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カテゴリー:5Albums

2024/06/12

オリジナル・アルバムを勝手にベスト5!レディオヘッド編

【オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ】ブリットポップ勢の中でも特にオルタナティヴ・ロック系の革新的な音楽を作り続けるレディオヘッドのスタジオ・アルバムをおすすめ順で5作品ご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

【第6回】オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ

ブリットポップ勢の中でも異彩を放つバンド、レディオヘッドのおすすめアルバムをご紹介!

【オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ】の第6回です。

 

前回はブリットポップを代表するバンド、オアシスをご紹介していました。

 

オアシスのオリジナル・アルバムを勝手にベスト5!

 

今回も引き続きブリットポップにカテゴライズされる…いや、されていたバンドのご紹介です。

 

それは今も現役のバンド、レディオヘッドです。

 

とはいったものの、レディオヘッドをブリットポップにカテゴライズできるのは1stアルバムの『Pablo Honey』ぐらいで、その後はオルタナティヴ・ロックやエレクトロニカ(電子音楽)、中にはダブステップ風などアルバム毎に音楽性を代えていった革新的なバンドです。

 

驚くのが、それだけアルバム毎に様々な音楽ジャンルをまぜこぜにしているのに、どのアルバムも「レディオヘッドらしさ」を失っていない点です。

 

これまでに9枚のオリジナル・アルバムをリリースしています。

 

今回はその9作品の中から僕がおすすめしたいアルバムを5作品選び、ランキング形式でご紹介します。

 

それでは第5位からどうぞ。

 

 

オリジナル・アルバムを勝手にベスト5:レディオヘッド編

第5位:Radiohead – 『In Rainbows』

第5位は2007年にリリースされた7作目のアルバム『In Rainbows』です。

 

2000年代に入ってこれまでのようなギター・ポップorギター系オルタナティヴ・ロックから大胆に音楽性を代えてエレクトロニカ系のエクスペリメンタル・ロック(実験音楽もしくはポスト・ロック)へと変貌していたレディオヘッドでした。

 

しかし2003年の『Hail to the Thief』から再びギターが目立つ音楽性へと代わっていきました。

 

とは言ったものの、1990年代の頃のような他にもありがちなオルタナティヴ・ロックへと回帰するのではなく『Kid A』や『Amnesiac』で培った実験音楽的な側面も合わせた新しい形のオルタナティヴ・ロックでした。

 

その完成形がこの『In Rainbows』だと感じます。

 

本作からは”Jigsaw Falling into Place”と”Nude”の2曲がシングル化されましたが、およそシングル・ヒットを狙った楽曲とは程遠いです。

 

むしろアルバム1枚を通して1つの作品と捉えて聴くべきアルバムです。

 

ちなみに本作の中で僕が一番好きな曲は2曲目の “Bodysnatchers”です。

 

理由は簡単!

 

久しぶりに過激に歪んだギターが登場するからです!

 

この曲の疾走感は歴代レディオヘッドの楽曲の中でも随一のかっこよさです!

 

第4位:Radiohead – 『The King of Limbs』

レディオヘッドは毎回アルバムを出す度にオッと驚かせてくれるのですが、本作リリース時もかなりの衝撃を受けました!

 

2011年にリリースされた『The King of Limbs』は8作目のアルバムで、当時流行っていたダブステップの要素を取り入れた作品です。

 

当時はSBTRKT(サブトラクト)が流行っており、僕も2011年リリースの1stアルバム『SBTRKT』にはハマりました!

 

 

SBTRKTにハマっているタイミングで本作『The King of Limbs』がリリースされました。

 

リリース当時にYouTubeで本作収録曲の”Lotus Flower”のMVを観た時に「この曲のビートはかっこいいな~!」とすぐに好きになりました。

 

本作からはシングル・カットされた曲はありませんが、どの曲も統一感があるためアルバム全体を1つの作品として聴くべきアルバムです。

 

個人的なベスト・トラックは”Morning Mr Magpie”です。

 

まるでジェームス・ブラウン・バンドみたいなファンク系の単音ギターリフがこういったダブステップの曲調に上手くハマるなんて…さすがレディオヘッド、いやジョニー・グリーンウッドです!

 

本作からのシングル・カットはなかったものの、本作を元にしたリミックス・アルバム『Tkol Rmx 1234567』もリリースされていますので、ダブステップやエレクトロニカ調のダンス・ミュージックにご興味ある方はぜひ!

 

 

第3位:Radiohead – 『Kid A』

これはビックリしました!

