2024/06/11
オアシスのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
【第5回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ
ブリット・ポップを代表するバンド、オアシスのおすすめアルバムをご紹介!
今回は【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】第5回になります。
前回はアメリカを代表するバンドとひとつ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズを取り上げましたが…
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
今回は打って変わってイギリスのバンド、オアシスのおすすめアルバムをランキング形式でご紹介します。
ブリットポップを代表するバンド、オアシスとは?
オアシスは英国マンチェスター出身で、基本はギターのノエル・ギャラガー(兄)とボーカルのリアム・ギャラガー(弟)のギャラガー兄弟が中心となって活動していたバンドです。
バンド結成当初からほとんどの作詞作曲を兄のノエルが担当していましたが、活動中期辺りからリアムの単独作曲も採用されるようになりました。
とは言ったもののオアシスと名前を聞いて思いつく名曲のほぼ全てはノエルが書いた曲なので実質「オアシス=ノエル・ギャラガーのバンド」と言っても過言ではありません。
実際、この2人以外のメンバーは結成当初から全て代わっており、「ギャラガー兄弟さえ残っていればオアシスは成立する」状態です。
そんなオアシスは1990年代に台頭した「ブリットポップ・ムーブメント(Britpop Movement)」を牽引するバンドです。
ブリットポップと呼ばれるバンドには、ブラーやレディオヘッド、スウェード、プライマル・スクリーム、ザ・ヴァーヴ、パルプ等数多くの人気バンドが存在しています。
その中にあってもブリットポップというジャンル名に最も相応しく同ジャンルを代表するバンドとなると、やはりオアシスが一番だと僕個人は思っています。
残念ながらオアシスは、7作目のアルバム『Dig Out Your Soul』を2008年にリリースした1年後の2009年に解散しています。
あれから15年の年月が流れましたがオアシスの残した音源は全く色褪せていません。
ぜひ「これからオアシスを聴き始めたい!」という人に今回のこのブログ記事が参考になれば…と思い書くことにしました。
それでは今回もオアシスのオリジナル・アルバムの中から僕が考えるベスト5を第5位からランキング形式で書いていきます。
ライヴ盤やベスト盤にコンピレーション・アルバムは省いています。
そもそもオアシスにはオリジナル・アルバムは7枚しか残されていないのですが、その中で5枚選びご紹介します。
オアシスのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
第5位:Oasis – 『Standing on the Shoulder of Giants』
もしかしたらオアシス好きの人からしたら第5位にこのアルバムを選んだのは「え?そうなの?」と変に感じられるのかも知れません。
ほとんどの人がオアシスのオリジナル・アルバムから5作品を選ぶ際に本作を選ぶことはないのかも知れません。
なんとなく2000年にリリースされた4thアルバムとなる本作『Standing on the Shoulder of Giants』の一般的評価は低いと感じます。
僕はリアルタイムでこのアルバムがリリースされた時のことを覚えているのですが、それまでにリリースされた3作品と比べると大ヒットとまではいかなかったようです。
米国のビルボード・チャートでも最高位24位とパッとせず、当時まだまだブリットポップの人気はあった日本でも第4位と、本国英国とイタリア以外では1位を逃しています。
そのためか当時のロック系の雑誌では発売当初こそ「期待のアルバム!」みたいに褒めていたにも関わらず、時が経つにつれ、そして次のアルバムがリリースされる頃には本作は失敗作かのように書かれている記事がいくつかありました。
しかし本作の発売をリアルタイムで楽しみにしていて聴いた僕の思い出の部分もありますが、「そんな悪いアルバムかな?チャートの順位と売り上げだけでアルバムの善し悪しを判断していない?」と思いました。
先行シングルとしてリリースされた”Go Let It Out”は、耳馴染みの良いオアシスらしいサビ部分を持った名曲です。
次にリリースされたシングル”Where Did It All Go Wrong?”は、”Don’t Look Back In Anger”の大ヒットから二匹目のドジョウを狙った感が否めないノエルがリード・ボーカルを取る曲ですが渋い曲調が悪くない曲です。
ビートルズを意識したようなテープの逆回し音がサイケデリックな雰囲気を演出するアルバムからの3枚目のシングル”Who Feels Love?”や再びノエルが歌う4枚目のシングル”Sunday Morning Call”等、過去作になかった落ち着いた曲が増えたのも特徴です。
ただそういった落ち着いた感じが余計に「オアシスは終わったバンド」とイメージ付けていたのかもしれませんね?
