カテゴリー:Music

2018/07/20

ラリー・カールトンの最高のブルースアルバム『Sapphire Blue』 を聴こう!

ブルース誕生100周年の2003年にラリー・カールトンが満を持して制作したブルースアルバム『Sapphire Blue』のご紹介しているブログ記事のタイトル画像です。

Larry Carlton – 『Sapphire Blue』

1. Friday Nights Shuffle
2. A Pair of Kings
3. Night Sweats
4. Sapphire Blue
5. 7 For Ya’
6. Slightly Dirty
7. Just An Excuse To Play The Blues
8. Take Me Down
– Japan Only Bonus Track –
9.Room 335 (Alternative Version)

 

 

 


 

今回の記事は、今年11月に来日公演を行うラリー・カールトンです。

 

ラリー・カールトンが2003年の『ブルース誕生100周年!』の時期に満を持してリリースした全編オリジナルのブルース曲を収録した名盤です。

 

2003年当時は、このイベントに合わせて数多くのブルース系のアルバムが再発されたり初CD化されていました。

 

そして色んなミュージシャンがブルースをテーマにライヴやイベントを行い、更にこういった企画アルバムを制作したりしていました。

 

20代前半だった僕もちょうどブルースにドハマりしていた頃でした。

 

もちろん『ブルース誕生100周年!』を記念したCDやDVDのボックスセットも購入しました。

 

オムニバスCD4枚組ボックスセットの『マーティン・スコセッシのブルース:ある音楽の旅』と……

 

 

マーティン・スコセッシが中心となって制作されたブルース映画7作品を収めたDVD8枚組の 『ブルース ムーヴィー・プロジェクトDVD-BOX』です。

 

 

DVD8枚の内の1枚はオマケDVDです。

 

今思いだしても良い時代だったなぁ~……と思います。

 

自分の若い時にブルースが盛り上がってくれたのは幸いでした。

 

また今後もこういった感じで盛り上がってくれることがあればいいな~と期待もしています。

 

ところで、ラリー・カールトンは、70年代のフュージョンやってた頃からもブルースから影響を受けたギターフレーズを弾いていました。

 

70年代にはB.B.キングのアフリカでのライヴにリズムギタリストとして参加したりもしてます。

 

 

それにライヴでは、即興でブルースの曲をジャムったりすることもあります。

 

1995年のリー・リトナーとの共演アルバム『Larry & Lee』で2人のギタリストの音の違いからどちらかを特定するのはラリー・カールトンのブルースからの影響を考えると簡単に出来ます。

 

 

右チャンネルから流れてくるギターの音がラリー・カールトンです。

 

左チャンネルのリー・リトナーよりもフレージングやピッキングのニュアンスの付け具合がブルージーだからです。

 

またフォープレイでギターを弾いていた時も、ラリー・カールトン時代が一番ギターの音色がブルージーでした。

 

 

 

 

 

ブルースから影響を受けているギタリストは音色がすごくわかりやすいのと、そして個性的で印象に残ります。

 

僕も自分自身がブルース大好きなので、自分でギターを演奏していてもブルースからの影響がはっきり出ていると感じることがあります。

 

個人的な意見なんですが、ギターを演奏する上でブルースからの影響は受けている方が絶対に良いと感じます。

 

やはり「ブルース魂」が大事だと思います!

 

そんな「ブルース魂」が満載のギターが存分に味わえるのがこの『Sapphire Blue』になります。

Larry Carlton - 『Sapphire Blue』の写真1枚目 Larry Carlton - 『Sapphire Blue』の写真2枚目 Larry Carlton - 『Sapphire Blue』の写真31枚目 Larry Carlton - 『Sapphire Blue』の写真4枚目 Larry Carlton - 『Sapphire Blue』の写真5枚目

ブルースと言っても、全編ギターが主役で歌なしのインストアルバムです。

 

なので曲のテーマ部分は全てラリー・カールトンがギターで弾いています。

 

しかしボーカルなしでもラリー・カールトンの表現力抜群のギターが十分に聴けるアルバムです。

 

それでは各収録曲のご紹介です。

 

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アルバムの内容

まず1曲目の”Friday Night Shuffle”から勢いのあるブルースが炸裂します!

 

イントロの軽やかなシャッフルのリズムに乗せて、ラリー・カールトンのES-335の極上のトーンがテーマメロディーを奏でます。

 

華やかなバックのホーン隊も盛り上げてくれています。

 

まるでB.B.キングの”Every Day I Have The Blues”(原曲はローウェル・フルソン)からの影響を感じさせるような盛り上がりです!

 

ライヴでは、ホーン隊なしのトリオで演奏されることもしばしば……。

2008年のパリ公演での演奏です。

 

ベースを弾くのは、ラリー・カールトンの息子のトラヴィスです。

 

この時のライヴの様子はCDやDVDで作品化されています。

 

 

ホーン隊がいなくっても、ギタ-+ベースドラムの3つの楽器だけでも十分勢いがありますね♪

 

2曲目の”A Pair Of Kings”は、どこかジュニア・ウェルズとバディ・ガイがやりそうなブルース曲に感じたりします。

 

全曲ラリー・カールトンのオリジナル曲ではあるのですが、そういった過去の偉大なブルース曲からの影響は表に出てくるのでしょう。

 

曲の終盤のホーンのアレンジもすごくかっこいい曲です♪

 

ホーンとラリー・カールトンのギターがユニゾンでリズムを刻む部分が堪りません。

 

3曲目の”Night Sweats”は、タイトル通りに夜の雰囲気がするミドルテンポのゆったりとした曲です。

 

まるでミシシッピのうだるような暑さの夏の夜……って感じです。

 

シドニー・ポワチエの名作映画『夜の大捜査線』で使えそうな曲調ですね。(笑)

 

バックで流れている2台のファンキーなエレピのコンピングがムードを醸し出してくれています。

 

エレピのソロもあります。

 

そして6分31秒辺りで聴かれるような、ラリー・カールトンのクォーター・チョーキング一発のトーンが極上です!

