カテゴリー:Music

2018/02/28

Souliveも認めた!現代的オルガントリオ”On The Spot Trio”のデビュー作

Souliveも認めた!現代的オルガントリオ"On The Spot Trio"のデビュー作『Straight Out The Garden』についてのご紹介です。

Souliveの認めた!現代的オルガントリオ!

“On The Spot Trio”とは?

このバンドはギタリストのダニー・メイヤーとオルガンのクリス・ユンカーとドラムのエメリー・ネルソンからなるアメリカのカリフォルニア州の都市サンタクルーズ出身のバンドです。

 

まるでSouliveそっくりな音楽性なのですが、本人たちもその辺はかなり影響を受けていて意識しているようです。

 

このバンドは、2006年にダニー・メイヤーが、とあるバンドのオープニング・アクトを頼まれたことから始まっています。

 

その際に地元のベストミュージシャンを集めて即席でバンドを組んだようです。

 

そしてその時に集まったのがオルガンのクリス・ユンカーとドラムのエメリー・ネルソンでした。

 

他にもベースプレイヤーもいたようですが、結局最終的にデビューする際にオルガン・トリオの編成にしたようです。

 

この時のオープニング・アクトでのライヴは、リハーサルなしでいきなり本番を迎えたようですが、そこは腕の立つミュージシャンの集まりでしたので会場を熱狂させるような快演を繰り広げたようです。

 

その日の演奏に手ごたえを感じてこのバンドが結成されました。

 

バンド名の由来は、”On The Spot”には「即席の」という意味がありますので、そこに3人編成の”Trio”という単語を付け加えただけのシンプルなものです。

 

彼らの演奏は、もともと即席ミュージシャンの集まりなのでアドリヴ演奏が主な部分を占めています。

 

いわゆるグレイトフル・デッドを祖とする「ジャム・バンド」の一派です。

 

他にもフィッシュ(Phish)やガヴァメント・ミュールにメデスキ・マーチン&ウッドやジョン・スコフィールドにジミー・ヘリング、そしてもちろんソウライヴなんかも「ジャム・バンド」の括りになります。

 

即興演奏やアドリヴでの長尺ソロが彼らの特長です。

 

まぁもっと深く掘り下げていくと、ジョン・コルトレーンから始まる「スピリチュアル・ジャズ」の流れを汲んでもいます。

 

さて、そんなオン・ザ・スポット・トリオの2010年のデビューアルバム『Straight Out The Garden』をご紹介します。

 

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“On The Spot Trio”のデビュー作『Straight Out The Garden』

"On The Spot Trio"のデビュー作『Straight Out The Garden』のCDの写真1枚目
"On The Spot Trio"のデビュー作『Straight Out The Garden』のCDの写真2枚目
"On The Spot Trio"のデビュー作『Straight Out The Garden』のCDの写真3枚目
"On The Spot Trio"のデビュー作『Straight Out The Garden』のCDの写真4枚目

On The Spot Trio – 『Straight Out The Garden』

01.Dirt
02.Straight Out the Garden
03.Domadance
04.Double Dig
05.720
06.Lost Bamboo
07.Late Nite
08.Philly
09.Arugula (Featuring Sam Kininger)
10.Andy’s Tune

 

Danny Mayer – guitar
Kristopher Noel Yunker – organ
Emery Nelson – drums

 

 

 


 

 

デビュー作のこのアルバムのプロデュースは、ソウライヴのドラマーでリーダーでもあるアラン・エヴァンスが担当しています。

 

そのアラン所有の「プレイオン・ブラザー・スタジオ」で録音されたようです。

 

全体の雰囲気は、初期のソウライヴの様な「現代的」でダンサンブルなグルーヴが特徴的です。

 

いわゆるソウライヴやニューマスター・サウンズやベイカー・ブラザーズの様なDeep Funkの系統です。

 

なのでJazz Funkなんかのちょっとした古臭さは感じられずモダンで聴きやすいアルバムです。

 

一応、初期のニューマスター・サウンズの様に’70年代のレトロJazz Funkのようにアナログな質感のトーンを狙ってもいるようで、リズムは最先端のグルーヴだけれども、ギターやオルガンの感触はアナログな温かみもあります。

 

ギターもオルガンもかなり派手にエフェクターを使ってはいるのですが、アナログなトーンを狙っているお陰で無機質な音ではないのでその辺が聴きやすくもあります。

 

またダニーのギタープレイは、ジャズのマナーと言うよりもむしろロックに近いソロを弾くのでロックが好きな人もかなり聴きやすいと思います。

 

歌のないインストものですが、ギターソロはロックとファンクを融合した感じで、そこにちょこっとだけジャズの風味を隠し味に入れている程度ですので聴きやすくはあります。

 

またそれだけではなく、各曲の出来も素晴らしいです。

 

最後の10曲目の”Andy’s Tune”という曲以外はオン・ザ・スポット・トリオのオリジナル曲のようです。

 

ソウライヴの影響を受けつつもオリジナリティーはあるので、単なる物真似バンドではない実力派です!

