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カテゴリー:Music

2019/10/28

謎のファンク・ロック系ギタリスト ジョン・ホワイト唯一の作品『John White』を聴こう♪

謎のファンク・ロック系ギタリストのジョン・ホワイト唯一のリーダー作『John White』をご紹介します。

全てが謎に包まれたギタリストによるジミヘン直系のファンク・ロックを聴こう♪

今回ご紹介するのは、ジャズファンク系のアルバムを数多くリリースしていたメインストリーム・レコードから1971年に発売された異色のアルバムです。

 

同レーベルは、基本はジャズファンクのアルバムがカタログのほとんどを占めていますが、所々でビッグバンド形式のジャズアルバムやジュニア・パーアカーやアービー・スティッダムのようブルース系の作品も残されていたりします。

 

同レーベルに登場するギタリストを見てみると……インストソウル名人のコーネル・デュプリーやデイヴィッド・T・ウォーカーに、フュージョン系のセッションギタリストであるジョン・トロペイやデイヴィッド・スピノザにジョー・ベック、更にはジャズファンク系のアーサー・アダムスにフレディ・ロビンソン等、この辺のジャンルが好きな人にとって最高のギタリスト達が並ぶレーベルです。

 

さて、今回ご紹介するジョン・ホワイトは、そのどれにも属さないギタリストです。

 

ジャズファンク系でもブルースでもなく、ジミヘン直系のファンク・ロック系です。

 

しかも出身地や生年月日等のバックグラウンドの記録が全く残っていない謎のミュージシャンでもあります。

 

同姓同名のカントリー・ミュージシャンが存在していて、そちらの方は1902年にワシントンD.C.で生まれたと記録があります。

 

しかしこちらのジョン・ホワイトは、全く記録が残っていないので全てが謎のギタリストです。

 

そんなジョン・ホワイトが、1971年にほぼオリジナル曲で固めたリーダー作を残していますので、今回はそのアルバム『John White』をご紹介したいと思います。

 

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John White – 『John White』

 

01.Right Off
02.Number 3
03.Granite And Concrete
04.City
05.Help Us Out
06.Tried To Touch

 

アルバムの内容

1曲目の”Right Off”といった曲名を見ると、同じ1971年に録音されたマイルス・デイヴィスの『A Tribute To Jack Johnson』収録曲を思い起こしますが……別の曲です。

 

こちらの方はジョン・ホワイトのオリジナル曲です。

 

マイルスの”Right Off”では、ジョン・マクラフリンがマイルスの命によりジミヘン風にギターを弾いています。

 

しかしこちらのジョン・ホワイトの方は、自らの意志でジミヘン化しています!

 

ドラムのイントロからジミヘン風に歪んだギターが登場します!

 

ストラトキャスターの独特のシングルコイルの音色が特徴的です。

 

音量大きめのギターが主役のインスト曲で、ギターがテーマを弾くバックでホーン隊が同じリフを繰り返し吹いています。

 

ジョン・ホワイトのギタープレイはジミヘンから影響を受けているのは間違いありませんが、しかし同じ系統のエディ・ヘイゼルと比べると、そこまで上手くはありません。

 

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ピッチも不安定でリズムも甘いです。

 

この辺が子のギタリストが、それ以降有名になることが出来なかった原因だと思います。

 

凄腕ギタリストがわんさかいるアメリカでトップクラスのギタリストとしてやっていく場合に、リズムの甘さはやはり致命的なんじゃないかな?……と思います。

 

ギターソロの凄さばかり語られるジミヘンもスティーヴィー・レイ・ヴォーンも、バッキングをちゃんと聴けば抜群のリズム感を持っていますからね。

 

音楽においていかにリズムが重要なのか?ということがジョン・ホワイトの不安定なギターを聴いていると反面教師のように感じてしまいます……。

 

しかし楽曲の質は高く、この1曲目はかなりかっこいいのでジミヘン好きやインスト・ロックは必聴です!

 

ちなみにギターソロの後にはサックスソロとエレピソロがあります。

 

次の2曲目”Number 3″もジョン・ホワイトのオリジナル曲で、ファンキーなワウギターのイントロで始まります。

 

8ビートのヘヴィーなファンク・ロックといった感じで、これまたかっこいい楽曲なのですが……ソニー・レッドの酔っぱらているようなサックスソロのみでギターソロはありません。

 

ソニー・レッドはドナルド・バードのブルーノート時代にも何とも形容しがたい演奏を披露していましたが……

 

知られざるアルトの名手ソニー・レッドと共演したドナルド・バードの3部作+α

ここでも酔っぱらったようなソロを吹いています。

 

せめてリーダーであるジョン・ホワイトがワウギターでジミヘン風の派手なギターソロを弾いてくれていたらよかったのに……と感じます。

 

3曲目”Granite And Concrete”は、本作唯一のジョン・ホワイト以外が書いた曲です。

 

テナーサックスで参加しているハードリー・カリマンが書いた曲です。

 

ハードリー・カリマン自身もメインストリーム・レコードにリーダー作を残しているのでその繋がりでの参加でしょう。

 

そのハードリー・カリマンがテナーではなくフルートでテーマを吹いています。

 

ここでもソニー・レッドの「敢えて音を外しているのか?単なるミスなのか?」よくわからないアルトソロが登場します……。

 

ここまでは主役のジョン・ホワイトの存在が希薄なのですが……ソニー・レッドの酔っぱらいソロのバックでいてもたってもいられなかったのか?ワウギターで被せるようにギターソロを弾き始めます。

 

先ほどのロックな2曲と比べると、メインストリームらしいジャズファンク曲がここで登場しました。

 

しかしジョン・ホワイトのオリジナル曲の4曲目”City”で再びファンク・ロックに戻ります。

 

名機ストラトキャスターの良さを前面に出すかのように、この曲ではギターソロを弾きまくっています!

 

そのまま5曲目”Help Us Out”、6曲目”Tried To Touch”とジョン・ホワイト自作のファンク・ロックが続きます。

 

確実にジミヘンから影響を受けているのですが……所々でジャズっぽいクロマチックを使ったりするところは、やはりジャズファンク系と言えそうです。

 

完全にヘタってわけではないのですが、何かが足りていないギタリスト……そう感じてしまうのが残念でもあります。

 

ピッチの不安定さやリズムの甘さが少し気になりますが、しかし作曲能力は悪くはないと感じます。

 

ジョン・ホワイトが書いた5曲全てかっこいいファンク・ロックに仕上がっていますので、そういったジャンルがお好きな人におすすめです♪

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #2 #4

 

 

以上、【謎のファンク・ロック系ギタリスト ジョン・ホワイト唯一の作品『John White』を聴こう♪】でした。

 

ジミヘン好きのひともぜひ♪

 

 

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