しかしシングル曲以外にもオアシスらしいロック曲”Put Yer Money Where Yer Mouth Is”や、ライヴでも度々演奏されていた “Gas Panic!”等、ちゃんと聴くとロックしている曲もあります。
個人的にはオープニングの”Fuckin’ in the Bushes”のドラミングが好きで、このアルバムを最初に聴いた時からこのリズムにハマりました!
オアシスの1stアルバムではギャラガー兄弟がトニー・マッキャロルのドラムに満足出来ず事実上解雇といった形でバンドを去っていますが、そのドラムの問題が解決したかのような本作でのアラン・ホワイトのドラムはかっこいいと感じます。
全体的にドラムの音が生々しく録られているのも本作の好きな部分です。
またこれは音楽の内容とはかけ離れてはいますが、NY好きの僕としては本作のアートワークも好きな理由のひとつです。
このアルバムがリリースされた当時はまだ10代だったのですが、「いつの日にか自分も憧れのNYに行ってみたい!」と憧れていた時期なので、エンパイア・ステート・ビルが映る本作のアルバム・ジャケットを見て気に入りました。(その後実際にNYには何度か行けました!)
そういう思い出もあって僕は本作が好きです。
ちなみに本作リリース時のツアー音源から編集されたライヴ盤『Familiar to Millions』には”Fuckin’ in the Bushes”から”Go Let It Out”に繋がる同じ流れが収録されています。
他にも”Who Feels Love?” や”Gas Panic!” も収録されているのでオアシス・ファンなら必聴ですね!
第4位:Oasis – 『Heathen Chemistry』
第4位は、先ほどご紹介していた『Standing on the Shoulder of Giants』の次にリリースされた5thアルバム『Heathen Chemistry』です。
セールス的に不振に終わった前作からの反動なのか?本作はラジオ受けの良さそうなシングル曲が用意されています。
先行シングルとなった”The Hindu Times”は、いかにもヒットしそうなロック・チューンで、2ndシングルに選ばれた”Stop Crying Your Heart Out”もヒット狙いのバラード曲に感じられます。
アルバムからの最初のシングルに軽快なロック・チューンを持ってきて、次に泣けるバラード曲をシングル化するのは多くのロック・バンドの常套手段でもありますね。
本作にもその法則が当てはまりますが、相変わらず英国では大人気でチャートの1位を記録しています。
でも実は米国のビルボード・チャートで最高位23位、日本では第3位と、順位としては前作から1つ上がっただけでした。
しかし本作にはノエルの歌うバラード曲”Little by Little”が3枚目、シングルとしては初めてのリアム単独作曲の”Songbird”が4枚目のシングルとしてカットされています。
前作よりも強力なシングル曲が4曲揃っていうるのはなかなかに強力です!