 

まるでB.B.キングのようにたった1音でも主張できる!……これがブルースギターの特長でもあると感じます。

 

速弾きや難しいスケールを用いて、フレーズを埋め尽くさなくってもtった1音で良いんです!

 

ブルースで大事なのは、いかに1音に魂を込めて弾けるか?なのです。

 

それは4曲目のタイトルトラックの”Sapphire Blue”でも同じことです。

 

曲のテーマは、ラリー・カールトンが1音1音を丁寧に魂を込めて弾ききっています!

 

シンガーが歌うかのように、まさしくギターを歌わせています!

 

曲の終盤のギターソロでひたすらトリルするとこなど、もの凄く熱いです!

 

この曲名と雰囲気といい、アルバムのジャケットデザインといい……やはりケニー・バレルの1963年の歴史的名盤『Midnight Blue』を意識していると思います。

 

 

 

ちょうどこの時期、2003年のブルース・ブームに乗じてケニー・バレルも『Blue Muse』という『Midnight Blue』の第二弾のようなアルバムをリリースしていたりもします。

 

ケニー・バレルは、ブルージーなジャズギタリストでは、ラリー・カールトンよりも30年近く先輩に当たりますからね!

 

影響を受けない方がおかしいぐらいです。

 

さて、続く5曲目の”7 For You”はスローテンポのブルースです。

 

バックのオルガンの音色がイナタイ感じを醸し出しています。

 

サックスとユニゾンで弾くギターのテーマもかっこいいです。

 

6曲目の”Slightly Dirty”は、ドラムの細かなビートが転調して4ビートに代わるジャズブルース調の曲です。

 

ラリー・カールトンのギターソロの後にハーモニカ(ブルースハープ)のソロが入ります。

 

これがかなり上手いです!

 

7曲目の”Just An Excuse”は、T-ボーン・ウォーカーの”Stormy Monday”やハウリン・ウルフのバージョンの”Sitting On Top Of The World”(原曲はミシシッピ・シークス)みたいなスローブルースです。

 

こういったスローブルースで歌心溢れるギターソロを弾くのってすごく難しいです……。

 

速いテンポでガンガン勢いのあるギターソロを弾けても、こういったスローテンポを弾くとイマイチになるようでは、ブルースを上手く弾けてるとはいえないと思います。

 

ラリー・カールトンは、もちろんスペースを活かした卓越したソロを披露しています。

 

拍と拍の間を音符で敷き詰めるのではなく、無駄な音は弾かないで、必要最低限な音だけに魂を込めて弾ききっています。

 

曲の終盤、4分を過ぎた辺りでチョーキング後のランフレーズからバックのホーン隊がアンサンブルを盛り上げてくれるところがこの曲の最高潮の瞬間です!

 

アルバムの最後の曲、8曲目の”Take Me Down”はアコースティックギターに持ち替えてトラディショナルなカントリーブルースを演奏しています。

 

過去にアコースティック・アルバムで全米No.1を取ったことのあるラリー・カールトンですので、もちろんアコギの腕前も超一流です!

 

ブルースハープとのデュオ演奏がイナタイ雰囲気を演出しています。

 

……と、ここまでの8曲が『Sapphire Blue』の収録曲なのですが……

 

 

ちょっと待ってください!

 

もし輸入盤でしか本盤を持っていない方は、損していますよ!

 

そしてこれからこのアルバムを買おうかな?と考えてらっしゃる方は必ず日本盤で買ってください!

 

というのも、親日家のラリー・カールトンだからこそやってくれた嬉しいオマケが収録されています!

 

なんと!日本盤のみのボーナストラックとして9曲目にあの名曲、ラリー・カールトンの代表曲にしてフュージョンギターのスタンダード曲とも言える名曲”Room 335″の新録バージョンが収録されています。

 

1978年に初録音された原曲は、時代を感じさせるエレピと軽いビートのドラムがいかにもフュージョンて感じなのですが、今回の新録バージョンはファンキーになっています!

 

名曲”Room 335″は、ラリー・カールトンも何度も録り直したり、アレンジを代えて演奏したりしていますが、僕はこの『Sapphire Blue』に収録のバージョンの”Room 335″が一番好きです!

 

右チャンネルにエレピ、左チャンネルにイナタイオルガン、更にドラムのビートはグルーヴィーでオリジナルよりも重厚になっています。

 

そしてホーン隊がオブリガードを入れて曲を盛り上げてくれています。

 

ラリー・カールトンのギターも、おそらくアンプからの自然なオーバードライヴのみな感じがします。

 

極上のトーンで、まるで60年代後半のR&Bやファンクのようなアレンジの”Room 335″が聴けます。

 

個人的にはこれが、最高のバージョンだと思います♪

 

なのでぜひ日本盤で買いましょう!

 

 

 

 

以上、ラリー・カールトンのブルースアルバム『Sapphire Blue』のご紹介でした。

 

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