 

#1の”Dirt”はミドルテンポで少し渋い曲調です。

 

しかしオルガンが「ワウワウ」鳴っていたりギターもソロでエンベロープ・フィルターを使用していたりとエフェクティヴな音がモダンでかっこいいです。

 

#2の”Straight Out the Garden”は、アップテンポなファンクです。

 

フェイザーを使ったギターのカッティングがかなりかっこいいです。

 

タイトルトラックだけあって、このアルバムの一番かっこいい曲となっております。

 

曲の構成やギターソロのフレージングなんかにソウライヴの影響が感じられます。

 

#3の”Domadance”もまるでソウライヴの曲のようです。

 

オートワウでワカチョコ♪やってるリズムギターがかっこいいです。

 

オルガンのメロディーがミーターズ風でもあります。

 

#4の”Double Dig”はオシャレなテーマメロディーが特長的です。

 

とてもモダンで「21世紀の新しいオルガンミュージック」とはこういったものだ!と感じます。

 

#5の”720″は、粘りつくようで少しヘヴィーなリフで始まります。

 

オルガンもギターもかなりエフェクティヴです。

 

とても3つの楽器だけで演奏しているとは思えないような様々な音が鳴っています!

 

#6の”Lost Bamboo”はどこかミーターズ風の雰囲気の楽し気なある曲です。

 

#7の”Late Nite”は、イントロこそバラード風ですが、すぐにアップテンポのウネるようなファンクに変わります!

 

曲の後半に転調してゆったりテンポに変わりますが、再度アップテンポに戻って終わっていきます。

 

#8の”Philly”は、ミドルテンポのイナタイ感じの曲でダニーのギターソロが冴えまくっています!

 

#9の”Arugula”にはサックス奏者のサム・キニンジャーがゲスト参加しています。

 

元ソウライヴのメンバーでもあったサム・キニンジャーがゲストで参加できたのもアラン・エヴァンスのお陰でしょう。

 

もちろんサックスソロもありすごくかっこいい曲です♪

 

#10の”Andy’s Tune”でアルバムは終わりを迎えます。

 

終始かっこよくって楽しい曲調で終わるのでアルバムを通しての統一感もあります。

 

暗かったり不気味な曲がないのでとても聴きやすく、また何度も聴き返したくなる好盤だといえます。

 

お勧めです!

 

 

 

ダニー・メイヤーの使用機材

 

ちなみにこのアルバムの録音時にダニーは、イーストマンのギターを用意していたらしいのですが……

 

 

 

 

結局はアラン・エヴァンスの勧めでES-335を使って全曲録音したようです。

 

しかもその335は、なんとデレク・トラックスが、ソウライヴのギタリストのエリック・クラズノーにプレゼントしたもののようです。

 

たまたまスタジオに置いてあったためその335を使って録音をしたようですが、その後このサンバーストの335はエリック・クラズノーがメインで使うこととなりました。

 

 

ソウライヴのライヴ映像なんかでもこの時の335をエリック・クラズノーが使っている映像がいくつか観れます。

 

またデレク・トラックスとは、ソウライヴの初期の時代1999年の頃によく共演していました。

 

ソウライヴのライヴ中にゲストでデレク・トラックスがギターを数曲弾いたりしているライヴ音源も存在しています。

 

この録音の後は、ダニーは335よりも少し小型のES-339を購入したようです。

 

アラン・エヴァンスのソロ・プロジェクトの「アラン・エヴァンス・トリオ」にダニーがギタリストとして参加しているのですが、その頃のライヴ映像でES-339を使用しているのが確認できます。

 

またその時のライヴ映像でダニーの足元には、エレハモのエンベロープ・フィルターのQ-トロンを使用ているのが確認できます。

 

 

このQ-トロンは、デビューアルバムからずっと使用しているようで、ダニーのギターの特長の様にもなっています。

 

オン・ザ・スポット・トリオと言えば、Q-トロンを使用したファンキーなギター!とでも言いたくなります。

 

それぐらい頻繁に使用されています。

 

ちなみにES-339を使っていた期間も短かったようで、このデビューアルバム以降のライヴ映像では、まるでジミヘンのようなホワイト・フィニッシュのストラトを使っていました。

 

そしてその後はテレキャスターも使用しているようで、いつの間にかフェンダー系のソリッドギターを使うようになっています。

 

やはりエフェクターをたくさん使うからセミアコよりもソリッドに替えたんでしょうかね。

 

まぁそもそもジャズっぽいというよりもロックっぽいギターソロを弾く人なんで、ストラトやテレキャスの方が単純に使いやすいのかもしれませんね!?

 

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