個人的にはシングル曲以外はそこまでパッとせず、アルバム全体として『Standing on the Shoulder of Giants』の方が好きなのですが…しかし印象に残るシングル曲の多さという面ではこちらの『Heathen Chemistry』の方が聴きやすいので第4位となりました。
第3位:Oasis – 『Be Here Now』
1997年にリリースされた3rdアルバム『Be Here Now』は、僕にとって初めてリアルタイムで体験したオアシスのアルバムでした。
そのため思い入れという点では本作が一番印象に残っています。
当時はモード系のファッションや70年代パンク・ファッションのリバイバル、モッズ系ファッションのリバイバル等が流行っていました。
そういったアパレルのお店に寄ると当時はこの『Be Here Now』がよくBGMで流れていました。
当時の僕は70年代のハードロックにハマっていたのですが、こういったお店でオアシスの『Be Here Now』を聴いていると「今はこういう音楽が流行っているんだな!」と思うようになりました。
特にアルバムからの2枚目のシングルとなった”Stand by Me”は、当時町中のお店でよくかかっていたのを思い出します。
曲名からして映画『スタンド・バイ・ミー』を思い起こしますが、もちろん1961年にリリースされたベン・E・キングののあの曲とは別物です。
ノエルが書いたオリジナル曲になります。
またアルバムからの先行シングルに選ばれた”D’You Know What I Mean?”のかっこよさも印象に残ります。
これほどまでにアルバムのオープニングを飾るのにピッタリの曲もなかなかありません。
3枚目のシングルには9分以上にも及ぶ長尺曲”All Around the World”が選ばれました。
そして日本限定で4枚目のシングル・カットとなった”Don’t Go Away”も名曲です。
この”Don’t Go Away”は僕もオアシスの全曲の中でもトップ5に入るぐらい好きな曲なのですが、どうも日本以外ではそんなに人気がないのかな?と不思議に感じます。
ベスト盤にも日本盤のみのボーナス・トラックとしてこの”Don’t Go Away”が選ばれていたのですが、海外盤では選ばれてないんですね…。
残念ですが名曲であることに間違いはありません!
もちろんシングル曲以外にもおすすめの曲はあります。
アルバム2曲目の”My Big Mouth”はオープニングの派手なギターのフィード・バック音からして過激なロック・チューンです!
タイトル・トラックの “Be Here Now”もサビがキャッチーでとてもオアシスらしい楽曲です。
しかし今となっては、オアシスがロック・シーンで猛威を振るっていたのはこのアルバムが最後になった…というイメージがあります。
ちなみにこの時期のオアシスをメタリカのドラム、ラーズ・ウルリッヒが好きなバンドのひとつに挙げていたことが印象的です。
ラーズはデンマーク出身ということもあってかもともと『NWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル』等のイギリスのバンドから大きな影響を受けていました。
ちょうどこの時期のメタリカは『Load』、『Reload』とキャッチーなアルバムを制作していた頃なので、今にして思うとオアシスなどのブリットポップ勢が好きでも何らおかしいことはありませんね。
ちなみに『Be Here Now』とは、ビートルズのギタリストだったジョージ・ハリスンが1973年にリリースしたソロ作品『Living In The Material World』に収録されていた”Be Here Now”からタイトルをパクry…引用したのでしょう。
ビートルズ好きのギャラガー兄弟らしいアルバム・タイトルですね。
第2位:Oasis – 『Definitely Maybe』
第2位はオアシスのデビュー・アルバム『Definitely Maybe』です。
演奏は荒く、ギャラガー兄弟が指摘するようにドラムがいまいちだったりもしますが…収録されている楽曲の良さはデビュー作とは思えないクオリティの高さです!
デビュー曲となった”Supersonic”は、気だるそうに歌うリアムのボーカルがその後のオアシスの特徴をイメージ付けるにはちょうど良い楽曲です。
2ndシングルの”Shakermaker”に4thシングルの”Cigarettes & Alcohol”、そしてシングル化はされていないけれども初期のオアシスを代表する楽曲”Rock ‘n’ Roll Star”は、どれもがロック好きなら必ず聴いておきたい名曲です。
こういったロック・チューンの素晴らしさもあるのですが、それだけではないのがこのバンドの凄いところです!
それはアルバムからの3枚目のシングルに選ばれた “Live Forever”が収録されているからです。
オアシスを代表する楽曲として最も有名で、最も人気の楽曲でしょう!
