみると…
「2ndアルバムは失敗作だろ!クーラ・シェイカーは1stが全てだぞ!」と鼻で笑われました…。
最初は「ほんとかよ?」って感じで疑っていました。
そしたらそいつが「いいから1st聴けって!」って感じで『K』を貸してくれました。
家に帰ってCDを再生してみると…異様にかっこいいベースラインが始まり…ワウギターのブラッシングが「ワカチョコ♪ワカチョコ♪ワカチョコ♪ワカチョコ♪」と!
なんだこれ!
めっちゃかっこいい!
即やられました!
1曲目に収録されている”Hey Dude!”です。
あまりのかっこよさに自分でもギターをコピーしました!
そしてこの曲がきっかけとなりワウギターにハマりました。
僕がワウギター好きになった最初のきっかけは、ジミヘンではなくこの時に初めて聴いたクーラ・シェイカーのこの曲”Hey Dude!”です。
今でも自分のバンドなんかでギターを弾く時はワウペダルをよく使ているのですが、思えばこの時にクーラ・シェイカーを聴いてなかったらもしかしたらワウペダルを使っていなかったのかも?…とも思うこともあります。
またこの曲でハーモナイズド・チョーキングを知りました。
派手なギターソロも含め、この曲やクーラ・シェイカーの曲ってものすごくギターが難しいのかな?と一見思えてしまうのですが…
単にクリスピアン・ミルズの曲作りがうまいなって感じで、実は歌ってる際は大してギター弾いていなかったりします。
ギターソロも同じフレーズをポジションを変えて弾いているだけだったりします。
さすがにギターだけで弾くには少し物足りない感じですね。
ボーカル/ギターで演奏するのにちょうど良いって感じです。
しかし曲のかっこよさは飛びぬけていると思います!
他にも『K』収録曲で”Hey Dude!”と同じくらいかっこいいのが、こちらもクーラ・シェイカーの代表曲である”Grateful When You’re Dead”です。
この曲はギターのリフがジミヘンっぽくてかっこいいですね!
しかもそのリフの合間にこれまたお得意のワウでの「ワカチョコ♪」ブラッシングも挿入されています!
この曲も実はギターは派手だけれども歌っている時は大して弾ていない…っていう。
リフがかっこいいけど、コピーするのはそこまで難しい曲ではありません。
しかしあまりにかっこいいリフなんで、僕もギターのセッティング時や楽器屋さんで試し弾きする際についついこの”Grateful When You’re Dead”を弾いてしまいます。
もしかしたらその度に、近くにいるクーラ・シェイカー好きに「おっ!」って思われているかもしれませんね?
『K』は、その後すぐに返して自分でも買いました。
クーラ・シェイカーは1stアルバムの方がかっこいい!ってのはすぐに賛成できました。
”Hey Dude!”と”Grateful When You’re Dead”のインパクトはやはりデカかったです!
今でもこの2曲は好きです。
そんな名盤の『K』もいつの間にか15周年記念デラックス・エディションがリリースされています。
ちなみにクーラ・シェイカーは2ndの『ペザンツ、ピッグス&アストロノウツ』リリース後にあっけなく解散しています。
メンバーはそれぞれソロ活動など別々に行動をするようになっていきます。
再結成~現在
その後クーラ・シェイカーは 2004年に再結成してアルバムも3枚ほどリリースしています。
2016年には最新作の『K2.0』をリリースしています。
まるで1stアルバムの『K』の続編の様なアルバムタイトルなのですが、”Hey Dude!”と”Grateful When You’re Dead”のようなキラーチューンはなく、大人になったクーラ・シェイカーという感じで落ち着いた作品になっています。
『K2.0』からのリードトラックも久々の『インド・テイスト』な曲調なのですが、パンチにかけます。
『インド・テイスト』の曲調なら名盤『K』収録の名曲”Govinda”や”Tattva”の方がやはりかっこいいですね!
僕もこの2曲がきっかけでインド音楽に興味を持ち、その後ラヴィ・シャンカールを聴くようになりました。
ワウギターだけでなく、クーラ・シェイカーから受けた影響は大きいです。
やはりクーラ・シェイカーは1stの『K』が一番です!
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