 

僕が初めて聴いた時に「なんだコレは!」と驚いたアルバムは、マイルス・デイヴィスの『On The Corner』とアルバート・アイラーの『Albert Ayler in Greenwich Village』とレッド・クレイオラの『The Parable of Arable Land』とこの『Kid A』です。

 

1997年に最高傑作『OK Computer』をリリースしたレディオヘッドは、それまでにリリースした3枚のアルバムですでにオルタナティヴ・ロックの可能性を突き詰めたかのように「やり尽くした感」があったように思えます。

 

「レディオヘッドの次のアルバムはどうなるんだろう?『OK Computer』を超えるようなアルバムを作ることなんて出来るんだろうか?」と当時は思っていました。

 

2000年に入りレディオヘッドの新作が年内にリリースされると各種音楽雑誌に掲載され始めました。

 

そしてどの雑誌にも「これまでのレディオヘッドとは全く違った音楽性」みたいに書かれていました。

 

またボーカルのトム・ヨークも「ロックは終わった」みたいなことをインタビューで答えていました。

 

当時はバリバリにハード・ロックやパンク・ロックにグランジにハマっていた僕にとっては「ロックが終わっただって!?トム・ヨークは何を言っているんだ?」と耳を疑いました。

 

正直言ってこの発言だけでレディオヘッドを嫌いになりそうでした…。

 

しかしその浅はかな考えは僕の単なる早とちりでした。

 

10月にリリースされた『Kid A』を聴いてビックリしました!

 

「なんだこれ!今の僕の耳には新し過ぎる!」と感じました。

 

1曲目の”Everything in Its Right Place”を聴いた瞬間にヤラれました。

 

マイルス・デイヴィスの『On The Corner』を聴いた時と同じように「このアルバムは人類の歴史に永久に残る革新的な作品となるんじゃないかな!?」と思いました。

 

本来僕はブルースをルーツに持ったギター・ロックが大好きなのですが、もはや「2人のギタリストはどこに行った?」と首をかしげたくなるこの『Kid A』を聴いてハマってしまうとは予想外でした。

 

本作はレディオヘッドのアルバムの中で初めて1曲もシングル・カットされなかった作品です。

 

その後『The King of Limbs』でもシングル・カットはありませんでしたが。

 

その代わりアルバム全体に統一感があるので1つのアート作品として聴くべきアルバムです。

 

どの曲も素晴らしいのですが、僕が一番好きな曲は”How to Disappear Completely” です。

 

「完全に消え去ってしまう方法」と、まるでニルヴァーナのカート・コバーンばりにネガティヴな曲名ですが、終盤に盛り上がるアンビエントな音が堪りません!

 

今回のランキングで1位にこそ選びませんでしたが、本作がその後のロック・シーンに与えた衝撃や影響は計り知れないものでしょう。

 

レディオヘッドという枠を超えて…全音楽ファンに聴いてもらいたい名盤です!

 

ちなみに本作収録曲の”Kid A”はジョン・メイヤーがアコースティック・ギターでアレンジしてカバーしています。

 

2003年にリリースされた2ndアルバム『Heavier Things』の日本盤にボーナス・トラックとして収録されています。

 

 

また”The National Anthem”はリヴィング・カラーのギタリスト、ヴァーノン・リードが2006年にリリースしたソロ・アルバム『Other True Self』で取り上げていました。

 

 

他にもマニアックなジャム・バンド、ドパポッド(Dopapod)もライヴで”The National Anthem”をカバーしています。

通常のロックとは一線を画すアルバムでしたが、『Kid A』の衝撃は今もシーンに大きな影響を与えています。

 

第2位:Radiohead – 『OK Computer』

第2位はレディオヘッドの最高傑作『OK Computer』です。

 

最高傑作なのに第2位?です。

 

個人的には第2位に選びましたが、本作のクオリティの高さは驚異的です!

 

先行シングルに選ばれた”Paranoid Android”からして、その当時の他のバンドと比べてもこんな革新的な楽曲を作るバンドはいなかったと思います。

 

この後リリースされた『Kid A』は更に革新的なアルバムではありましたが、あの作品はもはや「ロック」というジャンルを超越したような革新性でした。

 

しかしこの『OK Computer』は、「ロックというジャンルが達成した最も革新的なアルバム」だと僕は思っています。

 

あくまで「ロック・アルバム」なのが本作の良いところです。

 

ただその後リリースされた3枚のシングル、”Karma Police”にしても”Lucky”にしても”No Surprises”にしても、どこか暗く悲しい曲調なのが本作の特徴でもありますね。

 

前2作まではここまで暗くなかったのですが、この『OK Computer』以降レディオヘッドはどんどん暗い曲調が増えていきます。

 

もしかして革新的な音楽にはネガティヴな要素が不可欠なのかな?と感じてしまうほどです。

 

ちなみに本作で僕が一番好きな曲は、1曲目の”Airbag”です。

 

なんだかんだでこういったギター・ロックが一番好きなんですよね♪

 

エド・オブライエンの深いディレイを効かせたギターが最高です!