当時ニルヴァーナが”I Hate Myself And Want To Die”といったネガティヴな楽曲をリリースした事への反発として「それなら俺は永遠に生き残ってやる!」とノエルが書いた名曲です。
皮肉なことにニルヴァーナのこの曲を書いたカート・コバーンの娘、フランシス・ビーン・コバーンはこの “Live Forever”が大好きなのだとか…。
ちなみにこの曲は「イギリス人がカラオケで歌う曲ランキング」の堂々1位に輝いています!
僕もオアシスの楽曲の中では2番目に好きな曲です。
ん?2番目なの?
そうなんです、1番好きな曲は次に発表する第1位のアルバムに収録されています。
第1位:Oasis – 『(What’s the Story) Morning Glory?』
文句なしにオアシスを代表するアルバムはこの『(What’s the Story) Morning Glory?』でしょう!
いや、もはやブリットポップ勢を代表するアルバムと言っても過言ではありません!
収録曲全てが名曲です。
シングルカットされた曲も6曲とオアシスのアルバムの中では最大の枚数です。
まず最初にシングル化された”Some Might Say”は前作『Definitely Maybe』に収録されていても違和感がないようなポップなロック・チューンです。
2ndシングルの”Roll with It”もキャッチーな歌メロがクセになります。
3rdシングルにはタイトル曲の”Morning Glory”が選ばれました。
オープニングのチョーキングギターがかっこいいですね。
そして先ほどの話の続きになるのですが…僕が一番好きなオアシスの楽曲は本作からの4枚目のシングルに選ばれた”Wonderwall”です。
この曲が一番好きです。
ちなみにこの曲はジャズ・ピアニストのブラッド・メルドーもカバーしています。
ジャズ・アレンジしても合う名バラード曲ですね♪
そして5枚目のシングルに選ばれた”Don’t Look Back in Anger”もオアシスを代表する曲ですね。
リアムが歌いたがっていたけれども、兄のノエルが自ら歌う曲が初めてシングル化されたのがこの”Don’t Look Back in Anger”です。
確かにこれは名曲です!
まぁイントロのピアノがジョン・レノンの”あの曲”から拝借しているのはご愛敬ってことで…。
ちなみに日本を代表するロック・バンドの1つGLAY(グレイ)がこの曲をカヴァーしていたりもします。
2011年にリリースされたコンピレーション・アルバム『rare collectives vol.4』に収録されています。
気になる方は要チェックです!
最後の6枚目のシングルは7分以上の長尺曲”Champagne Supernova”が選ばれました。
この曲もサビが一緒に歌いたくなるようなキャッチーな曲です。
ノエルの曲作りの上手さは、こういった一緒に歌いたくなる曲を量産できることですね。
今回このアルバムを第1位に選びましたが、やはりオアシスを聴くにあたって絶対に外せない作品だと思うからです。
すでにオアシスをご存知の人にはベタな選出とはなりましたが、でもこれから初めてオアシスを聴いてみたいといった人はぜひともこの『(What’s the Story) Morning Glory?』から聴き始めてみて下さい。
ブリットポップを代表するだけでなく、全ロック・ファンが聴いておきたい歴史的名盤です!
以上、【オアシスのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。
オアシスは解散してから15年が経ちますが、再結成をして欲しいと言うファンからの要望が何度もありました。
最初の頃はギャラガー兄弟どちらも乗り気ではなかったのですが、最近では弟のリアムが「ノエル次第」みたいに発言していました。
しかしノエルの方は「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ (Noel Gallagher’s High Flying Birds)」で成功しており、オアシス再結成にあまり乗り気ではないようです。
オアシス・ファンとしては近いうちに再結成してもらいたいものですね…。
追記
なんと!このブログ記事を書いてから2ヵ月以上が過ぎた2024年8月27日にオアシスの再結成がアナウンスされました!
2025年には再結成ツアーも始めるのだとか?
まさか本当に再結成する日がやってくるなんて…!
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