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2019/10/10

ジャズファンク・ギタリストのひとりジョージ・フリーマンの『Franticdiagnosis』を聴こう♪

グルーヴ・マーチャント期のジミー・マクグリフの作品の多くに参加していたジャズファンク・ギタリストのひとりジョージ・フリーマンの1972年の3作目のリーダー作『Franticdiagnosis』をご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

ジャズファンク・ギタリストのひとりジョージ・フリーマンの1972年のリーダー作『Franticdiagnosis』をご紹介します。

グルーヴ・マーチャント期のジミー・マクグリフの作品の多くに参加していたジャズファンク・ギタリスト!

このブログでは僕の好きな70年代オルガン系ジャズファンクの作品を多くご紹介しています。

 

僕自身もギターを弾くのでそのジャンルの中でも特にグラント・グリーンやメルヴィン・スパークスにアイヴァン・”ブーガルー”・ジョー・ジョーンズにオドネル・リーヴィー等のジャズファンク系ギタリストがよく登場します。

 

彼らの名前は2年程前に某ギター雑誌で特集されていたのでご存じの方もいらっしゃると思います。

 

その他にもジミー・スミスの『Root Down』に参加していたクルセイダーズ組のアーサー・アダムズや、メインストリーム・レコードの幾つかの作品に参加していたフレディ・ロビンソンなんかも、よく見かけるのでジャズファンク好きにはお好きな人が多いかと思います。

 

少しマニアックなところでは、オルガン奏者チャールズ・アーランドの『Black Drops』に参加していたメイナード・パーカーやジーン・アモンズの『Brasswind』に参加していたマイケル・ハウエルなんかもいます。

 

今回ご紹介するのは、彼らと同じ時期に活躍したジャズファンク・ギタリストのひとりジョージ・フリーマンです。

 

ジョージ・フリーマンは、グルーヴ・マーチャント期のジミー・マクグリフの作品の多くに参加していたギタリストです。

 

何度かこのブログのジャズファンク系の記事で名前だけは登場していたのですが、単独で扱うのはよく考えたら今回が初めてでした。

 

ちなみにジョージ・フリーマンは、1969年にデルマーク・レコードから初リーダー作となる『Birth Sign』をリリースして、その次にチャールズ・アーランドの力を借りて1971年に『Introducing George Freeman Live with Charlie Earland Sitting In』という白熱のライヴ盤をリリースしています。

 

今回ご紹介するのは、その次のリーダー作に当たる1972年の『Franticdiagnosis』をご紹介したいと思います。

 

 

George Freeman – 『Franticdiagnosis』

グルーヴ・マーチャント期のジミー・マクグリフの作品の多くに参加していたジャズファンク・ギタリストのひとりジョージ・フリーマンの1972年の3作目のリーダー作『Franticdiagnosis』をご紹介したブログ記事の画像1枚目

グルーヴ・マーチャント期のジミー・マクグリフの作品の多くに参加していたジャズファンク・ギタリストのひとりジョージ・フリーマンの1972年の3作目のリーダー作『Franticdiagnosis』をご紹介したブログ記事の画像2枚目
01.Franticdiagnosis
02.The Bump
03.Free Man
04.God Bless the Child

 

Personnel:
George Freeman – Guitar
Von Freeman – Tenor Saxophone
Dave Hubbeard – Alto Flute
Charles Earland – Arp Synthesizer
Ceasar Frazier – Organ
Gary Jenkins – Drums
Eddie Moore – Bass Drum, Cymbal
Donald Rivers – Percussion, Percussion, Cowbell, Tambourine
Billy Connors – Congas

 

アルバムの内容

全4曲と少ない収録数ですが、1曲目のタイトル曲”Franticdiagnosis”が19分19秒もある長尺曲になります。

 

レコード時代だったらこの曲のみでA面を占めてしまう長さです。

 

ジョージ・フリーマンのコード弾きによるイントロから、ジョージの兄のヴォン・フリーマンによるテナーサックスがギターとユニゾンでテーマを弾き始めます。

 

かなりのアップテンポの4ビートで演奏されるジャズブルースといったところでしょうか。

 

ちなみに本作は最後の曲”God Bless the Child”以外は全てジョージ・フリーマンの自作曲になります。

 

まず1曲目の長尺曲からなのですが、最初にアドリヴソロを吹き始めるのは兄のヴォンです。

 

割とオーソドックスなプレイに終始しているため、弟程の個性は感じられません。

 

悪くはないのですが、特別凄いということもない「普通なプレイ」なのが彼が有名になれなかった原因かもしれませんね⁉

 

サックスソロが終わるとオルガンソロが始まるのですが、これを弾いているのはチャールズ・アーランドではなくシーザー・フレイジャーになります。

 

チャールズ・アーランドは契約上の問題なのか?それとも個性が強すぎて主役を食ってしまわないように配慮してのことか、本作ではオルガンは弾いていません。

 

アープ・シンセサイザーのみ演奏しています。

 

長めのサックスソロとオルガンソロの間、本作の主役のジョージはひたすらジャズで使う3音のコード弾きを中心にバッキングを弾いています。

 

9分を超えた頃にやっとギターソロが始まります。

 

ジョージ・フリーマンの特徴として、初期のジョージ・ベンソンのようにブルーススケールを中心とした半音階を流れるように弾くスタイルなのですが、ベンソン程の優雅さはありません。

 

むしろ荒っぽいピッキングで音量が不安定なことのあります。

 

敢えてダイナミクスを出すように弾いているというよりも、演奏が熱くなるうちに無意識にピッキングが強くなり音量が上がっているのでしょう。

 

ベンソンよりもワイルドですが、その分ミストーンも目立ちます……。

 