 

さて、最高位傑作を第2位に選びましたが、果たして今回のランキングで1位に選んだアルバムとは?

 

第1位:Radiohead – 『The Bends』

『アメリカン・オルタナティヴ・ロックへのイギリスからの回答』

 

と勝手なキャッチ・コピーを付けたくなる名作です。

 

『The Bends』は、1995年にリリースされた2作目のアルバムです。

 

前年にカート・コバーンが亡くなり、アメリカを中心として盛り上がっていたグランジ・ブームに終焉が近づいていました。

 

ギターを中心としたアメリカのオルタナティヴ・ロックに対抗するようにこの時期にオアシスやブラー等のブリットポプ勢がイギリスから頭角を現し始めました。

 

そんな中、レディオヘッドはこの2作目で「ギターで出来るオルタナティヴ・ロック」の全てをやり尽くしてしまった感があります。

 

だからこそその後のアルバムではギターが目立たなくなったのかも知れませんが、本作はレディオヘッドの全作品の中で「最もギターが活躍するアルバム」です。

 

だから僕の中では本作が第1位なのです。

 

ファズやディレイにトレモロ等を駆使したジョニー・グリーンウッドとエド・オブライエンの2人のギタリストの活躍が素晴らしいアルバムです。

 

もうそれが全てです!

 

本作からは先行シングルの”My Iron Lung”を始め、全部で6枚ものシングルがカットされました。

 

シングル・カットという点ではレディオヘッドのアルバムの中では本作が最大の枚数です。

 

ちなみに”High and Dry”と”Planet Telex”は両A面扱いなので、シングル曲としては全部で7曲になります。

 

“High and Dry”はアコースティック・ギターの音色が美しい名バラード曲なので特におすすめです♪

 

ちなみに本作の中で僕が一番好きな曲は、”Just”です。

 

トム・ヨークが弾くアコースティック・ギターのイントロで始まり、ジョニー・グリーンウッドの過激に歪んだギターのトレモロ奏法が乗っかる辺りは、リズム・パターンも相まってニルヴァーナの”Smells Like Teen Spirit”を彷彿させます。

 

ちなみにレディオヘッドではトム・ヨークがコードを中心としたリズムギターを弾きながら歌うことが多いです。

 

そしてジョニー・グリーンウッドが激しく歪ませたディストーション・ギターでリード部分を弾き、エド・オブライエンがディレイを使って空間を演出する広がりのあるギター演奏をしています。

 

そのためレディオヘッドをバンドでコピーする際に、このエドのパートを意識していないために「あれ?ちゃんとリズムとリードの2人のギター・パートを抑えているのに何か物足りないサウンドになるな…?」となっちゃうんです。

 

空間系のエフェクターを使いこなすには高いセンスを必要としており、扱いも難しいため奥行きのあるバンド・サウンドを作り出すのは簡単なことではありません。

 

さて、このアルバムを最後に徐々に暗い楽曲が増えていき、「単なるロック・バンド」の枠を超えていったのですが、しかしこういった「わかりやすいアルバム」をいつの日にかまた作って欲しいな~と個人的には思います。

 

とても好きなアルバムですが、もしレディオヘッドがこの『The Bends』の音楽性をその後も続けてたとしたら…今のような高い評価はなかったのかも知れません!?

 

この路線でヒットしなくなっていたとしたら、そのまま歴史の闇に消えていくバンドだったと思います。

 

しかしその後に『OK Computer』や『Kid A』といった前衛的で革新的なアルバムを作ったからこそ、レディオヘッドは唯一無二の特別なバンドになれたのでしょう!

 

もしこのブログ記事を読んで「これからレディオヘッドを聴いてみたい!」といった初心者の方がいらっしゃいましたら、ぜひこのランキングを元にレディオヘッドのアルバムを聴いてみて下さい。

 

以上、【レディオヘッドのオリジナル・アルバムを勝手にベスト5!】でした。

 

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