ただしジャズファンク的には熱く盛り上がった時にギターの音量が上がるのは「あり」だと思います。

 

より洗練されたベンソンがその後、高度なテクニックが必要なフュージョンに向かったように、逆にジョージ・フリーマンのワイルドな演奏はそのままイナタいジャズファンク向けだと言えます。

 

人によっては「ピッチが不安定でヘタウマなギタリストだな~……」と思われるかもしれませんが、フュージョンだと「ダメ」な演奏でも、こういったジャズファンクには「あり」だと言えるのがジョージ・フリーマンのギタースタイルです。

 

そんな演奏スタイルもあってかとても個性的で、ジミー・マクグリフのアルバムにサイドマンで参加している時も、クレジットを確認しないでも「あ、このギターソロはジョージ・フリーマンだ!」とすぐにわかります。

 

テクニックがあっても目立たないギタリストって数多くいますが、音量やピッチが不安定でミストーンも多いジョージ・フリーマンですが、ソロを聴くと直ぐに彼だとわかる強い個性は魅力的だと言えます。

 

「没テクニック」ではありますが、「没個性」ではありません!

 

ちなみにこの曲の13分20秒辺りが凄いです!

 

ダブルストップのフレーズで半音ずつ上がっていくのですが、これがもう無茶苦茶で……(笑)

 

ピッチや音量は気にせず、多少のリズムのズレすらも気にせず、不安定なままで突っ走ります!

 

しかしこの不安定さこそが人間味があって良いんですよね♪

 

機械みたいに正確な演奏であれば、何も生演奏する必要はなく、打ち込みで良いと思います。

 

でもこの「爆発するような熱さ!」は、人間による生演奏でしか再現不可能なんですよ!

 

ジョージ・フリーマンのフレーズが爆発するのに合わせて、ゲイリー・ジェンキンスのドラムも「バシャバシャバシャ!」とギターフレーズに合わせて盛り上がっていきます。

 

無茶苦茶なアンサンブルなのですが、しかしここが一番熱い演奏です!(笑)

 

スタジオ内の誰かが”Wow!”と思わず声を上げたのまで収録されているラフさです。(笑)

 

ギターソロが爆発した後は、再びオルガンソロとサックスソロが少し入り、ドラムソロ→コンガソロと満遍なくソロ回しがあります。

 

この辺が曲が長くなった原因なのでしょうが、そんなことも気にならないほど熱い1曲目でした。

 

次の2曲目”The Bump”は、冒頭からチャールズ・アーランドのアープシンセがまるでギターのトーキング・モジュレーターのように「ウワウワウワゥ♪」とファンキーなサウンドを醸し出すジャズファンク曲です。

 

アープシンセがテーマを弾き、ジョージはバッキングに徹しています。

 

そのままアープシンセのソロが始まり、次にフルートソロ→サックスソロ→フルートソロ→アープシンセソロとソロ回しが続きます。

 

リーダーのジョージのギターソロは最後の最後になって登場します。

 

普通ギターがリーダーのアルバムだと、他楽器のソロは短めでほとんどギターがソロを弾く形が多いと思うのですが、なんとも意外な曲構成です。

 

3曲目”Free Man”は、ハード・バップ的な重厚なテーマメロディーを持ったジャズファンク曲です。

 

テーマはギターとサックスがユニゾンで弾き、オルガンが合間にフレーズを入れる形です。

 

この曲では最初にギターソロから始まります。

 

同じジョージでも、ベンソンのように多彩なフレーズがあるわけではなく、ほんとワンパターンにゴリゴリと弾くスタイルがジョージ・フリーマンの方です。

 

そういったワンパターン・スタイルは、アイヴァン・”ブーガルー”・ジョー・ジョーンズに似ている部分もありますが……ブーガルー・ジョーの方がピッキングは正確です。(笑)

 

ただジョージ・フリーマンのギターテクニックに関して悪く言ってばかりなのですが、3分32秒から始まるジャズファンク系ギタリスト必須テクニックである繰り返しのシーケンス・フレーズの熱さは随一でもあります!

 

グルーヴィーなグラント・グリーンやブーガルー・ジョーのシーケンス、流麗なベンソンのシーケンス等とは違い、ひたすら燃え滾るように激しく弾くのがジョージ・フリーマンです。

 

ギターソロの次はサックスソロオルガンソロと続き、後テーマに戻ります。

 

ジョージ・フリーマンの熱いギターソロに感化されたのか、本曲でのオルガンソロも燃えまくっています!

 

どうしても長尺の1曲目が目立ちますが、ジャズファンク的に言うと2曲目とこの3曲目の方がかっこいい曲になります。

 

個人的には僕はこの3曲目が本作のハイライトだと思っています。

 

本作最後の4曲目”God Bless the Child”は、ビリー・ホリディのバラード・ナンバーです。

 

前年の1971年にケニー・バレルがその名も『God Bless the Child』というアルバムでこの曲を演奏していたのですが、さすがにバレルの演奏には遠く及びません……。

 

まぁケニー・バレルは特別上手いギタリストなので気にしないでジョージ・フリーマンの演奏にも耳を傾けましょう。(笑)

 

熱く長い演奏が3曲も続いたので、最後ぐらいはバラードでしっとりと終わろうと思ったのか、静かなオルガンのコンピングをバックにしっかりとメロディーを弾くジョージ・フリーマンのギター演奏がいつになく美しいです。

 

「なんだ、ちゃんと弾けるじゃん!」と言っては失礼かもしれませんが、(笑)本当にギターの音色が美しく素晴らしいバラード演奏です。

 

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#2 #3

 

 

以上、【ジャズファンク・ギタリストのひとりジョージ・フリーマンの『Franticdiagnosis』を聴こう♪】でした。

 

 

 

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